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この記事のタイトルはニックネームやコールサイン、別名、偽名です。

公式設定で正式名称が明らかになっていない事柄を扱っています。

「怖くないよ、ほら、俺たちは機械じゃない」
ヌーマに対し、ワックサー[出典]

ワックサー(Waxer)は共和国グランド・アーミー第212突撃大隊ゴースト中隊に所属したクローン・トルーパーのニックネームである。クローン戦争中、ジェダイ将軍オビ=ワン・ケノービアナキン・スカイウォーカーと共に独立星系連合バトル・ドロイド軍団と戦った。戦争中、彼はトワイレックの民衆を解放するため分離主義勢力の占領下にある惑星ライロスへ派遣された。ケノービ将軍率いるゴースト中隊は、銀河共和国軍のアクラメイター級アサルト・シップをライロスに着陸させるため、ナバットに設置された連合軍プロトン砲の破壊作戦を任された。ナバットに到着した後、トルーパーボイルと共に街をパトロールしたワックサーは、ヌーマという名のトワイレックの少女を発見する。ワックサーとボイルはヌーマの家へ案内され、分離主義勢力が放った猛獣ガットカーの襲撃を凌いだ。2人のクローンはヌーマから地下の抜け道を教わり、ガットカーや分離主義勢力と出くわすことなく本部に帰還した。ケノービ将軍はヌーマから教わった地下道を使って敵地に潜入し、ワックサー、ボイルと共にトワイレックの捕虜を解放する。ゴースト中隊がプロトン砲を破壊したおかげで、共和国はライロスの地上に援軍を配備することができ、最終的に惑星の解放に成功した。

ワックサーと第212突撃大隊ジオノーシスで発生した2度目の戦いに参加した。ケノービの乗るLAAT/iガンシップジオノージアンに撃墜された際、ワックサーとボイルは墜落した機体の中からジェダイの将軍を救い出し、本部へ連れ戻した。その後、ワックサーはアンバラで行われた共和国軍の侵攻作戦に加わった。彼は惑星の首都攻略戦でケノービ将軍を補佐した。戦いの中盤、ワックサーの小隊第501軍団の代理指揮官であるポング・クレル将軍から敵の居場所を示す座標を与えられる。クレルは敵のアンバランがクローン兵に変装していると忠告し、ワックサーの小隊に座標の地点を襲撃させた。しかしワックサーたちの“敵”は第501軍団のクローン兵だった。第501軍団のクローン・キャプテンレックスは敵の正体に気付いて戦闘を中止させ、同士討ちが発生した原因を探った。味方との戦いで致命傷を負ったワックサーは、攻撃がクレル将軍の指示で行われたことをレックスに明かした後、息を引き取った。その後、第501軍団と第212突撃大隊はダークサイドに転向したクレル将軍を捕まえ、反逆罪で処刑した。

経歴[]

生い立ち[]

賞金稼ぎジャンゴ・フェットクローンである“ワックサー”は、共和国グランド・アーミークローン・トルーパーとして惑星カミーノで生み出された。[1] 銀河共和国独立星系連合のあいだにクローン戦争勃発すると、ワックサーはクローン・マーシャル・コマンダーCC-2224(通称“コーディ”)が率いる共和国グランド・アーミーの第212突撃大隊ゴースト中隊の隊員として各地の戦場に赴くことになった。[5]

ヌーマとの出会い[]

「放ってはおけない。一緒に連れて行こうや」
「マジかよワックサー。足手まといになるだけだ」
―ワックサーとボイル[出典]
Ghost company

LAAT/iガンシップでナバットの街を目指すワックサーとゴースト中隊隊員

21 BBY[2]、共和国はテクノ・ユニオン監督者エマーワット・タンバーに占領されたアウター・リムの惑星ライロス軍隊を派遣した。ジェダイ将軍アナキン・スカイウォーカーパダワンアソーカ・タノキャプテンマー・トゥークの惑星封鎖艦隊を突破した後、第212突撃大隊がライロス地表への降下を開始する。[6] ワックサーはオビ=ワン・ケノービ将軍コマンダー・コーディ、ゴースト中隊隊員たちと共にLAAT/iガンシップ[4]クラム・ボマー[7] に乗り込んだ。ナバットへ向かう途中、ケノービとコーディは原住民トワイレックの家を壊さないようにするため、重火器を使わずブラスターEMPグレネードだけで戦うようトルーパーたちに指示した。一方、分離主義勢力はナバット郊外に設置されたJ-1プロトン砲を使い、共和国軍アクラメイター級汎銀河軍事用アサルト・シップの接近を妨げた。[4]

アサルト・シップに乗るジェダイ・マスターメイス・ウィンドゥは、ホロプロジェクターでケノービに連絡を取り、ゴースト中隊にプロトン砲の破壊作戦を与えた。LAAT/iを着陸させた後、ゴースト中隊はナバットの掩蔽壕に配置された見張りのB1バトル・ドロイドと交戦する。ケノービはEMPグレネードでドロイドを機能停止させるため、ゴースト中隊隊員のワックサーとボイルを連れて掩蔽壕に接近した。ワックサーとボイルの投げたグレネードは、ケノービのフォースによってドロイドの居場所まで運ばれ、掩蔽壕の中で起爆された。ナバットに到着した後、ケノービはコーディに“最高”の部下を使って街の中を偵察するよう命じ、コーディはワックサー、ボイル、ウーリーを任務に選抜した。[4]

Waxer Numa

ヌーマを慰めるワックサー

偵察中、ワックサーとボイルは他の2人と別行動をとった。任務の途中、ワックサーとボイルはヌーマという名のトワイレックの少女を発見する。ナバットは分離主義勢力の攻撃で廃墟になっていたが、ヌーマは1人取り残されていたのである。分離主義勢力の偵察ドロイドから姿を隠した後、ワックサーとボイルは自分たちがドロイドではないことを証明するためヘルメットを脱いだ。ワックサーは少女を憐れみ、彼女を連れていくべきだと考えたが、ボイルは任務に専念すべきだと反論した。クローンのレーション・バーを食べたヌーマは、2人のそっくりな顔を見比べ、トワイレッキ語で“ネーラ”と呼びかけた。ネーラは“兄弟”という意味だったが、ワックサーもボイルもトワイレッキ語を知らなかった。[4]

その後、2人のクローンは分離主義者の攻撃で荒らされたヌーマの家へ案内され、彼女の家族の身に起きたことを理解した。ワックサーは床に落ちていたトゥーカ人形を拾い上げ、泣き始めたヌーマに差し出した。ワックサーとボイルがヌーマを慰めているとき、2人のコムリンクにコーディからの呼び出しが入った。ワックサーは遅刻の理由を説明するのが難しいと考え、通信に応答しようとしたボイルを制止した。ワックサーとボイルは共和国の陣地まで急いで戻り、分離主義勢力の通信妨害で応答することができなかったと嘘をつくことに決めた。しかし、彼らは家を出てすぐに数匹のガットカーと遭遇し、家の中に退却することになった。分離主義勢力が共和国軍の存在に気付き、ナバットの街に猛獣を解き放ったのである。[4]

トワイレックの解放[]

「将軍、彼女は我々をなんて呼んでるんです?」
「ネーラか。兄弟という意味だ」
―ワックサーとオビ=ワン・ケノービ[出典]
Waxer Phase I

ワックサー

ガットカーから逃れるため、ワックサーとボイルはヌーマに案内されて地下の抜け道に入った。彼らはナバットに張り巡らされた地下道を通り、ガットカーや分離主義勢力に出くわすことなくケノービのいる本部へ戻ることができた。ケノービはトワイレッキ語でヌーマに事情を聞き、地下道が敵の陣地まで通じていることを知った。コーディたちが陽動作戦でバトル・ドロイドの気をそらしている隙に、ケノービ、ワックサー、ボイルはヌーマの後に続いて地下道を進み、分離主義勢力の拠点に忍び込んだ。彼らはそこでトワイレックの捕虜(ヌーマのおじ、ニリム・ブリルの姿もあった)を解放し、プロトン砲台の破壊にとりかかった。ケノービは砲台の1つに乗り込み、他の砲台を次々と壊していった(ワックサーとボイルは手動で再充填を手伝った)。すべての砲台を破壊し終えた直後、Tシリーズ・タクティカル・ドロイドのコマンダーTX-20が拠点に戻り、装甲型強襲用戦車でワックサーたちを攻撃した。[4]

ヌーマは砲撃で吹っ飛ばされたワックサーたちのもとへ駆け寄った。ヌーマがケノービを助け起こした時、TX-20は戦車で2人に狙いをつけ、無慈悲にとどめを刺そうとした。しかし次の瞬間、解放されたトワイレックたちが戦車に群がり、タクティカル・ドロイドを引きずりおろしてバラバラにしてしまった。その後、メイス・ウィンドゥの輸送艦が援軍を展開し、ライロスの首都レッスー攻略に向けた準備が始まった。ワックサーとボイルも次の戦場へ移動することになり、ヌーマにさよならを告げた。別れの時、ヌーマはクローンたちに“ネーラ”と呼びかけ、ワックサーとボイルはケノービ将軍からその意味を教わった。[4] 共和国軍は最終的に分離主義勢力からレッスーを奪回し、ライロスからドロイド軍を一掃した。[8]

第二次ジオノーシスの戦い[]

「俺たちいつも楽しい任務だよな?」
「こんなの序の口よ。本物のお楽しみはこれからさ」
―ワックサーとボイル[出典]
Arf waxer boil

砂漠迷彩のARFトルーパー装備を身に着けたワックサーとボイル

ライロスの戦いの後、クローン戦争の最初の戦場であるアウター・リム・テリトリーの惑星ジオノーシスで、原住民ジオノージアンの反乱が起きた。彼らは再び共和国に反旗を翻し、新しいドロイド工場でバトル・ドロイドや新兵器の製造を始めていた。共和国はジオノージアンの指導者であるポグル・ザ・レッサー大公を捕まえ、光線シールドに守られたドロイド工場を破壊するため、ジオノーシスの再征服作戦を開始する。ジオノーシスに到着した後、共和国軍はオビ=ワン・ケノービ、アナキン・スカイウォーカー、キ=アディ=ムンディ将軍の率いる3つの隊に分かれ、シールド発生装置の近くにある再集合地点“ポイント・レイン”を目指した。ワックサーとボイルはケノービ将軍やコマンダー・コーディの隊に参加し、LAAT/iガンシップに乗ってヴェネター級スター・デストロイヤーレゾリュート>から出撃した。[9]

共和国軍のガンシップは激しい対空砲火で次々と撃墜されていった。着陸後、コーディは全地形対応戦術攻撃兵器で円形の防御陣形を組み、他の隊が駆け付けるまでの間、ジオノージアンを相手に厳しい持久戦を繰り広げた。戦闘中、ケノービ将軍の乗るガンシップ[9]バッド・キティ>がワックサーたちの場所から5キロメートル離れた地点に不時着する。[10] ケノービの安否を確かめるため、コーディはワックサーとボイルを墜落地点に派遣する。2人はガンシップの中から唯一の生存者であるケノービとトラッパーを救い出し、AT-TEの援護を受けながらコーディのもとまで戻った。その後、スカイウォーカー隊とムンディ隊、ウルフ・ユラーレン提督が派遣したBTL-B Yウイング・スターファイター/ボマー隊がケノービの援護に駆け付けた。再合流を果たした共和国軍はシールド発生装置を破壊し、ドロイド工場への突破口を切り開いた。[9] この戦いの後、ドロイド工場はパダワン・アソーカ・タノやバリス・オフィーの活躍で爆破される。[11]

アンバラの戦い[]

「ワックサー、誰が我々を攻撃しろと命令した?」
「それは…クレル将軍だ。この座標に敵がいるからと。敵はトルーパーに変装していると…でも…いたのは…お前たちだった…」
―死ぬ直前、レックスと会話を交わすワックサー[出典]

20 BBY[2]、惑星アンバラの住民であるアンバランが共和国から離脱し、独立星系連合に寝返ったため[12]、共和国軍はゴースト星雲に位置するアンバラへの侵攻を開始した。ワックサーもスカイウォーカー、ケノービ、サシー・ティンポング・クレル将軍が率いる攻撃部隊に参加し、輸送艦で開かれた作戦会議に出席した。ケノービ将軍の部隊は首都攻略作戦を任され、他のチームは支援のため戦略的要所を攻撃することになった。しかし原住民の抵抗は凄まじく、共和国軍は暗闇の地上戦で大勢の兵士を失うことになる。[13] 戦闘中、スカイウォーカーの代役で第501軍団を指揮していたクレル将軍は、第212突撃大隊に攻撃目標の座標を送信した。クレルはワックサーに座標への攻撃を命じ、敵はクローン・トルーパーに変装していると忠告した。[3]

WaxersLastMoments-CoK

同胞を殺してしまったと知り涙を流すワックサー

ワックサーは第212部隊に属す小隊を指揮して座標へ向かい、クローンのアーマーを身に着けた敵と交戦した。しかし、彼らの敵はクローン・キャプテンCT-7567(レックス)が率いる第501軍団だった。クレルはレックスにもワックサーと座標を教え、敵がクローン・トルーパーに変装していると嘘をついていたのである。戦闘中、レックスは倒れた敵兵士のヘルメットを取り、クローンが味方同士で殺し合っていることに気付いた。レックスは自らヘルメットを脱いで両部隊の間に立ち、銃撃戦を止めさせた。全クローン・トルーパーが異変に気付いて銃を降ろした後、レックスは同士討ちで致命傷を負ったワックサーのもとへ歩み寄った。ワックサーは第212部隊もクレル将軍から指令を受けていたことを打ち明け、同胞を殺めてしまったことのショックで涙を流しながら息を引き取った。その後、第501軍団と第212突撃大隊は力を合わせてクレル将軍を追い詰め、ダークサイドに堕ちたジェダイ将軍を反逆罪で拘束した。[3]

人物[]

「建物だけあっても意味がない。街ってのは、人が住んで初めて街と呼べる」
―ワックサー[出典]
Waxer ARF

ARFトルーパーの装甲服を身に着けたワックサー

ワックサーはジャンゴ・フェットの遺伝子から生み出されたクローン・トルーパーの1人で、身長は1.83メートルだった。彼の目は茶色で、髪の色は黒だったが[1]、剃り上げてスキンヘッドにしていた。ワックサーは同情心が強く、戦場で出会ったトワイレックの少女にも深い思いやりを見せた。ワックサーとボイルは親友だったが、当初、ワックサーはヌーマやライロスの民衆に対して冷ややかなボイルと意見が対立した。ワックサーは命令違反を隠すために上司からの通信を無視したり、通信妨害に遭ったと嘘をつこうとするなど、不服従な一面があった。また、ケノービ将軍はワックサーとボイルが遅刻するのは珍しいことだと考えていた。[4] 第二次ジオノーシスの戦いでケノービの救出を命じられた際、ワックサーは自分に与えられるのはいつも“楽しい任務”だと皮肉を言った。[9] アンバラでクローンの兄弟を殺してしまったことに気付いた際、ワックサーは深いショックを受け、涙を流しながら息を引き取った。[3]

装備[]

ワックサーはライロスの戦いで標準的なフェーズIクローン・トルーパー・アーマーを身に着けていた。彼の装甲服にはゴースト中隊のシンボルであるオレンジのマーキングが施されていた。[4] また、ジオノーシスの戦いでは砂漠迷彩柄のアドバンスト・レコン・フォース・トルーパーの装備を装着した。[9] ワックサーはDC-15Aブラスター・カービンでドロイド軍と戦った。[4] アンバラの戦いでは新型のフェーズIIアーマーを装備し、ヘルメットにはヌーマのイラストが描かれていた。[3][14]

制作の舞台裏[]

ワックサーはTVアニメ・シリーズ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』のために制作されたキャラクターであり、2009年3月6日放送のシーズン1第20話『ライロスの罪なき人々』で初登場を果たした。[4] その後ワックサーはシーズン2第5話『砲火を抜けて[9]2011年にはシーズン4第7話『アンバラの暗雲[13]、そして自身の最期が描かれた第10話『クレルの正体』に登場した。[3] 他のクローン・トルーパーと同じく、ディー・ブラッドリー・ベイカーが声優を担当している。[7] またワックサーは『クローン・ウォーズ』シリーズで初めて涙を流したキャラクターである。[15]

登場作品[]

Waxer Helmet

ヌーマのイラストが描かれたワックサーのヘルメットのコンセプト・アート

参考資料[]

脚注[]

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