
パルパティーン最高議長は自分を逮捕しにやってきたジェダイを反逆者とみなした
反逆罪(Treason/Treachery)は合法的に認められた政府や、政府の公人に対して行われる犯罪行為である。クローン戦争の終盤、ジェダイ・オーダーは銀河共和国国家の転覆を試みた反逆者とみなされ、処刑対象となった。銀河帝国においては、国家やその政策の悪口を言っただけで反逆罪として扱われ、司法手続きも無く現行犯逮捕の対象となった。反逆罪を犯した人物は“反逆者”(Traitor)と呼ばれる。
歴史
銀河共和国
クローン戦争中のヒスリックの任務の後、ジェダイ・マスター・プロセット・ディブスは仲間のジェダイであるメイス・ウィンドゥと敵対し、反逆罪を犯した。ディブスはジェダイが共和国グランド・アーミーで果たす役割に幻滅し、怒りを抱いていた。本人の予想に反し、ディブスはウィンドゥの要請で死刑にはならず、更生にかけられることになった。[1]

ドゥークー伯爵の仲間に加わるため反逆行為を犯したポング・クレル将軍
20 BBY、アンバラの戦いのさなか、ジェダイ将軍のポング・クレルが共和国の反逆者であることが発覚した。独立星系連合のドゥークー伯爵に内通していたクレルは、指揮下のクローン・トルーパーを大勢死なせて拘束されたあと、トルーパー・ドグマによって射殺された。[2]
19 BBY、ジェダイ・パダワンのアソーカ・タノはジェダイ・テンプルの格納庫爆破事件の濡れ衣を着せられ、共和国とジェダイ・オーダーに対する反逆罪と殺人罪で裁判にかけられた。裁判のさなか、真犯人のバリス・オフィーが捕まったためアソーカの容疑は晴れたが、彼女は自分を追放処分にしたジェダイ・オーダーを信じられなくなり、そのままジェダイを去った。[3]
戦争の終盤、最高議長シーヴ・パルパティーンの正体がシスの暗黒卿であることを知ったメイス・ウィンドゥは、仲間のジェダイとともに議長の逮捕を試みた。パルパティーンは彼らの行為を反逆罪とみなし、ライトセーバーの対決を繰り広げた。この事件をきっかけに、ジェダイ・オーダーのメンバー全員が国家の反逆者というレッテルを貼られ、オーダー66の処刑対象となった。[4]
銀河帝国

帝国は反逆者に対して厳しい措置をとった
5 BBY、ロザルの果物屋であるヨーファーは、カンバーレイン・アレスコ司令官やマイルズ・グリント管理官から商売の許可証を持っていないことを指摘された際、帝国のせいでロザルの暮らしがひどくなったと文句を言った。アレスコはヨーファーの発言は反逆行為に値するとしてその場で逮捕しようとしたが、エズラ・ブリッジャーが騒ぎを起こしたため、果物売りは見逃されることになった。[5]
4 BBY、帝国がロザルを包囲した後、帝国のやり方についていけなくなったマーケス・チュア大臣は、反乱者のグループに接触して亡命を求めた。帝国に処刑されることを恐れていたチュア大臣は、自分が逃げる手伝いをしてくれれば、反乱者に有益な情報を提供すると申し出た。しかしチュアはキャピタル・シティから脱出しようとした際に帝国に殺され、反乱者たちに大臣暗殺の濡れ衣が着せられた。[6]
2 BBY、帝国元老院のモン・モスマ議員は帝国が行ったゴーマンの虐殺を公然と批判したため反逆者とみなされた。彼女は逃亡を余儀なくされ、反乱者のグループと合流して正式に共和国再建のための同盟(反乱同盟)を設立した。[7]
0 BBY、ダース・ヴェイダーはデス・スター設計図を運んでいたプリンセス・レイア・オーガナを捕まえ、彼女を「反乱同盟のメンバーで反逆者」と呼んだ。[8]
ファースト・オーダー
34 ABY、ファースト・オーダーのストームトルーパーFN-2187はレジスタンスの捕虜ポー・ダメロンの脱走を手伝うという反逆行為を犯した。その後彼は“フィン”と名を変え、レジスタンスの任務を手伝った。ストームトルーパーFN-2199は、タコダナの戦いでフィンと遭遇した際、かつての同僚を反逆者と糾弾した。[9]
ファースト・オーダーは反逆罪に対して厳しい処分を下し、反逆者の処刑執行を専門とするエクセキューショナー・トルーパーという専門の兵士がいた。エクセキューショナー・トルーパーはレーザー・アックスと呼ばれる武器を使って反逆者の断頭を執行した。[10]
登場作品
参考資料
- サビーヌ マイ・レベル・スケッチブック
- スター・ウォーズ プロパガンダ:銀河系における扇動絵画の歴史
- スター・ウォーズ 最後のジェダイ ビジュアル・ディクショナリー
- スター・ウォーズ:レベル・ファイルズ
- スター・ウォーズ:スカム・アンド・ヴィラニー