- 「彼らの攻撃を分析しましたが、閣下、彼らが危険をもたらす可能性があります。閣下のクルーザーを待機させましょうか?」
「脱出だと? 勝利の瞬間を目の前にしてかね? きみは彼らのチャンスを過大評価しているぞ」 - ―モラドミン・バストとウィルハフ・ターキン[1][出典]
モラドミン・バスト(Moradmin Bast)は人間の男性で、銀河内戦中に帝国軍に仕えた将校。ヤヴィンの戦い当時、彼は地上軍の将軍で、デス・スター・バトル・ステーションで主任を務めていた。デス・スターでグランドモフ・ウィルハフ・ターキンを始めとする高階級の将校が集まり、共和国再建のための同盟の脅威について話し合いが行われた際、バストもその会合に出席した。その後、デス・スターが反乱軍に攻撃された際、バストはターキンに避難を促したが、にべなく拒否された。その直後、反乱軍はバトル・ステーションの破壊に成功し、バストやターキンを含む乗組員は命を落とした。
経歴[]
銀河帝国の軍隊に仕える将校だったバストは、銀河内戦中にデス・スター・バトル・ステーションに乗り込み、主任を務めていた。戦争の序盤、共和国再建のための同盟はデス・スターの設計図を奪取することに成功した。デス・スターでは、ステーションの指揮官を務めるグランドモフ・ウィルハフ・ターキンや、カシオ・タッグ将軍、コナン・アントニオ・モッティ提督、ダース・ヴェイダーらが集まり、反乱同盟軍の脅威について話し合いが行われた。バストも出席したこの話し合いで、モッティ提督は反乱同盟軍など問題視すべきでないと発言したが、タッグ将軍は設計図が奪われたことの重要性を指摘した。また、この会合の途中で、皇帝シーヴ・パルパティーンが帝国元老院を解散させたことが知らされた。これに伴い、各地の総督がそれぞれの領域を直接支配するようになった。
デス・スターがオルデランを破壊した後、貨物船<ミレニアム・ファルコン>が帝国軍に拿捕された。この船はデス・スターの設計図を運んでおり、ヴェイダーのかつての師匠であるジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービらが乗り込んでいた。<ファルコン>の乗組員はデス・スターに囚われていたプリンセス・レイア・オーガナを救出した。ケノービはライトセーバーの対決でヴェイダーに敗れたが、<ファルコン>は脱出に成功した。侵入者が逃亡した後、バストはケノービのローブを調べているヴェイダーに近づき(ケノービはヴェイダーに切られた後、死体を残さず消失した)、たった今死んだこの男は何者だったのかと尋ねた。
帝国軍は<ミレニアム・ファルコン>にホーミング・ビーコンを仕掛けていた。デス・スターは<ファルコン>を追ってヤヴィン星系へ移動した。この星系のヤヴィン第4衛星には、反乱軍の秘密基地が設置されていた。グランドモフ・ターキンは衛星もろとも秘密基地を滅ぼそうと考えたが、反乱軍はデス・スターへの抵抗を試み、ヤヴィンの戦いが始まった。<ファルコン>が持ち帰った設計図を分析した反乱同盟は、巨大宇宙ステーションの弱点を突き止めていた。反乱軍の戦術を分析したデス・スターの乗組員は、この戦いに危険が潜んでいることに気付いた。バストはターキンにこの分析結果を報告し、避難用の宇宙船を用意するかと尋ねたが、反乱軍を過小評価していたターキンは勝利は目前だと言って提案を拒否した。しかし、間もなくバストの懸念が正しかったことが証明された。反乱軍パイロットのルーク・スカイウォーカーが放ったプロトン魚雷がデス・スターの排熱孔に命中し、ステーション全体が連鎖反応で吹っ飛ばされたのである。バストやターキンはこの大爆発で命を落とした。
人物[]
バストは人間の男性で、髪は茶色、明るい色の目をしていた。また、彼はもみあげを生やしていた。ヤヴィンの戦いのさなか、反乱軍の戦術が帝国にとって危険であることに気付いたバストは、ウィルハフ・ターキンに避難を提案した。
制作の舞台裏[]
レスリー・スコフィールドが映画『新たなる希望』でバストを演じた。
登場作品[]
- エイジ・オブ・レベリオン グランドモフ・ターキン
- スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望 (初登場)
- 事件報告書—ある視点から見た物語 (言及のみ)
- スター・ウォーズ:ダース・ベイダー (回想シーン)