ワンダリング・スター(Wandering Star)はパウアンのメンバーによって構成される犯罪シンジケートである。グランド・ヴァイゴスの肩書を冠する犯罪王によって率いられていた。銀河共和国時代の後期、彼らは首都惑星コルサントのレベル1313に根城を持っていた。また彼らは惑星ウータパウでウータイのギャングと敵対関係にあった。ファイランクス・リダックス・トランスミッターの発明者であるファイゼン・ゴアは、一時期ワンダリング・スターのもとで活動していた。また惑星キジーミの盗賊地区で影響力を持つギルド、イントラクラスター・ギャザラーズはワンダリング・スターから分裂したグループだった。
歴史[]
ワンダリング・スターは銀河共和国時代の後期にはすでに活動を開始しており、共和国の首都惑星コルサントのレベル1313を根城にしていた。26 BBY、ワンダリング・スター・シンジケートとコネを持つパウアンの武器商人、ゾドゥ・オングロがコルサントのレベル1671で盗品の兵器を売却しようとした。しかし彼は加重暴行罪でコルサント保安部隊(CSF)に逮捕された。その後、CSFのタニヴォス・ディーヴォ警部補の調査により、オングロとワンダリング・スターの関係が暴かれた。ディーヴォの事件簿は、彼の孫にあたるエグザンター・ディーヴォの手で、新共和国時代にひとつの本にまとめられた。[3]
13 BBY、ワンダリング・スターの戦闘員が惑星ウータパウのパウ・シティにある医学校プラスティーン・ブラークを占拠し、優秀な医学生のファイゼン・ゴアとグレースト・フトラクを誘拐した。しかし彼らは目的地に向かう途中でウータイのギャングの襲撃に遭い、ゴア以外は全滅してしまった。その後、ゴアはワンダリング・スターの医療ドロイドと力を合わせ、フトラクやギャングたちの死体から手足をもぎとってサイボーグ・ドロイドの軍団を作り上げた。やがて、ドロイドの軍団を率いてアマニ部族と凄惨な小競り合いを繰り広げるゴアの噂は、再びワンダリング・スターの耳に届いた。11 BBY、ワンダリング・スターの第4支部長であるクライ・パステイラはF-99ラドン・ガンシップを率いてゴアのもとへ出向き、この若きパウアンと、数体の改造医療ドロイドを無理やり傘下に引き入れた。[1]
やがてゴアは、ドロイドを殺人機械として操ることができる装置、ファイランクス・リダックス・トランスミッターを作り上げた。3 BBY、パステイラは惑星カントニカのカント・バイトでトランスミッターのオークションを開き、この装置を売って莫大な資金を手に入れて裏社会でのし上がろうと画策した。このオークションにはドロイド・ゴートラやクリムゾン・ドーン、ブルー・スターズといった勢力に加え、銀河帝国の代表者まで出席した。しかしオークションが始まった直後、ゴアがワンダリング・スターを裏切り、再プログラムした殺人ドロイドを使って反乱を起こした。年老いたグランド・ヴァイゴスとパステイラは、サービス・ドロイドのフェンボルトによって殺された。有力なリーダー2人を失ったワンダリング・スターは、この事件以降、内紛状態に入った。[1]
ファースト・オーダーとレジスタンスが戦争を繰り広げた時代、ワンダリング・スターから分裂したグループであるイントラクラスター・ギャザラーズが、惑星キジーミの盗賊地区で活動していた。彼らはコレリアン・マーチャント・ギルドやランティリアン・スペーサーズ・ブラザーフッドと並び、盗賊地区でもっとも影響力があるギルドのひとつだった。[2]
登場作品[]
- ラスト・ショット (初登場)