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「稼ぎはいいのかい」
「ええ、とっても」
―賞金稼ぎ稼業について、アサージ・ヴェントレスとラッツ・ラジィ[出典]

ラッツ・ラジィ(Latts Razzi)はコーボリ出身のシーリン女性で、銀河共和国末期に活躍した賞金稼ぎ傭兵、そして帝国時代ラジィ・シンジケートを率いた犯罪王である。一流のファッションと生活を好み、クライアントに莫大な報酬を請求することで知られたが、彼女はそれに見合う腕前の持ち主でもあった。ラジィはブラスターのほかにグラップリング・ボアと呼ばれるユニークな武器を使いこなした。クローン戦争中、ラジィはボバ・フェット率いる賞金稼ぎチームに参加し、ボスクC-21ハイシンガーデンガーアサージ・ヴェントレスらとともに惑星クォーザイトケイジ種族戦士と戦った。ラジィはクリズモー・ソーディとの対決に敗れたが、ヴェントレスのおかげで賞金を手にすることができた。その後、ラジィはデンガーやエンボスギとともにハット・クランに雇われて用心棒を務めたが、シス卿ダース・モール率いるシャドウ・コレクティヴデス・ウォッチの攻撃からナル・ハッタハット大評議会を守り切ることができなかった。

戦争終盤、ラジィとボバ率いる“クレイツ・クロー”一味は、ヴェントレスの依頼を受けて彼女の恋人であるジェダイ・マスタークインラン・ヴォスの救出を試みた。ヴォスは独立星系連合の指導者ドゥークー伯爵の暗殺を試みたが失敗し、惑星セレノーの宮殿に囚われていた。ラジィたちはヴェントレスのためにバトル・ドロイドとの戦いを引き受けたが、ヴォスは伯爵の誘惑でフォースのダークサイドに転向しており、ヴェントレスの助けを拒んだ。賞金稼ぎとヴェントレスは当初の目的を果たせぬままセレノーから逃げ戻ることになった。銀河帝国時代、ラジィはラジィ・シンジケートを率いる犯罪王となっていた。10 BBY以前、パイク・シンジケートスパイス事業を独占するため競合組織の弾圧を行った際、報道機関シナバーズ・インフォネットは次にピンチに立たされるのはラジィだろうと報じた。しかしラジィは報道に激怒し、権力を手に入れたあかつきにはシナバーズを皆殺しにすると息巻いた。また彼女の組織はホワイト・ワームズと同盟関係にあるとされ、クリムゾン・ドーンとは対立していた。

経歴[]

生い立ち[]

シーリン女性、ラッツ・ラジィはコーボリの出身で、銀河共和国末期に傭兵および[1] 賞金稼ぎとして活動していた。流行の最先端や快適な暮らしに親しんでいたラジィは依頼者に莫大な報酬を請求したが、それを裏付ける優れた技術の持ち主でもあった。[2]

クローン戦争[]

クォーザイトの任務[]

「あれを守るのか。中身は何なんだ?」
「知らないね。金さえもらえりゃ文句ないよ」
―ボスクとラッツ・ラジィ[出典]
RazziVsSodi-Bounty

クリズモー・ソーディと戦うラジィ

クローン戦争中、ラジィは10代のボバ・フェットが率いる賞金稼ぎのチーム[3]クレイツ・クロー[6] に加わり、トランドーシャンボスクアサシン・ドロイドC-21ハイシンガーコレリアンデンガーオーケッドらと組んでクォーザイトの仕事を遂行することになった。彼女たちは任務に備えて惑星タトゥイーンモス・アイズリー宇宙港にある溜まり場に集まり、ラジィはボスク、オーケッドの3人で地元のカンティーナを訪れた。しかし、オーケッドは店内でトラブルを起こし、元ダーク・ジェダイアサージ・ヴェントレスによってライトセーバーで殺されてしまった。ラジィとボスクはヴェントレスの腕を見込んで声をかけ、オーケッドの代わりにチームに加わるつもりはないかとなかば脅迫的に勧誘した。ヴェントレスは幼いフェットがチームのリーダーであることに不満げだったが、ちょうど新しい生き方を探している最中だったため、賞金稼ぎの仕事を引き受けた。6人の賞金稼ぎはボスクのYV-666軽貨物船ハウンズ・トゥース>でクォーザイト宇宙ステーションへ赴き、仕事の依頼人であるベルーガンリゴッソー少佐に迎え入れられた。フェット一味はクォーザイトの支配者オチュア・ブランクの大切な“荷箱”を運ぶサブトラムの護衛を命じられた。[3]

荷箱の中に入っていたのはケイジ種族プルーマ・ソーディだった。ブランクは敵対するケイジからプルーマを誘拐し、無理やり自分の花嫁にしようとしていたのである。ブランクの砦へ向かって走るサブトラムは、プルーマの兄クリズモー・ソーディ率いるケイジ・ウォーリアによって襲撃された。ラジィはハイシンガー、ボバとともに荷箱の車両を守り、エレクトロ・ソードを携帯したケイジ・ウォーリアと戦った。ラジィはクリズモーと格闘戦を繰り広げ、グラップリング・ボアを投げつけた。しかしクリズモーはグラップリング・ボアをかわしてハイシンガーに絡ませ、2人を車両から蹴り落とした。ラジィとハイシンガーは任務から脱落したが、ヴェントレスの活躍で報酬を受け取ることができた。しかしヴェントレスは任務の途中でフェットと対立し、賞金稼ぎチームへの加入も拒んだ。[3]

ハットの護衛[]

「退却! 退け! 中へ戻れ!」
―ラッツ・ラジィ[出典]

ヴェントレスがチームへの参加を拒んだにも関わらず、ラジィはクォーザイト以降も彼女と比較的良好な関係を築いていた。モス・アイズリーのカンティーナで2人だけで酒を飲み交わしていた時、ラジィはヴェントレスが極度に緊張していることに気付き、その理由を尋ねた。ヴェントレスは多くを説明しなかったが、仇敵サヴァージ・オプレスが自分を倒しに来るのではないかと警戒していたのだった。[8]

BountyHunterTableDance-Eminence

ハットの用心棒を務めるラジィ

その後、ラッツ・ラジィはハット大評議会に雇われ、惑星ナル・ハッタで評議員の用心棒を務めた。彼女はそこで偶然にも、ヴェントレスが恐れていたダソミリアンザブラクの戦士、サヴァージ・オプレスと敵対することになった。シス卿ダース・モール、その弟サヴァージ・オプレス、デス・ウォッチ首領プレ・ヴィズラが評議会に押しかけ、ハットとの間に一方的な協定を結ぼうとしたのである。マンダロリアンブラック・サンパイク・シンジケートをひとまとめにして“シャドウ・コレクティヴ”と呼ばれる犯罪同盟を組織していたモールは、ハットを味方に付けて戦力を完全なものにしたいと考えていた。[9]

大評議会を率いるジャバ・デシリジク・ティウレに命じられ、ラジィは他の賞金稼ぎ(キューゾエンボ、ザブラクのスギ、デンガー)と共に無礼な訪問者を迎え撃った。しかしシスの兄弟はライトセーバーを起動して賞金稼ぎの銃撃を防御し、ハットの手下たちを次々と切り倒していった。モールはテレキネシストワイレック種族の兵士を浮かし、ラジィに向けて投げ飛ばした。ヴィズラは火炎放射器で賞金稼ぎを牽制し、会議室から一時撤退するチャンスを作った。ラジィたちは3人を追って建物の外へ出たが、ボ=カターン・クライズ率いるデス・ウォッチの増援部隊が到着し、ジェットパックを使って評議室へ一挙に攻め込んだ。ラジィはグラップリング・ボアでデス・ウォッチ兵士を1人倒し、ハットを守るため建物の中へ戻った。しかしデス・ウォッチの兵士は評議室をあっという間に制圧し、ラジィとデンガーは敗北を悟って逃走を決め込んだ。2人はシスの兄弟と戦っていたスギやエンボを煙幕で救い、戦場から逃げ去った。[9]

セレノーの任務[]

クローン戦争の2年目、エンボがボバ・フェットの一味に加わった。ラジィとチームのメンバーが惑星コルサントレベル1313にあるバーを訪れていた時、隠密任務を遂行していたジェダイ・マスタークインラン・ヴォスがフェットと対面し、アサージ・ヴェントレスの居場所を尋ねた。ジェダイ最高評議会からドゥークー伯爵暗殺を命じられていたヴォスは、かつて伯爵の弟子だったヴェントレスを味方に付け、任務のパートナーにしようとしていたのである。フェットはクォーザイトの事件を振り返り、ヴェントレスは自分たちを欺いたと説明したが、ラジィは彼女を弁護し、賞金はきちんと受け取ったはずだと指摘した。ボバは止むを得ずヴォスに情報を提供し、ヴェントレスが衛星パントラモレガイという名のヴォルパイ追跡していることを教えた。

タトゥイーンのモス・アイズリー・カンティーナに戻った後、今度はアサージ・ヴェントレスがフェット一味に接触し、ヴォス救出作戦への協力を求めた。ヴォスはヴェントレスと組んでドゥークー暗殺を試みたが失敗し、惑星セレノー宮殿に捕えられたのである。ヴェントレスが250,000クレジットの報酬をすぐに支払うと申し出ると、ラジィたちは仕事を引き受けた。ラッツ、フェット、ヴェントレス、ボスク、ハイシンガーは<スレーヴI>でセレノーへ旅した。賞金稼ぎが分離主義勢力のドロイドシャトルを攻撃する間、ヴェントレスは宮殿に潜入してヴォスを見つけ出した。しかしヴォスは師匠ソルメを殺した犯人がヴェントレスだったことを知り、彼女の助けを拒んだ。それだけでなく、ヴォスは既にダークサイドに足を踏み入れており、ドゥークーの味方になっていた。賞金稼ぎたちは仕方なく撤退し、ヴェントレスを連れてセレノーから逃げ去った。

帝国時代[]

人物[]

「奴らはたかが賞金稼ぎだ。忠誠心は無い」
―ラジィたち賞金稼ぎについて、ダース・モール[出典]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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