回収攻撃チーム(Recovery Strike Team)は帝国時代初頭にクローンの少女オメガを生け捕りにするため先端科学部門によって送り出された、クローン・コマンダー・ウォルフ率いる帝国軍の部隊。クローン・コマンドーとクローンのストームトルーパー、そして非クローンのTKトルーパーによって構成され、クローン・トルーパー・パイロットが操縦する2隻のロー級輸送シャトルを移動手段として使用した。
概要[]
- 「我々の任務は標的を生きたまま取り戻すことだ」
- ―コマンダー・ウォルフ[出典]
銀河帝国の回収攻撃チームは主にクローンのストームトルーパーによって構成され[1] 非クローンのTKストームトルーパーも数名参加していた。指揮官はクローン・コマンダー・ウォルフで、クローン・ルテナント・ヒロを含む、少なくとも2名のクローン・コマンドーがチームに加わっていた。チームの兵士たちはマーキングのない標準的なフェーズIIクローン・トルーパー・アーマーを身に着け、DC-15Aブラスター・カービンやDC-15Aブラスター・ライフルで武装していた。またウォルフは灰色のマーキングが施された専用のフェーズIIアーマー、クローン・コマンドーたちはカターン級コマンドー・アーマーを装着した。惑星テスへ派遣された際、彼らは2隻のロー級輸送シャトルを使用し、クローン・トルーパー・パイロットがその操縦士を務めた。[2]
歴史[]
- 「死体を回収しろ。撤収するぞ」
「しかしコマンダー、奴らは裏切り者です」
「かもしれない。だがクローンだ。仲間には違いない」 - ―ヒロとウォルフ[出典]

テスへ向かう回収攻撃チーム
帝国時代初頭、CXトルーパーのCX-2によって、クローンの少女オメガが惑星テスにいるという情報がもたらされた。オメガは先端科学部門の秘密拠点であるタンティス基地から脱出した逃亡者であり、バッド・バッチやキャプテン・レックス率いるクローンの反乱グループと行動を共にしていた。CX-2から報告を受けた先端科学部門のコマンダー・スコーチは、オメガを必ず生け捕りにするようCX-2に念を押し、回収攻撃チームの到着に備えるよう指示した。回収攻撃チームは2隻のロー級シャトルですぐに現地へ向かい、ウォルフは標的を生け捕りにするためブラスター出力はスタンに設定するよう部下たちに指示した。一方、CX-2はチームの到着を待たずに敵との交戦を開始し、敵の捕虜となっていたCX-1や、反乱組織のクローン数名を抹殺した。[1]
回収攻撃チームのシャトルが到着した時、テスのボマー・オーダー修道院にはすでに火の手が上がっていた。ウォルフはCX-2が勝手に攻撃を行ったことや、敵が自分たちと同じクローンであることに驚いた。ウォルフは任務を確実に遂行するため自分の命令に従うようCX-2に命じたが、極秘師団の一員であるCX-2は独断での行動を続けた。その後、ウォルフたちは戦闘の跡を確認し、敵が修道院の下の岩山に逃げ込んだことを知った。ウォルフは修道院の入り口の封鎖を命じると、チーム1を指揮して岩山の下部にあるプラットフォームへ移動し、チーム2には待機を命じた。彼らは下層から階段を上って敵に迫ったが、オメガと仲間たちは途中の階にあるハンガー・ベイからリーチ・ヴェッセル<レモラ=ワン>に乗り込み、岩山から脱出した。<レモラ=ワン>はCX-2の狙撃でジャングルに墜落し、ウォルフはまたしても勝手な行動を取った工作員を厳重注意した。[2]

ウォルフと回収攻撃チーム
墜落地点を調査した後、回収攻撃チームのシャトルは二手に分かれて逃亡者たちを捜索した。チーム2が先に敵を発見したが、バッド・バッチは発煙弾を使ってシャトルから身を隠すと、降下してきた兵士たちを煙の中で次々と仕留めていった。またバッド・バッチのクロスヘアーがシャトルのパイロットをスナイパー・ライフルで狙撃し、シャトルを墜落させた。その後、逃亡者たちは仲間のエコーとの合流地点にたどり着いたが、エコーより先にウォルフのチーム1が現場に到着した。ウォルフと部下たちはシャトルから降りると、逃亡者たちに降伏を求めた。しかしウォルフはこのとき初めて、クローン戦争終結時に戦死したと思われていたレックスが反乱組織のリーダーであることを知った。ウォルフはブラスターを降ろすと、クローンが帝国の研究の実験台にされているというレックスの説明に耳を貸した。それからしばらくしてエコーの輸送船<レモラ>が到着したが、ウォルフはレックスとその仲間たちが船に乗って去っていくのを止めず、黙って見送った。その後、ウォルフは戦死者の回収と撤退をヒロに命じた。[2]