モス・エスパ・グランド・アリーナ(Mos Espa Grand Arena)はアウター・リム・テリトリーの砂漠の惑星タトゥイーンにあった大規模なスタジアム。宇宙港都市モス・エスパの郊外にあり、この街の住民をほぼ丸ごと収容することができた。グランド・アリーナはポッドレース・イベントの会場として利用され、ハットの主催のもと、銀河系各地からレーサーと観戦者が集まった。ヤヴィンの戦いの32年前、奴隷のアナキン・スカイウォーカー少年はグランド・アリーナで開かれたブーンタ・イヴ・クラシックのレースで優勝し、自らの自由を勝ち取った。
特徴[]
モス・エスパ・グランド・アリーナは惑星タトゥイーンの宇宙港都市モス・エスパの郊外、ゼルリック・ドローと北部デューン・シーが交差するあたりに存在した巨大建築物である。円形の観覧席とポッドレースのスターティング・グリッドから成り、砂漠の峡谷の自然な湾曲を利用して造られていた。アウター・リム・テリトリーで指折りの知名度を誇るグランド・アリーナのサーキットは[1]、砂漠地帯や洞窟、岩山の間を走り抜ける危険なコースだった。[2] 観客席はモス・エスパの住民をほとんど収容することが可能で、1年に1度開催されるブーンタ・イヴ・クラシックのレースには銀河系の至るところから10万を超える観客が集まった。観客たちの目的は賭け事で[1]、ギャンブラーたちはレース結果を巡ってお互いの金、スターシップ、奴隷の所有権をやり取りした。[2] グランド・アリーナには裕福な住民やゲストのために一般の観衆と離れた専用のボックス席が用意されていた。ポッドレーサーは一瞬でアリーナを通り過ぎてしまうため、ボックス席にはカム・ドロイドからの通信を放送するビュースクリーンが備えられていた。[1] 他の席の観客も手元の映像モニターでレース経過を見守った。[2] また、レースの出資者であるハットは最も贅沢な観戦ボックスを占有した。[1]
アリーナの中にはポッドレーサー・パイロット用のハンガー(格納庫)があった。もともとハンガー内には各レース機を区切る仕切りが連なっていたが、ポッドレース人気が高まるにつれて収容施設が拡張され、より多くの出場者数を確保するため仕切りも撤去された。ハンガーはマシーンの修理やメンテナンスに利用され、メカニックやピット・ドロイドが働きまわっていたが、金持ちのポッドレース・ファンやスポンサーも入ることができ、賭け事の取り決めなどが行われる特別な場でもあった。[1] ポッドレーサー・パイロットはレース機の搬入や移動にタトゥイーン固有種のイオピーを使った。[2]
歴史[]
モス・エスパ・グランド・アリーナの大観覧席建造資金を出したのは、ハットの犯罪王ジャバ・デシリジク・ティウレだった。ジャバは特にポッドレースのファンというわけではなかったが、影響力拡大とビジネスの一環として、大勢の観客が集まるレース会場に出資していた。銀河共和国時代後期、ポッドレースの大ファンだったトイダリアンのジャンク屋ワトーはグランド・アリーナにボックス席を所有しており、友人やギャンブル仲間たちと共にレースを観戦した。[1]
ヤヴィンの戦いの32年前のブーンタ・イヴ当日、モス・エスパ・グランド・アリーナでで恒例のポッドレース・イベントが行われた。ジャバがこの大会の主催者を務め、トロイグのフォードシンビード・アノドゥが銀河ベーシック標準語とハット語で解説者を務めた。多くの観客の予想に反し、このレースの優勝を飾ったのは常連のセブルバではなく、人間の少年パイロット、アナキン・スカイウォーカーだった。出場者のうち、ベン・クワディナロスはレース機のトラブルでグランド・アリーナのスターティング・グリッドから出ることもできなかった。[2]
登場作品[]
参考資料[]
- アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
- 週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン 第51号 (銀河系ガイド:タトゥイーンのポッドレース)
- スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス
- スター・ウォーズ キャラクター事典 完全保存版
- きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック 増補改訂版
- スター・ウォーズ プロパガンダ:銀河系における扇動絵画の歴史
- Star Wars THE GALACTIC EXPLORER’S GUIDE
- Mos Espa Grand Arena - 公式データバンク