クローン戦争が終わり、銀河内戦が始まるまでの約20年間、銀河系各地の反乱分子が銀河帝国に対する初期反乱運動を繰り広げ、やがて共和国再建のための同盟(反乱同盟)の誕生に至った。こうした反乱分子はオルデランのベイル・オーガナ元老院議員によって組織化された。彼の他にも、帝国元老院内部にはシャンドリラのモン・モスマ議員やベイルの養女レイア・オーガナといった密かな支持者たちがいた。帝国と戦った主な反乱分子として、ジャン・ドドンナ将軍率いるマサッシ・グループや、コマンダー・ジュン・サトー率いるフェニックス戦隊、キャプテン・ヘラ・シンドゥーラ率いるスペクターズ、ソウ・ゲレラ率いるパルチザン、トラヴィア・チャン率いるアトリヴィス・レジスタンス・グループなどが挙げられる。また元ジェダイのアソーカ・タノや、帝国保安局からの離反者であるエージェント・アレクザンダー・カラスといった諜報員たちが“フルクラム”というコードネームを使い、反乱運動を影から支えた。
帝国に対する反乱運動の起源は、銀河共和国時代の末期に遡る。当時、ベイル・オーガナを始めとする銀河元老院の一部メンバーは、最高議長シーヴ・パルパティーンの権力拡大を止める方法を探るため密かに会合を重ねていた。しかしパルパティーンは戦争を利用して権力を確固たるものにし、19 BBYに戦争が終結した際、共和国を帝国に再編して自らその初代皇帝になった。オーガナはタノと協力して武装抵抗勢力の組織化を始め、4 BBY頃になると、複数の反乱分子が互いに提携するようになっていた。この年、反乱軍がムスタファーでジェダイのケイナン・ジャラスを救出したことがきっかけとなり、帝国に反乱分子のネットワークの存在が知られた。反乱分子は勢力を拡大し続けたが、帝国はチスの戦略家スローン大提督を反乱運動の鎮圧に投入し、アトロンの戦いで彼らに大打撃を与えた。スローン大提督が行った、ロザルを巡る一連の戦いは特にロザル戦役(Lothal campaign)と呼ばれる。
2 BBY、モン・モスマがダントゥインで行ったスピーチによって、ばらばらだった反乱分子が反乱同盟として統一された。彼らは衛星ヤヴィン4のベース・ワンに拠点を置き、帝国への抵抗を続けたが、同盟軍最高司令部はなかなか帝国との全面戦争に踏み切れずにいた。そんな中、帝国がデス・スターと呼ばれる惑星破壊超兵器を建造していることが明らかになった。最高司令部は攻撃を思いとどまったが、ジン・アーソ軍曹やキャシアン・アンドー大尉率いるチーム“ローグ・ワン”が独断でスカリフの戦いを引き起こし、デス・スターの破壊に必要な設計図の奪取に成功した。この戦いは同盟軍にとって最初の大勝利となり、同時に銀河内戦の引き金となった。やがて反乱同盟はこの戦争に勝利し、新共和国として生まれ変わる。
前史[]
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歴史[]
初期の戦い[]
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反乱同盟の夜明け[]
同盟の形成[]
2 BBY、モン・モスマ議員は帝国によるゴーマンの虐殺を非難したため、反逆者として亡命を余儀なくされた。彼女は部下のアースキン・セマージとともにテイランダー・シャトル<シャンドリラ・ミストレス>で逃げ出し、ゴールド中隊やスペクターズ反乱分子と合流する。彼らはモスマを<ゴースト>に乗せて亡命を手伝い、危険なアーキオン星雲でヴァルト・スケリス中佐率いるTIEファイターの追跡部隊と戦った。スケリスのTIE/Dディフェンダーや、プライス総督の乗るスター・デストロイヤーを撃退した後、<ゴースト>は惑星ダントゥインに辿り着く。モスマはこの惑星の上空からホロネットを介したスピーチを行い、共和国再建のための同盟(反乱同盟)の設立を宣言した。彼女のスピーチは、ロザルやアトロンを始めとする銀河各地の反乱分子に伝わった。モスマのスピーチが終わってしばらくすると、彼女に賛同した反乱分子のスターシップが次々とダントゥイン上空に集まった。[11]
反乱同盟宣言の後、フェニックス戦隊はロザル攻撃作戦に必要な帝国の通行コードを手に入れるため、ウェッジ・アンティリーズとチョッパー、AP-5をキラン・ステーションへ送り込んだ。その際、帝国情報局のコントローラーLT-319は潜入者の正体に気づき、チョッパーをハッキングして反乱軍基地の場所を特定する道具として利用しようとした。しかしヘラ・シンドゥーラが情報局の企みに気づき、チョッパーから大量のデータ・サージを逆送信することで、LT-319の本部であるIGV-55監視船をデータバンクもろとも破壊し、チョッパー基地の秘密を守った。[23] この事件の後、これまで何度も反乱者たちの活動を妨害してきたモールは、タトゥイーンでオビ=ワン・ケノービとの対決に敗れて命を落とした。[24]
アトロンの戦い[]
同じ年、ロザルの兵器工場攻撃作戦を実行に移すため、ジャン・ドドンナ将軍率いるマサッシ・グループがアトロンでフェニックス戦隊と合流した。反乱軍が勢力を結集していることを知ったスローン大提督は、彼らを一度に叩く好機がやってきたと判断した。彼はエージェント・カラスが反乱軍に警告を発するよう仕向け、ドドンナの艦隊の航跡とカラスの通信方向を分析することで、アトロンの座標を特定する。スローン率いる第7艦隊はすぐにアトロンを包囲し、反乱者の艦隊に深刻な被害を与えた。しかしコマンダー・サトーが自らを犠牲にしてコンスタンチン提督のインターディクター級スター・デストロイヤーを破壊したため封鎖網に一瞬ほころびが生じ、そのすきにエズラとチョッパーが乗る<ナイトブラザー>が外部に助けを求めるため脱出した。[5]
エズラはモン・モスマに連絡をとったが、モスマは援軍を派遣すればスローン大提督の思う壺だとして、協力を拒否した。そのため彼は友人であるサビーヌ・レンのマンダロリアン氏族に助けを求めた。一方、アトロン上空の宇宙戦闘を生きのびた反乱者たちは、チョッパー基地に降りて持久戦を繰り広げた。基地のシールド発生装置が軌道爆撃に耐え抜いたため、スローンは地上への直接侵攻を開始する。ケイナンはベンドゥに助けを求めたが、結果的に彼を怒らせ、無差別の攻撃が始まった。宇宙では、エズラがマンダロリアン戦士を連れてアトロン星系に帰還し、スローンの2隻目のインターディクター船を破壊することに成功した。帝国やベンドゥの攻撃を生きのびた反乱軍の残党はこのチャンスを逃さず、アトロンから脱出してヤヴィン4へ逃げ延びた。[5]
マンダロアの内戦[]
1 BBY、反乱同盟はマンダロア解放のために戦うレン氏族のマンダロリアン戦士に力を貸した。スペクターズの助力のもと、レン氏族はサビーヌの父親であるアルリック・レンの救出に成功する。一方、帝国に忠実なガー・サクソンの兄弟にして後継者であるタイバー・サクソン総督は、抵抗勢力を一掃するため“ダッチェス”と呼ばれる超兵器を配備した。ダッチェスは特定の物質を標的に定め、味方を傷つけること無く、マンダロリアン・アーマーの着用者だけを蒸発させることができた。帝国アカデミー時代にダッチェスの開発に携わったサビーヌは、マンダロリアン戦士にとって大きな脅威となるこの兵器を破壊すべく、攻撃作戦を指揮した。ダッチェスとタイバー・サクソンのスター・デストロイヤーを破壊した後、サビーヌはレディ・ボ=カターン・クライズにダークセーバーを譲った。ボ=カターンはマンダロアを取り戻すために集結した“マンダロリアン・レジスタンス”の指導者となり、帝国に対する反乱を指揮することになった。[19]
その後、反乱同盟はソウ・ゲレラから情報提供を受け、帝国がジャリンディの中継ステーションを使って反乱軍の補給活動を妨害していることを知った。同盟軍はジャリンディにスペクターズを送り、中継所の通信傍受を試みたが、タイタス中佐の軽クルーザー<マローダー>に見つかってしまった。結局中継所はソウ・ゲレラによって破壊され、ジャリンディに潜入していたエズラとサビーヌ、チョッパーはしばらくゲレラと行動をともにすることになる。彼らはフェイオス・ステーションでゲレラの任務を手伝い、巨大カイバー・クリスタルをトニス宙域に運んでいた帝国貨物船2716に潜入した。彼らは帝国の未知のプロジェクトのために拉致されていた技術者数名を解放し、カイバー・クリスタルを破壊する。この爆発により、カイバーを受領しにきたスレイヴィンのスター・デストロイヤーも破壊された。帝国の秘密プロジェクトを暴くことはできなかったが、この事件をきっかけに技術者数名が新たに反乱同盟に加わった。[25]
ロザルの解放[]
TIEディフェンダー・エリート[]
帝国保安局がロザルで取り締まりを強化した際、オールド・ジョーをはじめとする現地抵抗勢力メンバーが命を落とした。そんな中、ライダー・アザディは帝国がロザルでTIE/dディフェンダー・エリートと呼ばれる新型戦闘機のプロジェクトを進めていることを同盟軍司令部に報告した。この戦闘機に関する情報を手に入れるため、モン・モスマはスペクターズをロザルへ派遣する。ロザルは帝国によって封鎖されていたが、彼らは犯罪王シカトロ・ヴィザーゴの助けを借りて潜入に成功した。エズラとサビーヌは帝国に乗っ取られたジョーのバーを訪れ、抵抗勢力のメンバーになっていたジャイ・ケルと再会する。彼らは帝国のストームトルーパーに追われたが、無事にライダーのキャンプに辿り着くことができた。[26]
ライダーの助けを借り、スペクターズはTIEディフェンダー・エリートのテストが行われる帝国の試験飛行場を偵察した。タイミングが悪いことに、彼らがこの試作型戦闘機を盗み出そうとしたときに、スローン大提督とプライス総督が視察のため飛行場にやってきた。エズラとサビーヌはテストが始まる前にTIEディフェンダー・エリートを奪い、飛行場にあったTIEを数機破壊して飛び去った。しかしスローンは、この事件は新型戦闘機のテスト飛行にちょうどいいと考えた。エズラとサビーヌがTIEインターセプターとの戦いに勝利してTIEディフェンダー・エリートの性能を実証した後、プライスは戦闘機のキル・スイッチを作動した。エズラとサビーヌは墜落現場からフライト・データ・レコーダーを回収し、謎のロズ=ウルフに助けられてライダーのキャンプに帰還した。[27]
翌日、エズラとゼブ、ジャイ・ケルは墜落現場の近くに隠しておいたTIEディフェンダー・エリートのハイパードライブを回収しに向かった。彼らはこのドライブをライダーのUウイングに取り付け、フライト・データ・レコーダーをロザルから持ち出そうと考えていたのである。スローンは反乱者を捕まえるため、ノーグリのルクを送り出した。しかし反乱者たちはスピーダー・バイクの追跡劇をしのいでキャンプに戻り、Uウイングにハイパードライブを取り付けた。ヘラとチョッパーはレコーダーを同盟軍司令部に届けるためUウイングで出発し、スペクターズの残りのメンバーとジャイ、ライダーはキャンプの近くの洞窟に逃げ込んだ。反乱者たちはそこでロズ=ウルフの群れに出会い、彼らに導かれて歩いていくうちに、ロザルの反対側の半球に辿り着いた。[28]
攻撃作戦の失敗[]
断崖住居に新しい拠点を設置した後、スペクターズはロザルの地表で鉱物採集活動を行っていたマイニング・ギルドのオア・クローラー、413-24と遭遇する。クローラーに長距離用のトランスミッターが搭載されていることに気づいた反乱者たちは、同盟軍司令部との連絡手段を確保するため、この乗り物に攻撃を仕掛けた。彼らはマイニング・ギルドの奴隷として働かされていたヴィザーゴたちを解放し、トランドーシャンのプローチ監督者を倒して、キャプテン・シーヴォアを拘束した。帝国の調査チームをなんとかやり過ごした後、エズラはクローラーを奪回しようとしたシーヴォアを溶鉱炉で倒した。その後、彼らはクローラーのトランスミッターを使ってヘラに連絡を取り、同盟軍司令部がロザルにある帝国のTIE工場に対する攻撃作戦を許可したことを知らされた。クローラーから解放された奴隷たちも反乱運動に加わり、ロザル攻撃作戦を地上から援護することになった。[29]
ヘラ・シンドゥーラ将軍はXウイングとYウイング・スターファイターからなる攻撃部隊を指揮し、TIEディフェンダー工場を破壊するためロザルにハイパースペース・ジャンプした。一方、地上にいる反乱者たちは工場を守る防衛砲台を破壊した。しかし、攻撃部隊の戦闘機はスローン大提督率いる第7艦隊の待ち伏せに遭って多くの犠牲者を出した。ヘラは宇宙戦でヴァルト・スケリスのTIEディフェンダー・エリートを撃墜したが、彼女の部隊は大気圏に突入した直後にTIEファイター大部隊の待ち伏せに遭い、全滅した。墜落を生きのびたヘラはルクに捕まって帝国の捕虜になり、チョッパーとマート・マティンはロザルの下水道を通ってキャピタル・シティから脱出した。攻撃作戦は失敗に終わり、待機していた地上の反乱者たちもやむを得ず撤退した。[13]
戦いが終わった後、スペクターズはヘラの救出作戦に乗り出した。彼らはロズ=バットを模したグライダーでキャピタル・シティに潜り込み、エズラとサビーヌが帰りの移動手段を探しに行くあいだに、ケイナンが帝国複合施設からヘラを救い出した。彼はルクやデス・トルーパーとの戦いをしのぎ、ヘラと一緒にグライダーで複合施設から飛び降りた。しかしグライダーが銃撃で損傷を負ったため、2人はロザル・シティ燃料貯蔵庫に不時着する。彼らがエズラとサビーヌの乗るパトロール・トランスポートで逃げようとしていたとき、プライス総督指揮するAT-ATウォーカーが燃料ポッドに向かって砲撃を行った。ケイナンは他の仲間を救うため自らを犠牲にし、燃料庫の爆発で命を落とした。[30]
プライスはジェダイを倒すことに成功したものの、ロザル・シティ燃料貯蔵庫を破壊してしまったことで、スローンのTIEディフェンダー製造計画も頓挫した。プライスは失敗を覆い隠すため勝利を祝うパレードを催したが、スローンの目を欺くことはできず、大提督に失望された。一方、サビーヌとゼブはケイナンの復讐のためキャピタル・シティに向かい、ルクと遭遇した。ルクは反乱者を追跡し、シンリッチ光学迷彩を使って近接戦闘を繰り広げたが、サビーヌのペイント爆弾で透明化を封じられ、ゼブに敗北した。その後サビーヌとゼブはルクの体にペイントを施し、スピーダー・バイクに乗せて街に送り返した。[31]
ロザル・ジェダイ・テンプル潜入[]
“デューム”というロズ=ウルフと遭遇した後[31]、エズラは自分が果たすべき新しい任務を悟った。エズラはオオカミが伝えたかったことを突き止めるため、仲間たちと共にロザルのジェダイ・テンプルを訪れる。そこでは、帝国による大規模な発掘活動が行われていた。エズラとサビーヌはスカウト・トルーパーを倒してアーマーを奪い、発掘キャンプに潜り込んだ。ヴェリス・ハイダン大臣率いる帝国の発掘クルーは、皇帝パルパティーンの命令のもと、ジェダイ・テンプルの残骸の中からモーティスの神々の壁画を見つけ出しており、その秘密を探っていた。エズラはサビーヌがトルーパーの注意を引いている間に壁画を調べ、別の世界への入り口を開くことに成功した。サビーヌはハイダンに捕まってしまったが、エズラはストームトルーパーに捕まる前にポータルの中に飛び込んだ。[32]
ポータルの向こうに広がっていたのは、あらゆる時間と空間を繋ぐ“はざまの世界”だった。この世界では、ロザル・ジェダイ・テンプルやマラコア・シス・テンプルといった異なる場所や時間がフォースによって結び付けられていた。エズラはマラコアでシスと戦った過去の瞬間と繋がるポータルを発見し、アソーカをヴェイダーから救い出すことに成功する。その後エズラはケイナンも最期の瞬間から救い出そうとしたが、アソーカに説得されて諦めた。それから間もなく、皇帝パルパティーンがはざまの世界に干渉した。エズラとアソーカは皇帝が放った炎のようなエネルギーから逃れ、それぞれがもといた場所に通じるポータルへ飛び込んだ。一方発掘現場では、ゼブとヘラ、チョッパーがサビーヌを助け出していた。エズラが壁画を封印したあと、反乱者たちはテンプルの跡地から脱出した。[33]
キャピタル・シティの決戦[]
その後、スペクターズのメンバーは反乱同盟の力を借りずにロザル解放に向けた戦いを開始した。ヘラはシーロスを訪れ、ケツー・オンヨやメルチ、カラス、クローンのレックスやウォルフ、グレガーといった旧い仲間たちを集めた。ライダー・アザディはエズラの作戦に従い、裏切り者のふりをしてプライス総督にメッセージを送った。プライスは断崖住居にある反乱者のキャンプを襲撃し、抵抗勢力の側に数名の死者が出た。しかしヘラが援軍を連れて帰還したことで、形勢が逆転する。ストームトルーパーはエズラが洞窟の奥から連れてきたロズ=ウルフの群れに圧倒され、プライス総督は反乱者たちに降伏して捕虜になった。[34]
反乱者たちはプライス総督を脅して帝国複合施設へ手引きさせ、司令センターを占拠する。彼らはキャピタル・シティに撤退命令を出し、街にいる帝国軍を複合施設に集合させた。彼らは施設をこのまま空中に発進させるつもりだったが、計画を達成する前にスローンのインペリアル級スター・デストロイヤー<キメラ>が出現し、エズラに降伏を迫った。街を守るシールド発生装置は、施設内に侵入したルクによってすでに無効化されていた。エズラは<キメラ>による爆撃を黙ってみていることができず、やむを得ずスローンのもとへ投降する。スローンは<キメラ>内部に積み込まれたジェダイ・テンプルの遺跡にエズラを案内し、皇帝パルパティーンのホログラムと引き合わせた。しかしエズラは死んだ両親を利用した皇帝の誘惑をはねのけ、遺跡を破壊した。彼はフォース・パイクで武装したロイヤル・ガードを倒し、ブリッジへ向かった。[35]
スローンがキャピタル・シティへの本格的な爆撃に備える中、複合施設にいる反乱者たちはシールド発生装置奪回のために戦っていた。彼らはこの戦闘でグレガーを失ったが、爆撃が始まる直前でシールドを取り戻すことに成功した。ゼブと戦っていたルクは、シールド発生装置のエネルギーに焼かれて命を落とした。スローンはエズラがブリッジに踏み込んできても落ち着き払っていたが、そんな彼ですら予期せぬ事態が直後に発生した。エズラが呼び寄せておいたパーギルの群れがロザルに現れ、帝国の包囲網を第7艦隊に襲いかかったのである。周囲のスター・デストロイヤーはパーギルによって破壊され、<キメラ>はエズラとスローンを乗せたまま、パーギルとともにハイパースペースにジャンプして行方不明となった。一方、空中に打ち上げられた帝国複合施設は自爆装置によって破壊された。プライス総督は自らの意思で内部に留まり、帝国の司令センターと運命をともにした。ロザル市民はまだ街に残っている帝国の兵士に反旗を翻し、惑星はついに帝国の支配下から解放された。[35]
トワイライト中隊の活躍[]
反乱同盟は銀河内戦が勃発する以前から、複数の戦闘グループを帝国との戦いに送り出していた。マイカ・イヴォン大尉によって組織された第61機動歩兵隊、通称“トワイライト中隊”は、フェロック・パックスにおける戦いでメンバーの半数以上を失う大敗を喫し、マイギートーの戦い等でも活躍した。ヤヴィンの戦いの2ヶ月前、トワイライト中隊は帝国の通信タワーを破壊するためクルーシヴァルへ派遣された。帝国はタワーを守るため民間人を武装させていたが、トワイライト中隊のCR90コルベット<サンダーストライク>の攻撃から逃れるためシールドに閉じこもり、民間人を見殺しにした。トワイライト中隊は3日に及ぶ血みどろの戦いに勝利し、その過程でハズラム・ナミアをはじめとする民間人を徴兵して味方につけた。[36]
開戦への道のり[]
デス・スターの脅威[]
1 BBYの時点で、銀河帝国による超兵器デス・スターの建造プロジェクトは完成間近に達していた。オーソン・カラン・クレニック長官の監督下で行われたこのプロジェクトは、カイバー・クリスタルをはじめとする大量の資源と[7]、ウーキーの奴隷を初めとする大勢の労働力を必要とした。[37] 惑星すら破壊する力を持つ超兵器を完成させるため、帝国はイラムや[38] 衛星ジェダといった星々からカイバー・クリスタルを採取した。[7] また帝国はデス・スターの秘密を守るため、当初の建造現場であった惑星ジオノーシスの住民、ジオノージアンを種族まるごと浄化した。[39] グランドモフ・ウィルハフ・ターキンやコナン・アントニオ・モッティ提督といった多くの帝国軍将校がこのバトル・ステーションの力を信じ、超兵器が完成したあかつきには帝国による銀河系支配が確実なものになると考えていた。[40]
デス・スターの設計者の1人、科学者のゲイレン・ウォルトン・アーソはもともと帝国のために働くことを拒否していた。彼は自分の知識や技術が邪悪な目的のために利用されることを恐れ、家族とともに惑星ラムーで隠遁生活を送っていた。しかしクレニック長官はゲイレンの隠れ家を見つけ出し、妻のライラ・アーソを殺して彼を無理やり帝国に引き込んだ。ゲイレンは他に選択肢も無かったためデス・スターの設計に携わったが、超兵器の構造のなかに密かに致命的な欠陥を埋め込んでいた。それは反応炉を誘爆させればバトル・ステーションを一度に破壊できるというものであり、ゲイレンはこの弱点を反乱軍に伝える手段を模索した。一方、彼の娘であるジン・アーソはパルチザンの指導者ソウ・ゲレラによって引き取られた。ジンは屈強な戦士に成長したが、帝国にも反乱軍にも加わらず、犯罪者として生活を送った。[7]
デス・スターの完成が目前に迫っていた頃、ゲイレンは帝国の補給船パイロットであるボーディー・ルックにデス・スターの弱点に関するメッセージを託した。ゲイレンの指示通り、ボーディーは帝国から逃亡して衛星ジェダでパルチザンの指導者ソウ・ゲレラを探した。しかしゲレラはボーディーを帝国のスパイと疑い、拘束してボー・ガレットによる拷問にかけた。一方、反乱同盟の情報員であるキャシアン・ジェロン・アンドー大尉は、カフリーンの環でパルチザンのメンバーであるティヴィックと接触し、ゲレラのもとに帝国のパイロットがやってきたことや、“プラネット・キラー”と呼ばれる謎の兵器の存在を知った。[7]
フラクチャー作戦[]
超兵器に関する情報に基づき、反乱同盟はフラクチャー作戦を実行に移した。この作戦は2つのステージからなり、ゲイレンの娘ジン・アーソの協力のもとボーディー・ルックの主張を確認・検証することが第1段階、ゲイレン・アーソを回収・身元照合して、帝国元老院で超兵器の存在を証言させることが第2段階となっていた。フラクチャー作戦の一環として、反乱同盟は惑星ウォバニの帝国労働キャンプに収監されているジン・アーソを救出した。[41] モン・モスマは自らジンの説得にあたり、任務が成功したあかつきには自由の身にするという約束で、ソウ・ゲレラとの接触を依頼した。ジンは仕方なく頼みを引き受け、キャシアンや再プログラムされたセキュリティ・ドロイドK-2SOとともにヤヴィン4からジェダへ発った。このとき同盟情報部のデイヴィッツ・ドレイヴン将軍はキャシアンに極秘の指示を与え、フラクチャー作戦の最初の指令を撤回し、ゲイレン・アーソは見つけ次第抹殺するよう命じていた。[7]
ジェダに到着した後、ジンとキャシアンはジェダ・シティでパルチザンの反乱運動に巻き込まれた。2人はウィルズの守護者チアルート・イムウェやベイズ・マルバスらと一緒にパルチザンに捕まり、彼らの拠点であるカデラ地下墓地へ連行される。ジンはそこでゲレラと再会し、ボーディーが運んできたメッセージを確認した。ゲイレンはホログラム映像の中で、デス・スターに致命的な欠陥があることを明かし、弱点を分析するにはスカリフに保管されている設計図を手に入れる必要があると伝えた。間もなく、ジェダ・シティはデス・スターのスーパーレーザー砲の試射の標的となって破壊され、カデラ地下墓地も衝撃に飲み込まれた。ジンとキャシアンはボーディー、K-2SO、チアルート、ベイズらとともに脱出したが、ゲレラは命を落とした。[7]
超兵器のデモンストレーションが成功した後、情報漏れを防げなかったことを咎められたクレニック長官は自らその調査を行うことになり、デス・スターの指揮権はグランドモフ・ターキンに移った。情報漏れの発生源が惑星イードゥーの研究施設であることを知ると、クレニックはデス・トルーパーの部隊を引き連れて自ら研究所を尋ねた。一方、キャシアンもフラクチャー作戦を次の段階に進めるべく、他の一行とともにイードゥーに潜入していた。キャシアンはクレニックと対面しているゲイレンを照準に捉えたものの、結局引き金を引くことはなかった。しかし、クレニックがゲイレンを除く研究チーム・メンバーを処刑した直後、ドレイヴン将軍が派遣したXウイング部隊がイードゥーの施設を強襲したため、結果的にゲイレンは命を落とした。[7]
スカリフの戦い[]
ヤヴィン4に戻った後、ジンはデス・スターの危険性を同盟評議会に訴え、父親の遺言通り設計図を手に入れるため、スカリフに部隊を送り込むべきだと主張した。しかし反乱同盟はデス・スターのニュースにパニック状態となり、ラダス提督のように戦いを続けるべきと叫ぶ者もいたが、帝国の軍事力を不安視し、全面戦争の回避を支持する者が評議会の過半数を占めていた。評議会の同意を得られなかったモン・モスマは、ジンが提案したスカリフ攻撃作戦を却下せざるを得なかった。しかしジンとキャシアンは志を同じくする仲間たちを集めて“ローグ・ワン”と呼ばれるチームを結成し、独自に作戦を実行に移した。一方、ダース・ヴェイダーとの面会が不首尾に終わったクレニック長官も、ゲイレンが関与したというデス・スターの欠陥を確認するため、スカリフのシタデル・タワーへ向かっていた。[7]
ローグ・ワンは帝国から盗んだゼータ級重貨物シャトルSW-0608を使ってスカリフのシールド・ゲートを通過し、帝国安全管理施設の着陸パッドに降りた。ジンとキャシアン、K-2SOは帝国の人員に扮して施設に入り込み、デス・スター設計図が保管されているシタデル・タワーへ向かった。その間、ローグ・ワンの他のメンバーは陽動のため施設周辺のビーチで攻撃を開始し、スカリフ展開部隊と戦った。ヤヴィン4にこの知らせが届くと、ラダス提督はモスマの承認を得ずに同盟軍艦隊を率いてスカリフへ向かった。レッド中隊とブルー中隊、ゴールド中隊、グリーン中隊のスターファイターや、ヘラ・シンドゥーラ船長の<ゴースト>もラダスの艦隊に加わった。[7] スカリフの戦いは銀河内戦の発火点となり、地上と宇宙空間の両方で帝国軍と同盟軍が衝突した。[42]
シタデル・タワーの情報保管庫に辿り着いたジンとキャシアンは、K-2SOの犠牲に助けられ、デス・スター設計図が記録差出たデータ=テープを手に入れた。地上で戦うローグ・ワンのメンバーは、シールド・ゲートが健在では軌道の艦隊に設計図を送信できないと知り、艦隊との通信回線を開くために命がけの攻撃を仕掛けた。ルースコット・メルシやチアルートを始めとする大勢の兵士がその過程で命を落とした。ボーディーからの連絡で地上の状況を知ったラダス提督は、ゴールド中隊の攻撃で機能停止したインペリアル級スター・デストロイヤー<パーセキュター>にハンマーヘッド・コルベット<ライトメイカー>を突撃させ、隣にいたスター・デストロイヤー<インティミデイター>との衝突を誘った。衝突で破壊された2隻のインペリアル級艦はそのままシールド・ゲートに落下し、スカリフを取り囲んでいた惑星シールドを消滅させた。その後、ジンとキャシアンはラダスの旗艦<プロファンディティ>に設計図を送信することに成功した。[7]
反乱軍による襲撃の知らせを受け、グランドモフ・ターキンはデス・スターで、ダース・ヴェイダーはスター・デストロイヤー<デヴァステイター>でそれぞれスカリフに駆けつけた。設計図が反乱軍の手に渡るのを阻止すべく、ターキンはデス・スターのスーパーレーザーでスカリフの安全管理施設を吹っ飛ばした。これにより、敵味方問わず地上で戦っていた戦闘員が巻き添えになって命を落とした。ラダスは艦隊に撤退を指示したが、逃げ遅れた宇宙船は<デヴァステイター>の攻撃に遭った。<プロファンディティ>は航行不能となり[7]、ラダス提督も命を落とした。[43] ダース・ヴェイダーは設計図を奪還するため自らこのクルーザーに乗り込んだが、設計図は反乱軍兵士たちの手を渡ってCR90コルベット<タナヴィーIV>にいるプリンセス・レイア・オーガナのもとへ辿り着いた。<タナヴィーIV>は間一髪のところで<プロファンディティ>とのドッキングを解き、スカリフの戦場から脱出した。[7]
その後[]
スカリフの戦いをきっかけに、共和国再建のための同盟と銀河帝国のあいだに5年間におよぶ銀河内戦が始まった。[42] デス・スター設計図の入手は、反乱同盟にとって最初の大勝利となった。ダース・ヴェイダーは設計図を運ぶ<タナヴィーIV>を追跡し、惑星タトゥイーンの上空でこのコルベットを拿捕する。プリンセス・レイア・オーガナは帝国軍に捕まる前に設計図をドロイドR2-D2に託し、C-3POとともに脱出ポッドでタトゥイーンの地上へ避難させた。その後、グランドモフ・ウィルハフ・ターキンはデス・スターの威力を反乱軍とその支持者たちに誇示するため、レイアの故郷であるオルデランをスーパーレーザー砲で破壊した。また帝国元老院は皇帝パルパティーンによって解散され、その権限は各地方の総督に移譲された。[40]
設計図を託されたドロイドは、レイアの指示通りオビ=ワン・ケノービにメッセージを伝えた。オビ=ワンはジェダイの血を受け継ぐルーク・スカイウォーカーや、密輸業者のハン・ソロ、ウーキーの副操縦士チューバッカらとともに<ミレニアム・ファルコン>でタトゥイーンから旅立ち、デス・スターでプリンセス・レイアを救出する。オビ=ワンはヴェイダーとの対決で命を落としたが、残りのメンバーは設計図をヤヴィン4の反乱軍基地に送り届け、超兵器の弱点の解析が行われた。間もなく発生したヤヴィンの戦いで、反乱同盟は多くのスターファイター・パイロットを失ったが、ルークの操縦するXウイングがデス・スターの排熱孔にプロトン魚雷を命中させ、このバトル・ステーションを破壊することに成功した。[40]
それから5年間にわたり、反乱同盟は銀河系の覇権をめぐって帝国と戦い続けた。[42] 帝国はホスの戦いなどで大きな勝利を挙げたものの、反乱軍を止めることはできなかった。[44] 超兵器の損失を埋めるため、帝国は森の月エンドアの上空で第2デス・スターの建造を進めた。皇帝パルパティーンはこの新兵器を餌として使い、4 ABYのエンドアの戦いで反乱同盟の艦隊を一度に滅ぼそうとした。しかし反乱軍の地上部隊が原住民のイウォークと力を合わせてバトル・ステーションのシールド発生装置を破壊し、無力となった第2デス・スターは反応炉に直接攻撃を受けて爆散した。また皇帝はこの戦いのさなか、実の息子ルークの説得でフォースのライトサイドに帰還したダース・ヴェイダーによって倒された。[45]
エンドアの戦いの後、反乱同盟は新共和国として生まれ変わる。帝国は皇帝とヴェイダー卿を失ったことで混乱状態に陥っており、新政府はすみやかに銀河系の大部分を支配することができた。[37] 当時帝国の名のもとに首都コルサントを支配していたマス・アミダ大宰相にはほとんど実権が無く、帝国の大部分を事実上支配していたのはガリアス・ラックス元帥だった。皇帝が生前に準備していた“終末司令”の執行者として指名されていたラックスは、皇帝を失った帝国をあえて崩壊へ導き、銀河を支配するに足る新国家を築くべく、未知領域にその足がかりをつくった。[38] シャンドリラで行われた和平会談でテロ攻撃を行った後[46]、ラックスは帝国と新共和国の戦いに幕を引くためジャクーの戦いを引き起こした。[38]
ラックスは惑星ジャクーを爆発させることで帝国と新共和国の両艦隊を滅ぼそうと画策していた。しかし彼の計画は部下であるレイ・スローネ大提督と新共和国の兵士たちによって妨害された。帝国はジャクーの戦いに大敗し、ラックスから今際の際に帝国再建の野望を託されたスローネは、帝国の残党を引き連れて未知領域に姿を消した。新共和国は帝国の公式の代表者であるマス・アミダとのあいだに銀河協定を結び、銀河内戦に終止符が打たれた。[38] しかし新共和国が銀河系の秩序を取り戻そうとするあいだに、帝国の残党は旧体制の再建を目指す軍事政権ファースト・オーダーとして再び勢いをつけていった。[47] 平和な時代は長続きせず、34 ABYにファースト・オーダーと新共和国、そして準軍事勢力レジスタンスのあいだの冷戦が極限状態に達し、新たな銀河戦争が始まるのだった。[48]
登場作品[]
参考資料[]
- サビーヌ マイ・レベル・スケッチブック
- アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
- きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック
- スター・ウォーズ ローグ・ワン アルティメット・ビジュアル・ガイド
- スター・ウォーズ:ローグ・ワン:レベル・ドシエ
- きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック 増補改訂版
- スター・ウォーズ ビジュアル・エンサイクロペディア
- スター・ウォーズ:オン・ザ・フロントライン
- スター・ウォーズ:レベル・ファイルズ
脚注[]
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