失われた20人(Lost Twenty)、あるいは失われた者(The Lost)はジェダイの歴史においてジェダイ・オーダーを去る決意をした20人のジェダイ・マスターの総称である。ジェダイ最高評議会のユラ・ブレイロンによれば、失われた20人はジェダイの規範に幻滅した者たちである。20人目にあたるドゥークー伯爵はフォースのダークサイドへ転向し、最終的にシス卿となった。
歴史[]
失われた20人とは、ジェダイ・オーダーの長い歴史の中で、オーダーへの忠誠を放棄した総勢20名のジェダイ・マスターの総称である。[1] 失われた者のなかには、ラダキのように強力なシスとなった者もいれば、指導者となった者、教鞭をとった者もいたが、大半は歴史の中に姿を消し、二度とその名が囁かれることは無かった。ジェダイ最高評議会のジェダイ・マスター・ユラ・ブレイロンによれば、失われた者は皆、オーダーの厳格な教義に幻滅した者たちだった。[3]
グランド・マスターのヨーダは、失われた者の1人であるマスター・トレニスの脱退を悲しいできごととして記憶していた。[3] 銀河共和国時代終盤の42 BBY[2]、ジェダイ・マスター・ドゥークーがオーダーを去った。共和国やジェダイのやり方に失望していたドゥークーは、母星セレノーで発生した侵略がきっかけとなってオーダー脱退を決意し、セレノーの伯爵として家督を継いだ。[3] ドゥークーの離脱により、失われた者は総勢20人となった。[1] やがてドゥークーはダークサイドに転向してシスの暗黒卿ダース・シディアスの弟子となり、ダース・タイラナスという名を与えられた。[4]
22 BBY当時、惑星コルサントのジェダイ・テンプル内にあるアーカイブには、失われた20人それぞれを模した[1] ブロンジウム製の[5] 胸像が飾られていた。[1] この頃、ドゥークー伯爵は独立星系連合の指導者として共和国に対する分離主義危機を扇動し、クローン戦争に向けた準備を進めていた。[4]
制作の舞台裏[]
失われた20人はもともと2002年公開の映画『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』のために作られた設定であり、同作のカットされたシーンの中で紹介されている。「失われた20人」と題されたこのシーンでは、ジェダイ・アーカイブの主任司書であるジョカスタ・ヌーが、ドゥークーの胸像を見つめているジェダイ・ナイトのオビ=ワン・ケノービに声をかける。ケノービとヌーはドゥークーのジェダイ・オーダー脱退や、彼が分離主義運動の指導者になったことについて会話を交わす。[4]
正史媒体では、2015年に発売された正史の設定資料『きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック』で初めて、失われた20人の設定が紹介された。[1]
登場作品[]
- ドゥークー:ジェダイ・ロスト (像が登場) (回想シーン)
- スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー ダーク・テンプル (像が登場) (回想シーン)
- エイジ・オブ・リパブリック オビ=ワン・ケノービ (像が登場)
- スター・ウォーズ:オビ=ワン&アナキン (間接的に言及)
- スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 (初登場) (像が登場)
- スター・ウォーズ:シスの暗黒卿 帝国の爪牙 (像が登場)
- スター・ウォーズ:シスの暗黒卿 潰えた遺産 (像が登場)
参考資料[]
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック
- ↑ 2.0 2.1 『きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック』によれば、「失われた20人」の最後の1人はドゥークーである。『THE STAR WARS BOOK はるかなる銀河のサーガ 全記録』によればドゥークーがジェダイ・オーダーを脱退したのは『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の42年前であり、『スター・ウォーズ ギャラクティック アトラス』の暦法に照らし合わせると42 BBYの出来事となる。
- ↑ 3.0 3.1 3.2 ドゥークー:ジェダイ・ロスト
- ↑ 4.0 4.1 4.2 スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
- ↑ スター・ウォーズ ビジュアル・ディクショナリー新完全版