全地形対応装甲貨物トランスポート(All Terrain Armored Cargo Transport)、略称AT-ACTは銀河帝国が使用したクワット・ドライブ・ヤード社製ウォーカーの一種である。標準的なAT-ATウォーカーの大型版で、胴体部分が建築資材や武器弾薬の運搬に特化した貨物モジュール積載スペースになっていた。背が高い分AT-ATより不安定だったが、一歩の間隔は大きく、電磁テンソル場で関節を補強しながら大量の資材を運搬した。AT-ACTは帝国の大規模な建造現場で活躍し、必要に応じて施設の防衛戦に参加することもあった。
特徴[]
クワット・ドライブ・ヤード社製全地形対応装甲貨物トランスポート(AT-ACTウォーカー)は造船所や広大な研究施設など、銀河帝国の大規模な建設プロジェクトに配備された。AT-ACTは戦闘を目的に設計されていなかったが、それでもなお歩兵にとっては大きな脅威となり、スカリフの戦いでも反乱軍兵士を圧倒した。AT-ACTは標準的なAT-ATウォーカーよりも背が高いぶん一歩の間隔が大きかったが、代償として構造上の安定性に欠けていた。特にかさばる積荷を運ぶ際には電磁テンソル場が膝関節部の強度を補い、過度の負担にさらされた状態でも滑らかな動きを保った。AT-ACTの胴体フレームには貨物モジュールを搭載でき、約550立法メートルの貨物積載スペースに何千メトリック・トンという資材を積み込むことが可能だった。積載作業を慎重に執り行う荷揚げ用ドロイドは、超高密度資材の貨物を処理可能な大きさに分割して運搬した。AT-ACTはテンソル場に支えられた4本脚と強力なエンジンを駆使しながら鉱業地帯と加工施設を行き来し、貨物との相性の問題で反重力フィールドが使えない(または適さない)ような環境下で活躍した。
正式な分類が戦闘用アサルト・ビークルではなかったため、AT-ACTは専門の運転手を必要としない設計になっていた。インペリアル・コンバット・アサルト・タンク・パイロットやAT-ATパイロット、その他帝国軍に属すコンバット・ドライバーは皆AT-ACTを操縦する資格を与えられていた。
歴史[]
1 BBY当時、帝国安全管理施設のある惑星スカリフには、少なくとも4機のAT-ACTウォーカーが配備されていた。反乱同盟軍のローグ・ワン分隊がデス・スター設計図を入手するため施設周辺で陽動攻撃を開始し、オーソン・クレニック長官がスカリフ駐屯部隊の出動を命じた際、AT-ACTも施設防衛用に動員された。AT-ACTは沿岸部で戦っていた反乱軍の歩兵を圧倒したが、シールド・ゲートを突破してきたXウイングやUウイングによって打ち負かされる。最終的に、スカリフの戦いに参加していた全戦闘員(AT-ACT含む)は、デス・スターのスーパーレーザーによって敵味方問わず一掃された。
エンドアの戦いの後、新共和国が惑星クワットにあるクワット・ドライブ・ヤード社の施設を襲撃した際、複数のAT-ACTウォーカーが防衛任務に駆り出された。
登場作品[]
- スター・ウォーズ:シスの暗黒卿 ベイダーの城
- ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
- ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー 小説版
- ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー ジュニアノベル版
- ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー コミック版
- スター・ウォーズ コマンダー