- 「ロザルの民を締め上げ、裏切り者の居所を吐かせろ。誰かが知っているはずだ」
- ―ダース・ヴェイダー[出典]
ロザル包囲戦(Siege of Lothal)はヤヴィンの戦いの4年前に発生したできごと。銀河帝国がアウター・リム・テリトリーの惑星ロザルを封鎖した。ロザルを中心に活動する反乱分子がムスタファー星系における作戦を成功させ、グランドモフ・ウィルハフ・ターキンの旗艦<ソヴリン>を破壊した事件を受けて実行された。ロザルは帝国のアウター・リム征服計画に欠かせない工業惑星だったため、皇帝ダース・シディアスは弟子のダース・ヴェイダーを現地へ派遣した。
帝国軍はキャピタル・シティの上空に多数のスター・デストロイヤーを配置してロザルを封鎖し、地元当局に反乱分子やそのシンパを捕まえるよう圧力をかけた。しかし、アリンダ・プライス総督が不在のあいだ惑星の管理を任されていたマーケス・チュア大臣はダース・ヴェイダーやモフ・ターキンの期待に応えることができなかった。処罰を恐れたチュアは反乱分子と接触を取り、自分の亡命を助けてくれれば反乱運動を支持する人びとのリストを提供すると申し出た。<ゴースト>の反乱者たちはチュアを救出するためロザルに戻ることを決意する。彼らはスター・コミューター2000シャトルに乗ってロザルに赴き、大臣を連れ出そうとした。しかし帝国は通信記録からチュアの背信行為に感づいていた。モフ・ターキンに会いに行くことになっていたチュアは、帝国保安局のエージェント・カラスに付き添われて離着陸場へ向かった。反乱者たちが現れた際、チュアの乗り込んだセンチネル級シャトルが帝国によって爆破され、反乱者に大臣暗殺の濡れ衣が着せられた。
帝国は反乱者のテロ行為を受けて徹底的な封鎖を開始し、無許可の宇宙船は惑星からの移動を禁じられた。帝国の罠に嵌まったも同然の反乱者たちは、帝国複合施設に潜入してシャトルを盗む計画を立てた。反乱者は施設に入り込み、軍事仕様のシールド発生装置も手に入れたが、脱出の直前になってダース・ヴェイダーが彼らの前にたちはだかった。ジェダイ・ナイトのケイナン・ジャラスとパダワン・エズラ・ブリッジャーはヴェイダーとライトセーバーの対決を繰り広げたが、全く歯が立たなかった。ジャラスはこの敵がシスの暗黒卿であることに気付く。反乱者たちはかろうじてシスの攻撃をかわし、シャトルで脱出したが、この船には追跡装置が取り付けられていた。惑星を立ち去る前、反乱者たちは密輸業者ランド・カルリジアンに連絡を取り、封鎖を破るための助力を求めた。見返りとしてシールド発生装置3基を受け取ることになったカルリジアンは、追跡装置の信号を複製するマスキング・トランスポンダーを提供した。一方、帝国は反乱者の活動に関わった罰として難民たちの村ターキンタウンを焼き討ちした。
反乱者たちはトランスポンダーを利用して封鎖を突破し、反乱ネットワークの艦隊と合流した。ヴェイダーの乗るTIEアドバンストx1は信号を追って合流地点にたどり着き、Aウイング・スターファイターによって構成されるフェニックス中隊と交戦した。ヴェイダーは独力で司令船<フェニックス・ホーム>を沈め、複数の戦闘機を撃墜した。戦闘中、ジャラスとアソーカ・タノはフォースを使ってシス卿の正体を探ろうとした。その際、ヴェイダーもまたタノの存在に感づいた。司令船を失った反乱軍が撤退した後、ヴェイダーは自分がジェダイだった頃の弟子アソーカ・タノがまだ生きていたことを皇帝に報告した。
背景
- 「それこそが問題なのだ。結果を求められている時に、想像力の欠片もない愚かさが」
- ―ダース・ヴェイダー[出典]
ヤヴィンの戦いの数年前、宇宙船<ゴースト>に乗る反乱者たちがアウター・リム・テリトリーの惑星ロザルとその周辺で銀河帝国に対する抵抗運動を起こした。運動中、反乱者を率いるジェダイ・ナイトのケイナン・ジャラスは帝国軍に捕えられ、アウター・リムの総督グランドモフ・ウィルハフ・ターキンの囚人となった。ターキン、帝国保安局のエージェント・カラス、ジェダイ・ハンターの尋問官は、銀河系を股にかけて活動する大規模な反乱ネットワークに関する情報を聞き出すためジャラスを訊問した。一方、ジャラスの仲間たち(ヘラ・シンドゥーラ船長、パダワン・エズラ・ブリッジャー、マンダロリアンの爆発物専門家サビーヌ・レン、ラサットの戦士ガラゼブ・オレリオス、アストロメク・ドロイドC1-10P)はジャラスの救出作戦を開始した。ターキンのインペリアルI級スター・デストロイヤー<ソヴリン>からリーダーを救い出すため、彼らはムスタファー星系へ赴いた。
反乱者たちはムスタファーの上空で<ソヴリン>に乗り込み、ブリッジャーはフォースを使って師匠の居場所を突き止めた。独房を抜け出して船に戻る途中、ふたりの前に尋問官が姿を現し、ライトセーバーの対決が始まった。反乱者たちがスター・デストロイヤーからの脱出に手こずっている時、盗んだ帝国軍クルーザーに待機していたC1-10Pは“フルクラム”という暗号名で知られる反乱組織の連絡員に接触をとった。フルクラムの正体は、ジェダイ・オーダーを脱退した元パダワン、アソーカ・タノだった。彼女はジャラスの救出に力を貸すことに決め、反乱軍ブロッケード・ランナーの艦隊を率いてムスタファーに駆け付けた。ジャラスが尋問官を破った際、<ソヴリン>の反応炉が破壊され、スター・デストロイヤーはゆっくりと沈み始めた。反乱者たちはTIE/LNスターファイターで<ソヴリン>を離れたが、帝国軍の追撃を受けた。反乱軍艦隊は間一髪のところで反乱者の乗るTIEを救い、ムスタファー星系から脱出した。その直後<ソヴリン>は完全に破壊されたが、グランドモフ・ターキンは爆発前に艦から退避した。
ムスタファーから脱出した後、これまで反乱ネットワークの情報をほとんど与えられていなかった<ゴースト>のクルーは、“フルクラム”の正体や大規模な反乱運動の存在を知った。この事件以降、<ゴースト>のクルーはフェニックス艦隊と呼ばれる反乱軍部隊に加わり、反乱軍全体のための任務をこなすようになった。一方、ムスタファーの事件の噂はロザルにも届き、市民は帝国も完全無欠な存在ではないと考え始めるようになった。惑星に秩序を取り戻すため、皇帝ダース・シディアスは弟子のダース・ヴェイダーをロザルへ派遣した。惑星政府のマーケス・チュア大臣は軍事パトロールと検問所を増やして夜間外出禁止令を儲けたが、この試みは帝国の期待に応えることができなかった。ヴェイダーはチュアに、惑星外にいるグランドモフ・ターキンのもとへ行き、自らの失敗を直接説明するよう命じた。チュアはターキンのもとへ行けば非常に厳しい処罰が待っていると判断し、帝国からの亡命を考え始めた。
チュアが政府の仕事を投げ出そうとしていることに気付いていたヴェイダーとカラスは、彼女を反乱軍を誘き出すための餌として利用することに決めた。処罰を恐れるチュアは、オールド・ジョーを通じて反乱者と接触をとった。彼女は亡命を手伝えばロザル近隣星系の反乱運動支持者のリストや、帝国がロザルにやって来た本当の理由(帝国が自ら命じた最高機密の作戦)を教えると申し出た。フェニックス反乱分子のリーダー、コマンダー・サトー・ジュンの同意のもと、<ゴースト>のクルーは大臣救出のためロザルに戻ることになった。
封鎖
登場作品
参考資料
- Commander Jun Sato - 公式データバンク
- Lando Calrissian - 公式データバンク
- Phoenix Home (Rebel Capital Ship) - 公式データバンク
- Phoenix Squadron - 公式データバンク
- Shield Generators - 公式データバンク
- Transponders - 公式データバンク
- Willie (W1-1E) - 公式データバンク