- 「わたしの祖国とわが同胞の歴史は、よくご存知のことと思います。われわれはハットとその犯罪組織の圧政に、何世紀も苦しんできました。帝国の独裁はその苦しみをさらに倍加しましたが、新共和国の時代が到来したあと、ようやく独立を勝ちとり、この二十年はわれわれの法のもとに、われわれの手で祖国を治めることができるようになりました」
- ―イェンダー・ブレセン大使[出典]
ライロス政府(Ryloth government)、もしくはライロシアン政府(Rylothian government)はトワイレック種族の故郷であるアウター・リム・テリトリーの砂漠の惑星、ライロスを統治する政府。首都はレッスー。レッスー司令部やライロス防衛団などの軍事力を有した。
銀河内戦が終結した後、独立国となったライロスは、新しい銀河系政府である新共和国には加盟せず、中立の惑星の座に留まる道を選んだ。ファースト・オーダーとレジスタンスが戦争を繰り広げた34 ABY当時、ドレロモンが議長としてライロス政府を率いていた。この年、レジスタンスの残党がライロスに現れ、政府はファースト・オーダーから選択を迫られることになった。
歴史[]
アウター・リム・テリトリーの砂漠の惑星ライロスとその住民であるトワイレック種族は、長きにわたる隷属の歴史を歩んだ。ライロスはハットの犯罪組織の圧政に苦しみ[2]、クローン戦争では独立星系連合による侵攻を受け[1]、戦争終結後は銀河帝国によって蹂躙された。しかし銀河内戦を経て新共和国の時代が始まると、トワイレックは自治国としての座を勝ちとり、新共和国とは友好な関係を維持しつつ、中立惑星として独立を保った。[2]
しかし28 ABY頃、ハットに代わってニクトの犯罪勢力が台頭し、ライロスの平和が脅かされた。カジェインサニクトの犯罪王リンリヴィン・ダイによって率いられたカルテルは、ライロスの輸送船を襲撃し、貿易商に保護料を支払うよう圧力をかけた。ライロスを擁する領域の商業輸送は危機に瀕し、トワイレックの窮状を訴えるためイェンダー・ブレセン大使が惑星ホズニアン・プライムの銀河元老院へ派遣されることになった。その後、リンリヴィン・ダイのカルテルおよびアマクシン戦士団によってもたらされた危機は、レイア・オーガナ元老院議員の活躍で終止符が打たれた。[2]
34 ABY、ファースト・オーダーとレジスタンスの戦争の時代、ライロス政府はドレロモン議長の指揮下で中立を維持していた。この年、クレイトの戦いに敗れたレイア・オーガナとレジスタンスの残党がライロスに現れ、イェンダーに助力を求めた。イェンダー率いるライロス防衛団は、リンリヴィン・ダイの一件での借りを返すためレジスタンスをかくまったが、しばらくして偶然にも、ファースト・オーダーがライロス政府に圧力をかけ始めた。彼らは新しい軍艦を作るためにライロスに自主的な納税を命じ、ドレロモンは選択を迫られることになった。最終的に、レジスタンスとライロス防衛団はファースト・オーダーの攻撃に遭ってライロスから撤退することになった。[1]
組織[]
- 「ドレロモンはすでにファースト・オーダーの注意がライロスに向けられたことに不満をもらしている。ほとんどがたんなる不運だと思っているが、レジスタンスに責任があると判断すれば、あの男はきみたちを裏切るだろう」
- ―イェンダー[出典]
ライロス政府は議長の肩書を持つ者によって率いられた。[1] ライロス政府は独立した中立国だったが、新共和国政府と友好な関係を維持し、緊急時には大使を銀河元老院へ派遣することがあった。[2] ライロス政府にはビジネス・カウンシルと呼ばれる評議会が存在し、ライロス輸送ギルドに関する問題は彼らが議論を行った。[1]
軍隊[]
ライロス政府の指令組織はレッスー司令部と呼ばれ、キャン=セル級スターファイターなどの戦力を有していた。彼らはライロスの首都であるレッスーを拠点とし、ライロス星系に現れた外部のスターシップの警戒、パトロールなどを行っていた。[1]
また非正規軍として、ライロス防衛団(RDA)と呼ばれる軍事勢力が惑星の南半球に拠点を置いていた。彼らはライロス政府公認の組織でありつつ、独立機関としての側面も持ち合わせており、首都レッスーの機能が麻痺した際の援護組織として活動した。また、彼らはライロスを奴隷制から守ることを活動目標に掲げており、哲学的にはチャム・シンドゥーラが指揮したライロス解放運動の流れを汲んでいた。[1]