- 「奴の基地を守ってやる。そして騒乱の最中、弾薬が『失われても』やむを得まい」
- ―テリサ・ケリル[出典]
ザヴィアン・アビスの戦いの後、新共和国がリミティク星系にある銀河帝国の弾薬備蓄基地を攻撃し、戦いが発生した。当時、テリサ・ケリル艦長のインペリアルII級スター・デストロイヤー＜オーバーシアー＞がリミティク星系で修理と弾薬補給を要請しいていたが、基地の監督者であるグラルム大佐はこれを拒否した。そこでケリルは、基地を新共和国から防衛する代わりに、グラルムから物資を盗み出した。
背景[]
- 「私はこの基地を皇帝陛下より任された。物資の使い道は私が決める。そして今は君のスター・デストロイヤーもその物資の内だ。私の指揮下にあると理解しろ」
- ―グラルム大佐[出典]
損傷を負ってリミティク星系にジャンプした＜オーバーシアー＞
銀河内戦の終盤、銀河帝国のインペリアルII級スター・デストロイヤー＜オーバーシアー＞を指揮するテリサ・ケリル艦長は、新共和国のスターホーク計画が行われている秘密基地を突き止めようとした。これを受け、リンドン・ジェイヴス司令官とヴァンガード中隊はケリルをザヴィアン・アビスへおびき寄せ、完成したばかりの＜スターホーク＞で待ち伏せを行った。新型バトルシップの強力なトラクター・ビームによって電気を帯びた小惑星群の中に引きずり込まれた＜オーバーシアー＞は損傷を負ったが、なんとかハイパースペース・ジャンプで脱出した。＜オーバーシアー＞は幸運にもリミティク星系へジャンプすることができたが、大至急修理と弾薬の補充が必要な状態だった。[1]
ケリルは付近にある弾薬備蓄基地に連絡をとったが、その指揮官であるグラルム大佐は、スターホーク計画妨害任務への協力を拒否した。またグラルムは、自分は皇帝陛下からこの基地を任せられていると主張し、今や＜オーバーシアー＞もその管轄下にあると告げた。ケリルは自分たちの任務はレイ・スローネ提督の指示によるものだと反駁したが、グラルムはここにスローネは居ないと一蹴した。またグラルムは反乱軍のゲリラと戦う必要があり、＜オーバーシアー＞も戦いに加わるようにと命じた。ケリルは表向きには大佐の命令に従いつつ、戦いに乗じて必要な物資を備蓄基地から盗み出す計画を立てた。彼女はタイタン中隊の“タイタン3”に基地をパトロールしながら周辺の宇宙船をスキャンし、軍需品を運んでいる船を特定するよう命じた。また彼女は、必要な船を遠隔操縦で＜オーバーシアー＞へ運び込む役目をLT-514に任せた。[1]
戦闘[]
- 「貨物シャトルを＜オーバーシアー＞にエスコートしろ。グラルムは襲撃を受けていて気づかないだろう」
- ―テリサ・ケリル[出典]
タイタン中隊は＜オーバーシアー＞から出撃し、備蓄基地として使われている宇宙ステーション周辺でパトロールを行った。ケリルの命令通り、タイタン3は基地の貨物船やシャトルを次々とスキャンしていき、スターホーク計画の妨害に役立つバラディウムを積んだゼータ級重貨物シャトルを2隻発見した。LT-514が遠隔でシャトルにアクセスした後、新共和国軍の船が到着し、ステーションに設けられた3つの保管タワーに対する爆撃を開始した。タイタン中隊は物資略奪のかたわら、タワーを防衛するため必要な行動をとり、爆撃機のBTL-A4 Yウイングや、RZ-1 Aウイング・インターセプターおよびT-65B Xウイング・スターファイターに護衛されたCR90コルベットを迎撃した。戦闘はEF76ネビュロンBエスコート・フリゲートやUウイング・スターファイターが到着したことでさらに激しさを増した。LT-514は混乱に乗じてバラディウム・シャトルを遠隔操作し、タイタン中隊のエスコートのもと＜オーバーシアー＞へ運び込むことに成功した。物資を確保するや否や、ケリルはタイタンに帰艦を命じ、グラルムとの通信を切ってハイパースペースへジャンプした。[1]
その後[]
- 「グラルム大佐、私は貴様より上から命令を受けている。欲しい物はすべて手に入った。この愚か者との通信を切れ」
「後悔するぞ、艦長。私が許さん」 - ―テリサ・ケリルとグラルム大佐[出典]
タイタン中隊はバラディウムを“徴発”したが、同時に弾薬備蓄基地を新共和国の攻撃から守り抜いた。そのためケリルはグラルムの抗議には耳を貸さず、彼の基地から去っていった。先の戦闘でスターホーク計画の拠点であるナディリ造船所の位置を突き止めていたケリルは、今回の戦闘で＜スターホーク＞を破壊するに足るバラディウムを手に入れることができた。スローネ提督は、ケリルが独断で友軍から物資を調達したことをあえて見逃し、自分の手を汚さず基地を守り抜くことができたグラルム大佐もまた、ある意味では有能な指揮官だと指摘した。スローネはいよいよナディリ造船所攻撃に向けて動き出し、手始めに新共和国防衛艦隊を造船所から引き離すための陽動攻撃を開始した。[1]
制作の舞台裏[]
リミティク星系における戦闘は、2020年発売のゲーム『Star Wars：スコードロン』で初めて描かれた。プレイヤーはストーリー・モードの「ミッション8：不確かな同盟」で帝国軍のパイロットとして本戦闘に参加する。[1]
登場作品[]
- Star Wars：スコードロン （初登場）
脚注[]
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