ヨッツ・オレン（Yotts Oren）は惑星タトゥイーンでハットの犯罪王ジャバ・デシリジク・ティウレ率いる犯罪帝国に仕えたカダッサニクトの男性である。4 ABY、ジャバの囚人であるジェダイのルーク・スカイウォーカーと密輸業者ハン・ソロ、チューバッカらの処刑が行われることになった時、オレンは処刑場であるカークーンの大穴へ向かうバンサIIカーゴ・スキッフの1艇に乗り込んだ。
大穴に到着すると、囚人たちを乗せたスキッフはサルラックの上で静止し、オレンの乗るスキッフは処刑場の周囲を旋回し始めた。ジャバが処刑開始を宣告すると、スカイウォーカーはライトセーバーを使ってジャバの手下たちに抵抗し、同じスキッフに乗っていた敵を全員倒してしまった。オレンたちのスキッフは、スカイウォーカーを倒すためにもう一方のスキッフへ接近した。しかしスカイウォーカーは自ら2機目のスキッフに飛び移り、オレンとその仲間たちを始末した。
経歴[]
カダッサニクトの男性、ヨッツ・オレンは[3]、帝国時代にハットの犯罪王ジャバ・デシリジク・ティウレの犯罪帝国に仕え、惑星タトゥイーンにあるジャバの宮殿で護衛を務めていた。[2] 4 ABY[1]、ジャバはジェダイのルーク・スカイウォーカーと密輸業者ハン・ソロ、チューバッカらをカークーンの大穴に棲むサルラックの餌食にして処刑するよう命じた。ジャバとその部下たちはセール・バージやスキッフに乗って処刑場へ移動し、オレンも護衛の一員として[2]、スクリリングのポート・スニッキン[3] が運転する2機目のバンサIIカーゴ・スキッフに乗り込んだ。大穴に到着すると、囚人たちを運ぶ1機目のスキッフはサルラックの真上で静止し、オレンたちを乗せたスキッフは周囲の砂漠を旋回し始めた。[2]
サルラックの穴へ落ちるオレン
ラグジュアリー・セール・バージ＜ケタンナ＞に乗り込んだジャバ・ザ・ハットは、処刑を始める前に囚人たちに命乞いのチャンスを与えたが、応じる者はいなかった。ジャバが処刑開始を宣告すると、スキッフ・ガードはルーク・スカイウォーカーをサルラックの口へ向かって突き落とそうとした。しかしこのジェダイ・ナイトはスキッフに飛び戻り、アストロメク・ドロイドR2-D2が投げてよこしたライトセーバーを使って衛兵たちと戦った。スカイウォーカーのスキッフに乗っていた最後の衛兵が倒されると、スニッキンはオレンたちがジェダイと戦えるようにスキッフを接近させた。その際、オレンはスキッフの端から大きく身を乗り出しながら、ジェダイ・ナイトに向かってブラスター・ピストルを撃った。[2]
スカイウォーカーが反撃のためにスキッフからスキッフへと飛び移った際、オレンは機体後部にいるスニッキンの方へ後退した。しかし[2] ブロック・スターシャー[3] がライトセーバーで切られ、別の衛兵がスキッフから蹴り落されると、このニクトは攻撃のため前進した。ところが、＜ケタンナ＞の船内でジャバがレイア・オーガナによって首を絞められていたちょうどその時、オレンはスカイウォーカーのライトセーバーで顔面を切り付けられ、スキッフの側部からサルラックの喉へと一直線に落下していった。その後、スカイウォーカーとその仲間たちは残りの衛兵を倒し、セール・バージを爆破してカークーンの大穴から去っていった。[2]
人物[]
ヨッツ・オレンはカダッサニクトの男性で[3]、目は黒色、肌は緑色だった。ルーク・スカイウォーカーのライトセーバーで切り付けられた際、オレンは悲鳴を上げながらサルラックの喉へ落ちていった。[2]
装備[]
ジャバのスキッフに乗り込んだ際、オレンは白いシャツと灰色のパンツを着て、黒緑のフードと黒い弾帯を身に着けていた。また彼は黒い靴を履き、DL-18ブラスター・ピストルで武装していた。[2]
制作の舞台裏[]
ヨッツ・オレン
ヨッツ・オレンは1983年に公開されたオリジナル・トリロジー最終作『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』で初登場を果たした。[2] このキャラクターのヘッド・マスクの寸法は 36センチメートル×53センチメートル×33センチメートルである。[4] スター・ウォーズ正史におけるこのキャラクターの名称の初出は、2020年にスペインのデアゴスティーニから発売された『Star Wars Encyclopedia』である。[3]
スター・ウォーズ レジェンズにおける名称の初出は、2001年に発売されたスターウォーズ コレクションカードゲームの「Tatooine Limited」であるが[5]、このカードでは誤って同じカダッサニクト種族のクラトゥの画像が使われていた。[3] のちにルーカスフィルムのスタッフであるリーランド・チーが facebook 上で黒いフードのニクトがヨッツ・オレンであると明言し、2013年7月23日発売のスター・ウォーズ インサイダー143号の記事『Rogues Gallery』にも、訂正された内容が掲載された。[6] ところがその後も混乱は続いており、2017年にはアプリ『スター・ウォーズ：カード・トレーダー』にて、再びヨッツ・オレンの画像がクラトゥとして紹介された。[7]
登場作品[]
- スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還 （初登場）
参考資料[]
- スター・ウォーズ ビークルのすべて （ビジュアルのみ）
- スター・ウォーズ：カード・トレーダー （クラトゥとして紹介）
Nikto (Green) - 公式データバンク （ビジュアルのみ）
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス
- ↑ 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 2.11 2.12 スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 Star Wars Encyclopedia
- ↑ From Star Wars to Indiana Jones: The Best of the Lucasfilm Archives
- ↑ スターウォーズ コレクションカードゲーム
- ↑ Rogues Gallery: Jabba's Henchmen!
- ↑ スター・ウォーズ：カード・トレーダー