全地形対応装甲キャノン(All Terrain Armored Cannon)、略称AT-ACは帝国時代の初頭に銀河帝国の地上部隊が使用した二足式のウォーカー。都市制圧用ウォーカーの初期モデルのひとつで、AT-STこと全地形対応偵察トランスポートへと続いていくウォーカーの系譜に属していた。
特徴[]
AT-ACウォーカーこと[1] 全地形対応装甲キャノン[3] は二足式のウォーカー・ビークルで、全地形対応偵察トランスポート(AT-ST)と同じ製造ラインに属していた。[4] このウォーカーは装甲化されたコントロール・キャビンと2本の脚からなり[3]、キャビン正面部の真下に1門のキャノン、キャビンの左右に[2] 対人用旋回式二連キャノンを1門ずつ搭載していた。[3] キャビンは脚部との台座部分で左右に回転させることができ、真上にパイロット用のアクセス・ハッチがあった。[2]
用途[]
AT-ACウォーカーは都市制圧用ウォーカーの初期モデルであり、これに乗るだけでパイロット1名が起動兵器砲台として戦うことができた。[3] 帝国時代初頭、AT-ACウォーカーは銀河帝国が占領下に置いた町のパトロールなどに使用された。[2]
歴史[]
18 BBY頃、銀河帝国の先端科学部門がクローンの少女オメガを確保するため惑星オード・マンテルへ赴いた際、少なくとも2台のAT-ACウォーカーがオード・マンテル・シティに配備された。AT-ACウォーカーがシドズ・パーラー付近の道をパトロールする中、ドクター・ロイス・ヘムロックとインペリアル・ロイヤル・ガードたちはバッド・バッチの隊員ハンターとレッカーを人質にとり、オメガの身柄を拘束した。この状況を打破すべく、バッド・バッチの隊員エコーとAZI-3はAT-ACを1台ハイジャックし、TKトルーパーやコマンドーたちを蹴散らして、LAAT/iガンシップを1隻破壊した。このウォーカーは別のAT-ACによって破壊されてしまったが、エコーとAZI-3は無事に脱出し、ハンターとレッカーも混乱に乗じて拘束を逃れた。彼らはAT-ACやトルーパーの攻撃をしのいで格納庫へ急いだが、オメガを乗せたヘムロックのシャトルの離陸を阻止することはできなかった。[2]
制作の舞台裏[]
全地形対応装甲キャノン(AT-ACウォーカー)は2023年3月29日に公開された『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』シーズン2最終話『プラン99』で初登場を果たした。[2] AT-ACという名称は同作のエピソード・ガイドや[4] データバンクの記事で判明した。[1] 全地形対応装甲キャノンという正式名称は、2023年11月2日発売の設定資料集『スター・ウォーズ:反乱の夜明け ビジュアル・ガイド』で明らかになった。[3] コーラス・ゴーチェがAT-ACの外観および内装のコンセプト・アートを手掛けた。内装のコンセプト・アートによると、AT-ACの側面部砲台には操縦席から独立した個別の操作桿があるが[4]、『プラン99』本編には砲手が映る場面がないため[2]、正確な乗組員数は不明である。
登場作品[]
参考資料[]
- スター・ウォーズ:反乱の夜明け ビジュアル・ガイド
- "Plan 99" Episode Guide - StarWars.com (バックアップ - Archive.org)
- AT-AC walker - 公式データバンク