- 「あたしたちの将来がこの仕事にかかってるのよ。それなのにあんたときたら、アマチュアを引きこむなんて」
- ―トバイアス・ベケットに対し、ヴァル[出典]
ヴァル(Val)は人間の女性で、帝国時代に活動した犯罪者である。破壊工作を得意とするヴァルは、トバイアス・ベケット率いるギャング団の一員として[1]、ベケットやリオ・デュラントと長年に渡り行動を共にした。[3] ヴァルは決して自分の過去を語らず、仲間たちにもフルネームすら明かしていなかった。しかしヴァルが音楽家の娘で、ヴァラコードにちなんで名付けられたことを何とか聞き出したベケットは、いつの日か彼女のためにこの楽器を弾けるようになりたいとジョークを言うようになった。ヴァルは優れた運動神経の持ち主で、普通の人では入り込めないようなところに侵入して爆弾を仕掛けることができた。彼女が使う特注のバラディウム爆弾は自らの手で作ったもので、起爆装置は彼女の生体徴候にしか反応しない仕組みになっていた。[4]
10 BBY、ベケットが犯罪シンジケートのクリムゾン・ドーンから惑星ヴァンドアにおけるコアクシウム強奪作戦を引き受けた。この任務に必要なATホーラーを手に入れるため惑星ミンバンの戦場を訪れた時、ヴァルたちは帝国軍からの逃亡を望むハン・ソロや、ウーキーの奴隷チューバッカと出会う。ヴァルが反対したにも関わらず、ベケットは人手が足りないという理由でこの2人をクルーに加え、ヴァンドアに連れて行った。ベケットはこの仕事で大金を手に入れて引退するつもりだったが、ヴァルが懸念した通り、標的の情報はエンフィス・ネスト率いるクラウド=ライダーズに漏れ伝わっていた。ヴァルがコアクシウムを運ぶコンヴェイエクスの線路橋に爆弾を仕掛けていた時、ネストの襲撃で銀河帝国のセンサーが作動し、ヴァイパー・プローブ・ドロイドが放たれた。ヴァルは仲間を援護するためプローブ・ドロイドを銃撃して数体破壊したが、そのせいで取り囲まれ、橋の上から動けなくなってしまった。しかしヴァルは自分が死んでも仲間たちに任務を完遂させようと、自らを犠牲にして爆弾を起爆した。[1]
制作の舞台裏[]
ヴァルはスター・ウォーズ アンソロジー・シリーズ第2弾『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』に登場するキャラクターである。女優はタンディ・ニュートン。ヴァルのキャスティングは2017年2月21日に初めて告知された。また、役名は2018年2月5日にティーザー・トレーラーが公開された際に各ニュースメディアから発表された。
登場作品[]
- スター・ウォーズ:ベケット
- ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー (初登場)
- ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 小説版
- ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー ジュニアノベル版
- ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー コミック版