レヴァン[1](Revan)は人間の男性で、マンダロリアン戦争やジェダイ内戦で重要な役割を果たした人物。ジェダイからシスへと転身したのち、再び銀河共和国の側で戦った。シスの暗黒卿だった頃はダース・レヴァン(Darth Revan)の名で知られ、他にも敬称であるザ・レヴァン(the Revan)や、蔑称の虐殺者レヴァン(Revan the Butcher)、またはザ・レヴァンチスト(the Revanchist)といった別名や、放蕩の騎士(Prodigal Knight)という称号で知られた。のちにレヴァンと呼ばれるようになる男は、3944 BBY頃にアウター・リム・テリトリーのどこかで生まれたとされている。彼はジェダイ・オーダーに加わり、様々なジェダイ・マスターのもとでパダワンとして学び、アレックという名の訓練生と友人になった。銀河共和国とマンダロリアン戦士団がマンダロリアン戦争を繰り広げた時期、ジェダイ・ナイトに昇格していた彼は、戦争に関わろうとしないオーダーを批判する、カリスマ的人物になっていた。彼はレヴァンチスト運動を率い、レヴァンという名を名乗るようになった。レヴァンはマンダロリアンのマスクを身に着けて共和国軍の戦いに加わり、やがて最高司令官に任命された。
3960 BBY、レヴァンは敵の指導者マンダロア・ジ・アルティメットをマラコアVの戦いで破ったが、彼と友人アレック(当時はマラックと呼ばれていた)は、マンダロリアン戦争中に、謎多きシスの足跡を辿って未知領域に向かった。ふたりはそこで再建されたシス帝国を発見し、シス皇帝によってフォースのダークサイドに誘惑された。シスの暗黒卿ダース・レヴァン、およびダース・マラックとなったふたりは、先兵として共和国領に戻ったが、シス皇帝による精神支配から脱け出し、自分たちのシス帝国を立ち上げ、古代のラカタが建造した宇宙ステーション、スター・フォージを手に入れた。その後発生したジェダイ内戦で、レヴァンはシス・アプレンティスだったマラックに裏切られ、ジェダイ・ナイトのバスティラ・シャンに捕えられた。シャンはレヴァンを殺さず、彼との間にフォースの絆をつくった。
フォースで記憶を消去されたレヴァンは、ジェダイ評議会から共和国兵としての役割を与えられた。ダース・マラックが惑星タリス上空の軍艦、<エンダー・スパイア>でシャンを捕まえようとした際、レヴァンはカース・オナーシ率いる共和国軍に加わってシャンを救出するために戦い、マラックがタリスの地上を破壊するまえに惑星を脱出した。記憶が戻らないレヴァンは、ダントゥインでパダワンとして再訓練され、スター・マップ(スター・フォージの位置を突き止めるための道具)を見つける任務に送り出された。このとき、レヴァンは新しい仲間たちを得て、シャンと親しい間柄になった。しかし、マラックが彼女たちを捕まえた時、レヴァンは自分の正体を知ることになった。シャンが捕えられていたため、レヴァンたちは自力で最後のマップを見つけ出し、スター・フォージの位置を突き止めた。スター・フォージ内で、レヴァンはダークサイドに堕ちたシャンを愛情によってライトサイドに引き戻し、マラックを破って、名誉十字勲章と、放蕩の騎士という称号を得た。
レヴァンはシャンと結婚してしばらく人前から姿を消したが、数年後、妻とそのお腹の子を残し、取り戻した記憶を頼りに未知領域へ向かう。彼はシスに捕えられ、囚人として3年間を送ったが、かつての部下ミートラ・サリックやシス卿スカージによって救い出された。3人は協力してシス皇帝を倒そうとしたが失敗し、レヴァンは共和国軍によって解放されるまでの300年もの間、囚われの身となった。レヴァンはラカタンのファウンドリーを支配し、シス帝国を打倒するため殲滅ドロイドの軍団を創設しようとしたが、帝国の攻撃部隊に敗れ、それ以降彼の姿が銀河系の表舞台で目撃されることはなかった。しかし、彼の遺産は生き残った。新シス大戦では、自分の名をレヴァンにちなんで名付けたシス卿、ダース・リヴァンが活躍し、惑星レオンでレヴァンのホロクロンを見つけたシス卿、ダース・ベインは、レヴァンの教えを活用して2人の掟を定めた。
登場作品[]
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参考資料[]
脚注[]
- ↑ カタカナ表記は『スター・ウォーズ 全史』に基づく。