<ヤヴィンズ・ホープ>(Yavin's Hope)は銀河内戦中にヴァンデン・ハイク・ウィラード将軍が指揮を執った反乱同盟のモン・カラマリ・クルーザーである。デルタ・グループの旗艦であり、1 ABYにマコ=タ宇宙ドックで戦闘準備を整えた。しかしこのクルーザーは宇宙ドックが銀河帝国のデス小艦隊による奇襲を受けた際に最初の犠牲となった。
特徴[]
<ヤヴィンズ・ホープ>[3] はモン・カラマリ式のデザインのクルーザーであり、ハイパードライブと偏向シールド発生装置、13基のエンジンを搭載していた。この宇宙船は反乱同盟のマコ=タ宇宙ドックで戦闘用の改修を受けた軍艦の一隻であり、艦内の各種システムにシュー=トラン王国のテクノロジーが用いられていた。[1]
役割[]
<ヤヴィンズ・ホープ>は同盟宇宙軍のデルタ・グループに割り当てられ、ヴァンデン・ハイク・ウィラード将軍の旗艦として用いられた。マコ=タ宇宙ドックから出発した後は銀河帝国との戦いで必要とされるまで分散して姿を隠す予定だった。[1]
歴史[]
就航[]
1 ABYに発生した[2] モン・カラの反乱の後、<ヤヴィンズ・ホープ>を始めとする多数のモン・カラマリ・スター・クルーザーがアウター・リムにあるマコ=タ宇宙ドックで戦闘用の改修を受けた。戦闘準備が整った後、同盟軍の新艦隊は銀河内戦において必要なタイミングがくるまで他の船から離れて姿を隠すことになった。マコ=タ宇宙ドックでは新戦力のお披露目セレモニーが開催され、大勢の反乱軍メンバーが艦隊の出発を見守るために集まった。<ヤヴィンズ・ホープ>の指揮官となったウィラード将軍は、プリンセス・レイア・オーガナをこのクルーザーに招いたが、レイアは万一に備えてモン・モスマ議長と一緒にいたいと考え、誘いを断った。[1]
セレモニーの終盤、モスマ議長がスピーチを終えた後、各グループの軍艦はハイパースペースへジャンプしようとしたが、システムのエラーによってハイパードライブが起動しなくなっていることが判明した。それだけでなく、マコ=タで改修を受けた全ての宇宙船の航行・通信装置がダウンし、スターファイターを出撃させることすらできなくなっていた。次の瞬間、シス卿ダース・ヴェイダー率いる帝国宇宙軍のデス小艦隊が宇宙ドック付近に姿を現した。反乱軍は改修に携わったシュー=トランの女王トリオスに裏切られ、帝国の罠にはまってしまったのである。[1]
破壊[]
帝国艦隊から最も近い距離にいた<ヤヴィンズ・ホープ>は、ヴェイダーの命令でエグゼクター級スター・ドレッドノート<エグゼクター>およびインペリアル級スター・デストロイヤーによる集中砲火に遭った。モスマやオーガナ、デイヴィッツ・ドレイヴン将軍ら反乱軍メンバーはその模様をマコ=タ宇宙ドックから為すすべもなく見守った。ウィラード将軍はすべてのパワーを偏向シールドに回すよう命じたが、苛烈な砲撃が続き、乗組員はパワー不足でシールドが消失しかけていると報告した。ウィラードは船の放棄を命じたが、既にブリッジにも爆発が及んでおり、ウィラードが「フォースが我々とともにあらんことを」と呟いた次の瞬間に<ヤヴィンズ・ホープ>は火だるまとなった。<エグゼクター>のブリッジから<ホープ>の最期を見守っていたヴェイダーは、反乱軍から恐怖心を感じ取って満足した。[1]
制作の舞台裏[]
<ヤヴィンズ・ホープ>は2018年に発売された正史のコミック『スター・ウォーズ:希望は死せり』(キーロン・ギレン作、サルバドール・ラロッカ画)で初登場を果たした。コミックでは“ウィラードの船”としか呼ばれていないが[1]、2021年に発売された設定資料集『スター・ウォーズ:銀河系を変えた戦い』で正式名称が明かされた。[3]
登場作品[]
- スター・ウォーズ:希望は死せり (初登場)