ルーン・バスコン（Lune Buscon）は人間の女性で、共和国再建のための同盟に仕えた中尉。銀河帝国に対する初期反乱運動が行われた時代、彼女はオルデラン王室が所有するハンマーヘッド・コルベット＜コンソナンス＞で通信士官を務めた。0 BBY、＜コンソナンス＞は同盟宇宙軍の他のスターシップとともに惑星スカリフの軌道へハイパースペース・ジャンプし、帝国宇宙軍と宇宙戦を繰り広げた。バスコン中尉はスカリフの戦いのさなかも通信士官として船間通信を監視した。スカリフの地上と軌道は惑星シールドによって遮断されており連絡は不可能だったが、周波数ホッピングを続けたバスコンは、帝国の通信をいくつか盗聴することに成功した。戦いが終わり、＜コンソナンス＞が辛くもスカリフから生還した後、バスコンは盗聴に成功したデータを反乱同盟の記録に残した。
経歴[]
人間の女性、ルーン・バスコンは、銀河帝国に対する初期反乱運動が繰り広げられた時代に、共和国再建のための同盟の同盟宇宙軍に仕え、中尉の階級を与えられていた。[1] 0 BBY当時[2]、バスコンはオルデラン王室が所有するハンマーヘッド・コルベット＜コンソナンス＞で通信士官を任されていた。[1] この年、同盟軍のローグ・ワン分隊は、銀河帝国の超兵器デス・スターを破壊するために必要な設計図を手に入れるべく、独断で惑星スカリフに潜入して戦いを起こした。戦闘勃発の知らせを受け、ラダス提督はローグ・ワンを支援するため同盟軍艦隊を指揮してスカリフの軌道へハイパースペース・ジャンプし[3]、バスコン中尉が乗る＜コンソナンス＞も他の船とともに戦いに加わった。[1] スカリフは惑星シールドによって守られていたため、同盟軍艦隊のスターシップは閉鎖されたシールド・ゲートの外側で帝国宇宙軍と戦闘を繰り広げることになった。[3]
バスコンが乗り込んだ＜コンソナンス＞
戦闘中、バスコンは通信士官として艦隊の船のあいだで行われる通信に目を光らせた。＜コンソナンス＞を始めとする同盟軍の船は当初、惑星シールドのせいで地上の仲間と連絡をとることができなかった。しかし周波数ホッピングを続けたバスコンは、地上の帝国の通信を一部盗聴することに成功した。彼女は[1] まだ惑星シールドが存在した段階で[3]、ブルー中隊のシールド・ゲート突破を告げる警告や、AT-ACT＜バーム1＞による戦況報告、ブラック・リーダーからTIEストライカーへの指令、着陸パッド9からの救援要請、地上とラダス提督の通信を捕捉したスカリフ司令部による貨物シャトルSW-0608の破壊指示などを盗聴し、保存していた。[1] また同盟軍がゲートを破壊してシールドを消滅させた後には[3]、ローグ・ワンがシタデル・タワーを利用して味方の船にデータ転送を行っていることに気づいたスカリフ司令部がTIEストライカー部隊に対して発した通信ディシュ破壊指示や、司令部からデス・スターへの救援要請などを記録した。[1]
戦いの終盤、帝国のグランドモフ・ウィルハフ・ターキンはデス・スターのスーパーレーザーでスカリフを攻撃させ、駐屯部隊や帝国安全管理施設もろともローグ・ワンを滅ぼした。[3] 地上にいた者たちの最期の言葉が記録されることは無かったが、バスコンは彼らの犠牲の証人となった。[1] 同盟軍が設計図を手入れ、ラダス提督が撤退命令を出した際[3]、＜コンソナンス＞は無事に戦場から脱出することができた数少ない軍艦の1隻となった。戦いを生きのびたバスコンは、のちにスカリフでの経験を回想し、スカリフで傍受した通信データを犠牲者たちの記録として後世に残した。[1]
人物[]
ルーン・バスコンは白色人種の人間女性で、茶色の目をしていた。＜コンソナンス＞の通信士官（COMMO）である彼女の役割は、戦闘中に艦隊の通信をモニターすることだった。スカリフの戦いで帝国の通信を断片的に盗聴することに成功したバスコンは、反乱同盟が戦いに勝利し、同盟軍の誰もがローグ・ワンの名を知るようになった後も、彼らがどのようにして死んだかを知っているのは自分一人だけかもしれないと考えていた。彼らの最期の無言の目撃者として、バスコンはスカリフで起きた出来事を理解できるようになる日が来ることを願い、手に入れた通信データを反乱同盟の記録に残した。[1]
装備[]
＜コンソナンス＞の艦内にて、ルーン・バスコンは[1] フラッシュ・バイザーがついたサービス・ヘルメット[4] を被り、ベージュ色の制服と、銀色のバックルが付いた茶色のベルトを身に着けていた。[1]
制作の舞台裏[]
ルーン・バスコンは2017年7月18日に発売された正史の設定資料集、『スター・ウォーズ：オン・ザ・フロントライン』（ダニエル・ウォーレス著）で初めて紹介されたキャラクターである。本書には、バスコンの視点から見たスカリフの戦いの記録として、本人による回想録という体裁の文章が掲載されている。[1]