- 「科学は急いでどうなるものでもありません」
- ―ロイス・ヘムロック[出典]
ロイス・ヘムロック(Royce Hemlock)は人間の男性で、銀河帝国の先端科学部門に仕えた主任科学者。かつて銀河共和国の科学団に所属していたが、許可されていない実験を行ったため追放された過去を持つ。帝国時代初頭、ヘムロックは惑星ウェイランドのタンティス山にある施設でネクロマンサー計画の研究を主導した。ヘムロックの研究にはカミーノアンの科学者ナラ・セの協力が不可欠だったが、当初彼女は帝国の計画に加担することを拒んだ。セを説得する方法を聞き出すべく、ヘムロックはカミーノの元首相であるラマ・スーをウェイランドに呼び出した。ナラ・セがオメガという名のクローンの少女に執着していることを知ったヘムロックは、オメガや彼女と行動を共にしている“バッド・バッチ”ことクローン・フォース99の捜索を開始した。
バートンIVで起きた事件の後、遺伝子欠陥クローンのクロスヘアーがタンティス山に運び込まれた。ヘムロックはバッド・バッチの元隊員であるクロスヘアーから手がかりを得ようとしたが、彼は口を割らなかった。しかし帝国におけるクローン兵士を取り巻く状況の変化や、クロスヘアーがタンティス山から発信した警告メッセージを受け、むしろバッド・バッチの方がヘムロックを探るために動き始めていた。それからしばらくして、ヘムロックはエリアドゥで開かれたサミットに出席し、退役したクローン兵士を研究の実験台にするアイデアをウィルハフ・ターキンらに提案した。一方、バッド・バッチはエリアドゥにおける潜入任務に失敗し、オード・マンテルへ逃げこんだところを帝国に包囲された。ヘムロックも自らオード・マンテルへ出向き、オメガを捕まえてウェイランドに連れ帰ることに成功した。
ナラ・セはオメガこそがネクロマンサー計画に求められる最適な被験者であることを、ヘムロックに隠していた。その事実が発覚する直前、オメガはナラ・セの手引きでクロスヘアーとともにタンティスから逃亡した。以降、ヘムロックは再びオメガを、今度は被験者として捜索することになった。クローンXトルーパーCX-2の働きにより、オメガがパブーで帝国に投降した後、ヘムロックは彼女をタンティス基地の“保管庫”に監禁した。ターキンから圧力をかけられつつも、ヘムロックは皇帝のための計画を進めようとしたが、間もなくバッド・バッチがオメガを救出するためウェイランドに侵入し、オメガ自身も保管庫の子どもたちと協力して脱出計画を実行に移した。ヘムロックが起動したCX分隊は善戦したものの、オメガによって解放されたジロ・ビーストによる被害に加え、タンティスの研究を収めたデータバンクがナラ・セに破壊されるなど、事態は刻一刻とヘムロックの手に負えなくなっていった。ヘムロックはコマンダー・スコーチとともにオメガを連れて撤退を図ったが、ハンターとクロスヘアーに撃たれて命を落とし、その研究にも終止符が打たれた。
制作の舞台裏[]
ロイス・ヘムロックはTVアニメ・シリーズ『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』シーズン2第11話『メタモルフォーゼ』で初登場を果たした。本作は2023年3月1日に動画配信サービス Disney+ で公開された。声優はジミ・シンプソン。[2]
登場作品[]
- バッド・バッチ – メタモルフォーゼ (初登場)
- バッド・バッチ – 前哨基地 (間接的に言及)
- バッド・バッチ – 転換点
- バッド・バッチ – サミット
- バッド・バッチ – プラン99
- バッド・バッチ – 囚人
- バッド・バッチ – 未知の道 (言及のみ)
- バッド・バッチ – タンティスの影
- バッド・バッチ – それぞれのやり方
- バッド・バッチ – 帰還 (言及のみ)
- バッド・バッチ – 侵入 (言及のみ)
- バッド・バッチ – 救出 (言及のみ)
- バッド・バッチ – 危険領域 (言及のみ)
- バッド・バッチ – 迷い
- バッド・バッチ – ジャガーノート
- バッド・バッチ – 敵陣へ
- バッド・バッチ – 援軍の到着