乾杯(Toast)はアルコールなどの飲み物を使って行われる儀礼である。主に人物やできごとに対する祝福や敬意を表すために行われた。乾杯を行う者は、それぞれが手にしたグラスやコップを接触させたり、参加者が多い場合には単に空中で掲げるなどした。また乾杯を行う直前に「〇〇に捧げる」と唱えて行われることがしばしばあった。
歴史[]
共和国時代[]
- 「共和国に乾杯!」
- ―クローン・トルーパー[出典]
乾杯の儀礼は、ホログラム越しに行われることもあった。22 BBYに発生した第一次ジオノーシスの戦いの直後、ジェダイ・マスターのメイス・ウィンドゥは、惑星コルサントにあるジェダイ・テンプルの一室にて、別の場所にいるマスター・キ=アディ=ムンディとホログラム越しに乾杯した。彼らはこれからジェダイ将軍として共和国グランド・アーミーを指揮することへの意気込みを語り合い、ムンディは平和の追求のために、ウィンドゥは戦死した犠牲者のために乾杯を捧げた。[1]
クローン戦争序盤の22 BBY、ジェダイのオビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーは、オナカー・ギャングの捕虜となった分離主義勢力の指導者ドゥークー伯爵の身柄を銀河共和国へ移すため、ウィークウェイの海賊ホンドー・オナカーとの取り引きに臨んだ。オナカーは取り引きの成功を祝すため晩餐会を催し、ジェダイ将軍たちとパイレーツ・ブリューで乾杯した。この祝賀会は罠であり、ケノービとスカイウォーカーの飲み物には薬が盛られていたが、2人はカップを他の海賊のものとすり替えて難を逃れた。薬を飲んだ海賊たちが周りで倒れていく中、スカイウォーカーとケノービは個人的に乾杯を行った。[2]
クローン戦争終盤の19 BBY、ARCトルーパーのファイヴスがコルサントにあるクローンのバー79'sを訪れた時、店内では酒に酔ったクローン・トルーパーたちが「共和国に」や「第212大隊に」などの掛け声で乾杯を行っていた。[3]
帝国時代[]
シャンドリランには“サグロナ”(sagrona)という乾杯の掛け声に対し、“サグロナ・ティーマ”(sagrona teema)と返して乾杯に応じる慣わしがあった。[4] 5 BBY、モン・モスマ元老院議員はコルサントにあるシャンドリラン大使館で政治的なパーティを開いた際、夫のペリン・ファーサに対してサグロナと呼びかけてシャンドリラン・スクイグのグラスを掲げたが、ファーサはサグロナ・ティーマとは返さず、何に乾杯するのかと質問した。モスマは“短い夜に”と答え、ファーサは乾杯に応じた。その後、2人の知り合いであるテイ・コルマが話に加わった際、ファーサがサグロナと呼びかけ、コルマがサグロナ・ティーマと返して乾杯した。[5]
4 BBYの[6] 帝国の日、惑星ロザルにあるオールド・ジョーズ・ピット・ストップにて、銀河帝国のTIEファイター・パイロットたちが帝国の規則に則って店内でホロネット・ニュースを流すよう店主のジョーに命令した。クローン戦争を終わらせて新政府を樹立した銀河皇帝シーヴ・パルパティーンの功績がニュース・リポーターのアルトン・キャッスルによって報じられると、TIEパイロットたちは皇帝をたたえてグラスを掲げるようピット・ストップに居合わせた客たちに命令した。[7]
1 ABY[6]、シュー=トランの女王トリオスは、衛星ジェダの残骸で行われていた帝国によるカイバー・クリスタル収集活動に参加し、<リヴァイアサン>に乗り込んだ。カンチャー司令官からパルチザンが襲撃を仕掛けてきたらどうするか問われたトリオスは、持っていたグラスを掲げて乾杯のポーズをとり、皆殺しにするよう告げた。[8] 同年[6]、反乱軍パイロットのルーク・スカイウォーカーはマコ=タ宇宙ドックの食堂IVでウェッジ・アンティリーズやデレク・クリヴィアン、ゼヴ・セネスカらと酒(ルークだけはミルク)を飲んだ際、ヤヴィンの戦いで散ったレッド中隊の戦友たちに乾杯を捧げた。[9] マコ=タ宇宙ドックが帝国の奇襲を受ける直前、モン・モスマとレイア・オーガナは同盟宇宙軍の新戦力お披露目パーティで乾杯を行った。[10]
新共和国時代[]
9 ABY[6]、モラックに拠点を置く帝国軍残存勢力の将校ヴァリン・ヘスは、ジャガーノート・パイロットに変装していたマンダロリアンのディン・ジャリンと元帝国軍狙撃手のミグズ・メイフェルドを帝国精製所の食堂で席につかせ、何に乾杯しようかと語り掛けた。ヘスが“健康に”や“成功に”といったありきたりな形を嫌がったため、メイフェルドはシンダー作戦に乾杯してはどうかと提案した。ヘスが当時を振り返り、シンダー作戦の犠牲者を軽視する発言をしたため、メイフェルドはSE-14r軽連射式ブラスターを引き抜き、乾杯のためコップを掲げていたヘスを撃ち殺した。[11]
新共和国時代、タトゥイーンの大名として台頭したボバ・フェットは、パイク・シンジケートに対抗する防衛同盟の設立を呼び掛けるため、モス・エスパを拠点とするアクアリッシュとクラトゥイニアン、トランドーシャン犯罪ファミリーのボスたちを自身の宮殿に招き、晩餐会を催した。ボスたちがフェットとパイクの抗争に巻き込まれるのを嫌がったため同盟は成立しなかったが、フェットは代案として彼らに中立を維持するよう求めた。ボスたちはこの要求に応じ、協定成立のあかしとして、それぞれのグラスを掲げて乾杯した。[12]
登場作品[]
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参考資料[]
脚注[]
- ↑ スター・ウォーズ:共和国のジェダイ—メイス・ウィンドゥ
- ↑ クローン・ウォーズ – 囚人ドゥークー
- ↑ クローン・ウォーズ – 命令
- ↑ Andor | "Episode 8: Narkina 5" Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- ↑ キャシアン・アンドー – ナーキーナ・ファイブ
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 スター・ウォーズ タイムライン
- ↑ 反乱者たち – 帝国の日
- ↑ スター・ウォーズ:ジェダの灰塵
- ↑ スター・ウォーズ:モン・カラの反乱
- ↑ スター・ウォーズ:希望は死せり
- ↑ マンダロリアン – チャプター15:信奉者
- ↑ ボバ・フェット – チャプター4:迫り来る嵐