- 「彼はもちろん勇敢でした、でも、いつだって自分の身の安全と利益が一番でしたから。それでも、本当のところ、よどみない会話やプレスのきいたケープに隠れているのは、良心を持ち、人生でやりがいのあることをしたくて仕方がない一人の人間だと、わたしにはわかっていました」
- ―ランド・カルリジアンについて、カーシャ・バティーン[出典]
ランドーニス・バルサザール・カルリジアン(Landonis Balthazar Calrissian)、通称ランド・カルリジアン(Lando Calrissian)は惑星ソッコーロ出身の人間男性で、密輸業者、ギャンブラー、カード・プレイヤー、クラウド・シティの執政官にして、共和国再建のための同盟の将軍である。帝国時代、彼はドロイドの相棒L3-37とともに腕利きの密輸業者として名を馳せた。しかし10 BBYにトバイアス・ベケットのクルーの仕事を手伝った際、カルリジアンはL3を失ったばかりか、その直後にサバックの賭けで愛機のYT-1300軽貨物船<ミレニアム・ファルコン>をハン・ソロに奪われてしまった。
のちにカルリジアンは密輸業者としてのキャリアに終止符を打ち、企業家に転身した。惑星ロザルで小規模な採鉱事業を展開した際、彼は銀河帝国と戦う反乱者たちに力を貸したこともあった。やがて彼はベスピンの浮遊都市クラウド・シティの指導者として成功を収めたが、3 ABYに発生したホスの戦いの直後、帝国のシス卿ダース・ヴェイダーがクラウド・シティにやってきた。ヴェイダーはハン・ソロやプリンセス・レイア・オーガナ、チューバッカたちを罠に嵌めるのに協力すればクラウド・シティから帝国軍を引き上げると約束したが、取り引きの条件はシスの暗黒卿にとって都合の良いように捻じ曲げられていき、カルリジアンは帝国の横暴を許すことができなくなった。彼は帝国軍による占領を街の住民に警告し、レイアとチューバッカを解放した。しかし、カーボン凍結されたハンは賞金稼ぎのボバ・フェットによって連れ去られてしまった。
その後カルリジアンは反乱同盟に加わり、ハンの救出に乗り出した。4 ABY、ハンが惑星タトゥイーンのジャバ・ザ・ハットの宮殿に捕えられていることを知った彼らは、カークーンの大穴で繰り広げられた乱闘を制し、ジャバを倒してハンを解放することに成功した。間もなく、カルリジアンは同盟軍の将軍としてエンドアの戦いに参加した。彼はナイン・ナンとともに<ファルコン>に乗り込み、エンドア上空の第2デス・スターを直接攻撃する部隊を率いた。地上攻撃部隊がシールド発生装置の破壊に成功した後、カルリジアンはバトル・ステーションの内部に侵入し、中央反応炉を破壊してデス・スターを粉々にした。カルリジアンは新共和国が誕生した後も将軍として戦い続け、シードの戦い等で勝利に貢献した。
銀河協定成立後の平和の時代、カルリジアンは家族との生活を開始し、やがて娘が生まれた。しかし彼の娘はまだ幼い頃にファースト・オーダーによって誘拐されてしまった。その6年後、カルリジアンはフォースの闇が増している原因を突き止めるべく、戦友のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーとともに砂漠の惑星パサーナへ旅したが、答えを得ることはできなかった。こうした悲しい記憶の苦痛を埋めようと、カルリジアンはパサーナに住み着き、原住民のアキ=アキから隠者(Hermit)と呼ばれながら孤独な生活を送った。彼はソロ家とは連絡を取りながらもこの暮らしを続けたが、レジスタンスとファースト・オーダーの戦争のさなか、レイアから助けを求められ、再び行動に出ることとなった。