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「ラガビーストの顔を見た人はいない。なぜなら、彼らの頭にかぶっているものは、ヘルメットでも帽子でもなく、頭そのものなのだ」
レイサバイバル・ガイドより[出典]

ラガビースト(Luggabeast)はサイバネティックス技術によって強化されたサイボーグの獣。ジャクーを始めとする辺境の惑星に生息していた。ラガビーストは有機物と機械が融合した生き物であり、頭部は重い装甲板に覆われ、この機械のマスクが彼らの頭そのものになっていた。ラガビーストは体の組織に機械システムを組み込まれていたため、生身の生き物よりもはるかに耐久性に優れており、荷役獣として役立った。ジャクーのティードーはラガビーストに乗って宇宙船の墓場をうろつき、この獣に組み込んだスキャナーを活用して貴重な廃品を探していた。

ラガビーストはフェリックスを始めとする銀河系の様々な場所で飼い慣らされた。帝国時代には“ラガビースト武器商人”と呼ばれるアーキット種族の傭兵集団が銀河内戦で活動し、報酬しだいで銀河帝国にも共和国再建のための同盟にも味方した。冷戦の時代、ジャクーで暮らすゴミ漁りであるレイはティードーの活動を観察し、彼らが他の場所で“生産”されたラガビーストを余所者との取り引きで調達していることを突き止めた。34 ABYレジスタンスアストロメク・ドロイドBB-8は、ジャクーの砂漠でラガビーストに乗るティードーに捕まりかけていたところを、レイに救出された。

生態と特徴[]

ラガビーストはサイバネティックス技術によって強化されたサイボーグの4歩行クリーチャーである。[1] 体の大部分が機械で、重いアーマーに覆われていた。[3] 平均体高は2.31メートル(7フィート7インチ)。[2] 頭部のマスクは永久的に固定されているため外すことはできず[3]、彼らの頭そのものとなっていた。ラガビーストは創造主によって体と神経、さらには臓器にまで人工装置を埋め込まれていた。[4] 改造の目的は動物の強度やスタミナを増強することであり、廃品回収されたマシーンの部品や化学物質が利用されていた。[2]

習性[]

惑星ジャクーはラガビーストの母星とされていたが[3]、実際は他の星で“生産”されており[4]、母星はさまざまだった。彼らは飼い慣らせばどんな場所にも適応させることができた。[2] ラガビーストは体の組織に機械システムを組み込まれているため、生身の生き物よりもはるかに耐久力に優れていた。[5] 彼らは機械システムによる強化のおかげで長旅が可能であり、重い荷物を運ぶことができた。ラガビーストはチューブを通して栄養物質を直接受け取るため、食べ物を必要としなかった。[3]

ラガビーストと文化[]

Teedo Luggabeast

ティードーのラガビースト

惑星ジャクーに住むティードー種族は、ラガビーストに乗って広大な宇宙船の墓場を移動し、主にニーマ・アウトポストの南西に広がる砂漠の一部で貴重な廃品を回収していた。[5] ティードーはドロイドなどの価値ある廃品を見つけられるよう、ラガビーストに光学装置を取り付けていた。[3] サイバネティックスのフードに取り付けられたこのスキャナーは、ドロイドのパワー・セルが発するエネルギー・サインを特定することができた。[5] また人間ゴミ漁りレイが聞いたところによると、ティードーのラガビーストはエネルギー源以外にも水や鉱物、その他いろいろなものを見つけることができるという。[4] ティードー以外のジャクーの入植者も、アウトポスト間の移動やゴミ漁りにラガビーストを活用することがあった。[2] ただし体が大きい者はラガビーストではなく、ハッパボアといったより大型の生き物に乗ることが多かった。[4]

歴史[]

「タラマ・パルクアル!」
―ラガビーストに乗ったティードーに対し、レイ[出典]
Luggabeast Munitioneer

ラガビーストに乗るアーキット

ラガビーストは辺境の星々で荷役獣として活用された。[1] 5 BBY当時、モーラーナ宙域の惑星フェリックスにもラガビーストが生息していた。[6] また銀河内戦時には、ラガビースト武器商人と呼ばれるアーキット種族の傭兵集団が活動を行った。彼らは報酬さえ支払えば銀河帝国にも共和国再建のための同盟にも与し、ラガビーストで戦場へ出向いて味方のサポートを行った。[7]

ジャクーのティードーは星外の者と取り引きしてラガビーストを手に入れていた。彼らはしばしば電線の束をいくつも引きずってニーマ・アウトポストに現れ、それから数間ほど過ぎるとラガビーストを乗せた貨物船が到着した。船から降ろされたラガビーストは、事前にプログラムされた通り、タラップから降りて新しい主人であるティードーのもとへまっすぐ向かった。レイはこの取り引きを目撃し、自作のサバイバル・ガイドに記録をつけた。また彼女はサバイバル・ガイドにラガビーストの姿をスケッチし、彼らの特徴やティードーとの関係についてメモを残した。[4]

34 ABYレジスタンスアストロメク・ドロイドであるBB-8は、惑星ジャクーでファースト・オーダー襲撃を逃れた後、砂漠をさまよっていたところをラガビーストに乗ったティードーに捕まった。[8] 網に入れられたBBユニットは必死で抵抗を試み、ティードーは捕まえたドロイドとラガビーストを同時に制御するのに苦労した。レイは、砂漠の住民どうしが共存するために必要な礼儀を逸脱したティードーに怒り、相手がラガビーストの上から罵詈雑言を吐くのを無視して、ナイフで網を切り裂いた。獲物を失ったティードーは、レイへの文句を言い終えると、ラガビーストの頭の向きを変えて反対方向へ去っていった。[9]

制作の舞台裏[]

「パペット・パフォーマーのブライアン・ヘリングと話していて、舞台劇で使う馬のことを聞いたんだ。で、『その技術を使って何ができるだろう?』と思ったわけさ」
ジェイク・ラント・デイヴィス[出典]

ラガビーストは2015年公開のシークエル・トリロジー第1作『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』のために制作されたクリーチャーである。[8] ラガビーストのコンセプト・アートはジェイク・ラント・デイヴィスによって2013年に制作された。このアートは「家畜のバイオメカ」というタイトルで『アート・オブ・スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に収録されている。パペット・パフォーマーのブライアン・ヘリングから舞台劇で使う馬の話を聞いていたデイヴィスは、現在のデジタル技術ならパペットを支える支柱や人を画面上から簡単に消すことができるため、舞台劇の技術と組み合わせた応用が可能ではないかと考え、ラガビーストのデザインに活かした。[10]

視覚効果アーティストのニール・スキャンランはラガビーストの制作にあたり、同じくジャクーのシーンに登場するハッパボアと同様に役者が中に入って操作するパペットを作ることにした。しかしハッパボアを6人で動かしたのに対し、ラガビーストの中に入るのは2人だけに制限された。スキャンランによると、他の方法も検討されたが、パペットが重くなりすぎることや、アニマトロニクスが非常に複雑になることが懸念されたため却下になったという。しかし1人で動かせるとも限らないため、操作担当者は2名となった。現場では、パペットの中にいるスタッフの脚が、ラガビーストの胴体の下から見えている状態で撮影が行われた。[11]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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