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ヴァクビオア級貨物フリゲート(Vakbeor-class cargo frigate)はクワット・ドライブ・ヤード社が製造したスターシップで、貨物フリゲートと呼ばれるハイブリッド設計の軍艦である。KDY社によるギャロフリー・ヤード社買収をきっかけに誕生し、両社の製品の特徴を併せ持っていた。しかしヴァクビオア級は売上が振るわず、大量に二次市場へ流れた結果、海賊組織に人気の宇宙船となった。レジスタンスチェイシドロン・ショールズ戦いで海賊からヴァクビオア級フリゲート<ヴィジル>を奪い取った。

特徴[]

VigilKDYCargoFrigate-SWCT

ヴァクビオア級艦

クワット・ドライブ・ヤード社によって製造されたヴァクビオア級貨物フリゲートは、海賊に対する基本的な防衛能力と、並外れた積載能力を両立させるべく設計されたスターシップである。全長496.92メートル(1630.31フィート)、横幅79.88メートル(262.07フィート)、全高154.46メートル(506.76フィート)。船体は前部と後部のセクションに別れ、細いエンジニアリング・ブームが両部を繋いでいた。この船には、KDY社が製造したネビュロン系統のフリゲートとギャロフリー・ヤード社の製品の特徴が共存していた。[1]

ヴァクビオア級艦は後部セクションに主要亜光速ドライブ・エンジンと主要反応炉を搭載し、前部セクションに司令ブリッジと長距離センサー・アレイ、貨物ベイを備えていた。またエンジニアリング・ブームの下部に[1] ドッキング・ブームが付属していた。ヴァクビオア級艦は軽武装であり[3]レーザー砲4門とトラクター・ビーム発生装置2基しか搭載しておらず[1]、宇宙船同士の激しい戦いに長く持ちこたえることはできなかった。[3] またこのフリゲートは26名で運用可能で[1]ハイパードライブを搭載していた。[2]

用途[]

基本的な防衛能力と優れた積載容量を併せ持つハイブリッド設計のスターシップであるヴァクビオア級貨物フリゲートは、重要な機材や補給物資を運ぶ貨物輸送船として用いられた。[3] しかし二次市場に出回ったヴァクビオア級艦の多くは、海賊船として使われるようになった。[1]

歴史[]

帝国時代にギャロフリー・ヤード社が破産すると、銀河帝国はクワット・ドライブ・ヤード社がギャロフリー社を買収して傘下に収めるよう仕向けた。KDY社はギャロフリー社の既存の設計を自社のネビュロン系統フリゲートと組み合わせ、新たにヴァクビオア級貨物フリゲートを生み出した。しかし銀河系の宇宙船市場においてヴァクビオア級の売上はふるわず、その多くが二次市場に流れることになった。結果、海賊に対する基本的な防衛能力を持つことが特徴のひとつであった本艦は、皮肉にも海賊組織に好んで使用される宇宙船となってしまった。[1]

Vigil destroyed

<ヴィジル>の最期

レジスタンスコマンドー部隊は、チェイシドロン・ショールズにおける戦いで海賊からヴァクビオア級艦<ヴィジル>を奪い取った。[1] 34 ABY、<ヴィジル>はMC85スター・クルーザーラダス>、ネビュロンCエスコート・フリゲートアノダイン>、フリー・ヴァージリア級バンカーバスターニンカ>とともに、惑星ディカーにあるレジスタンス基地からの撤退活動に参加した。[2] その際、艦隊司令部ジョティス中将が<ヴィジル>の指揮官を務めた。[3] ファースト・オーダー宇宙軍がディカー上空に出現した後、<ヴィジル>と3隻の軍艦はイリーニウム星系からハイパースペース・ジャンプしたが、ファースト・オーダーの新技術行き先を特定されてしまった。<ヴィジル>は再出現したファースト・オーダー艦隊の攻撃で真っ先に破壊されてしまった。[2]

35 ABYエクセゴルの戦いが発生した際、ランド・カルリジアンの呼びかけで結集した民衆の艦隊に、ヴァクビオア級貨物フリゲートも参加していた。皇帝シーヴ・パルパティーンシス・エターナルと戦うレジスタンスを援護すべく、民衆の艦隊は未知領域の惑星エクセゴルに駆けつけ、ジストン級スター・デストロイヤーによって構成されるシス艦隊と空中戦を繰り広げた。[5]

制作の舞台裏[]

ヴァクビオア級貨物フリゲートは2017年公開の映画『スター・ウォーズ エピソード8/最後のジェダイ』で初登場を果たした。[2] 正式名称は同作の設定資料集である『スター・ウォーズ/最後のジェダイ クロス・セクション』で初紹介された。[1] 命名者は本書の著者のジェイソン・フライである。フライは当初、息子が熱中していた緩歩動物(Tardigrade)にちなんでターミディグレイド級と名付けようとしていた。緩歩動物は生物の分類名であり、別名Water bear、日本語ではクマムシとしても知られる。しかし出版元のDK社は現実世界の生物名を使いたくないと却下した。そこでフライは緩歩動物の別名にちなみ Vacuum bear(真空クマ)をもじって Vakbeor という固有名詞を造った。[6]

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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