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「亜光速エンジンを作動させろ」
チューバッカに対し、ハン・ソロ[出典]
DevastatorTantiveIV

インペリアル級スター・デストロイヤーデヴァステイター>のデストロイヤーIイオン・エンジン

亜光速エンジン(Sublight engine)、別名亜光速ドライブ(Sublight drive)は宇宙船に搭載されるエンジンの一種で、リアルスペース光速未満で移動する際の推進力を供給する装置である。リパルサーリフト・エンジンよりもエネルギー出力が大きく、大気圏から離脱するときや宇宙戦において必ずと言っていいほど使用された。亜光速エンジンには様々な種類が存在するが、イオン化粒子を利用するイオン・エンジンが最も一般的だった。光速やそれ以上の速度でハイパースペースを移動するには、亜光速エンジンではなくハイパードライブが必要とされた。

概要[]

特徴[]

Sublight-engine-CFOWM

ミレニアム・ファルコン>の改造型SRB42亜光速エンジン

亜光速エンジン光速に満たない速度で宇宙船を推進させるための装置である。光速未満とはいえ、極めて高スピードでの移動を実現することができ、ものの数惑星大気圏や重力圏から宇宙船を離脱させることができた。 大気圏内で船を浮遊させるためにリパルサーリフト・エンジンが使用されることもあるが[1]、亜光速ドライブはリパルサーよりもエネルギー出力が大きく、大気圏から宇宙空間への移動や、宇宙における戦闘では必ず使用された。[2] また、必要に応じてハイパードライブを起動できるようになっているという前提があれば、深宇宙への旅にも亜光速エンジンが使用されることがあった。[3]

亜光速エンジンには固形化学燃料ブースター・ロケット原子力ドライブライト・セール(光子帆)、ラムジェットなどさまざまな種類が存在するが[2]、最も一般的なのはイオン化粒子を利用して船を推進させるイオン・エンジンである。[1] 大半の亜光速エンジンは、融合反応を利用して燃料を荷電粒子へ分解し、これによって生じるエネルギーを噴射することで推進力をつくり出していた。飛翔経路を変更する際には、エンジンに組み込まれた水力偏向装置が噴流の方向を変える役割を果たした。超高温の噴流には微量の放射線が含まれているため、居住惑星のほとんどが大気圏内およびその付近での亜光速エンジンの起動を禁止していた。コレリアン・エンジニアリング社の場合、イオン・エンジンの部品担当者や、試射場で作業する技術者は放射線対策のための防護服を身に着けていた。[2]

Liberty-sag

リバティ>のM8.0スタードライブ・エンジン

亜光速エンジンの燃料には揮発性液体金属リッピニウムなどの物質が用いられた。こうした物質は適切な温度を維持して安定性を保つ必要があり、船内の燃料システムを安全に管理するため、専用の燃料ドロイドが使用されることもあった。放射線の放出や次元移動の負荷に耐えられるよう、亜光速エンジンはクロミウムチタン等の頑丈な合金で作られた。亜光速エンジンを構成するパーツとして、反応物質チャンバー、タービン、保炎器電気分解装置アフターバーナー燃料噴射装置などがある。また亜光速ドライブによる急速な加速からパイロットや乗客を守るため、宇宙船には加速度補正機と呼ばれる装置が搭載されていた。[2]

一般的に亜光速エンジンのサイズは船のサイズに対応しており、スターファイターは小型で強力なエンジンを搭載し、主力艦は建物並みのサイズの巨大なエンジンを積んでいた。[1] インペリアル級スター・デストロイヤーの場合、亜光速エンジンは大小2種類(クワット・ドライブ・ヤード社デストロイヤーIイオン・エンジン3基、シグナス・スペースワークス社ゲモン4イオン・エンジン4基)を組み合わせた構成となっていた。[4] またYT-1300軽貨物船には“ワイド・バー”と呼ばれる横に広いエンジン配列方式が採用されており、より大きな推力と機動性を実現していた。[2]

識別信号[]

亜光速エンジンには、宇宙船の船籍を識別するためのトランスポンダー・シグナル(応答信号)が組み込まれていた。エンジンの排熱周波数のわずかな違いが個々の宇宙船特有のコードをつくり出しており、その固有コードと船のデータは暗号化され、エンジン内部に密閉されたトランスポンダー・ディレクターに記録されていた。[2] そのため個々のシグナルは理論上変更不可能であり、変更しようとすること自体が犯罪行為だった。[5] しかし複雑かつ金のかかる偽造テクノロジーを使い、亜光速エンジンに別のコードをインストールすれば、スキャンされた際に船籍を偽ることができた。トランスポンダー・シグナルは宇宙船舶局(BoSS)によって割り当てられ、管理された。[2]

亜光速エンジンの改造[]

亜光速エンジンに手を加えることで、より高速で燃費の良い宇宙船に改良することが可能であるが、銀河帝国などの政府はエンジンの改造を法令で規制していた。そのためメーカーは、法令を遵守する公認の技術者やエンジニアに亜光速エンジンの改造を依頼するよう呼び掛けていた。亜光速エンジンを一時的に加速させる手段として、使用していないシステムから動力を引き出す亜光速加速モーター(SLAM)と呼ばれるテクノロジーが存在した。[2]

主な亜光速エンジン製造企業[]

AwingEngines-SWE

RZ-1 Aウイング・インターセプターJ-77“イベント・ホライズン”亜光速エンジン

参考資料[]

MillenniumFalcon-SWE

ミレニアム・ファルコン>の亜光速エンジン

脚注[]

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