- 「私の計画を邪魔させるわけにはいかない。帝国の未来――そして銀河全体の未来がかかっているのだからな」
- ―ウェッジ・アンティリーズに対し、レイ・スローネ[出典]
レイ・スローネ(Rae Sloane)は惑星ガンテル出身の人間の女性で、銀河帝国に仕えた宇宙軍将校、そしてファースト・オーダーの初期の指導者の1人である。ディファイアンス飛行研修所の士官候補生だった頃、スローネはペル・ベイロ司令官による皇帝シーヴ・パルパティーンおよびダース・ヴェイダー暗殺計画を未然に阻止した。宇宙軍士官となったスローネは着実にキャリアを積み、イェール・カールセン艦長の代理としてインペリアル級スター・デストロイヤー<アルティメイタム>の指揮官を務めた。11 BBY、スローネは惑星ゴースのソリライド採鉱事業を監督するデネトリアス・ヴィディアン伯爵のもとへ配属された際、ゴース紛争に巻き込まれる。彼女は皮肉にもケイナン・ジャラスを始めとする反乱者たちのおかげでヴィディアンの反逆行為を突き止め、衛星シンダに眠るソリライド資源を守り切ることができた。その後スローネは<アルティメイタム>の正式な艦長に任命され、やがて中将に昇格した。4 BBY、スローネ中将はスペクターズ反乱分子の一員になっていたケイナンを惑星ラーンで罠にかけようとしたが、失敗に終わる。
エンドアの戦いが発生した4 ABY当時、スローネはスター・デストロイヤー<ヴィジランス>を指揮する提督に出世していた。エンドアで第2デス・スターが失われた後、スローネは帝国艦隊が保有する最後のスーパー・スター・デストロイヤー<ラヴェジャー>の表向きの指揮官となり、帝国残存勢力の主要人物の1人と目されるようになった。しかし<ラヴェジャー>の真の指揮官は死亡説が流れていたガリアス・ラックス元帥だった。スローネは上官であるラックスの命令に従い、アウター・リムの惑星アキヴァで帝国残存勢力の指導者たちによる緊急サミットを催した。新共和国の軍隊がアキヴァを襲撃したため“帝国未来議会”のメンバーのほとんどが死亡あるいは逮捕されたが、これはすべてラックスが仕組んだシナリオ通りだった。アキヴァから生きて戻ったスローネは大提督に任命され、ラックスが支配する帝国の表向きの指導者となった。
5 ABY、スローネはラックスの指示に従い新共和国との和平会談に出向いた。しかしスローネが新共和国の首都シャンドリラを訪れた時、ラックスはアシュミーズ・ロックから解放された元囚人たちをバイオチップで操り、解放記念日の式典のさなかに新共和国首脳陣の暗殺作戦を実行した。スローネはラックスのやり方に反発し、副官アデア・ライトによる暗殺を生き延びた後、シャンドリラから脱出して元囚人ブレンティン・ロアー・ウェクスリーとともにラックスに立ち向かった。ジャクーの戦いのさなか、スローネはブレンティンの妻ノラ・ウェクスリーらと力を合わせ、帝国と新共和国の同時殲滅を企んでいたラックスを倒すことに成功した。しかしスローネはラックスが死ぬ前に帝国再建の野望を託され、ジャクーに留まって新共和国に降伏するよりも、ラックスの言う通り、より純粋で洗練された帝国をつくるため未知領域へ逃れる道を選んだ。スローネがブレンドルとアーミテイジ・ハックス親子らを連れて未知領域へ姿を消した後、帝国の残党はファースト・オーダーとして生まれ変わり、スローネはその最初の指導者の1人となった。
制作の舞台裏[]
翻訳書籍ではレイ・スローンと表記されているが、本サイトではチスのスローン大提督と区別するため、ファミリーネームをスローネと表記している(Wookieepedia:ジェダイ表記会も参照のこと)。
登場作品[]
- Star Wars バトルフロント II (言及のみ)
- "オリエンテーション"—インサイダー第157号
- ボトルネック—帝国の台頭
- 新たなる夜明け (初登場)
- スター・ウォーズ:ケイナン2 ファースト・ブラッド
- 権力のレバー—帝国の台頭
- アフターマス
- Star Wars:スコードロン
- アフターマス:命の借り
- 幽霊船—アドベンチャーズ:デストロイヤー・ダウン (言及のみ)
- アフターマス:帝国の終焉
- ファズマ (言及のみ)
- スター・ウォーズ 最後のジェダイ 小説版 (言及のみ)
- レジスタンスの復活 (間接的に言及)
参考資料[]
- スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス
- スター・ウォーズ プロパガンダ:銀河系における扇動絵画の歴史
- スター・ウォーズ:オン・ザ・フロントライン
- スター・ウォーズ:レベル・ファイルズ
- THE STAR WARS BOOK はるかなる銀河のサーガ 全記録