Fandom


「それこそが問題なのだ。結果を求められている時に、想像力の欠片もない愚かさが」
―マーケス・チュアに対し、ダース・ヴェイダー[出典]

マーケス・チュア(Maketh Tua)は惑星ロザル出身の人間女性で、銀河帝国政治家帝国アカデミーを卒業後、ロザルの大臣を務めた。

ロザルのアリンダ・プライス総督が不在の間、チュア大臣は惑星の工業活動を監督し、ロザルが最大効率で帝国に貢献できるよう取り計らった。しかし、ロザルを中心に活動する<ゴースト>の反乱分子がチュアの立場を脅かした。アウター・リム・テリトリー全域を統括するグランドモフウィルハフ・ターキンは反乱運動が一向に鎮圧されないことに業を煮やし、自らロザルを訪れてチュア大臣を叱責した。ターキンは尋問官に命じ、チュアも見ている前でカンバーレイン・アレスコ司令官マイルズ・グリント管理官を処刑させた。

しかしターキンが自ら指揮を執った作戦も失敗に終わり、グランドモフの旗艦であるインペリアル級スター・デストロイヤーソヴリン>は破壊され、尋問官も命を落とした。ターキンから反乱者の捜索を命じられたチュアは、パトロールを倍にし、検問所を増やし、夜間外出禁止令を出したが、一向に成果が挙がらなかった。皇帝シーヴ・パルパティーンは問題解決のため右腕のシス卿ダース・ヴェイダーをロザルに派遣し、チュア大臣に失敗の説明を求めた。

グランドモフ・ターキンのもとへ行くよう命じられたチュアは、処刑を恐れて亡命を決意した。彼女は何とか反乱者たちに接触し、ロザル近隣の反乱運動支持者のリストを提供する代わりに亡命を手伝ってほしいと頼んだ。しかし、ヴェイダーと帝国保安局エージェントアレクサンドル・カラスはチュアの背信行為を予測していた。彼らはスパイ・ドロイドを使って大臣を見張り、彼女を餌に反乱者たちを誘き寄せようと考えた。反乱者たちが助けにやって来た時、チュアは帝国のシャトルの爆発で命を落とし、反乱者たちは大臣暗殺の濡れ衣を着せられた。

経歴

生い立ち

「あなた、帝国アカデミーの学生さん? じゃ、私の後輩ってわけね」
―マーケス・チュア[出典]

マーケス・チュアはアウター・リム・テリトリーに属す辺境の惑星ロザルに生まれた。皇帝シーヴ・パルパティーンによって創設された銀河帝国銀河系各地の星々に帝国アカデミーを設置し、若きチュアもそのひとつに入学した。帝国の教育プログラムに参加した際、チュアは自分の手でロザルの退屈な日々をもっと素晴らしいものに変えたいと考えていた。アカデミー在学中のチュアは物覚えがいい優秀な生徒で、最終的にレベル5の試験に達した。彼女は卒業後すぐに帝国の政府に加わった。

やがてチュアは皇帝の名のもとにロザルを統治するアリンダ・プライス総督の部下になった。彼女はロザルの大臣を務め、ロザルと帝国の提携活動において重要な役割を果たした。大臣になって間もない頃、チュアはロザルに政府出資の新しい住宅施設を建造させた。この住宅は非常に手頃な価格で入居でき、ロザルの人口増加の助けとなった。また、チュアはロザルの帝国青少年アカデミーに入学したダーラ・レオニスの送別会にも参加した。彼女はこのパーティでレオニスと会話した。

ロザルの反乱

ガレルの取り引き

「通訳はなにをしているの?」
「ただいままいります! おいで、R2」
―マーケス・チュアとC-3PO[出典]
Droids in Distress

ディスラプター・ライフルを受け取るためガレル行きのシャトルに乗り込んだチュア

ヤヴィンの戦いの5前、チュア大臣はアクアリッシュの武器商人アムダ・ワボT-7イオン・ディスラプター・ライフルの取り引きをすることになった。帝国によるラサン包囲戦以降、ディスラプターの使用は帝国元老院によって禁止されていたが、帝国はロザルでこの武器を大量生産しようと計画していた。帝国の計画に感づいたオルデランベイル・オーガナ元老院議員は、ドロイドR2-D2C-3POにディスラプター破壊任務を与え、チュア大臣のもとへ送りこんだ。ドロイドの秘密任務を知らないチュアは、プロトコル・ドロイドのC-3POをアムダ・ワボとの通訳係に使った。

ディスラプターが保管されている惑星ガレル宇宙港へ向かうため、チュアとワボ、2体のドロイドはスター・コミューターシャトルST-45便に乗り込んだ。この時、帝国からディスラプターを強奪しようと企んでいたスペクターズ(ロザルの反乱者たち)もシャトルに乗り合わせた。シャトルがロザルを発った後、反乱者ケイナン・ジャラスはドロイドが客席にいることに文句を付けた。シャトルのパイロット・ドロイドRX-24は帝国の規則を理由にチュア大臣のドロイドを船体後方に下がらせた。反乱者サビーヌ・レンは、C-3POがいなくなって困っているチュアに話しかけ、アクアリッシュ語の通訳を買って出た。レンはワボからディスラプター・ライフルの保管場所を聞き出し、チュアには偽りの情報を教えた。

ガレル・シティに到着後、チュアたちはレンに教えられたとおり17番倉庫へ向かったが、何かがおかしいと気付いた。C-3POの通訳で本当の保管場所が判明すると、チュアはストームトルーパーを連れて7番倉庫へ急いだ。移動中、チュアは先ほどのシャトルにも乗っていた反乱者のドロイドC1-10Pを目にし、罠に嵌められたことを悟った。倉庫では反乱者たちがディスラプター・ライフルを運び出そうとしており、ストームトルーパーとの間に銃撃戦が始まった。反乱者たちは何とかVCX-100軽貨物船ゴースト>に積み荷を運び入れ、逃げ去っていった。また、C-3POとR2-D2も混乱に乗じて<ゴースト>に乗り込み、チュアのもとを去った。

チュアはすぐに帝国保安局エージェントアレクサンドル・カラスに連絡を取った。カラスは<ゴースト>の反乱者たちとケッセルトラブルになったばかりだった。カラスはロザルで反乱者たちを攻撃したが、ディスラプターは破壊されてしまった。

帝国の日

「皆さん、大臣のマーケス・チュアです。どうも。プライス総督の代理で私がご挨拶いたします。総督は皇帝に招かれ、コルサントでの祝典に向かわれました。帝国にとってロザルの重要性は他の惑星となんら変わりません。その証をこれから皆さんにお見せします。皆さん、ロザルの帝国造船所で完成したばかりの最新型宇宙船、サイナー・システムズ社のTIEスターファイターです! この美しい船の初飛行には、それにふさわしいパイロットが必要です。ロザル一の帝国軍パイロット、ヴァレン・ルドール男爵!」
―マーケス・チュア[出典]
Empire Day parade attack

チュアの演壇の近くで起きた爆発

15回目の帝国の日、プライス総督は皇帝に招かれてコルサントへ向かい、チュア大臣がロザルの祝賀式典を主宰することになった。キャピタル・シティで開かれた軍事パレードの間、チュアはカンバーレイン・アレスコ司令官と共に演壇に立ち、住民に向けてスピーチを行った。彼女は完成したばかりのサイナー・フリート・システムズ社TIEアドバンストv1を人びとに披露し、この新型機を操縦することになるTIEファイター・パイロットヴァレン・ルドール男爵を紹介した。その直後、パレードの上空に花火が上がった。チュアは気の利いた演出だとアレスコを褒めたが、花火を打ち上げたのは反乱者たちだった。彼らは人びとが花火に見とれている隙に新型TIEに爆弾を仕掛けていたのである。

スピーチの直後、TIEアドバンストが爆破され、チュアやアレスコの演壇も横転した。チュアはパレードが台無しになったことに激怒し、テロリストの捜索を命じた。チュアは反乱者への報復を求めたが、エージェント・カラスや尋問官帝国情報センターから逃亡したローディアンの下級技師シーボの捜索を優先した。間もなく反乱者はシーボと合流し、帝国の重要機密をロザルから持ち出した。

元老院ビルの罠

「世界に恐怖をもたらす反乱分子を裁きの場に立たせます。そのことは―」
「諸君、亡命中のガル・トレイヴィス議員だ。諸君も承知の通り、帝国の言うところの反乱分子とは、帝国の圧政にあえて盾突く人びとのことを指す。例えば、ロザルに潜む勇気ある一団のような。その反乱者諸君に伝えたいことがある。古い共和国は黄昏たが、今日にもきっと新しい自由が勝利を得る。それは一重に君らの勇気に懸かっている。それではまた、友よ」
―チュア大臣のスピーチと、それを乗っ取ったトレイヴィスの海賊放送[出典]

帝国の日の事件の後、チュア大臣はホロネット・ニュース放送に登場し、反乱分子を裁きの場に立たせると宣言した。その直後、チュアの演説は亡命中のガル・トレイヴィス議員にジャックされた。トレイヴィスは帝国のエージェントだったが、反乱分子を誘き寄せるため反体制派の議員を装っていた。彼は海賊放送で反乱者たちを称賛し、メッセージに暗号を隠して旧共和国元老院ビルで対面したいと求めた。その後チュアは帝国複合施設にあるカラスの部屋を訪れ、トレイヴィスを利用した作戦への不満を口にした。チュアはこの作戦が尋問官の意向に反しているのではないかと考えていたが、カラスは反乱者一味をまとめて網にかければ、同時にジェダイも捕まえられると反論した。

トレイヴィスに会うため元老院ビルにやって来た反乱者たちは、カラスとストームトルーパー部隊に包囲された。遅れてその場に到着したチュアは、マンダロリアンの少女(サビーヌ・レン)とラサットの戦士(ガラゼブ・オレリオス)の姿が見当たらないことに気付いた。すると、天井の桟の上に隠れていたレンとオレリオスが煙幕爆弾を投げ、反乱者たちが逃げ出すチャンスを作った。反乱者たちが議員を連れて去った後、チュア大臣はカラスに敵の後を追うよう求めた。しかし、反乱者たちはトレイヴィスが帝国の手先だと気付き、またしても追跡の手を振り切った。

ターキンの到着

「ようこそ、ターキン様。ロザルにお越しいただき光栄の至りです」
「光栄なことでは無いぞ、大臣」
「あの、突然のご来訪に驚いております」
「私も驚いている。この片田舎の星で起きたできごとにな」
「もし反乱分子のことを仰っておいでなら―」
「プライス総督不在の間、お前の果たすべき役割はただひとつだけ。帝国の勢力拡大に欠かせぬこの地の工業及び利益を守るという事だ。なのに利益を守るどころか反乱分子のやりたい放題にされていると聞いた。そうなのか?」
―マーケス・チュアとウィルハフ・ターキン[出典]

その後、一向に鎮まらないロザルの反乱に対処するため、アウター・リムを統治するグランドモフウィルハフ・ターキンがロザルにやってきた。チュアとエージェント・カラス、尋問官は帝国施設のハンガーでターキンのシャトルを出迎えた。チュアはグランドモフ来訪への喜びと驚きを口にしたが、ターキンはすぐに本題に入り、反乱者たちを野放しにしているチュアたちを叱責した。ジェダイ・オーダー全滅を信じていたターキンは、反乱者のリーダーがジェダイであるという報告を一蹴した。

チュア、カラス、尋問官はターキンのオフィスに呼び出され、ターキン、アレスコ司令官、マイルズ・グリント管理官の会話を見守った。ターキンは反乱者問題に関して失敗続きのアレスコとグリントを非難し、彼らのせいで帝国市民の間に希望が芽生える危険があると語った。ターキンは尋問官に命じてその場でアレスコとグリントを処刑させ、チュアとカラスに明白な警告を送った。カラスは少し動揺を見せただけだったが、チュアは無能だが忠実な軍人だったアレスコたちの死に衝撃を受けた。その後、ターキンの作戦によって反乱者のリーダー、ケイナン・ジャラスが捕えられた。しかし反乱者たちは大規模な反乱ネットワークの助けを借りてリーダーを救出した。

ロザル包囲戦

「申し訳ありませんがヴェイダー卿、私はただの政治家に過ぎません。暴力的なことには慣れていなくて」
「ターキン総督に会ってそう説明すればいい。直接な」
「直接とは?」
「明日、お前を待っている。失敗の釈明を聞きたいそうだ」
―チュアとダース・ヴェイダー[出典]

ムスタファー星系インペリアル級スター・デストロイヤーソヴリン>を失ったターキンは、反乱者たちに復讐を求めた。チュア大臣は軍事パトロールを倍にし、検問所を増やし、夜間外出禁止令を設けるなどの措置を講じたが、成果は挙がらなかった。皇帝によってロザルに派遣されたシス卿ダース・ヴェイダーは、反乱者を罠にかけるための道具としてチュアを利用することに決めた。ヴェイダーはチュアの部屋を訪れ、彼女の想像力の欠如を責めた。ヴェイダーはチュアの抗議を無視し、ターキンのもとへ直接出向き、失敗の釈明をするよう命じた。

Imperial shuttle explodes

チュアはシャトルの爆発で命を落とした

チュアはターキンに処刑されることを恐れ、帝国からの亡命を決意した。彼女は反乱者の知り合いオールド・ジョーに援助を求め、フェニックス艦隊と行動を共にしている反乱者たちと連絡を取った。反乱者たちは罠を疑ったが、チュアは見返りとしてロザル近隣にいる反乱運動支持者たちのリストを差し出すと申し出た。また、彼女は自分を助けてくれれば、帝国軍がロザルにやって来た本当の理由を教えると語った。反乱軍のアソーカ・タノコマンダージュン・サトーと相談した結果、反乱者たちはチュアを信じてロザルに戻ることになった。

しかし、ヴェイダーとエージェント・カラスはチュアの背信行為に感づいていた。カラスはスパイ・ドロイドを使ってチュアを見張り、護衛のふりをして彼女の周辺に目を光らせた。反乱者たちはターキンのもとへ向かうセンチネル級着陸船が収容された格納庫で行動を起こした。ストームトルーパー部隊の銃撃が始まると、チュアは反乱者たちに命じられて着陸船に急いだ。しかし、着陸船はチュアが乗り込んだ瞬間に爆発した。彼女はこの爆発で命を落とし、帝国軍は反乱者たちに大臣暗殺の濡れ衣を着せた。

その後

「ロザルの市民の皆さん、チュア大臣の命は凶悪な反乱者によって絶たれました」
アルトン・キャッスル[出典]

帝国はスパイ・ドロイドに記録させておいた映像を利用し、反乱者たちを殺人犯に仕立て上げた。まもなく、ジャーナリスト・アルトン・キャッスルホロネット・ニュースに登場し、マーケス・チュア大臣の死をロザルの住民に報せた。チュアの死後、反乱者たちは帝国のシャトルでロザルから逃げ去ったが、ヴェイダーに追跡され、フェニックス艦隊の居場所を知られてしまった。

個性と特徴

「帝国がロザルにやって来た本当の理由を、私は知ってる」
「それなら知ってるわ。ロザルに作った工場のため、燃料として資源を掘りつくしてる」
「いいえ。一握りの人しか知らない隠された理由があるのよ。皇帝自ら命じた重大な秘密が」
―マーケス・チュアとヘラ・シンドゥーラ[出典]
Maketh Tua

帝国に忠実な政治家だったマーケス・チュア大臣

“帝国プロパガンダの産物”と評されることもあったマーケス・チュアは、銀河帝国と自分の意志こそ民衆の最大の利益だと信じていた。故郷ロザルよりも国際的な惑星に留学したチュアは、自分が「かろうじて文化的なアウター・リム惑星」の住民よりも格上の存在だと考えていた。チュアは同僚の知識人との洗練された会話を楽しみ、公務員であるがゆえカンバーレイン・アレスコ司令官を始めとする不愉快な人種と接しなければならないことに憤慨していた。マーケス・チュアは帝国アカデミーの卒業生で、帝国に忠実な奉仕者だった。彼女は皇帝パルパティーンの意志に従い、エージェント・カラスと協力し合って反乱者問題に対処した。チュアは帝国の思想への信頼感と、法と秩序を行き渡らせたいという熱意のために帝国に仕えており、他の帝国役人と違って個人の野望を優先していなかった。そのため彼女はエージェント・カラス、グランドモフ・ウィルハフ・ターキン、尋問官らと立場が異なっていた。同僚たちとは違い、チュアは大臣の立場を利用して暴力を振るったりはしなかったが、リーダーとしての才能は欠如していた。

チュアは一般市民を気にかけ、政府出資の住宅施設を準備するなど、ほかの帝国官僚とは異なる一面があった。チュアは帝国の重要性を市民に理解させるため帝国の日の式典を主宰した。彼女は冷淡で権威主義的な性格だったが、帝国アカデミーの後輩に対しては友好的な態度をとった。また、彼女は帝国の利益のためなら法律を曲げることもあった。実際、彼女は帝国元老院によって使用が禁止されているT-7イオン・ディスラプター・ライフルをロザルで大量生産するため、自ら取り引きに参加していた。チュアは自分自身の仕事に熱中しやすく、怒りっぽい性格だった。

チュアは尋問官のような人種を前にしても滅多に弱みを見せなかったが、グランドモフ・ターキンやダース・ヴェイダーは例外だった。チュアは反乱者問題でキャリアを脅かされ、有効な対応策を考え出せないことを厳しく叱責された。また、チュアはアレスコやグリントが処刑されたことに強い恐怖感をあらわにした。その後、彼女は帝国の残忍なやり方を恐れるようになり、最終的に帝国への忠誠心を捨てるに至った。

表記

アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科』ではメケス・ツアと表記されている箇所がある。

登場エピソード

参考資料

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