モー(The Maw)、あるいはモー密集地帯(Maw Cluster)はアウター・リム・テリトリーのケッセル宙域、アカディーズ・メイルストロム内に存在した大規模な重力井戸と、それを取り巻く混沌とした領域である。惑星ケッセルへ出入りする際には、モーを始めとするメイルストロムの重力井戸群を回避するために“ケッセル・ラン”航路が使用された。重力井戸は航法コンピューターを混乱させるおそれがあり、またスマ=ヴァーミノスと呼ばれる巨大生物も棲息していたため、賢明な旅行者は決してモーに近付こうとしなかった。[1]
歴史[]
10 BBY、トバイアス・ベケットのクルーを乗せたYT-1300軽貨物船<ミレニアム・ファルコン>は、ハン・ソロの操縦のもと、銀河帝国のTIEファイター部隊から逃れるためモー密集地帯へ向かうコースを選択した。彼らはケッセルでパイク・シンジケートから強奪した未精製コアクシウムを運んでおり、この物質が爆発を起こす前にメイルストロムを抜け出す必要があった。<ファルコン>はTIEの追跡をしのぐことに成功したが、モー密集地帯で巨大なスマ=ヴァーミノスと遭遇する。ハンは<ファルコン>の前部脱出ポッドの[2] YTダート[3] を射出し、スマ=ヴァーミノスがそれを追って重力井戸に捕まるよう仕向けた。<ファルコン>も重力井戸に近づき過ぎたため徐々にその中心部へ引き寄せられていったが、少量のコアクシウムをハイパードライブに注入し、瞬間的に生じた爆発的な推進力を利用してモーから抜け出すことに成功した。[2]
制作の舞台裏[]
モーは2018年の映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』に登場する地名である。初出は1994年に発売されたスター・ウォーズ レジェンズの小説シリーズ『ジェダイ・アカデミー3部作』。
モー星団[]
翻訳メディアでは Maw Cluster がモー星団と訳されることが多いが、劇中の描写や現時点の設定から判断する限りモーは恒星の集団ではないため、この訳語は不適切である。またレジェンズ設定においてもモーはブラックホールの集合領域とされており、やはり星団ではない。
登場作品[]
- ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー (初登場)
参考資料[]
- アート・オブ・ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
- ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー オフィシャルガイド
- ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー:テールズ・フロム・ヴァンドア