中央ラボ(Central lab)[1] は惑星ウェイランドのタンティス基地にあった、ネクロマンサー計画のための研究施設。カミーノアンのドクター・ナラ・セの監督のもと、クローン・トルーパーの囚人から採取された血液データの解析が行われた。またこのラボにはネクロマンサー計画の情報を収めたデータバンクがあった。
特徴[]
このラボにはクローン・トルーパーの血液のMカウントを調査する際に使用する遠心機や、各種コンピューター機器が設置されていた。[2] またラボの中心部分の床には、ネクロマンサー計画の情報を収めたデータバンクが格納されていた。[1] ラボは厳重に警備されており、入り口には常に見張りのクローン・コマンドーが2名配置され、見張りを通過した後も、生体スキャナーによる認証をクリアしなければ中に入ることはできなかった。ラボではナラ・セの他に複数の医療ドロイドとRA-7プロトコル・ドロイドがスタッフとして職務に当たっていた。[2]
歴史[]

中央ラボの遠心機
帝国時代初頭、タンティスで監禁生活を送るクローンの少女オメガは、日々の業務の一環として、ドクター・エメリー・カーが医療ベイで採取した被験者の血液をナラ・セのラボまで運んでいた。血液サンプルにはオメガ本人のものも含まれていたが、ナラ・セはオメガの身に危険が及ぶことを恐れ、彼女のサンプルだけ秘密裏に破棄していた。[2] 皇帝シーヴ・パルパティーンを訪問した日、ロイス・ヘムロックはナラ・セの代役としてエメリーにラボの管理を任せた。ナラ・セはラボにある自身のデータパッドを使って施設から逃げるようオメガに命じ、オメガは命令に従った。のちにエメリーは、ナラ・セが秘密にし続けていたオメガの血液サンプルの秘密をラボで突き止めたが、オメガはクロスヘアーやバッチャーとともに基地からの脱出を果たした。[2]
オメガの逃亡事件の後、ナラ・セはタンティスの監房に収容され、エメリー・カーが中央ラボを監督するようになった。主任科学者に昇格し、タンティス保管庫の責任者となった後も、エメリーは引き続き中央ラボでの研究も行った。[3] オメガが再びヘムロックに捕まり、タンティス基地へ連行されてきたとき、エメリーは中央ラボで彼女の血液の再検査を行った。[4] オメガを救出するためTKトルーパーに変装してタンティスに潜入したエコーは、中央ラボの遠心機にスコンプ・リンクでアクセスしているところを、エメリーに見つかった。エメリーはトルーパーがエコーであると見抜き、オメガ救出への協力を申し出た。[5]
タンティス基地で戦闘が発生した際、ナラ・セを含む基地の囚人たちはエコーとオメガによって解放された。ナラ・セはオメガを完全に自由にするためには、タンティスに保管されているネクロマンサー計画のデータをすべて葬る必要があると判断した。ナラ・セはオメガからエメリーのデータパッドを受け取ると、役目を果たすため独りで中央ラボへ向かった。しかしこのカミーノアンがデータバンクを起動した直後、後をつけてきたエドモン・ランパートが彼女にブラスターを突きつけた。ランパートは帝国との交渉材料を得るためラボの端末の情報に目を通すと、用済みとなったナラ・セを撃ち殺した。しかしナラ・セは死ぬ前にサーマル・デトネーターを起動しており、中央ラボはデータバンクやランパートもろとも吹っ飛んだ。[1]