この惑星はアウター・リム・テリトリーのモッデル宙域、モンスア星雲内に存在し、大気圏の高層が激しい放電嵐に覆われていた。宇宙からでは、航法コンピューターでも惑星と認識されず、スキャナーも役に立たないような環境だったが、放電嵐の下にはオアシスのような美しい風景が広がっていた。帝国時代、密輸業者のハン・ソロとチューバッカは偶然この星に不時着したことをきっかけに、地表の洞窟を密輸の隠れ家として利用するようになった。
0 ABY、ヤヴィンの戦いの直後、共和国再建のための同盟の一員として新拠点の候補地偵察を行っていたハン・ソロとプリンセス・レイア・オーガナは、モッデル宙域で遭遇した帝国軍から逃げるため、この惑星に避難した。ハンに恨みを持つサナ・スタロスに見つかって追い詰められはしたものの、2人は帝国の追撃をかわすためやむを得ずサナと協力することになり、スターシップ<ヴォルト・コブラ>でインペリアルII級スター・デストロイヤーやTIEファイターの攻撃を振り切って、ハイパースペースへ逃げ込んだ。
特徴[]
銀河系のアウター・リム・テリトリー[1]、モンスア星雲の中に存在したこの惑星は、大気圏が放電嵐で満ちており、その激しさは航法コンピューターでも惑星と認識されないほどだった。しかし高層の嵐を抜けると、地表には美しい風景が広がっており、人間種族が呼吸可能な大気も備えていた。この惑星には草原や洞窟、滝、切り立った岩の地形が広がっており、さまざまな植物が生い茂っていた。また放電嵐がスキャナーを妨害するため、惑星の外から地表の様子を確認することは不可能だった。こうした特徴から、この惑星はほとんど誰にも存在を知られていなかったため、レイア・オーガナは共和国再建のための同盟の基地として利用可能かもしれないと考えた。[2]
歴史[]
帝国時代、密輸業者のハン・ソロとその相棒チューバッカはこの惑星に偶然不時着し、激しい嵐の層の下に、思いがけず美しいオアシスが広がっていることを知った。ハンはこの惑星の洞窟に隠れ家をつくり、密輸の拠点として使うようになった。また、ハンの知り合いである[2] 密輸業者の[3] サナ・スタロスも、この惑星の存在を知っていた。[2] あるとき、ハンとサナは強奪計画のために偽装結婚をしたが、作戦が失敗に終わった後、ハンはサナの分け前を持ったまま姿を消した。それ以来サナはハンの行方を追い、いずれ彼が隠れ家に戻ってくると考え、モンスア星雲の惑星の軌道にもプローブ・ドロイドを配置しておいた。[1]
0 ABY[4]、サイムーン1攻撃の直後、共和国再建のための同盟の一員となっていたハンは、プリンセス・レイア・オーガナと一緒に、反乱軍の新拠点候補地の偵察任務を行った。ガナス・クラウドやトリンデロ星系、オヴァイスの月といった辺境を巡る旅の途中、2人の乗るラムダ級T-4aシャトル<インヴィクタス>は、モッデル宙域で銀河帝国のTIEファイターと遭遇してしまう。領域内に隠れ家があることを思い出したハンは、数光年離れた嵐の星まで飛び、放電嵐で追手を振り切った。シャトルを地上に降ろすと、ハンはしばらく時間をつぶすためレイアを隠れ家へ案内した。ハンは保管しておいたコレリアン・ワインを取り出したが、レイアは重要な任務の途中で安い誘惑をしかけてきたハンに激怒した。[2]
2人が外に出た時、帝国の封鎖を抜けてきたサナのスターシップ<ヴォルト・コブラ>が姿を現した。サナはハンたちの近くをレーザー砲で銃撃した後、船から降り、自分はハンの妻だとレイアに名乗った。[2] その頃、惑星軌道にはキーナー提督指揮下のインペリアルII級スター・デストロイヤーが到着し、TIEファイターとTIEボマー部隊が2隻の不審船を見つけるため大気圏内に送り込まれた。地上では、レイアが帝国のお尋ね者であることを知ったサナが<インヴィクタス>を破壊し、彼女を捕まえて帝国に差し出そうとした。サナは帝国に居場所を知らせたが、レイアが反撃を試みため、3人は一触即発の状況に陥った。[1]
地上に降りたTIEファイター・パイロットたちと銃撃戦が始まると、ハンは自分も反乱軍のお尋ね者になっていることをサナに打ち明けた。成り行き上、サナとハン、レイアは帝国軍から逃げるため手を結ぶことになり、TIEパイロットたちを撃退して<ヴォルト・コブラ>に乗り込んだ。<コブラ>はTIEファイターに追われながら放電嵐を飛び抜けたが、軌道ではスター・デストロイヤーとさらに多くのファイターが待ち受けていた。しかしハイパースペース・ジャンプの計算が終わるまでのあいだハンとレイアが<コブラ>の砲手として敵を退け、3人は無事にモンスア星雲から脱出することができた。[1]
制作の舞台裏[]
この惑星は2015年5月20日に発売された正史のコミック『スター・ウォーズ:スカイウォーカーの衝撃 #5』(ジェイソン・アーロン作、ジョン・カサディ画)で初登場を果たし[2]、その続編である『スター・ウォーズ:ナー・シャッダの決斗』(アーロン作、スチュアート・インモネン画)にも登場した。[1]