Wookieepedia
タグ: sourceedit
(5人の利用者による、間の32版が非表示)
1行目: 1行目:
{{Eras}}
+
{{Eras|type=canon}}
 
{{Organization
 
{{Organization
 
|imageBG=
 
|imageBG=
7行目: 7行目:
 
|founder=
 
|founder=
 
|leader=
 
|leader=
|members=*[[オーン・フリー・ター]]
+
|members=*[[ベイル・オーガナ]]
*[[パドメ・アミダラ]]
 
*[[・オーガナ]]
 
 
*[[モン・モスマ]]
 
*[[モン・モスマ]]
 
*[[レイア・オーガナ]]
 
*[[レイア・オーガナ]]
  +
*[[オーン・フリー・ター]]
  +
*[[ガル・トレイヴィス]]
 
|headquarters=
 
|headquarters=
 
|locations=
 
|locations=
22行目: 22行目:
 
|era=
 
|era=
 
|affiliation=[[銀河帝国]]}}
 
|affiliation=[[銀河帝国]]}}
{{Quote|コルサントは万事順調らしいですね」<br />「忙しくてたまらん」<br />「元老院が協力してくれるのでは?」<br />「いまは助言をくれるよりも、私に仕えている状態だ|[[ウィルハフ・ターキン]]と皇帝[[ダース・シディアス|シーヴ・パルパティーン]]|ターキン}}
+
{{Quote|コルサントは万事順調らしいですね」<br />「忙しくてたまらん」<br />「元老院が協力してくれるのでは?」<br />「いまは助言をくれるよりも、私に仕えている状態だ|[[ウィルハフ・ターキン]]と皇帝[[シーヴ・パルパティーン]]|ターキン}}
'''帝国元老院'''(Imperial Senate)は[[銀河帝国|第1銀河帝国]]の法律上の立法府である。[[銀河共和国]]の[[ダース・シディアス|シーヴ・パルパティーン]][[最高議長]]が帝国の成立を[[ニュー・オーダー宣言|宣言]]した際、[[銀河元老院]]の後継組織として再編成された。帝国の誕生から19[[標準年|年]]後、[[共和国再建のための同盟|反乱軍]]を密かに支援していた[[オルデラン]]代表の[[レイア・オーガナ]][[元老院議員]]が逮捕された後、皇帝は元老院の解散を宣言した。元老院の権力は、各地の[[総督]]や軍隊に引き継がれた。
+
'''帝国元老院'''(Imperial Senate)は[[銀河帝国|第1銀河帝国]]の法律上の立法府である。[[銀河共和国]]の[[シーヴ・パルパティーン]][[最高議長]]が帝国の成立を[[ニュー・オーダー宣言|宣言]]した際、[[銀河元老院]]の後継組織として再編成された。帝国の誕生から19[[標準年|年]]後、[[共和国再建のための同盟|反乱軍]]を密かに支援していた[[オルデラン]]代表の[[レイア・オーガナ]][[元老院議員]]が逮捕された後、皇帝は元老院の解散を宣言した。元老院の権力は、各地の[[総督]]や軍隊に引き継がれた。
 
==歴史==
 
==歴史==
 
{{Quote|諸君、帝国元老院の事は、もう心配する必要はなくなった。皇帝が元老院を永久に解散させたという知らせを、たった今受け取ったばかりだ。旧共和国の最後の残党は一掃された|[[ウィルハフ・ターキン]]<ref>訳文は小説『[[デス・スター(小説)|デス・スター]]』([[富永和子]]訳)による。</ref>|スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望}}
 
{{Quote|諸君、帝国元老院の事は、もう心配する必要はなくなった。皇帝が元老院を永久に解散させたという知らせを、たった今受け取ったばかりだ。旧共和国の最後の残党は一掃された|[[ウィルハフ・ターキン]]<ref>訳文は小説『[[デス・スター(小説)|デス・スター]]』([[富永和子]]訳)による。</ref>|スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望}}
 
[[file:MP-Leia.png|thumb|left|170px|帝国のレイア・オーガナ議員は外交特権を利用して反乱軍を手助けしていた]]
 
[[file:MP-Leia.png|thumb|left|170px|帝国のレイア・オーガナ議員は外交特権を利用して反乱軍を手助けしていた]]
[[クローン戦]]が[[ムスタファーの任務|終結]]した際、[[銀河共和国]]の[[ダース・シディアス|シーヴ・パルパティーン]][[最高議長]](その正体は[[シスの暗黒卿]][[ダース]]・シディアスだった)は[[銀河帝国]]の成立を[[ニュー・オーダー宣言|宣言]]し、自らその初代[[銀河皇帝]]になった。[[ニュー・オーダー]]体制の誕生に伴い、共和国の[[銀河元老院]]は帝国元老院へと生まれ変わった。[[元老院議員]]の多くがこの改革を歓迎したが、[[パドメ・アミダラ]]や[[ベイル・オーガナ]]といった一部の議員は不満を抱いていた。新しい元老院は14[[標準年|年]]間にわたって存続したが、各領域の支配権は皇帝の[[総督]]たちに委ねられ、元老院の権力はしだいに弱まっていった。しかしパルパティーンは、帝国加盟惑星にもまだ政府内で役目が残っていると思わせるため、元老院を解散させずに残していた。彼は最終的に元老院を解散させるつもりでいたが、[[デス・スター]]が完成するまでの間、[[銀河系]]の秩序を保つためにまだこの組織が必要だったのである。
+
[[クローン戦]]が[[ムスタファーの任務|終結]]した際、[[銀河共和国]]の[[シーヴ・パルパティーン]][[最高議長]](その正体は[[シスの暗黒卿]][[ダース]]・シディアスだった)は[[銀河帝国]]の成立を[[ニュー・オーダー宣言|宣言]]し、自らその初代[[銀河皇帝]]になった。[[ニュー・オーダー]]体制の誕生に伴い、共和国の[[銀河元老院]]は帝国元老院へと生まれ変わった。[[元老院議員]]の多くがこの改革を歓迎したが、[[パドメ・アミダラ]]や[[ベイル・オーガナ]]といった一部の議員は不満を抱いていた。新しい元老院は14[[標準年|年]]間にわたって存続したが、各領域の支配権は皇帝の[[総督]]たちに委ねられ、元老院の権力はしだいに弱まっていった。しかしパルパティーンは、帝国加盟惑星にもまだ政府内で役目が残っていると思わせるため、元老院を解散させずに残していた。彼は最終的に元老院を解散させるつもりでいたが、[[デス・スター]]が完成するまでの間、[[銀河系]]の秩序を保つためにまだこの組織が必要だったのである。
   
しかし、議員の中には元老院の無力さを理解していない者もいた。[[スラド]]代表の[[ナデア・トゥラル]]議員は、重要な会議で投票を行うことで、帝国に違いをもたらすことは可能だと考えていた。多くの議員と同様、彼女は元老院の投票結果は法律に反映されると信じていた。トゥラルは知らなかったが、実際のところ皇帝は投票で決定された変更を履行せず、元老院議員たちを無意味な満足感に浸らせていた。惑星[[ラサン]]が[[ラサン陥落|陥落]]した際、帝国元老院は[[T-7イオン・ディスラプター・ライフル]]の使用を禁止した。しかし、[[帝国軍]]は元老院の決定を無視し、[[ロザル]]でこの武器を製造する計画を立てていた。
+
しかし、議員の中には元老院の無力さを理解していない者もいた。[[スラド]]代表の[[ナデア・トゥラル]]議員は、重要な会議で投票を行うことで、帝国に違いをもたらすことは可能だと考えていた。多くの議員と同様、彼女は元老院の投票結果は法律に反映されると信じていた。トゥラルは知らなかったが、実際のところ皇帝は投票で決定された変更を履行せず、元老院議員たちを無意味な満足感に浸らせていた。惑星[[ラサン]]が[[ラサン包囲戦|陥落]]した際、帝国元老院は[[T-7イオン・ディスラプター・ライフル]]の使用を禁止した。しかし、[[帝国軍]]は元老院の決定を無視し、[[ロザル]]でこの武器を製造する計画を立てていた。
   
ほぼ皇帝の権力下に置かれていた帝国元老院は、旧共和国の最後の名残ともいえる存在だった。しかし、この元老院の内部でも、帝国に対する[[共和国再建のための同盟|反乱運動]]を支持する動きが高まっていた。[[オルデラン]]代表の[[王子|プリンセス]]・[[レイア・オーガナ]]を始めとする特定の議員は、外交特権を利用して密かに反乱同盟軍を支援していた。帝国の誕生から19年後、オーガナ議員が[[デス・スター]]の[[デス・スター設計図|設計図]]を運んでいたところを[[アナキン・スカイウォーカー|ダース・ヴェイダー]]に捕えられた。元老院内部に反乱軍に対する同情心が生まれるのを防ぐため、ヴェイダーはオーガナの[[CR90コルベット|宇宙船]]<[[タンティヴIV]]>から遭難信号を発信させ、搭乗員は全員死亡したと報告した。その後、皇帝は帝国元老院を解散させ、その権力は各地の総督や軍隊に移行した。
+
ほぼ皇帝の権力下に置かれていた帝国元老院は、旧共和国の最後の名残ともいえる存在だった。しかし、この元老院の内部でも、帝国に対する[[共和国再建のための同盟|反乱運動]]を支持する動きが高まっていた。[[オルデラン]]代表の[[王子|プリンセス]]・[[レイア・オーガナ]]を始めとする特定の議員は、外交特権を利用して密かに反乱同盟軍を支援していた。帝国の誕生から19年後、オーガナ議員が[[デス・スター]]の[[デス・スター設計図|設計図]]を運んでいたところを[[アナキン・スカイウォーカー|ダース・ヴェイダー]]に捕えられた。元老院内部に反乱軍に対する同情心が生まれるのを防ぐため、ヴェイダーはオーガナの[[CR90コルベット|宇宙船]]<[[タィーIV]]>から遭難信号を発信させ、搭乗員は全員死亡したと報告した。その後、皇帝は帝国元老院を解散させ、その権力は各地の総督や軍隊に移行した。
 
==権力==
 
==権力==
 
{{Quote|リストよ。ロザルとその周辺の星にいる、反乱者に協力している人たちの」<br />「どうしてその協力者たちは逮捕されてないんだ?」<br />「元老院に強い味方がいるの。帝国は監視を続けるだけで手は出せない|[[マーケス・チュア]]と[[コマンダー]]・[[ジュン・サトー]]|スター・ウォーズ 反乱者たち/ロザルに立ちこめる暗雲}}
 
{{Quote|リストよ。ロザルとその周辺の星にいる、反乱者に協力している人たちの」<br />「どうしてその協力者たちは逮捕されてないんだ?」<br />「元老院に強い味方がいるの。帝国は監視を続けるだけで手は出せない|[[マーケス・チュア]]と[[コマンダー]]・[[ジュン・サトー]]|スター・ウォーズ 反乱者たち/ロザルに立ちこめる暗雲}}
37行目: 37行目:
 
法律上、帝国元老院は立法権を有していた。元老院議員は彼らが代表している民衆の名において投票を行ったが、実際に投票結果を法律に反映させる権力を持っていたのは皇帝パルパティーンだった。元老院は、皇帝のあらゆる法令に賛同しなければならなかった。パルパティーンが会議に姿を現すのは稀で、ごくわずかな議員が元老院議事堂での答弁を要求したものの、彼らは懲戒処分になるか沈黙させられた。
 
法律上、帝国元老院は立法権を有していた。元老院議員は彼らが代表している民衆の名において投票を行ったが、実際に投票結果を法律に反映させる権力を持っていたのは皇帝パルパティーンだった。元老院は、皇帝のあらゆる法令に賛同しなければならなかった。パルパティーンが会議に姿を現すのは稀で、ごくわずかな議員が元老院議事堂での答弁を要求したものの、彼らは懲戒処分になるか沈黙させられた。
   
==登場作品==
+
==登場エピソード==
  +
{{Scroll box|
*[[スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐]] {{1st}}
 
*[[ロード・オブ・シス]] {{mo}}
+
*[[カタリ]] {{Mo}}
*[[ターキン]] {{mo}}
+
*{{EP3}} {{1st}}
  +
*{{MC|DL3}} {{Mo}}
*[[反乱者たち(2) 帝国の日]] {{mo}}
 
  +
*[[アソーカ(小説)|アソーカ]] {{Mo}}
*{{Rebels|嘆きのドロイド}} {{mo}}
 
  +
*[[ロード・オブ・シス]] {{Mo}}
*{{Rebels|マスター救出作戦}} {{mo}}
 
 
*[[ターキン]] {{Mo}}
*{{Rebels|帝国の日(エピソード)|帝国の日}} {{C|ホロネット上に登場}}
 
  +
*{{SOLO|小説}} {{Mo}}
*[[スター・ウォーズ 反乱者たち/ロザルに立ちこめる暗雲]] {{mo}}
 
*[[ス・ウォズ エピソード4/新たなる希望]] {{1stm}}
+
*[[スン(小説)|スロ]] {{Mo}}
  +
*{{MC|T}} {{Mo}}
*[[スター・ウォーズ:プリンセス・レイ]] {{mo}}
 
*[[スター・ウォーズ:ダース・ベイダー]] {{mo}}
+
*[[ロスト・スターズ]] {{Mo}}
 
*{{Rebels|Droids in Distress}} {{Mo}}
*[[スター・ウォーズ:ダース・ベイダー2 影と秘密]] {{mo}}
 
  +
*{{Rebels|Rise of the Old Masters}} {{Mo}}
*[[Aftermath]] {{mo}}
 
  +
*{{Rebels|Empire Day (episode)|Empire Day}} {{C|[[ホロネット・ニュース]]の画像}}
*[[Lost Stars]] {{mo}}
 
 
*[[スター・ウォーズ 反乱者たち/ロザルに立ちこめる暗雲]] {{Mo}}
 
*[[・オーガナ オルデラーンの王女]]
  +
*{{Rebels|A Princess on Lothal}} {{Mo}}
  +
*{{Rebels|Ghosts of Geonosis}} {{Mo}}
  +
*{{Rebels|Secret Cargo}} {{Mo}}
  +
*{{Rebels|In the Name of the Rebellion}} {{Mo}}
  +
*[[ウィルズの守護者(小説)|ウィルズの守護者]] {{Mo}}
  +
*{{RO}} {{Mo}}
  +
*{{RO|小説}} {{Mo}}
  +
*{{RO|ジュニアノベル}} {{Mo}}
  +
*{{RO|コミック}} {{Mo}}
  +
*{{Shortstory|story=Raymus|book=From a Certain Point of View}} {{Mo}}
  +
*{{EP4}} {{1stm}}
  +
*{{Shortstory|story=The Bucket|book=From a Certain Point of View}} {{Mo}}
  +
*{{Shortstory|story=Fully Operational (short story)|sformatted=Fully Operational|book=From a Certain Point of View}} {{Mo}}
  +
*{{Shortstory|story=An Incident Report|book=From a Certain Point of View}} {{Mo}}
  +
*{{Shortstory|story=Change of Heart|book=From a Certain Point of View}} {{Mo}}
  +
*{{Shortstory|story=Eclipse (short story)|sformatted=Eclipse|book=From a Certain Point of View}} {{Mo}}
  +
*{{Shortstory|story=Verge of Greatness|book=From a Certain Point of View}} {{Mo}}
  +
*{{Shortstory|story=There is Another|book=From a Certain Point of View}} {{Imo}}
  +
*{{Shortstory|story=Contingency Plan|book=From a Certain Point of View}} {{Mo}}
  +
*[[バトルフロント II:インフェルノ分隊]] {{Mo}}
  +
*{{MC|PL}} {{Mo}}
  +
*[[おれたちの船って最高だぜ! ハン・ソロとチューバッカの冒険]] {{Mo}}
  +
*{{MC|DV1}} {{Mo}}
  +
*{{MC|DV2}} {{Mo}}
  +
*{{MC|SWa1}} {{Mo}}
  +
*{{MC|SW3}} {{Mo}}
  +
*[[反乱軍の危機を救え! レイア姫の冒険]] {{Mo}}
  +
*[[アフターマス]] {{Mo}}
 
*[[スター・ウォーズ・アップライジング]] {{Mo}}
  +
*[[アフターマス:命の借り]] {{Mo}}
  +
*[[アフターマス:帝国の終焉]] {{Mo}}
  +
*[[ブラッドライン]] {{Mo}}
  +
*{{EP7|ジュニアノベル}} {{Mo}}
  +
*{{EP8|小説}} {{mo}}
  +
}}
   
 
==参考資料==
 
==参考資料==
*{{SWE|groups|empire|Galactic Empire}}
 
*{{Databank|galactic-empire|Galactic Empire}}
 
 
*[[スター・ウォーズ 100シーン]]
 
*[[スター・ウォーズ 100シーン]]
  +
*[[スター・ウォーズ 反乱者たち:ビジュアル・ガイド]]
  +
*[[サビーヌ マイ・レベル・スケッチブック]]
 
*[[アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科]]
 
*[[アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科]]
  +
*[[きみは、知っているか!? スター・ウォーズ はやわかりデータブック]]
  +
*[[スター・ウォーズ プロパガンダ:銀河系における扇動絵画の歴史]]
  +
*[[スター・ウォーズ:オン・ザ・フロントライン]]
 
*[[スター・ウォーズ フォースの覚醒のなかまたち100]]
  +
*{{EP8|BC}}
 
*[[スター・ウォーズ:レベル・ファルズ]]
  +
*[[Star Wars THE GALACTIC EXPLORER’S GUIDE]]
 
*{{SWE|groups|empire|Galactic Empire}}
 
*{{Databank|galactic-empire|Galactic Empire}}
   
 
==脚注==
 
==脚注==
 
{{Reflist}}
 
{{Reflist}}
   
  +
{{Interlang
{{interlang
 
 
|en=Imperial_Senate
 
|en=Imperial_Senate
  +
|ko=제국 의회
 
}}
 
}}
  +
 
{{DEFAULTSORT:ていこくけんろういん}}
 
{{DEFAULTSORT:ていこくけんろういん}}
 
[[カテゴリ:正史の記事]]
 
[[カテゴリ:正史の記事]]
 
[[カテゴリ:議会]]
 
[[カテゴリ:議会]]
[[カテゴリ:帝国の組織]]
+
[[カテゴリ:銀河帝国の組織]]

2020年1月15日 (水) 12:44時点における版

「コルサントは万事順調らしいですね」
「忙しくてたまらん」
「元老院が協力してくれるのでは?」
「いまは助言をくれるよりも、私に仕えている状態だ」
ウィルハフ・ターキンと皇帝シーヴ・パルパティーン[出典]

帝国元老院(Imperial Senate)は第1銀河帝国の法律上の立法府である。銀河共和国シーヴ・パルパティーン最高議長が帝国の成立を宣言した際、銀河元老院の後継組織として再編成された。帝国の誕生から19後、反乱軍を密かに支援していたオルデラン代表のレイア・オーガナ元老院議員が逮捕された後、皇帝は元老院の解散を宣言した。元老院の権力は、各地の総督や軍隊に引き継がれた。

歴史

「諸君、帝国元老院の事は、もう心配する必要はなくなった。皇帝が元老院を永久に解散させたという知らせを、たった今受け取ったばかりだ。旧共和国の最後の残党は一掃された」
ウィルハフ・ターキン[1][出典]
MP-Leia

帝国のレイア・オーガナ議員は外交特権を利用して反乱軍を手助けしていた

クローン戦争終結した際、銀河共和国シーヴ・パルパティーン最高議長(その正体はシスの暗黒卿ダース・シディアスだった)は銀河帝国の成立を宣言し、自らその初代銀河皇帝になった。ニュー・オーダー体制の誕生に伴い、共和国の銀河元老院は帝国元老院へと生まれ変わった。元老院議員の多くがこの改革を歓迎したが、パドメ・アミダラベイル・オーガナといった一部の議員は不満を抱いていた。新しい元老院は14間にわたって存続したが、各領域の支配権は皇帝の総督たちに委ねられ、元老院の権力はしだいに弱まっていった。しかしパルパティーンは、帝国加盟惑星にもまだ政府内で役目が残っていると思わせるため、元老院を解散させずに残していた。彼は最終的に元老院を解散させるつもりでいたが、デス・スターが完成するまでの間、銀河系の秩序を保つためにまだこの組織が必要だったのである。

しかし、議員の中には元老院の無力さを理解していない者もいた。スラッド代表のナデア・トゥラル議員は、重要な会議で投票を行うことで、帝国に違いをもたらすことは可能だと考えていた。多くの議員と同様、彼女は元老院の投票結果は法律に反映されると信じていた。トゥラルは知らなかったが、実際のところ皇帝は投票で決定された変更を履行せず、元老院議員たちを無意味な満足感に浸らせていた。惑星ラサン陥落した際、帝国元老院はT-7イオン・ディスラプター・ライフルの使用を禁止した。しかし、帝国軍は元老院の決定を無視し、ロザルでこの武器を製造する計画を立てていた。

ほぼ皇帝の権力下に置かれていた帝国元老院は、旧共和国の最後の名残ともいえる存在だった。しかし、この元老院の内部でも、帝国に対する反乱運動を支持する動きが高まっていた。オルデラン代表のプリンセスレイア・オーガナを始めとする特定の議員は、外交特権を利用して密かに反乱同盟軍を支援していた。帝国の誕生から19年後、オーガナ議員がデス・スター設計図を運んでいたところをダース・ヴェイダーに捕えられた。元老院内部に反乱軍に対する同情心が生まれるのを防ぐため、ヴェイダーはオーガナの宇宙船タナヴィーIV>から遭難信号を発信させ、搭乗員は全員死亡したと報告した。その後、皇帝は帝国元老院を解散させ、その権力は各地の総督や軍隊に移行した。

権力

「リストよ。ロザルとその周辺の星にいる、反乱者に協力している人たちの」
「どうしてその協力者たちは逮捕されてないんだ?」
「元老院に強い味方がいるの。帝国は監視を続けるだけで手は出せない」
マーケス・チュアコマンダージュン・サトー[出典]

法律上、帝国元老院は立法権を有していた。元老院議員は彼らが代表している民衆の名において投票を行ったが、実際に投票結果を法律に反映させる権力を持っていたのは皇帝パルパティーンだった。元老院は、皇帝のあらゆる法令に賛同しなければならなかった。パルパティーンが会議に姿を現すのは稀で、ごくわずかな議員が元老院議事堂での答弁を要求したものの、彼らは懲戒処分になるか沈黙させられた。

登場エピソード

参考資料

脚注

  1. 訳文は小説『デス・スター』(富永和子訳)による。
他言語版