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「この工場で稼働しているドロイドの種類は?」
「標準的なプロトコル・タイプに、CCL、IW-37、HV-7、その他ロード・リフターです」
アソーカ・タノミン・ウィーヴァー[出典]
HURID-327-SW Card Trader

ロードリフター・ドロイド

ロードリフター・ドロイド(Loadlifter droid)、ロード・リフター・ドロイド(Load lifter droid)は貨物の運搬用にプログラムされた労働ドロイドの総称。単にロード・リフターロード=リフター(Load-lifter)とも表記される。この第5級ドロイドは低級で知能は低いとされながらも個性豊かな個体も多く存在し、形状や大きさも多種多様であった。バイナリー・プログラミング言語が使用されたロードリフターはバイナリー・ロードリフターに分類された。ロードリフターはハイ・リパブリック時代から新共和国時代にかけて、重い荷物や鉱石スパイスの運搬作業に従事しており、時には建設ドロイドや他のドロイドの指揮官、ポーター、グランドキーパーとして使用されていた。ロードリフターの中には改造されて賞金稼ぎドロイド科学者の助手として活動する個体もいた。

ロードリフター・ドロイドは惑星マプーゾタトゥイーンコルサントといった銀河系の各地で使用されていた。主なロードリフターの機種として銀河帝国が使用した00-99帝国軌道ロード=リフターや、新共和国が使用したCCL及びHV-7が挙げられる。また“パイレーツクイーンマズ・カナタに仕えたHURID-327や、オマカで使用されたAG-1AG-2AG-3パイク・シンジケートによってケッセルスパイス鉱山奴隷として使用されていたCC-4M及びJ3-55もロードリフターだった。

特徴[]

概要[]

「タイプIIロードリフターはまやかしだわ。暴力を振るうデモリッション・ドロイドを再利用して作られている」
―アソーカ・タノ[出典]
Hurid-327

楕円形ロードリフター・ドロイドのHURID-327

ロードリフター・ドロイド[1]、別名ロード・リフター・ドロイド[2] は貨物の運搬用にプログラムされた労働ドロイドの総称であり[3]第5級ドロイドに分類された。[4] バイナリー・プログラミング言語が使われていたロードリフター・ドロイドはバイナリー・ロードリフターと呼ばれており[5]CLLシリーズ[2] CLL-M2[6] タイプIIロードリフター・ドロイドなどの機種が知られた。[7]

ロードリフター・ドロイドには男性と女性の2つの性別プログラムがあったが[8][9]、限られた知性しか持たず、低級であり、あらかじめ施されたプログラムに基づいて行動した。[3] またバイナリー・ロードリフターには声による単純な命令しか理解しない上に、知性が皆無なモデルもいた。[6] そのため彼らはかろうじてドロイドとして扱われ[2]、更に複雑な作業には、はるかに知能の高い労働ドロイドのモデルが必要とされていた。[2] 一方で上品なユーモアを持ち[8]、陽気な性格のロードリフターもいた。[1] しかし、中には故障や[10] 使用されたパーツが原因で攻撃的な性格になるモデルも存在した。このようなロードリフターは人々に危害を加える危険性が高く、制御ボルトの取り付けが推奨されていた。[7] ロードリフターはシンプルなマイク及びボキャブレーター音響信号装置しか搭載していなければバイナリー以外に会話する方法が無かったが[6][8]、語彙が限られているもののベーシックで会話できる個体も存在した。[11]

ボディ[]

CLL-M2 binary loadlifter-SWCTP

デュラスチールの厚板が使用されているCLL-M2

軍や工場で重量物や危険な貨物運びなどの作業に使用されるワーカー・ドロイドは、貨物の落下やちょっとした爆発事故ならば耐えられるよう設計されていた。ロードリフターもそのような労働ドロイドの一つであり[4]、頑丈な作りになっていたが、ホコリや泥が部品に詰まったり[12]、過剰な仕事に従事させすぎたり[13]、内部の回路がに触れたりすると故障してしまった。[10] CLL-M2のボディは装甲で覆われており、特に肩や、脚はデュラスチールの厚板で保護され、耐久性の高い液圧機構で動作した。[6]

ロードリフター・ドロイドの腕には様々な種類があり、強力なハサミや[2]、耐久性が高くて補強された関節付きの業務用[14][8] マニピュレーターの指が付いた腕で[15] どんな種類の重い荷物も[14] 確実に掴んだ。後者に関しては物をつかんだ際に手が滑ることは滅多になかった。[15] ロードリフター・ドロイドの中にはペンチのように物をつかむ“手”が付いたモデルや[6] 木箱を運ぶ際にその下をスライドする機能がある強力な油圧式リムが付いたモデルも存在した。[2] 高身長のロードリフターの腕には、荷物を運ぶ際にバランスを取るために、2基のリパルサー・アンカー・ディスクや[8] リパルサーリフト・カウンターウェイトまたは通常のカウンターウェイトが付いていた。[6] リパルサー・アンカーはロードリフターの姿勢を真っすぐに補正する機能を持っており、バランスの悪い荷物を運ぶ時でもボディの一方に荷重をかけることができた。[8] リパルサーリフト・カウンターウェイトは通常のカウンターウェイトとは違いロードリフターが必要とするつり合いが瞬時に正確に生成し、ドロイドが歩くときも自動的に調節された。またこれは着脱の必要もなく、作業をより早く完了させることができた。[6]

ロードリフター・ドロイドの形状は多種多様であり、ヒューマノイド型のモデルもあれば[16]、旧式モデルの中には頭部が無く、楕円形の胴体に直接顔面が取り付けられているものもあった。[8] こうしたモデルのロードリフターは配線がむき出しなボディに、重量を配分する2本の足が付いていた。[1] 楕円形型ロードリフターは高身長であることからパルサーで平衡を維持する必要があり、メイン・レセプターが高所に配置されているため[14] ジャイロ=スタビライザーで安定を保った。[8] メイン・レセプターは円形で、楕円形のフレームの中に納まっていた。フレームの中にはメイン・レセプター以外にも小さなセンサーが1~3個配置されており、フレームの右上方面には大きな丸いセンサーがあった。メイン・レセプターの位置は個体によって異なり、上側に付いている個体もいれば、下側に付いた個体もいた。[17] 楕円形型ロードリフターの中には積み荷サポート・ジョイント付きの大型アームを備えている個体もいれば[1]、腕の代わりに金網のカゴがついている個体もいた。[18]

楕円形型ロードリフターの身長は2.26メートルであったが[12] CLL-M2はそれをはるかに超えており、通常の状態で4メートル、両手を広げれば6メートル近くだった。[6]

用途[]

「建設ドロイド。建設。クラス5。CO-34」
―CLL-M2のCO-34[出典]
00-99

デス・スターの建設に使用された00-99帝国軌道ロード=リフター

ロードリフター・ドロイドの主な仕事は重い貨物を持ち上げて、ある場所から別の場所まで運ぶことであり[6]、特別なゲストのために重い手荷物を運ぶポーターや[8]農場で栽培される巨大な野菜[13] 鉱山で採掘される鉱石及びスパイスの運搬作業係として使用された。[12][18] 一方でロードリフターの中には本来の使用目的とは異なる仕事を担う者がいた。例えばHURID-327はポーター以外にも道路の抜きや清掃を担当とするグランドキーパーも務めていた。[8] CC-4Mもかつては他のドロイドの指揮官として働いていた。[12] ハクシオン・ブルード賞金ドロイドは犯罪組織ハクシオン・ブルード賞金首を狩るために再プログラムした楕円形型ロードリフターの総称であり、密輸品や盗んだドロイドのパーツから組み立てられていた。[19] 銀河共和国科学者はCLL-M2を改造して腕の関節や高性能フォトレセプターなどを追加し、巨大生物を使用した実験の助手として利用した。[6] またCLL-M2は建設ドロイドとして使用されることもあった。[11]

歴史[]

ハイ・リパブリック時代[]

楕円形ロードリフター・ドロイドはハイ・リパブリック時代[20] 382 BBY[21] には存在していた。[20]

惑星オマカ農民ルーグは老齢のため、野菜のガムゴードの手作業での収穫ができなくなってしまった。そこで彼はロードリフター・ドロイドのAG-1AG-2AG-3を造って収穫作業を代行させた。[13] しかし232 BBY[22]、ドロイドたちは農作業での過労で異常をきたし、3人のジェダイ・イニシエイトたちが解決するまで、村でトラブルを起こすようになってしまった。[13]

共和国時代〜帝国時代[]

Mapuzo mining village

マプーゾの採掘村にて、楕円形ロードリフター・ドロイド(左端)

分離主義危機の少し前、サイボット・ギャラクティカ社はCLL-M2バイナリー・ロードリフターを初めて導入した。このロードリフター・ドロイドは銀河共和国分離主義勢力に提供された。やがて爆発物の運搬でロードリフターの荒々しいパワーと卓越した耐久地だけではなく、極めて高い精度で物品を扱える能力が求められるようになると、サイボット・ギャラクティカ社は[6] CLLシリーズよりも知能が高く[2]、繊細な動きが可能なピンサー・アームを持つIW-37ピンサー・ローダー・ドロイドの製造も始めた。[6]

CLL-M2は共和国のみならず、独立星系連合[23] 犯罪組織パイク・シンジケートによって使用された。[24] 一方で、銀河共和国末期に使用された、タイプIIロードリフター・ドロイドはデモリッション・ドロイドのパーツが再利用されたバイナリー・ロードリフターであり、しばしばコルサントアンダーワールドで不道徳なビジネスに利用されていた。[25]

銀河帝国デス・スターバトル・ステーションの建設に、ヒューマノイド型ロードリフターの00-99帝国軌道ロード=リフターを使用した。[16]

9 BBY当時[21]鉱業惑星マプーゾにある採掘村では腕のない1体の楕円形ロードリフター・ドロイドが使用されていた。[26]

パイク・シンジケートの奴隷になる前、CC-4Mは氷の惑星で建設ドロイドの指揮官を務めていた。やがて惑星ケッセルスパイス鉱山に連れてこられると[12]、彼はJ3-55をはじめとする楕円形ロードリフター・ドロイドや他のドロイド、有機生命体と共に酷使されるようになった。[18] 10 BBY [21]トバイアス・ベケットギャング団が未精製コアクシウムを手に入れるためケッセルにやってきた時、J3-55やCC-4Mを含む奴隷ドロイドたちは制御ボルトを外されてパイクの支配下から解放され、L3-37が率いる暴動に参加した。[17] その後CC-4Mは自由を勝ち取ることができた。[12]

新共和国時代[]

惑星タトゥイーンモス・エスパでも楕円形ロードリフター・ドロイドが使用されていた。そのユニットのボディは赤茶色と黄色で、右腕が外れていた。[27] 9 ABY[21]大名ボバ・フェットフェネック・シャンドが「ガーザのサンクチュアリ」が自分の庇護下になったことを経営者のガーザ・フウィップに伝えるため店へ向かった時、ロードリフターはフェットたちの進む方向と反対に移動していた。[27]

Crusher Roodown

“クラッシャー”ルーダウンは取り付けられたロード=リフターの義手を駆使し、荷物の運び屋として働いた

新共和国CCLHV-7をはじめとするロードリフター・ドロイドを使用していた。[28] 9 ABY[29]新共和国防衛軍ヘラ・シンドゥーラ将軍と元ジェダイアソーカ・タノナイトシスターモーガン・エルズベスの手がかりを追い、新共和国が管轄する惑星コレリア解体工場調査した。工場のコントロール・センターを視察した際、アソーカは施設で稼働しているドロイドの種類を地域スーパーバイザーミン・ウィーヴァーに尋ねると、彼はその例としてCCLやHV-7のほかにIW-37、プロトコル・ドロイドを挙げた。[28]

砂漠の惑星ジャクーにあるニーマ・アウトポストでは、ロードリフターのほかにパワー・ドロイドアストロメク・ドロイドがドロイドも中でもトップの人気商品だった。ジャクーのゴミ漁りレイはこのことを自身のサバイバル・ガイドに書き記した。[30] また、同じくジャクーに住むアベドネドのゴミ漁り、ルーダウンジャンク屋アンカー・プラット手下たちによって両腕を切り落された後、ロード=リフターの義手を取り付けられた。[1]

HURID-327は陽気な性格の楕円形ロードリフター・ドロイドであり[1]、ハイ・リパブリック時代から[20] 新共和国時代にかけて“パイレーツクイーンマズ・カナタに仕えていた。彼は惑星タコダナにあるマズ・カナタのでグラウンドキーパー兼ポーターとして働いていた。[8] 34 ABY[21]、HURID-327は惑星タコダナにあるマズ・カナタから出る際、密輸業者ハン・ソロ廃品回収業者レイストームトルーパーの脱走兵フィンアストロメク・ドロイドBB-8たちとすれ違った。[31]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 スター・ウォーズ/フォースの覚醒 ビジュアル・ディクショナリー
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 Build the Millennium Falcon 週刊スター・ウォーズ ミレニアム・ファルコン 第20号 (宇宙飛行の秘密:貨物の取り扱い)
  3. 3.0 3.1 BYOR2D2 logo small 週刊 スター・ウォーズ R2-D2第47号 (ロボティクス解析:セルフドライビング・トラック)
  4. 4.0 4.1 スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
  5. スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
  6. 6.00 6.01 6.02 6.03 6.04 6.05 6.06 6.07 6.08 6.09 6.10 6.11 BYOR2D2 logo small 週刊 スター・ウォーズ R2-D2第54号 (ドロイド仕様書:支援ドロイド)
  7. 7.0 7.1 TCW mini logo クローン・ウォーズ夢見るトレース
  8. 8.00 8.01 8.02 8.03 8.04 8.05 8.06 8.07 8.08 8.09 8.10 BYOR2D2 logo small 週刊 スター・ウォーズ R2-D2第68号 (ドロイド仕様書:マズ・カナタの城のドロイド)
  9. ルーク・スカイウォーカーの都市伝説
  10. 10.0 10.1 Forcesofdestinylogo フォース・オブ・デスティニーパダワンの道
  11. 11.0 11.1 スター・ウォーズ:C-3PO
  12. 12.0 12.1 12.2 12.3 12.4 12.5 スター・ウォーズ:エクストラオーディナリー・ドロイド
  13. 13.0 13.1 13.2 13.3 Star Wars Young Jedi Adventures template logo ヤング・ジェダイ・アドベンチャー収穫のごちそう
  14. 14.0 14.1 14.2 STAR WARS GEEKTIONARY THE GALAXY FROM A to Z
  15. 15.0 15.1 BYOR2D2 logo small 週刊 スター・ウォーズ R2-D2第68号 (ロボティクス解析:腕先用ツール)
  16. 16.0 16.1 ダース・ベイダー アニュアル 2:テクノロジーの恐怖
  17. 17.0 17.1 ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
  18. 18.0 18.1 18.2 ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー オフィシャルガイド
  19. Star Wars ジェダイ:フォールン・オーダー
  20. 20.0 20.1 20.2 スター・ウォーズ:ハイ・リパブリック・アドベンチャーズ
  21. 21.0 21.1 21.2 21.3 21.4 スター・ウォーズ タイムライン
  22. ウォルト・ディズニー・スタジオプレスリリース資料によれば『スター・ウォーズ:ヤング・ジェダイ・アドベンチャー』の時系列は映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の200年前であるため、『スター・ウォーズ タイムライン』で紹介されている暦に照らし合わせると、年代は232 BBYとなる。
  23. TCW mini logo クローン・ウォーズ生きていた兵士
  24. TCW mini logo クローン・ウォーズ再結束
  25. StarWars-DatabankII Type II Loadlifter - 公式データバンク
  26. オビ=ワン・ケノービ オビ=ワン・ケノービパート3
  27. 27.0 27.1 The Book of Boba Fett logo ボバ・フェットチャプター1:異星のはぐれ者
  28. 28.0 28.1 AhsokaS1 Logo アソーカパート2:苦労と苦悩
  29. 公式アナウンスによればTVシリーズ『アソーカ』は『マンダロリアン』と同時系列の物語である。『スター・ウォーズ タイムライン』によれば『マンダロリアン』の年代は9 ABYであるため、『アソーカ』で描かれたできごとの年代も9 ABY頃であると判断できる。
  30. スター・ウォーズ フォースの覚醒 レイのサバイバル日記
  31. スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒
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