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「カリヴァスの行動は、銀河最大の私設艦隊を有する帝国軍びいきのビジネスマン、バロン・ダスタを怒らせた」
ヴォレン・ナルの歴史書[出典]

レイジズ・ダスタ[1](Ragez D'Asta)は強い権力を持つ船舶事業家で、銀河帝国男爵皇帝パルパティーンを固く支持していた。銀河系で最大の私設艦隊を率い、戦略的に重要なダスタン宙域を支配していたダスタは、尊敬を集める影響力の強い人間だった。ダスタは帝国ルーリング・カウンシルのメンバーだったが、病気が原因でその地位を退き、娘のフィーナに議席と資産の代表権を譲った。しかし彼女は間もなく犯罪組織ブラック・サンによって誘拐され、ダスタの知らないうちにクローンとすげ替えられていた。

復活した皇帝パルパティーンを葬る陰謀に加担したフィーナのクローンは、新しい帝国政府を統治する帝国暫定評議会の一員になり、そこでもダスタの代表者として活動した。新しい皇帝を名乗るサンデル・カリヴァスが暫定評議会を乗っ取った際、フィーナのクローンは反逆者として逮捕された。捕えられたフィーナが本物の娘だと信じて疑わないダスタは、評議会の本拠地であるオード・カントレルへと艦隊を導き、攻撃を仕掛けた。カリヴァスがパルパティーンに対する陰謀に関与していたことをロイヤル・ガーズマンキア・ケイノスから教えられたダスタは、ケイノスが自称皇帝を倒す手助けをした。帝国政府が解体されると、ダスタは自身の宙域が帝国と新共和国のどちらからも独立を保つことを宣言した。

13 ABY、健康状態が優れなかったダスタは、娘のフィーナを代理人として派遣し、新共和国とインペリアル・レムナントの間に平和協定を結ばせようとした。この行為は、亡き皇帝パルパティーンの展望に従って帝国を保とうとする、“再建帝国”と呼ばれる派閥の怒りを買った。再建帝国の指導者、エニックス・デヴィアンによって娘を殺された後、ダスタは帝国の首都惑星オリンダへと艦隊を率いた。キア・ケイノスと再び手を結んだダスタは、軌道で強硬派の艦隊と戦った際、味方の帝国軍の援護を行った。戦いが終わった後、ダスタはフィーナのクローンを本当の娘として養子にした。

経歴

帝国のビジネスマン

レイジズ・ダスタは人間男性で、銀河帝国男爵(バロン)だった。戦略的に重要なダスタン宙域の指導者だった彼は、銀河系ニュー・テリトリーで最も影響力の強い一族、ダスタ家のメンバーだった。強力な船舶事業の主で皇帝パルパティーンの支持者だったダスタは、帝国の貨物船のほとんどを生産していた、数多くの企業の所有者だった。それに加え、バロン・ダスタは銀河系で最大の私設スターシップ艦隊を所有していた。ダスタはネズ・ペロン出身の農民、ジャーレン・シンとビジネス取引をしており、シンの妻であるマイリスと、ダスタの娘のフィーナは友人だった。

IIRC

帝国ルーリング・カウンシル

4 ABYエンドアの戦いでパルパティーンが最初のを遂げた後の時代、ダスタは帝国ルーリング・カウンシルのメンバーを務めていた。しかし会議に出席するのが苦になるほど病気が悪化したため、ダスタは娘のフィーナを代わりに出席させるようになった。ダスタの資産の代表者となったフィーナは、父親を尊敬しており、評議会における自由な裁量権を与えられていた。6 ABY以降の5間、ダスタは娘と接触を取らなかった。ダスタや評議会の他のメンバーたちは気づかなかったが、フィーナは7 ABYに犯罪組織ブラック・サンによって誘拐されており、評議会に出席していたのはフィーナのクローンだった。クローンが評議会でブラック・サンに都合のいいように振る舞う間、本物のフィーナはこの犯罪組織の協力者であるグラッパ・ザ・ハットによって閉じ込められた。クローンとも接触を取らなかったバロン・ダスタは、娘が偽物とすり替わっていることに気づかなかった。帝国のスローン大提督は、国家を再統一しようとする試みの中でダスタの忠誠を獲得し、新共和国に対して軍事作戦を展開した。しかし大提督は9 ABYに命を落とし、帝国は再びばらばらになってしまった。

10 ABY、クローンの肉体を使って復活したパルパティーンは、再び帝国の公的な支配者へと返り咲いた。ルーリング・カウンシルのメンバーたち(クローンのフィーナを含む)は、彼ら自身の権力を確保するために陰謀を働かせたが、パルパティーンこそ自分の皇帝だという考えを捨てていなかったダスタは、彼らの企みに気付かなかった。パルパティーンのクローン体に施された破壊工作により、皇帝は11 ABYに最終的な破滅を迎えることになった。この出来事の後、共謀者たちは帝国暫定評議会を形成し、新しい帝国組織の統治者になった。フィーナのクローンは、その後も評議会が本拠地を置く惑星オード・カントレルで、“父親”の代弁者の役割を務めた。

カリヴァスの陰謀

D'Asta viewscreen

カリヴァスを脅すダスタ

評議会のメンバーのひとり、サンデル・カリヴァスは、帝国の支配者になろうと画策していた。著名な評議員を何名か暗殺させたカリヴァスは、自らの評議会リーダーへの選出を確実なものにした。カリヴァスには指導者としての技量が欠けていると判断したフィーナのクローンは、彼に反対した。しかし彼女は他の評議員からの支援を得ることができなかった。最終的にカリヴァスは、一連の評議員暗殺を手引きした疑惑をでっち上げ、評議会の非人間種族のメンバーを全員逮捕した。さらに彼は、フィーナのクローンも反逆者として逮捕した。評議員のマード・ウィンドコーラーはカリヴァスに対し、娘の逮捕に怒ったバロン・ダスタが帝国から離脱してしまい、ほかの者たちを反乱活動へと駆り立てる可能性があると警告した。しかし病気を持ち、年老いたダスタが脅威になることはないと考えたカリヴァスは、彼女の懸念を無視した。その後、ウィンドコーラーと評議会の他のメンバーたちは、ダスタや帝国を悩ませるその他の問題についてどう手を打つべきかを話し合うために集まった。彼らはフィーナを解放することでバロン・ダスタをなだめることに決めたが、カリヴァスは評議会を解散し、自分が銀河皇帝であると宣言した。

それから間もなく、バロン・ダスタはカリヴァスにメッセージを送り、資産を携えて帝国を離れると脅迫した。カリヴァスは、またしてもダスタを無視した。しかし帝国は依然として新共和国と戦争状態にあり、ウィフィッド種との内部の軋轢(ウィフィッドの評議員がカリヴァスに抵抗して逮捕され、この自称皇帝の兵士によって殺されたことに端を発していた)も存在した。カリヴァスは部下の提督のひとりに、ダスタがもたらしかねない危険に対処する任務を与えた。

オード・カントレルの戦い

D'Asta clone

ダスタと、彼の娘のクローン

一方のダスタは、全艦隊を招集し、オード・カントレルへの攻撃を開始した。新共和国とウィフィッドの問題が原因で帝国宇宙軍は散らばっていたため、ダスタの艦隊は帝国艦隊を徹底的に打ち破り、オード・カントレルの防衛網を突破し、退却中だったすべての宇宙船を一掃した。オード・カントレル防衛を担当していた提督と、評議会タワーにいるサンデル・カリヴァスとの通信を切断した直後、ダスタは旗艦マローダー級コルベットから自らカリヴァスに連絡を取った。ダスタはカリヴァスに、帝国の艦隊は崩壊し、自称皇帝の運命は決定づけられたと告げた。ダスタのスターファイターが評議会タワーに直接攻撃を仕掛けるとカリヴァスは降参し、ダスタの軍隊が戦闘状態を解除すればフィーナを解放すると告げた。勝利の手前で攻撃を中止することは不本意だったが、ダスタはこの条件を受け入れた。一時的な攻撃中止が指示されると、フィーナを移送するために帝国のキャラック級軽クルーザーがダスタの旗艦とドッキングした。

バロン・ダスタは、クローンを娘だと信じて迎え入れようとしたが、ふたりの“再会”は訪問者たちの到着によって中断された。新共和国のメンバーになっていたマイリス・シンと、皇帝のロイヤル・ガードであるキア・ケイノス、そしてブラック・サンによる監禁を抜け出した本物のフィーナ・ダスタが、バロンたちの前に現れたのである。クローンは本物のフィーナにブラスターを向けたが、ダスタは彼女の武器を奪い、シンに説明を求めた。クローンのフィーナは、ダスタに質問されて真相を白状した。パルパティーンを葬った共謀者たちに復讐を求めるケイノスは、クローンのフィーナに刃を向け、彼女の命を要求した。彼女が陰謀に加わっていたことに驚いたダスタだったが、このクローンのために情けを求めた。シンもまた、本当の標的であるサンデル・カリヴァスを追うべきだと、ケイノスを説得した。

D'Asta confrontation

サンデル・カリヴァスと対面するダスタ、シン、ケネード

攻撃を打ち切ったダスタは、カリヴァスと連絡を取り、個人的な会合を要請した。ダスタは、この要請を受け入れた場合、これ以上攻撃を行わずに艦隊を撤退させるという条件を出した。カリヴァスはシャトルの着床許可を出し、ダスタはシンやフィーナ、ケイノスの友人タヴ・ケネードらとともに、カリヴァスの謁見の間へと足を踏み入れた。ダスタは自分の宙域が帝国から撤退すると発言し、パルパティーンに対する陰謀が明らかになれば、他の宙域の指導者たちも自分に続くだろうと語った。カリヴァスは、自分の娘が陰謀に加担していたダスタが、陰謀を暴露することはありえないだろうと考えた。しかし陰謀に加担していたのがフィーナ・ダスタのクローンであることを知ったカリヴァスは、個人的な護衛兵にダスタたちを逮捕するよう命じた。ちょうどその時、ケイノスが姿を現すと、カリヴァスは部屋にいる者を全員抹殺するよう護衛に指示する。ケイノスが敵を退ける間、シンはダスタとフィーナを戦いから遠ざけ、追ってくる護衛兵をかわした。タヴ・ケネードはダスタを庇って銃弾に当たったが、負傷するだけで済んだ。

一方、ケイノスは逃げるカリヴァスを追跡した。このロイヤル・ガーズマンは自称皇帝を追い詰め、その命を絶った。それから間もなく、ダスタたちが到着した後、ケイノスは収監されている評議員たちを許すことに決めた。こうして、ケイノスと皇帝を葬った共謀者たちとの戦いが終わった。しかしダスタは、娘を閉じ込めていたグラッパ・ザ・ハットに対して復讐を求めていた(彼は知らなかったが、グラッパはまさにこの時、かつて味方だったザニバーによって生け贄にされている最中だった)。シンはダスタに、新共和国における身分を提供しようと申し出た。ダスタは娘の救出に関してシンに借りがあったものの、新共和国に加わるより、ダスタン宙域を独立状態に保つ道を選んだ。バロンがダスタン宙域に戻ると、ケネードも彼のもとに加わった。

新共和国との協定

13 ABY当時、ダスタは絶えずインペリアル・レムナントへの加盟を迫られていた。しかしダスタの目には、銀河内戦の継続を選択したがために、帝国の資源が徐々に削られていっている様子が映っていた。優勢に立つ新共和国と和平協定を結ぶよう説得する目的で、ダスタは帝国のギラッド・ペレオン提督と惑星オリンダで会合を開くことにした。しかし病にかかったダスタは、娘のフィーナを代理人として会議に派遣した。フィーナは父親が帝国の協定を全面支持していることと、再び帝国に加わり、協定の厳守を拒否しかねない反抗的なモフたちを仲裁する誓いを立てたことを発表した。

しかし停戦のための計画は、再建帝国として知られる強硬派のリーダー、エニックス・デヴィアンの軍隊によって妨害された。フィーナは平和交渉のさなかにストームトルーパーによって殺害され、キア・ケイノスとマイリス・シンがその瞬間を目撃した。ケイノスは、襲撃者の腕に再建帝国のエンブレムのタトゥーが彫られていることに気づいた。彼はフィーナの亡骸を自ら父親のもとに届け、状況をバロンに説明した。平和サミットを攻撃したデヴィアンは、この行為を新共和国によるものに見せかけ、ペレオン提督にコルサントへの報復攻撃を行わせようとしていたのである。オリンダが無防備になれば、デヴィアンは攻撃を実行してインペリアル・レムナントの支配権を奪うことが可能になる。ダスタはペレオンに連絡を取り、コルサントへの攻撃を中止するよう訴えた。デヴィアンを倒すため、ダスタはペレオンとともに戦闘計画を立てた。ダスタの3艦隊がオリンダの月の裏側で待機する間、ペレオンの艦隊が強硬派の気を引くことになった。ケイノスやシン、フィーナのクローンらに伴われたダスタは、強硬派の艦隊に攻撃を開始し、デヴィアンの軍隊に襲撃されていたペレオンの旗艦に乗り込んだ。ダスタは危ういところでデヴィアンからペレオンの命を救う。フィーナを殺したはずだと思っていたデヴィアンは、彼女のクローンが現れたことに混乱した。彼らがデヴィアンの気をそらしたおかげで、ケイノスはこの男を殺すことができた。

戦いの直後、ダスタはクローンのフィーナを娘として養子にし、負傷したケイノスにダスタン領の星系の知られていない地域を隠れ家として提供した。ケイノスはダスタのもてなしのもと、数か月ここに留まった。ケイノスが新しい人生を見つけることができるよう、ダスタは彼にXウイング・スターファイターを与え、過去を捨てるきっかけを提供したのだった。

個性と特徴

D'Asta closeup

バロン・レイジズ・ダスタ

バロン・ダスタは、暫定評議会のメンバーを含む帝国の人々から尊敬されていた。ダスタの娘、フィーナが帝国に逮捕された際、多くの人々は、バロンが帝国の脅威となって他の者たちを反帝国へと駆り立てるのではないかと懸念した。皇帝パルパティーンの支持者だったダスタは、皇帝を滅ぼした陰謀の存在を知り、驚きを隠せなかった。パルパティーン亡きあとも、彼こそが皇帝であると考えていたダスタは、サンデル・カリヴァスを新しい皇帝として認めなかった。カリヴァスに対してほとんど敬意を抱いていなかったダスタは、彼を臆病者の弱者だと考えていた。

カリヴァスは、ダスタが名誉を重んじる人物だと考えていた。ダスタは、マイリス・シンのような自分を助けてくれた人々に対して借りを返していた。ダスタは復讐を必要とする考えを持っており、ケイノスの復讐心を認めたり、個人的に恨みを持つハットのグラッパに対して報復を行おうとした。また、ダスタは決定的な勝利を収める前に攻撃を中止することを好まなかった。病気を患った際、ダスタは医師による継続的な監督を必要としていたが、カリヴァスが治める帝国に対抗する力はまだ残っていた。

ダスタは娘のことをとても気にかけており、自分自身の誇りよりも娘の安全に重きを置いていた。ダスタは娘を軽視されたことに対し報復を求め、カリヴァスのような彼女に害をなす人々を攻撃的に追い続けた。しかし彼は、娘にすり替わっていたクローンのためにも情けを求め、カリヴァスが死んだ後にこのクローンを自由の身にした。本物の娘が死んだ後、ダスタは彼女のクローンに対して愛情を見せた。

制作の舞台裏

レイジズ・ダスタは、マイク・リチャードソンランディ・ストラドリーによるコミックのミニシリーズ、『Crimson Empire II: Council of Blood』のためにつくり出されたキャラクターである。ダスタはシリーズ中で何度が言及されたが、ビュースクリーン上に映し出された姿で初登場するまで、実際に登場することはなかった。ダスタは『スター・ウォーズ クロノロジー』や『スター・ウォーズ 全史』で言及されているが、ファーストネームの公式な表記は明らかになっていない。

登場エピソード

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ウーキーペディアにはレイジズ・ダスタに関する6枚の画像があります。
  • Crimson Empire II: Council of Blood 1 (初言及)
  • Crimson Empire II: Council of Blood 2 (言及のみ)
  • Crimson Empire II: Council of Blood 3 (言及のみ)
  • Crimson Empire II: Council of Blood 4 (言及のみ)
  • Crimson Empire II: Council of Blood 5 (初登場)
  • Crimson Empire II: Council of Blood 6
  • Crimson Empire III: Empire Lost 1 (言及のみ)
  • Crimson Empire III: Empire Lost 2 (間接的に言及)
  • Crimson Empire III: Empire Lost 3 (言及のみ)
  • Crimson Empire III: Empire Lost 4 (間接的に言及)
  • Crimson Empire III: Empire Lost 5
  • Crimson Empire III: Empire Lost 6

参考資料

脚注

  1. ファミリー・ネームの表記は『スター・ウォーズ 全史』に基づく。
他言語版
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