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この記事のタイトルは正式名称ではありません。

正式名称が不明のため、記事名に仮のタイトルが使われています。

「ここはグリーヴァスのアジトだ!」
―キット・フィストー[出典]

クローン戦争中の22 BBYジェダイ・マスターキット・フィストージェダイ・ナイトナダール・ヴェブ、彼らの率いるクローン・トルーパー分隊は、銀河共和国の保護下から逃げ出したトレード・フェデレーションヴァイスロイヌート・ガンレイの追跡任務を遂行した。しかし、一行は独立星系連合国家主席ドゥークー伯爵が仕組んだ罠に嵌り、ヴァセック第3衛星にあるグリーヴァス将軍に誘い込まれた。グリーヴァスが戦争で負け続けていることに業を煮やしていたドゥークーは、ジェダイを砦に差し向けて不意打ちを食わせることで、将軍の真価を再テストしようと考えたのである。フィストーとヴェブが砦に足を踏み入れると、彼らの前にドゥークーのホログラムが映し出され、ガンレイの代わりに特別な楽しみを用意したと告げた。

ジェダイとクローン・トルーパーは何も知らずに砦に帰ってきたサイボーグの将軍を待ち伏せした。しかし、グリーヴァスは数名のクローン兵士を返り討ちにし、腰から下を失う重傷を負いつつもジェダイの追跡を撒いた。グリーヴァスはドロイド医師EV-A4-Dのもとで再生手術を受け、スペアのボディを使って復活する。その間、ジェダイとクローンは砦に張り巡らされた罠や、グリーヴァスのペットの猛獣ゴアに苦しめられた。ジェダイがようやく巨大ログウォートを仕留めたとき、砦に侵入したクローンは既に全滅していた。その後、ヴェブはトルーパーの仇を取るため1人でグリーヴァスに立ち向かい、命を落とす。フィストーはグリーヴァスやマグナガードとの戦いを切り抜け、砦からの生還を果たした。

背景[]

「将軍、戦争は受け入れがたいほど泥沼化しておる。おぬしの戦い方に問題があるようだ。シディアス卿はドラマチックな成果をお求めだ。より多くのジェダイの死を!」
「まことにジェダイの死を求めておいでなら、バトル・ドロイドばかり与えられても無理というもの!」
―ドゥークーとグリーヴァス[出典]
ArgyusGunrayEscape-CoD

盗んだリパブリック・フリゲートで逃走に成功したヌート・ガンレイとアーガイアス

クローン戦争中の22 BBY惑星ローディア銀河共和国逮捕されたトレード・フェデレーションヴァイスロイ(総督)、ヌート・ガンレイは、コルサントで戦争裁判を受けるためスター・デストロイヤートランクィリティ>で護送された。ジェダイ・マスタールミナーラ・アンドゥリパダワンアソーカ・タノがガンレイの見張りを任されたが、彼女たちはセネト・コマンドーキャプテンを務めるアーガイアスの裏切りに遭い、ガンレイをダーク・ジェダイアサージ・ヴェントレスに連れ去られてしまう。独立星系連合エージェントリパブリック・フリゲートを奪って逃げだしたため、ジェダイは船のホーミング・ビーコンを利用した追跡を試みた。ジェダイ将軍キット・フィストー艦隊がガンレイの最終確認地点に最も近かったため、アンドゥリはこのノートラン種族のマスターに連絡を取り、戦争犯罪人の再逮捕を依頼する。

一方、独立星系連合の国家主席であるドゥークー伯爵は、サイボーググリーヴァス将軍が共和国やジェダイ・オーダーに連敗を喫しているせいで戦争が泥沼化していることに不満を募らせていた。戦争1目の時点で、グリーヴァスは新兵器<マレヴォランス>を失いボサウイの戦いで敗北し、前哨基地スカイトップ・ステーションをジェダイに破壊されていた。シス・マスターダース・シディアスがより多くのジェダイのを求めていたこともあり、伯爵は将軍の能力のテストを兼ね、彼を罠にかけることに決めた。伯爵はヴァセック第3衛星にいるグリーヴァスのIG-100マグナガードたちを遠隔操作で充電状態にし、ガンレイが逃走に使ったフリゲートのビーコン発信器を砦に設置することで、彼を探しにやって来たジェダイがグリーヴァスと遭遇するように仕組んだ。

任務[]

罠にかかったジェダイ[]

「子供だましの手を使って申し訳ない、マスター・ジェダイ」
「ドゥークー伯爵。思いがけない時に現れるのが得意だな」
「遠くまで来て肩透かしでは不満がたまろう。総督に逃げられたうっぷん晴らしに、これ以上ない楽しみを用意した」
―ドゥークー伯爵とキット・フィストー(ホロ通信を介した会話)[出典]

フィストーはアストロメク・ドロイドR6-H5とともにデルタ7Bスターファイターに乗り込み、共和国のビーコンを追ってヴァセック星系に辿り着いた。第3衛星を宇宙から見下ろしながら、フィストーはアウター・リム司令センターにいるアンドゥリとタノに連絡を取り、任務の経過を報告する。彼女たちは、ジェダイ・ナイトに昇格したばかりのフィストーの元弟子、ナダール・ヴェブクローン・トルーパー部隊を率いて既に衛星に降りていることを報せた。ヴェブとの合流用座標を受け取った後、フィストーは自身の戦闘機ハイパースペース輸送リングから離脱させ、ヴァセックの月に降下した。

Dooku deception

ジェダイを歓迎するドゥークー伯爵

霧に包まれた衛星に着陸した後、フィストーは戦闘機の見張りをR6-H5に任せ、かつてのパダワンと再会する。ヴェブの部下のクローン・コマンダーフィルはビーコンが峡谷の南端から発信されていることを突き止め、トルーパー・ベルナイナーシャトルに残し砦へ向かった。ヴェブはライトセーバーで、フィルはサーマル・デトネーターでそれぞれ砦の入り口を突破しようとしたが、フィストーは秘密のスイッチを見つけ出し、穏便な手段で建物の入り口を開いた。彼らは城内を捜索し、ガンレイの声がした一室でB1バトル・ドロイド部隊を制圧する。しかしそこにガンレイ本人はおらず、ジェダイを嘲笑う彼のホログラムだけが残されていた。

その直後、同じ部屋にドゥークー伯爵のホログラムが映し出された。伯爵はジェダイを罠にかけたことを明かし、ヴァイスロイ・ガンレイの代わりに別の楽しみを用意したと告げて通信を終えた。ジェダイとクローン分隊が部屋の奥の通路を進むと、城内の部屋のドアが次々と開いていき、複数のカリーシュ戦士の像が彼らの前に現れた。段階的にサイバネティックス化していく像のコレクションを目にした後、一行はグリーヴァスのスペアパーツが保管されたワークショップを見つけ、ここが将軍のアジトであることに気づいた。将軍がジェダイから奪った戦利品の保管室を調査していたとき、フィストーはベルとナイナーからグリーヴァスの戦闘機ソウルレス・ワン>が砦に戻ってきたことを知らされた。フィストーは2人にシャトルを隠すよう命じ、独立星系連合の将軍を捕まえるため戦いに備えた。

罠にかかった将軍[]

「大人しくしろ、グリーヴァス。そうすれば元老院にも慈悲はある」
「わしは貴様らに慈悲などかけぬぞ」
―キット・フィストーとグリーヴァス[出典]
Vebb Fisto Grievous

ジェダイの奇襲を受けたグリーヴァス

グリーヴァスが自分の砦に戻ると、ジェダイとクローン・トルーパーは砦の通路で彼を取り囲んだ。グリーヴァスはジェダイから奪った2本のライトセーバーを起動し、ヴェブ、フィストーに応戦する。ジェダイがそれぞれ攻撃を防御すると、グリーヴァスは機械の腕を分裂させ、さらに2本のセーバーを起動した。しかし、フィストーはクローンに命じてブラスター・ライフルケーブルをグリーヴァスに接着させ、サイボーグの動きを封じた。フィストーは敵が自由に動けない隙を狙い、サイボーグの脚をライトセーバーで切断した。

グリーヴァスはジャンプして天井にしがみついたが、グラップリング・フックのケーブルで床に引き戻される。しかし彼はこの状態でも抵抗をつづけ、ヴェブの攻撃をライトセーバーで防御した。切り合いの衝撃でライトセーバーを取り落とすと、グリーヴァスはケーブルをかけていたクローン兵士1名を後方へ投げ飛ばし、もう1名を自分の方へ引き寄せた。グリーヴァスは死んだトルーパーをそれぞれジェダイに投げつけて逃げ出すチャンスを作り出す。クローンのブラスターから放たれたレーザーでフェイスプレートにダメージを負ったものの、彼はさらに2名の兵士を殺して秘密の司令センターまで逃げおおせた。砦に潜入したクローンのうち、まだ生き残っていたのはコマンダー・フィル他1名だけだった。

グリーヴァスは司令センターで個人的な医療ドロイドEV-A4-Dを呼び、治療の準備を命じた。この時初めて、彼は砦のIG-100マグナガードが遠隔操作で停止状態にされていたことを知った。グリーヴァスはボディガードを再起動し、建物の周辺領域の警戒に当たらせた。フィストー、ヴェブ、クローン兵が砦から逃げ出そうとしたため、将軍は建物の出入り口を封鎖する。コマンダー・フィルは外のナイナー、ベルに連絡を取り、ベスティンから増援を呼ぶよう命じたが、彼ら2人の乗るシャトルはマグナガードが放ったミサイルで粉々になってしまう。R6-H5はデルタ7Bを緊急発進させて逃げ出し、機体にしがみついてきたマグナガードを急スピンで振り落とした。

ヴェブの復讐[]

「ようこそ、若きジェダイ。マスターはどこにおる?」
「自分を倒したら会えるさ。もしも倒せればだが」
―グリーヴァスとナダール・ヴェブ[出典]

グリーヴァスはジェダイとクローンのいる通路とのホロリンクを開き、招かれざる客への歓迎を開始すると告げた。将軍は言い終えるや否や通路の床の仕掛けを作動し、侵入者たちを落とし穴の底の溶鉱炉に落とそうとした。クローン・トルーパーが1人この罠の犠牲になったが、フィストーとヴェブは穴の端に掴まり、コマンダー・フィルはグラップリング・フックで持ちこたえた。フィストーが監視用ホロカメラを破壊すると、グリーヴァスはペットのログウォートゴアにゲストの“接待”を任せ、自らはEV-A4-Dのもとで治療を開始した。

ジェダイとコマンダー・フィルは広間に集まって周辺を警戒し、ゴアとの戦いに備えた。巨大クリーチャーはフィルの銃撃をものともせず、フィストーの手からライトセーバーを払い落とした。ゴアが大きなツノを向けて突進すると、フィストー攻撃をかわしながらすばやく武器を取り戻し、他の2人とともに怪物を取り囲む。コマンダー・フィルが怪物の首にブラスターを命中させた後、ヴェブは背中にとびかかってライトセーバーを突き立てたが、すぐに振り落とされてしまった。フィルはログウォートの尻尾に掴まれて地面に打ち据えられ、命を落とす。フィストーはゴアの顔と尾、腕を続けざまに切り、最後は首にライトセーバーを突き刺してようやく怪物を倒すことができた。ヴェブはフィルの死にショックを受けたが、グリーヴァスへの復讐を誓い、その場を離れた。

Nahdar vs Grievous

1人でグリーヴァスと戦うヴェブ

修理を終えて司令センターに戻ったグリーヴァスは、監視カメラでペットの死を知り激怒する。その直後、将軍のもとにドゥークー伯爵から連絡が入り、今回の一件がシス卿の企みによるものだったことが明らかとなった。EV-A4-Dは術後間もない将軍に休息を進めたが、グリーヴァスはジェダイと決着をつけるべくマグナガード3体を引き連れて司令センターを離れた。この時、フィストーとヴェブは司令センターへの侵入方法を探るためすぐ近くの通路に身を隠していた。しかし、カメラで様子をうかがっていたEV-A4-Dがグリーヴァスに連絡を取り、ジェダイの居場所を報告する。将軍が向きを変えて戻ってくると、フィストーは司令センターの中へ退却したが、ヴェブは元マスターの警告を無視し、1人で将軍と戦うため部屋の外に留まった。フィストーとヴェブが部屋の内外で言い争っていた時、EV-A4-Dは司令センターのドアを閉鎖して2人を離れ離れにした。

ヴェブは3体のマグナガードをあっという間に始末し、続いて現れた2体も破壊した。ヴェブがグリーヴァスと一対一の決闘を始めた時、司令センターの中では、EV-A4-Dがフィストーによって背後から一刀両断された。フィストーはEV-A4-Dが使っていた監視カメラを通し、元パダワンの戦いを成すすべなく見守ることになる。ヴェブは2本のライトセーバーを繰るグリーヴァスと切り結んだが、サイボーグの将軍は3本目の腕でブラスターを取り出し、ジェダイ・ナイトを撃ち殺した。グリーヴァスは監視カメラの向こうのジェダイ・マスターにも戦いを挑んだが、フィストーはR6-H5を砦の南プラットフォームに呼び、司令センターの制御装置を破壊して逃げ出した。

フィストー対グリーヴァス[]

「お前もかつては誇り高き戦士だったが、いまやドゥークーの駒に成り下がった」
「しかし強大な力を得たのだ、ジェダイの愚か者め!」
「その力もお前を滅ぼすだけだ」
―キット・フィストーとグリーヴァス将軍[出典]
FistovsGrievous

砦の外での決闘

フィストーは建物の外へ出てプラットフォームに辿り着いたが、グリーヴァスが岩壁を登って離着陸場に姿を現し、彼のゆく手を阻んだ。グリーヴァスは初めから腕を分断させて4本のライトセーバーでジェダイ・マスターに挑みかかる。フィストーは霧を利用して姿を隠し、背後からサイボーグの将軍を攻撃した。彼はサイボーグの腕を手首から切断し、ナダール・ヴェブのライトセーバーを奪い返すことに成功する。2本のセーバーを手にしたフィストーは戦いを有利に進め、敵の手からさらに1本のセーバーを払い落とした。

しかし、数体のマグナガードがグリーヴァスのもとへ駆けつけたことで戦況は覆り、フィストーはエレクトロスタッフの攻撃を防御しながら後退していった。体勢を立て直したグリーヴァスとマグナガードに取り囲まれたフィストーはライトセーバーの刃を収めたが、その直後にプラットフォームの下からR6-H5の操縦する戦闘機が姿を現した。フィストーはサイボーグの将軍に向かって笑みを見せ、マグナガードの攻撃をかわして宙返りをしながら後方へジャンプし、スターファイターへ飛び乗った。彼はそのまま戦闘機で飛び去り、ヴァセック3から逃げ去っていった。

その後[]

ウィンドゥ 「元パダワンはどうしたのか?」
フィストー 「心はあるべきところにありました。しかしグリーヴァスに力で立ち向かおうとした」
ヨーダ 「力に力で対抗する、ジェダイの道ではない。この戦争で最も危険なのは己を見失うことじゃ」
―ジェダイ評議会にて、ジェダイの会話[出典]
Council report

ジェダイ評議会で報告を行うフィストー

グリーヴァスが城内に戻ると、ドゥークー伯爵のホログラムが彼の報告を待っていた。グリーヴァスがジェダイを倒したと報せると、ドゥークーはヴェブやクローン・トルーパーはともかく、将軍がキット・フィストーを倒すとは予想外だったと打ち明けた。しかし、グリーヴァスが結果を正確に報告し直すと、ドゥークーは「改善を期待する」とだけ告げて通信を断ち切ってしまった。一方、フィストーはコルサントのジェダイ・テンプルジェダイ最高評議会グランド・マスター・ヨーダとメイス・ウィンドゥに任務の顛末を報告した。ヴェブがグリーヴァスに力で対抗しようとしてジェダイの道から外れてしまったことを知ったヨーダは、この戦争で最も恐ろしいことは、自分を見失ってしまうことだと語った。

登場作品[]

参考資料[]

クローン戦争
銀河系のタイムライン
前:分離主義危機次:ジェダイの大粛清 · 初期反乱運動
クローン戦争の戦い
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19 BBY
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