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- 「この日は、長く人々の心に留まる日になることだろう。ケノービの最後の日であり、反乱軍の最後が始まる日だ」
- ―ダース・ヴェイダー[出典]
ヤヴィンの戦い(Battle of Yavin)は、銀河内戦で行われた大きな戦闘である。共和国再建のための同盟が銀河帝国に対して大勝利を収めた戦闘のひとつで、帝国のデス・スターを破壊したルーク・スカイウォーカーは、ここから一人前のジェダイになるための第一歩を踏み出した。
反乱同盟の後継政府、新共和国や銀河連合自由同盟の歴史評議会は、ヤヴィンの戦いが銀河系の人々に新たな希望を与えた、それ以降の社会の象徴的な始まりを表す出来事だと考え、ヤヴィンの戦いを基点(ゼロ・ポイント)に定めた銀河標準暦を使った。[2]
目次
背景
- 「反乱軍がこのステーションを攻撃してきても、恐れることはない。彼らがどんな設計図を手に入れたにせよ、このステーションは今や宇宙の究極の力だ。それを有効に使えばよい」
- ―コナン・アントニオ・モッティ[出典]
銀河帝国のデス・スターの完成が差し迫り、共和国再建のための同盟(反乱同盟)は帝国からの大規模な攻撃を予想した。防衛の指令系統をまとめるため、モン・カラマリ・スター・クルーザー<インディペンデンス>は同盟軍最高司令部のメンバーを衛星ヤヴィン4の秘密基地へと運んだ。また、<インディペンデンス>はスターファイター部隊のレッド中隊、ゴールド中隊、ブルー中隊をヤヴィン基地に送った。ベテランのパイロットたちが、来たるべき戦いに備えて戦力を集めていた反乱同盟軍の人手を増やした。
反乱同盟軍のスカイフック作戦によって引き起こされた抵抗運動によって、彼らはデス・スター・バトルステーションの完全なテクニカル・リードアウト(技術仕様図面)を入手した。この設計図は反乱軍の指導者のひとり、プリンセス・レイア・オーガナの手に渡ったが、彼女の乗る宇宙船<タナヴィーIV>は惑星タトゥイーン上空で帝国軍に捕らえられてしまう[1]。
プリンセス・レイア・オーガナから設計図を託されたドロイドのR2-D2とC-3POは、タトゥイーンでルーク・スカイウォーカーのもとに辿り着いた。スカイウォーカーはジェダイ・マスターのオビ=ワン・ケノービと行動を共にし、<ミレニアム・ファルコン>の乗組員ハン・ソロとチューバッカの助けを借りて、デス・スターからオーガナを救出する。<ミレニアム・ファルコン>を脱出させるため、ケノービはかつてのパダワン、ダース・ヴェイダー(レイア・オーガナとルーク・スカイウォーカーの父親)と対決し、命を落とした。[1]
オーガナの救出と時を同じくして、レッド中隊の数名のパイロットがアストロメク・ドロイドを回収するためにコメナーで任務を遂行していた。隊員のセシ・アイリスが犠牲になったものの、同盟軍はドロイドの獲得に成功した。
しかしレイア・オーガナが予想した通り、帝国は<ミレニアム・ファルコン>をわざと逃がしていた。彼らはこの貨物船にホーミング・ビーコンを取り付け、ヤヴィン4にある反乱軍の秘密主要基地を探り出そうとしていたのだ。[1] ヤヴィン4に駐屯する反乱同盟軍には、バトルステーションを攻撃できるほどの主力艦が足りていなかったため、焦点用クリスタルを攻撃してデス・スターのビームの配列を乱す戦術を使うことが出来なかった(いずれにせよ、デス・スターの防衛力はこうした戦術を撃退できるようにつくられていた)。また、反乱軍は完全な設計図を手に入れてすぐにデス・スターがやって来ることを知ったため、残されたわずかな時間でステーションを内部から破壊する作戦を練らなければならなかった。

反乱軍パイロットに作戦を説明するジャン・ドドンナ将軍
戦いが開始する直前、反乱軍がヤヴィン4にいるという情報を受け取った帝国の攻撃部隊が、反乱軍基地の存在を確認するために現地にやって来た。彼らはマサッシ・アリーナで防衛軍と戦った。
オーガナのアストロメク・ドロイド、R2-D2から提供された設計図を研究し、同盟軍はステーションに小さな排熱孔があることを知った。排熱孔は小型シールドで保護されておらず、この孔を通せばプロトン魚雷をステーションの主要反応炉に直撃させることが出来、デス・スター全体を破壊することが可能だった。しかし排熱孔はわずか2メートルと狭く、ターボレーザー砲塔が建ち並ぶトレンチ(側溝)の内部に位置していた。反乱軍のターゲティング・システムが孔を補足するためにはトレンチを飛行しなければならず、魚雷は完全な正確性を以て標的に撃ちこまなくてはならなかった。これらの状況下では、弱点を利用できる目算は低かった。[1] そのため、ブルーおよびグリーン中隊がデス・スターのスーパーレーザー・ディッシュに十分なダメージを与えられなかった場合、レッドおよびゴールド中隊が排熱孔を狙うためトレンチ・ランを飛行する役目を担い、ブルーとグリーン中隊は時間稼ぎのためにスーパーレーザーを攻撃するという作戦が立てられた。反乱軍のジャン・ドドンナ将軍は、自らパイロットたちに作戦を説明した。
これと同じ日、帝国の指揮官ブレン・タンターは、反乱同盟によってもたらされた動揺から惑星サラピンを守った。また、第181帝国ファイター・ウイングを率いるスーンティア・フェルは、惑星オード・ビニアで反乱軍の中隊に圧勝した。
戦闘
- 「われわれの攻撃が失敗に終わった場合どうなるのですか。つぎの作戦は?」
「つぎの作戦などありえない」 - ―反乱軍兵士とジャン・ドドンナ[出典]

デス・スターへの攻撃を開始する反乱軍のXウイング
デス・スターは、EF76ネビュロンBエスコート・フリゲート艦<ディヴァド>や、CR90コルベットのBB 45とSB 35を含む小規模な支援艦隊に護衛され、ヤヴィン星系に到着した。デス・スターがその主要兵器の発射準備をしている間に、防衛網を調整するために帝国の通信衛星が配備された。攻撃に備えていた反乱同盟軍は、デス・スターの接近を少しでも遅らせることが、勝利を引き寄せる手段だと理解していた。そのため彼らは、敵の司令を混乱させようと、通信衛星を破壊する小規模な作戦を立てた。キーアン・ファーランダー機を含む3機のXウイング・スターファイターと、2機のR-22スピアヘッドが衛星破壊のために送り出された。ファーランダーのウイングマンが帝国の戦闘機を引き受けている間に、ファーランダーは敵機を無視して衛星へと直進し、プロトン魚雷でこれらを撃墜した。任務は成功し、帝国は援軍を呼べなくなったうえに、その防衛網は分断された。しかし反乱軍も2機のXウイングを撃墜され、のちにパイロットたちを救出した。帝国の防衛艦隊には、他にも2隻のヴィクトリーII級スター・デストロイヤーや、2隻のタータン級パトロール・クルーザーがあった。デス・スター攻撃を進めるため、MC80スター・クルーザー、EF76ネビュロンBエスコート・フリゲート艦、その他の反乱軍スターファイターによって構成される同盟軍艦隊の一部は、これら4隻の帝国艦を破壊した。
ファーランダー機を含む2機のXウイングは、トレンチ周辺の防衛網をいくつか排除するという次の任務を即座に与えられた。彼らは複数のレーザー砲塔だけでなく、ステーション表面の小型のハンガーも破壊し、デス・スターの戦闘機を出動させる能力を制限した。レッド中隊およびゴールド中隊が排熱孔攻撃に専念する間、ブルー中隊とグリーン中隊にはスーパーレーザーを攻撃する命令が下された。後者の2中隊の攻撃には、スーパーレーザーに直接損傷を与えるというわずかな望みが託されていたが、最低でも排熱孔攻撃のために帝国軍の注意を逸らす目的があった。
一方ヤヴィン4の地上では、X2やシャーラたち反乱軍の兵士が、宇宙から攻撃してくる帝国軍に対処していた。複数のTIE/saボマーが衛星攻撃のために展開され、基地周囲の爆撃を行ったほか、ストームトルーパーの派遣部隊もヤヴィン4基地に突入した。X2とシャーラ、反乱軍兵士たちは、TIEボマーによる地上掃射をかわしながら、基地に使われているグレート・テンプルに入った。ストームトルーパーによって基地の対空砲台が無効化されてしまったため、X2は砲台のパワー・ステーションを再起動しなくてはならなかった。グレート・テンプルの乗っ取りが阻止された後、ドドンナはX2とシャーラに連絡を取り、帝国が妨害システムをセットし、Xウイングのエンジンに干渉していることを彼らに報せた。ふたりは妨害装置を見つけ出し、その破壊に成功する。基地の帝国軍を完全に一掃した後、X2はデス・スターとの戦いに参加するため、宇宙に出撃した。
トレンチ・ラン

ヤヴィンの戦いでデス・スターを防衛するターボレーザー砲
予備段階の攻撃を終えた後、22機のXウイング、8機のYウイング、そして2機のR-22スピアヘッド・スターファイターから成る戦闘機部隊がステーション攻撃のために突撃した。デス・スターは防衛のために砲塔を使おうとしたが、その防衛網は主に主力艦に対抗するために設計されており、小型で機敏な反乱軍の戦闘機と戦うためのものではなかった。戦闘機はいくつかの砲塔を破壊し、攻撃を主要段階へ進めるための布石として、ルーキー・ワンとして知られるパイロットがステーションに据え付けられた巨大イオン砲を破壊した。
彼らはなんとかデス・スターへと突入したが、トレンチを防衛していたステーション表面上の偏向シールド・タワーをさらに10基破壊する必要があった。
デス・スターの指揮官、グランドモフ・ウィルハフ・ターキンは、敵の攻撃は無意味だと断定し、ステーションに大規模なTIE中隊を展開することを拒否していた。しかしダース・ヴェイダーは敵の脅威を認識し、個人的な戦闘機中隊に彼の指揮下に入って発進するよう命じた。レーザー砲塔が反乱軍の戦闘機に効力を発揮していないことが分かった直後、TIEファイター中隊は攻撃を開始した。TIEファイターが友軍誤射で撃墜されないよう、ターボレーザー砲撃の中止命令が出された。反乱軍パイロットはTIEファイターと交戦し、トレンチまでの道のりで数機を破壊した。
ダース・ヴェイダーの中隊と他の反乱軍戦闘機が戦っている間に、ゴールド中隊のYウイング・スターファイターがトレンチの飛行を開始した。しかし彼らはTIEアドバンストx1に乗るヴェイダーと、2機のTIEスターファイターによって追撃された。ヴェイダーはタイリー(ゴールド2)とジョン・ヴァンダー(ゴールド・リーダー)のYウイングをトレンチ内部で撃墜し、逃れようとしたデイヴィッシュ・クレイル(ゴールド5)の機体も破壊した。[1]
トレンチへの第2の突撃は、Xウイング・スターファイターのレッド中隊が行った。ガーヴェン・ドレイス(レッド・リーダー)が自ら排熱孔を目指し、彼に続くレッド10とレッド12はヴェイダーとその中隊に対処しようと試みた。僚機は2機とも撃ち落とされてしまったが、レッド・リーダー・ドレイスはトレンチを走り切り、プロトン魚雷を発射することに成功する。しかし彼の放った魚雷は排熱孔の表面で爆発してしまい、ステーション内部のストームトルーパー数名を殺害したものの、ステーション全体の破壊には至らなかった。ドレイスはスカイウォーカー(レッド5)とビッグズ・ダークライター(レッド3)、ウェッジ・アンティリーズ(レッド2)に3度目の突撃を行うよう命じた後、ヴェイダーに撃墜された。[1]

反乱軍の戦闘機を追跡するダース・ヴェイダーの中隊
反乱軍との戦闘が行われている中、デス・スターのベイから脱走者が乗ったE-2T医療シャトルが発進した。これを知ったダース・ヴェイダーは、一時的に戦いを切り上げて脱走者のシャトルを追跡した。帝国軍から離反したTIEパイロット、ヴィリアン・ダンスが操縦するシャトルは、ハイパースペースに逃げ込むためヴェイダーと彼の部下の追跡をかわした。ヴェイダーは3機のXウイングがトレンチに向かっているという報告を受け、シャトル追跡を中止して戦いに戻った。[3]
デス・スター内では、作戦将校の中尉が反乱同盟軍の作戦を分析し、彼らがバトルステーションを破壊できる可能性があることを知った。彼はターキンに注意を促し、クルーザーを使って避難することを提案した。しかし勝利を確信していたターキンは中尉の提案を退けた。このとき、デス・スターのスーパーレーザーはあと3分でヤヴィン4の反乱軍基地を射程に捕らえるところだった。[3]
前回の挑戦と同様に、スカイウォーカーが排熱孔を目指す間、後続のダークライターとアンティリーズが彼を防衛した。ヴェイダーとエスコート2機も再びトレンチに入り、反乱軍のXウイングを妨害した。アンティリーズは機体に攻撃を受けてトレンチから離脱し、ダークライターは機体を破壊され、命を落とした。スカイウォーカーはたったひとりでトレンチを飛行することになった。[1] このとき、X2もルーク・スカイウォーカーを補佐するためにデス・スターに到着し、スカイウォーカーにバックアップを提供するため、自らヴェイダーのTIEアドバンストの射程範囲に入った。しかしX2の到着を予期していたヴェイダーは、ターボレーザー砲塔にX2への攻撃を指示し、彼に撤退を余儀なくさせた。また、ヴェイダーはスカイウォーカーのXウイングに搭載されていたR2-D2にダメージを与えた。
ヤヴィン4の反乱軍司令部にとって、事態は絶体絶命だった。デス・スターは射程位置に達し、反乱軍のほとんどのスターファイターは撃墜されていた。また、唯一トレンチ・ランを飛行していたルーク・スカイウォーカーは、照準コンピューターのスイッチを切っていた。しかしスカイウォーカーが照準のスイッチを切ったのは、オビ=ワン・ケノービの霊体から、フォースを信じて撃つよう助言されたからだった。[1]
デス・スターのスーパーレーザー砲制御室では、主任砲術手のテン・グラニート上等兵曹がレーザーの発射に備えていた。しかしヤヴィンの戦いの前にスーパーレーザーで惑星オルデランを破壊したことに罪の意識を感じていたグラニートは、発射桿を引くことが出来なかった。指揮官は無言で彼に発射を迫ったが、グラニートは部下に待機するよう指示を出した。[3]

デス・スターの破壊
ヴェイダーは、最後に残った反乱軍パイロットがフォースの強い人物だと気付いたが、スカイウォーカーが実の息子だとは判らなかった。ヴェイダーはスカイウォーカーへの攻撃に備えたが、ハン・ソロとチューバッカの乗る<ミレニアム・ファルコン>がタイミングよく出現し、ヴェイダーの僚機を1機撃墜した。混乱したもう一方の僚機は、ヴェイダーのTIEアドバンストと衝突する。僚機はトレンチとの激突で破壊され、ヴェイダーは制御を失って宇宙に放り出された。スカイウォーカーがフォースを頼りに発射したプロトン魚雷は、排熱孔を完全に通過した。[1] デス・スターの司令センターでは、コナン・アントニオ・モッティ提督が魚雷が命中したことを報告し、反応炉が爆発すると叫んだ。[3] デス・スターは、あと数秒でヤヴィン4を攻撃できるというところで、爆発した。[1] TIEアドバンストに乗るヴェイダーを除き、グランドモフ・ターキンやクルーたちは爆発で命を落とした。ヴェイダーは何とかスターファイターのコントロールを取り戻し、ヤヴィン星系から脱出した。ヤヴィンの戦いは反乱同盟の大勝利に終わる。スカイウォーカーとソロ、チューバッカは、活躍を認められて戦いが終わった後にメダルを授与された。
その後
ヤヴィンの戦いを生き延びたダース・ヴェイダーは、近隣の惑星ヴァールの帝国軍前哨基地になんとかたどり着いた。ヤヴィンの戦いの結果、反乱同盟は帝国に敵対する勢力としての正当性を獲得することになる。ヤヴィンの戦いの影響や帝国元老院の解散によって、デス・スター破壊の後に何千という星系が公然と反乱同盟に加盟した。この結果を受けて、銀河帝国はそれまでは許容していた星々の占領を開始し、両軍の動向は銀河内戦をエスカレートさせることになった。
戦いの翌日、Xウイングに乗り込んで飛行していたスカイウォーカーは、TIEファイターの生存者と戦った。
デス・スター破壊の直後、帝国の指揮官ブレン・タンターは敵の挟み撃ちにあっていたマクシミリアン・ヴァイアーズ大佐を救出するため、攻撃部隊と共にヤヴィン4に駆け付けた。タンターはヴァイアーズを救い出し、反乱軍の司令センターを破壊する。複数の駐屯軍がデス・スターから脱出を果たし、彼らの脱出ポッドは反乱軍基地の近くに墜落していた。彼らはヤヴィンからの避難の前に倒される。第501軍団の生存者もスター・デストロイヤーに加わってヤヴィン4の急襲に参加した。その結果、同盟軍最高司令部の3名のボサンの指導者が命を落とし、何百という反乱軍宇宙船が破壊された。
ヤヴィン基地への爆撃
ダース・ヴェイダーは、デス・スターに決定的一撃を与えたフォースが強いパイロットを探すことに取りつかれ、デス小艦隊を率いて捜索を行った。
ヤヴィンの戦いの数か月後、帝国はヤヴィンの月に小規模な攻撃を何度か仕掛けた。これらの攻撃は、ヤヴィン星系付近の小型の基地から発進した、小規模なTIE中隊によって行われた。彼らは報復攻撃を実行するのではなく、調査的なパトロール活動を維持した。最終的に、反乱同盟は帝国宇宙軍からの反撃から逃れるためヤヴィン4を脱出し、惑星ホスに移動した。
帝国による最後の急襲には、第501軍団の残党やTIEファイター、AT-STが参加し、惑星封鎖を伴う壊滅的な攻撃が行われた。ヤヴィンの防衛作戦を立てたジャン・ドドンナ将軍は、脱出に失敗して帝国軍に捕らえられ、収監された。
完成したばかりの帝国の旗艦、<エグゼクター>は、同盟軍艦隊を撃破するために送り出された。しかしハイパースペースを脱したアマイズ・グリフ提督のスター・デストロイヤー小艦隊が<エグゼクター>と衝突してしまう。乗組員がコントロールを取り戻す頃には、最後の反乱軍宇宙船がハイパースペースに逃げ込んでいた。
ルーク・スカイウォーカー、ウェッジ・アンティリーズ、ルーキー・ワン、ルー・マーリーン、メリック・シムス、キーアン・ファーランダー、ジェイク・ファーレル、X2、シャーラたち数名の反乱軍パイロットが、ヤヴィンの戦いを生き残った。レッド中隊の生存者は反乱活動のための戦いをつづけ、やがてレネゲード小隊とローグ中隊というふたつの戦闘機部隊へと発展する。
戦いにちなんで、反乱同盟軍は拿捕した帝国の宇宙船のひとつを<バトル・オブ・ヤヴィン>と名付けた。
ヤヴィンでの対立と、反乱軍の勝利の直接的な結果として、帝国はTIE/INインターセプターの製造ラインを拡大した(TIEインターセプターは、286機ものTIE/LNスターファイターを反乱軍ライトスピード・パンサーズ部隊に破壊された1 BBYのフェイ・フー戦役の結果を受け、製造が開始された戦闘機だった)。TIEインターセプターは2 ABYの時点で帝国の主要スターファイターになり、エグゼクター級スター・ドレッドノートも大量に製造されるようになった。
第2デス・スターの建造は初代デス・スター破壊の直接的結果として始まったわけではなかったが(皇帝パルパティーンは既に建造の命令を出し、エンドア星系に建造資材を輸送するためサンクチュアリ・パイプライン・ハイパースペース・ルートを確保していた。そして皮肉にも、この命令はルーク・スカイウォーカーが初代デス・スターに毛一定的一撃を加える数分前に下されたものだった)、ヤヴィンの戦いの結果を受け、第2デス・スターの完成は急務となった。
暦への影響
- 「われわれの暦で基点と定めた初代デス・スターの破壊から三六年目のいま、われわれは豊かな栄光に満ちた過去の伝統を学び、多くの暗い過ちを記憶にとどめるべきだろう。われわれはその両方から学ぶ必要がある」
- ―銀河同盟歴史評議会の記録保管担当名誉教授、ヴォレン・ナル[出典]
ヤヴィンの戦いから25年後、新共和国の歴史評議会は新しい暦を使うようになった。パルパティーンの敗北を元年に定める暦法も存在したが、デス・スター破壊の重要性、帝国を最終的に破る上でのその意義を考慮し、評議会はヤヴィンの戦いを基点(ゼロ・ポイント)に定めた。これに従い、ヤヴィンの戦い以前をBBY(Before the Battle of Yavin)、この戦い以降をABY(After the Battle of Yavin)で示すようになった。[2][4]
新共和国の後継政府、銀河連合自由同盟でも同じ暦法が使用された。しかし、フェル帝国やダース・クレイトの銀河帝国でも使われ続けていたかどうかは不明である。
参加した中隊
反乱軍の中隊

トレンチを飛行するXウイング
32機の反乱軍スターファイターがヤヴィン4から発進した。部隊はレッド、ゴールド、ブルー、グリーン中隊によって構成された。以下は、戦いに参加した参加したパイロット(†マークは戦死者):
- レッド中隊(12機のT-65 Xウイング)
- レッド・リーダー - ガーヴェン・ドレイス†[1]
- レッド2 - ウェッジ・アンティリーズ[1]
- レッド3 - ビッグズ・ダークライター†[1]
- レッド4 - ジョン・D・ブラノン†
- レッド5 - ルーク・スカイウォーカー[1]
- レッド6 - ジェック・トーノ・ポーキンス†[1]
- レッド7 - イライヘック・ルー†
- レッド8 - ブレン・クァーシー†
- レッド9 - ノゾー・ネイタン†
- レッド10 - セロン・ネット†[5]
- レッド11 - ウェントン・チャン†
- レッド12 - パック・ネイコ†

トレンチを飛行するYウイング
- ゴールド中隊(7機のBTL Yウイング)
- ブルー中隊(T-65 Xウイング)
- グリーン中隊(T-65Xウイング、BTL Yウイング)
- パイロット不明
- その他のパイロット(所属中隊不明)
- ハーモ・ブラストウェル (T-65 Xウイング)
- フィン・ダングロット
- ジェイク・ファーレル(R-22スピアヘッド)
- アーネック・マースカン
- サミュエル・レイダー
- ドイル・スキムス†(BTL Yウイング)
- ミラー・トラヴィス
- X2
- シャーラ
- <ミレニアム・ファルコン>[1]
帝国軍の中隊

ダース・ヴェイダー率いるTIE中隊
帝国軍からは、TIEファイターのエリート中隊が1部隊出動しただけだった。中隊はダース・ヴェイダーによって組織され、その直接の指揮下に入っていた。以下は、中隊メンバー(†マークは戦死者):
- ブラック中隊(8機のTIE/LNスターファイターと、TIEアドバンストx1が1機)
犠牲者と生存者
反乱同盟
- 反乱同盟によるデス・スターへの決死の攻撃は成功に終わったが、大きな犠牲を払うことになった。レッド中隊の12名の隊員のうち、生き残ったのはルーク・スカイウォーカーとウェッジ・アンティリーズのふたりだけだった。ゴールド中隊もまた、キーアン・ファーランダーを除いて全滅した。
- ハーモ・ブラストウェル中佐は、戦闘中に命を落としたと他のパイロットに思われていたが、公式記録には戦闘中に行方不明になった兵士として記載された。実際ブラストウェルは戦いを生き残っており、のちに帝国将官のふりをして活動する秘密エージェントになったことが記録に残されている。
- ヤヴィンに配置されていた反乱軍兵士の中には、戦いに参加できない者や、あるいは参加する気のない者がいた。ジャル・テ・グニーヴとデレク・クリヴィアンは、病気のためデス・スターとの戦いに参加することができなかった。ウェス・ジャンセンは戦い以前にヤヴィン4のパイロット部隊に加わっていたが、病気が理由で直前の割り当て場所に留まった。また、タイラー・ルシアンは自身の命を惜しみ、デス・スター到着の直前にヤヴィン4から逃げ出した。
- ドルーン・ウーンという名のサラスタンの反乱軍兵士は、ヤヴィン4のジャングルに墜落したTIEファイター・パイロットに殺害された。このパイロットもまた命を落としている。
銀河帝国
- デス・スターが爆発した際、ステーションに乗り込んでいたすべての人員が命を落とした。その中にはグランドモフ・ウィルハフ・ターキンやカシオ・タッグ将軍、コナン・アントニオ・モッティ提督といった高い階級の将校も含まれた。100万人を超す将校、兵士、スタッフも同時に死亡した。
- ヤヴィンの戦いに参加した帝国軍スターファイター・パイロットのほとんどが死亡した。例外は惑星ヴァールに不時着したダース・ヴェイダーと、ヤヴィン4に不時着したコールという名のTIEファイター・パイロットである。コールはルーク・スカイウォーカーのジェダイ・プラキシウムの学生に発見されるまで、何十年もジャングルの中で生き延びていた。
- 戦いが始まったとき、マクシミリアン・ヴァイアーズは新しい任務のためにデス・スターに報告に向かっていた。彼のコマンド・シャトルは攻撃され、ヤヴィン4に不時着した。戦いが終わった後、彼は帝国軍に救出される。
- 第501軍団のおよそ半数は、デス・スターが破壊されたときにそこにいた。他にも爆発に巻き込まれた宇宙船に乗っていた隊員もいた。
- デス・スターが破壊される直前、小規模な離反者のグループ(ヴィリアン・ダンス、ティーラ・カーズ、セロット・ラテュア・ディル、コーネル・ディヴィニ、ミーマ・ルーセスら)がこのステーションを脱出していた。[3]
登場エピソード
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非正史作品
- レゴ スター・ウォーズ コンプリート・サーガ
- レゴ スター・ウォーズII
- 完全☆超悪
- Star Wars Infinities: A New Hope
- Tag & Bink Are Dead
- Choose Your Own Star Wars Adventure: A New Hope
- Star Wars 78: Hoth Stuff! (正史設定が曖昧)
- The Long, Bad Day
- Star Wars: Rogue Squadron
参考資料
- スター・ウォーズ・ユニバース
- スター・ウォーズ・エンサイクロペディア
- 週刊スター・ウォーズ ファクトファイル: 第1号 (YAV1~6、ヤヴィンの戦い)
- スター・ウォーズ・インサイダー『クローンの攻撃』スペシャル・イシュー
- スター・ウォーズ キャラクター&クリーチャー完全保存版
- スター・ウォーズ クロノロジー
- スター・ウォーズ 全史
- スター・ウォーズ アルティメット・ビジュアル・ガイド 特別篇
- スター・ウォーズ: ミレニアム・ファルコン メカニック・マニュアル
脚注
- ↑ 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 1.12 1.13 1.14 1.15 1.16 1.17 1.18 1.19 1.20 1.21 1.22 1.23 1.24 1.25 1.26 1.27 1.28 1.29 1.30 1.31 1.32 1.33 1.34 1.35 1.36 1.37 出典:スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
- ↑ 2.0 2.1 2.2 出典:スター・ウォーズ 全史
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 出典:デス・スター(小説)
- ↑ 出典:スター・ウォーズ クロノロジー
- ↑ 出典:週刊スター・ウォーズ ファクトファイル: 第1号
外部リンク
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[Source] |