- 「これを見てよ。XP-38が出たから人気がなくなったんだ」
「それで充分だ」 - ―ルーク・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービ[出典]
ランドスピーダー(Landspeeder)はリパルサークラフトの一種で、地上からわずかに浮揚し、比較的速い速度で移動するスピーダーである。多くのランドスピーダーは新型モデルの発売に伴って価格が下がるため、安価に手に入れることができた。ランドスピーダーは短い距離の移動手段として銀河系各地で使用され、レーシング・マシンとして使われることもあった。
概要[]
リパルサークラフトの一種であるランドスピーダーは安価でかつ速い乗り物であり、短い距離の移動手段として人気が高かった。ランドスピーダーはリパルサーリフト・テクノロジーを用いて地上からわずかに浮揚して移動するが、高高度まで飛翔することはできなかった。ランドスピーダーの中には信頼性が低く、何度もメンテナンスをしなければならない機種もあった。[1] 他のスピーダーと同様、ランドスピーダーもリパルサーリフトで揚力を、ジェット・エンジンで推進力を得ており[2]、方向転換のためにステアリング用タービン・エンジンを搭載してる機種もあれば[3]、スラスターに付属してるエキゾースト・ノズルを調整することで方向転換を行うものもあった。[4]
多くのランドスピーダーは、パイロットに加えて乗客を1名または複数名乗せることができ[1][5][6]、ランドスピーダーを使って乗客を目的地まで運ぶビジネスも存在した。[7] ランドスピーダーが武器を搭載していることは稀だったが[1]、中には戦闘用に改造され、レーザー砲や震盪ミサイル発射装置などの兵器が取り付けられたものもあった。[8] ランドスピーダーはレーシング用マシンとして使われることもあり、惑星コレリアでは若者たちによってストリート・レースが行われていた。[4] ランドスピーダーと同じく地表を走る乗り物で、ランドスピーダーよりも強力なリパルサーリフトを搭載した“トラックスピーダー”と呼ばれる種別も存在した。[9]
歴史[]
かつて銀河系ではハノ・スピーダーと呼ばれる、ランドスピーダーの先駆け的な乗り物が使われていた。モス・エスパ・グランド・アリーナ建設以前、惑星タトゥイーンではハノ・スピーダーを使って行われるルール無用のレースが開催されていたが、やがてポッドレースが人気を博すようになった。[10]
帝国時代、モブクェット・スウープ・アンド・スピーダー社社製のM-68ランドスピーダーはリパルサーリフト・ジェネレーターの改造とオーバーチャージが容易であることから、コレリアンのスピーダー愛好家たちのあいだで人気があった。[11] 13 BBY、ホワイト・ワームズに所属するスクラムラットのハンは、キルモとの取り引きが失敗に終わった際、コアクシウムのカプセルを隠し持ったままキルモのM-68ランドスピーダーを奪い、逃走した。[9] その後、組織のリーダーであるレディ・プロキシマに逆らったハンは、友人のキーラと一緒にこのM-68に乗り込み、モロックのA-A4Bランドスピーダーとチェイスを繰り広げながらコロネット宇宙港へ逃げ込んだ。[6]
ソロスーブ社が製造した[12] RGC-18ランドスピーダーはアウター・リム・テリトリーの惑星ロザルで人気があった。[1] 初期反乱運動のさなか、シカトロ・ヴィザーゴ率いるブロークン・ホーン・シンジケートや[13]、ライダー・アザディ元総督率いるロザル抵抗勢力がこのランドスピーダーを使用していた。[14] また安価なV-35クーリエ・スピーダーも、ロザルやタトゥイーンといった辺境の星々で一般的に普及していた。[1]
青年時代、タトゥイーンに住んでいたルーク・スカイウォーカーは、X-34ランドスピーダーを使ってラーズ農場とアンカーヘッドやトシ・ステーションを行き来していた。彼のランドスピーダーはぼろぼろだったが、砂漠の環境で使い続けるために慎重なメンテナンスを施されていた。0 BBY、ルークはオビ=ワン・ケノービやR2-D2、C-3POらをランドスピーダーに乗せ、モス・アイズリー宇宙港に向かった。ハン・ソロの宇宙船<ミレニアム・ファルコン>でオルデランに向かうことが決まった後、ルークはハンに支払う報酬のクレジットを捻出するためにランドスピーダーをヴァヴリアンの商人ワイオスリーに売却したが、XP-38ランドスピーダーが登場したばかりだったため、思ったほどの売値にならなかった。[5][15]
9 ABY、マンダロリアンの賞金稼ぎディン・ジャリンは、惑星パゴドンで若いミスロルの賞金首を捕まえた後、ガンシップ<レイザー・クレスト>の停泊所まで戻るためランドスピーダーの運び屋を雇った。ジャリンが雇った人間のパイロットはラヴィナックに警戒しながら氷原の上を運転し、客を目的地まで運んだ。ジャリンとミスロルを降ろして仕事を終えた後、このパイロットは“氷の上に長居するな”と客にアドバイスしたが、間もなく自分自身がランドスピーダーもろともラヴィナックの餌食となった。[7]
一般的にランドスピーダーは安価な乗り物だったが[1]、中には豪華仕様の高級モデルも存在した。ファースト・オーダー=レジスタンス戦争当時、惑星カントニカのカジノ都市であるカント・バイトでは、ストリートボス50-50やソーラーノヴァTT-86、グロウラー556[16]、トライ=ヴァンキッシュ7[17] といった、多くの改造が施された最先端のスピーダーが使われていた。アスティカン・グリッドワークス社やソロスーブ社、ナーグラッチ・エアテック社などの製造企業は、カントニカのセレブがこうした高級スピーダーを利用できるよう取り計らい、自社製品の動く広告塔としていた。[16]
主なランドスピーダー製造企業[]
- アスティカン・グリッドワークス社[16]
- アラテック・リパルサー社[8]
- ソロスーブ社[18]
- ヴァンゲーレ・アーティスツ・ワークショップ社[17]
- モブクェット・スウープ・アンド・スピーダー社[4]
参考資料[]
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 スター・ウォーズ ビークルのすべて
- ↑ スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
- ↑ スター・ウォーズ ビジュアル・ディクショナリー新完全版
- ↑ 4.0 4.1 4.2 ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー オフィシャルガイド
- ↑ 5.0 5.1 スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
- ↑ 6.0 6.1 ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
- ↑ 7.0 7.1 マンダロリアン – チャプター1:マンダロリアン
- ↑ 8.0 8.1 スター・ウォーズ:レベル・ファイルズ
- ↑ 9.0 9.1 ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 小説版
- ↑ スター・ウォーズ コンプリート・ロケーションズ
- ↑ Corellian M-68 landspeeder - 公式データバンク
- ↑ スター・ウォーズ 反乱者たち:ヘッド・トゥ・ヘッド
- ↑ 反乱者たち – 嘆きのドロイド
- ↑ 反乱者たち – 内通者
- ↑ X-34 Landspeeder - 公式データバンク
- ↑ 16.0 16.1 16.2 スター・ウォーズ 最後のジェダイ ビジュアル・ディクショナリー
- ↑ 17.0 17.1 スター・ウォーズ/最後のジェダイ クロス・セクション
- ↑ アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科