- 「全力で戦え! 勝利以外に生きる道は…」
- ―ヴェンクの最期の言葉[出典]
ヴェンク(Venk)は人間の男性で、銀河帝国の宇宙軍に仕えた将校である。銀河内戦の時代、ドリード中佐の指揮下のインペリアル級スター・デストロイヤーで艦長を務めていた。0 ABY、ヴェンクは惑星オルデランの破壊を生きのびたオルデラニアンの生存者狩りに参加した。ドリードが惑星スカラドーシュで反乱同盟のプリンセス・レイア・オーガナとの人質交換に失敗して命を落とした後、ヴェンクはスター・デストロイヤーの指揮を執り、オルデラニアン船団を一掃するため惑星エスピリオンに針路をとった。ヴェンクのスター・デストロイヤーははじめのうちは船隊を圧倒したが、エスピリオンに住むオルデラニアンの混血種が戦いに加わると劣勢に転じた。スター・デストロイヤーは<エスピリオン・マルチ>をはじめとする艦船の砲撃で破壊され、ヴェンクも命を落とした。
経歴[]
スター・デストロイヤーの指揮官[]
- 「ドリード中佐は空からの攻撃で戦死されました」
「有り得ん。この警戒をすり抜けられる船など…」 - ―クルーとヴェンクの会話[出典]
ヴェンク[3] は銀河帝国の軍隊に所属する将校であり、宇宙艦隊において[2] 艦長の役職に就いていた。[3] 帝国が共和国再建のための同盟と銀河内戦を繰り広げた時代、ヴェンクはドリード中佐のインペリアル級スター・デストロイヤーに乗り込んでいた。帝国の超兵器デス・スターが惑星オルデランを破壊した後、ヴェンクはオルデラニアンの生存者狩りに参加した。[2]
0 ABY[1]、ヴェンクのクルーの一員であるオルデラン出身のテュラが、姉妹のテイスから連絡を受け取ったことがきっかけとなり、プリンセス・レイア・オーガナの居場所が判明した。レイアはオルデランの破壊を生きのびた難民の救出任務に着手しており、惑星サラストのオルデラン居留地を訪れることがわかった。しかしレイアたちはドリードが送り出した地上部隊を撃退し、サラストから脱出した。まもなくレイアに情報漏れの原因を特定されたため、ドリードはテュラを人質にとった。するとレイアは自分が身代わりになると申し出て、砂漠の惑星スカラドーシュでの人質交換を提案した。レイアはオルデラニアンの生存者は1人残らず救い出すと決意しており、帝国側の人間であるテュラも例外とはしなかった。地上で行われる人質交換に備え、ヴェンクのスター・デストロイヤーはスカラドーシュの軌道で見張りを任された。[2]
エスピリオンにおける戦闘[]
- 「直撃です。目標は蒸発しました」
「レイア・オーガナの最期か」 - ―クルーとヴェンクの会話[出典]
ヴェンクを軌道に残して地上に降りたドリードは、レイアの身柄を確保した直後に、オルデラニアンの援軍による奇襲を受け、命を落とした。ヴェンクはスター・デストロイヤーのブリッジでその報せを受け、自分たちの封鎖をすりぬけた宇宙船がいたことに驚いた。ヴェンクはスカラドーシュの大気圏から離脱した宇宙船<メルクローラー>への砲撃を指示したが、この船のパイロットである密輸業者のナイン・ナンはデコイを使って破壊を免れた。[2]
<メルクローラー>を破壊したと思い込んだヴェンクは、オルデラニアン船団が集結しているという報告のあった惑星エスピリオンに針路を取るよう部下に命じた。ヴェンクのスター・デストロイヤーが到着した時、オルデラニアンの艦船はレイアの警告を受けてすでに戦闘態勢に入っていた。レイアが<メルクローラー>からオルデランの仲間たちに向けて最後のスピーチを行うあいだ、ヴェンクのスター・デストロイヤーはオルデラニアンの宇宙船を次々と撃破していった。[2]
戦いが始まってしばらくのあいだは帝国軍が優位に立っていたが、エスピリオンに住むオルデラニアンの混血種がレイアのスピーチに感化され、新たに戦いに加わった。ヴェンクは<エスピリオン・マルチ>の攻撃でスター・デストロイヤーが深刻なダメージを被っても戦意を失わず、敵艦隊への砲撃を続けるよう怒鳴った。しかし次の瞬間、彼のスター・デストロイヤーは完全に破壊されて爆発を起こした。その後、レイアはオルデラニアンの生存者たちとともに勝利を祝い、反乱同盟のもとへ帰還した。[2]
人物[]
- 「民も王女の所に送ってやろう」
- ―ヴェンク[出典]
ヴェンクは白色人種の人間男性で、顔に傷を負っていた。ヴェンクはレイア・オーガナがスカラドーシュから逃げるのは不可能だと考えたり、自分たちがいまだ有利だと判断するなど、自信過剰な一面があった。彼は自艦がオルデラニアンによって破壊される瞬間ですら勝利を信じ、部下に命令を叫んでいた。また彼はレイアや彼女の民に対して強い敵意を抱き、オルデラニアンの残党を一掃することに情熱を見せていた。[2]
装備[]
インペリアル級スター・デストロイヤーに乗り込んでいた時、ヴェンク艦長は標準的な帝国軍将校の軍服と司令キャップを身に着けていた。[2]
制作の舞台裏[]
ヴェンクは2015年7月1日に発売された正史のコミック『スター・ウォーズ:プリンセス・レイア #5』(マーク・ウェイド著、テリー・ドッドソン画)に登場するキャラクターである。[2] このキャラクターの名前や階級は作中では明かされていないが、編集者のジョーダン・D・ホワイトが本作の脚本で「Captain Venk」と名付けられていることを明らかにした。[3]
登場作品[]
- スター・ウォーズ:プリンセス・レイア (初登場)
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス
- ↑ 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 2.11 2.12 2.13 2.14 スター・ウォーズ:プリンセス・レイア
- ↑ 3.0 3.1 3.2 Jordan D. White House Press Secretary ? In Princess Leia 5, who is that battle-scarred guy… - Tumblr "In Princess Leia 5, who is that battle-scarred guy who commands the Star Destroyer?" "The script called him Captain Venk"