- 「吹聴も戦争にあっては立派な武器だ」
- ―リフ・タムソン[出典]
リフ・タムソン(Riff Tamson)は惑星カーカリス出身の男性カーカロドンで、独立星系連合に仕えた司令官。種族の特性を見込まれ、海洋惑星での指揮を任されていた。クローン戦争中、彼はドゥークー伯爵に命じられてモン・カラへ赴き、モン・カラマリとクオレンの種族間の対立をあおり立てた。タムソンはモン・カラマリのヨス・コリーナ王を暗殺し、クオレン側の司令官としてアクア・ドロイドを指揮した。クオレン孤立主義同盟を率いるノーソア・ライには知らされていなかったが、タムソンはドゥークーと密約を結んでおり、戦いに勝利したあかつきには惑星全住民を統治する新支配者になるつもりだった。タムソンの野望が発覚すると、クレオンは分離主義勢力を追い出すためモン・カラマリ側に寝返った。タムソンはモン・カラのリー=チャー王子との一騎打ちに敗れ、命を落とした。
経歴[]
- 「クオレンとモン・カラは常に対立関係にあったけど、互いに敬意を抱いていた。リフ・タムソンが来るまではね。あのカーカロドンが巧みにノーソア・ライを焚き付け、モン・カラとクオレンの共存をぶち壊したんだ」
- ―リー=チャー[出典]
クローン戦争中、リフ・タムソンは独立星系連合の大使として内戦の危機が迫っていた惑星モン・カラへ派遣された。彼はモン・カラマリのヨス・コリーナ王を暗殺し、モン・カラマリとクオレンの種族間の対立をさらに激化させた。銀河共和国はジェダイ将軍アナキン・スカイウォーカーとパドメ・アミダラ元老院議員を派遣して事態の鎮静を図ったが、タムソンに扇動されたクオレンは、モン・カラマリのリー=チャー王子による王位継承を認めず、開戦に踏み切った。クオレン孤立主義同盟を率いるノーソア・ライは知らなかったが、タムソンは連合の指導者ドゥークー伯爵と秘密の約束を交わしており、モン・カラマリに勝利したあかつきには、彼自身が惑星モン・カラを支配する王の座に就任することが決まっていた。
タムソンはクオレンの戦士や分離主義勢力ドロイド軍のアクア・ドロイドを率いてモン・カラマリ・シティに奇襲を仕掛けた。クオレン軍はジェダイ・マスター・キット・フィストーやコマンダー・アソーカ・タノ率いるクローン・スキューバ・トルーパー部隊の攻撃で一時退却を強いられたが、間もなくタムソンが故郷のカーカリスから運んできたハイドロイド・メデューサが戦場に放たれた。モン・カラマリの軍隊は散り散りになり、リー=チャー王子はギアル・アクバー大佐、アミダラやミーナ・ティルズ議員、ジェダイと共に身を隠した。
タムソンはドゥークーの命令通りモン・カラマリの捕虜を奴隷にして強制収容所で働かせた。リー=チャー王子とジェダイが海上で共和国軍との合流を試みた時、タムソンはリパブリック・フリゲートを爆破して彼らの計画を挫いた。スカイウォーカーが都市の惑星間スキャナーを破壊し、ナブーからグンガン族の増援部隊が到着すると、タムソンは予備隊を全て投入して決着を試みた。彼はトライデント級アサルト・シップで巨大な渦巻きを作り出して戦場に混乱をもたらし、自らリー=チャーやジェダイに襲い掛かった。タムソンはフィストー将軍を破り、スカイウォーカー、アミダラ、アクバー、ティルズもクオレン軍の捕虜になったが、リー=チャーはアソーカ・タノと共に逃げおおせた。
リー=チャーの居場所を聞き出すため、タムソンは電気ウナギの拘束装置を使ってフィストーとスカイウォーカーを拷問したが、2人は頑として口を割らなかった。しかし、リー=チャーはノーソア・ライを味方につけるため自らクオレン軍に投降した。彼は父親を殺したのはタムソンに違いないと考え、分離主義勢力を倒すために再びクオレンと力を合わせようと考えていたのである。タムソンは浅はかな考えを嘲笑い、捕虜たちの前でリー=チャーを公開処刑しようとしたが、王子の主張に心を突き動かされたライがタムソンに反抗した。クオレンの兵士はモン・カラマリ、グンガン、クローン・トルーパーの捕虜を解放し、全員で力を合わせてタムソンのドロイド軍に刃向った。タムソンは一騎打ちでリー=チャーを仕留めようとしたが、王子は爆弾ナイフを奪って持ち主の胸に突き刺し、ブラスター・スピアで爆弾を撃ちぬいて勝利を収めた。
人物[]
- 「拷問は俺の趣味だ」
- ―リフ・タムソン[出典]
リフ・タムソンは優れた戦士として知られ、ジェダイ・マスター・キット・フィストーとの水中戦にも勝利を収めた。また、ジェダイによって惑星間スキャナーを破壊された時には、共和国軍の援軍到着が差し迫っていることにいち早く気付いた。ノーソア・ライが分離主義勢力の評判は誇張され過ぎているのではないかと批判した時、タムソンは戦時中にあっては誇張も立派な戦術なのだと反論した。タムソンはドゥークー伯爵に忠実で、伯爵の命令に従わなかったライを叱責した。当初、タムソンはリー=チャー王子を捕まえることを重要視していなかったが、伯爵から命令を受けた後は、王子の追跡に執念を燃やした。タムソンは王子の居場所を聞き出すためジェダイの囚人を拷問したが、他者を痛めつけることは彼の個人的な趣味でもあった。
タムソンは幼く未熟なリー=チャーが自分の脅威になるとは考えていなかった。長引いた戦いの末、ようやくジェダイや元老院議員たちを捕まえた時、タムソンは本来の標的である王子が捕獲を免れていることに驚きを見せた。アナキン・スカイウォーカーとフィストーを拷問した際、彼はジェダイの痛みに対する耐久力の強さに感銘を覚えた。逃げ続けるリー=チャーを追ううちに、タムソンはリー=チャーが民衆の希望の象徴としての重要性を持っていることに気づき、ドゥークー伯爵の懸念が正しかったことを知った。
装備[]
タムソンは独立星系連合のシンボルマークが入った白いボディスーツを身に着けていた。モン・カラの戦いの序盤、タムソンは主に拳と歯を使って戦ったが、終盤には爆弾ナイフを使って敵を倒した。