ヤヴィンの戦い(Battle of Yavin)は、銀河内戦の主要な戦いのひとつである。銀河帝国の巨大兵器、デス・スターの設計図を手に入れた反乱同盟は、このバトル・ステーションの弱点を分析し、破壊に成功した。これは反乱同盟にとって最初の大勝利だった。また、この戦いをきっかけに、ルーク・スカイウォーカーやハン・ソロが反乱軍のために活動するようになった。
背景[]
スカリフの戦いで、反乱同盟のジン・アーソが、デス・スターと呼ばれる銀河帝国のバトル・ステーションの設計図を盗み出す事に成功した。この設計図はその後、プリンセス・レイア・オーガナに届けられたが、彼女はダース・ヴェイダー率いる帝国軍によって捕えられてしまった。
それから間もなく、ジェダイ・マスターのオビ=ワン・ケノービ、密輸業者のハン・ソロやチューバッカ、そして惑星タトゥイーン出身のルーク・スカイウォーカー青年が、デス・スターの監獄からプリンセスを救出した。彼らは<ミレニアム・ファルコン>に乗ってヤヴィン4にある反乱軍基地へ逃げ込んだが、帝国は彼らを追跡し、デス・スターを使ってヤヴィン4もろとも反乱軍基地を破壊しようとした。
戦闘[]
プリンセスが持ち帰った設計図を分析した結果、反乱軍はゲイレン・アーソが隠したデス・スターの弱点を突き止めた。それは、ステーションの子午線トレンチ(溝)にある小さな排熱孔にプロトン魚雷を撃ちこむことで、中央反応炉を爆発させデス・スター全体を破壊すると言うもので、反乱軍はヤヴィン4に迫りくる巨大兵器に対し、XウイングやYウイングから成る戦闘機部隊を派遣した。
反乱軍の戦闘機はデス・スターに対して何度か攻撃を試みたが、ステーションに設置された固定砲台の反撃を受け、複数の犠牲者を出した。固定砲台だけでは俊敏な戦闘機を倒すことが出来ないと判断した帝国軍は、TIE/ln制宙スターファイターを迎撃に派遣した。TIEファイターは、固定砲台では撃墜できなかった反乱軍の機体を効率的に破壊していった。
戦闘中、銀河帝国は反乱軍がデス・スターの弱点を狙っていることに気付いた。しかし、グランドモフのウィルハフ・ターキンは、デス・スターが破壊される危険を冒してヤヴィン4への接近を続けた。一方、ダース・ヴェイダーは自らTIEアドバンスト専用機に乗り込み、まだ生き残っていた反乱軍パイロットを掃討するため出撃した。
反乱軍のパイロットたちは、排熱孔を目指して狭い溝の間を飛行したが、固定砲台やTIEファイターに行く手を阻まれた。何度か攻撃が失敗に終わった後、ルーク・スカイウォーカーとウェッジ・アンティリーズ、ビッグズ・ダークライターたち3人が溝の中に飛び込んだ。排熱孔を目指して飛行中、ダース・ヴェイダーが率いる戦闘機部隊が彼らの背後を取った。アンティリーズの機体は損傷を負って戦闘から離脱し、ダークライターの機体は撃墜された。残るはスカイウォーカーの1機のみとなったが、<ミレニアム・ファルコン>に乗ったハン・ソロが戦場に駆け付け、ヴェイダーの攻撃を阻んだ。仲間の思いがけない到着と、フォースの力の助けのおかげで、スカイウォーカーはプロトン魚雷を排熱孔に命中させることに成功した。
その後[]
- 「急ぐのだ! 時計は待ってはくれんぞ! 遅くなれば、それだけ攻撃を受ける危険がますのだからな!」
- ―ヤヴィンからの撤退を指揮するギアル・アクバー提督[出典]
プロトン魚雷はステーションの反応炉まで届き、デス・スターは連鎖反応を起こして粉々になった。スカイウォーカーとソロ、反乱軍の生存者たちはヤヴィン基地に帰還した。戦いの後、スカイウォーカーやソロの活躍を称える式典が開かれ、彼らに勇気記章が授与された。
その後、反乱軍はヤヴィン4から撤退し、再び帝国から追われる身になった。デス・スターの破壊を最大限に利用し、帝国の弱みに付け込むため、反乱軍は数十か所もの標的に対して軍事作戦を展開した。惑星クワットの造船所や、インダーの補給基地に対して攻撃を仕掛けた後、レイア・オーガナやハン・ソロ、ルーク・スカイウォーカーから成る攻撃チームが、サイムーン1にある帝国最大の軍備工場を破壊した。これにより、帝国の軍事生産能力は大幅に低下することになった。
出撃者の一覧[]
反乱軍の中隊[]
- ゴールド中隊:BTL-Yウイング8機[13]
- レッド中隊:T-65B Xウイング12機[13]
- レッド・リーダー:ガーヴェン・ドレイス[1] 中佐[7] (R5-K6)[20]
- レッド2:ウェッジ・アンティリーズ[1] (R2-A3)[20]
- レッド3:ビッグズ・ダークライター[1] (R2-F2)[20]
- レッド4:ジョン・D・ブラノン[1][13]
- レッド5:ルーク・スカイウォーカー(R2-D2)[1]
- レッド6:ジェック・トーノ・ポーキンス[1][13] (R5-D8)[21]
- レッド7:ハーブ・ビンリィ[1][13]
- レッド8:ザル・ディネス[1][13]
- レッド9:ノゾー・ネイタン[1][13]
- レッド10:セロン・ネット[1][13] (R2-X2)[22]
- レッド11:ラロ・サレル[13]
- レッド12:パック・ネイコ[1][13]
銀河帝国の中隊[]
登場作品[]
参考資料[]
- アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
- きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック
- スター・ウォーズ キャラクター事典 完全保存版
- きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック 増補改訂版
- スター・ウォーズ プロパガンダ:銀河系における扇動絵画の歴史
- スター・ウォーズ:オン・ザ・フロントライン
- スター・ウォーズ:レベル・ファイルズ
- Star Wars THE GALACTIC EXPLORER’S GUIDE
- ディズニー・ギャラリー マンダロリアン – 制作の舞台裏
- ディズニー・ギャラリー マンダロリアン – レガシー
- ディズニー・ギャラリー マンダロリアン – 特殊効果
- THE STAR WARS BOOK はるかなる銀河のサーガ 全記録
- スター・ウォーズ:マンダロリアン ハンドブック
脚注[]
- ↑ 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 1.12 1.13 1.14 1.15 1.16 1.17 1.18 1.19 1.20 1.21 1.22 1.23 1.24 1.25 1.26 1.27 1.28 1.29 1.30 1.31 1.32 1.33 1.34 1.35 1.36 1.37 1.38 スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
- ↑ バトルフロント:トワイライト中隊
- ↑ スター・ウォーズ:プリンセス・レイア
- ↑ 4.0 4.1 スター・ウォーズ:銀河系を変えた戦い
- ↑ スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス
- ↑ General Dodonna - エンサイクロペディア (バックアップ・リンク - Archive.org)
- ↑ 7.0 7.1 スター・ウォーズ:レベル・ファイルズ
- ↑ スター・ウォーズ:オン・ザ・フロントライン
- ↑ 9.0 9.1 火花—ある視点から見た物語
- ↑ 10.0 10.1 『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』劇中で<ミレニアム・ファルコン>がTIEを2機撃墜、『出撃者名簿』によればウェッジ・アンティリーズが6機撃墜、『砂漠の子』によればルーク・スカイウォーカーが少なくとも2機撃墜、ビッグズ・ダークライターが少なくとも1機撃墜、『バトルフロント II:インフェルノ分隊』によればTIEで出撃したアイデン・ヴェルシオが生還しており、合わせて少なくとも12機のTIEが出撃していたことがわかる。
- ↑ Darth Vader - エンサイクロペディア (バックアップ・リンク - Archive.org)
- ↑ 12.0 12.1 12.2 12.3 12.4 12.5 地上組—ある視点から見た物語
- ↑ 13.00 13.01 13.02 13.03 13.04 13.05 13.06 13.07 13.08 13.09 13.10 出撃者名簿—ある視点から見た物語
- ↑ アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科 ニュー・エディション
- ↑ ロスト・スターズ
- ↑ 訳文は小説『デス・スター』(富永和子訳)による。
- ↑ Star Wars: X-Wing Second Edition – Battle of Yavin Scenario Pack
- ↑ 反乱軍のパイロット – スター・ウォーズ・エンサイクロペディア
- ↑ The Odyssey of Star Wars: An Epic Poem
- ↑ 20.0 20.1 20.2 Star Wars: The Black Series (R2-A3, R5-K6, & R2-F2)
- ↑ スター・ウォーズ:ポー・ダメロン 火花と炎
- ↑ Star Wars: The Black Series (Red Squadron)
- ↑ 23.0 23.1 バトルフロント II:インフェルノ分隊
- ↑ Star Wars: X-Wing Second Edition – Galactic Empire Conversion Kit (Card: "Mauler" Mithel)
- ↑ Star Wars: X-Wing Second Edition – Galactic Empire Conversion Kit (Card: "Wampa")
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
[Source] |