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「諸君は候補生としてこのアカデミーに入った。だが数週間後には兵士として、ここを去ることになる。訓練をすべて終えたあかつきには、諸君は皇帝陛下のトルーパーだ」
―カンバーレイン・アレスコ[出典]

帝国青少年アカデミー(Academy for Young Imperials)はアウター・リム・テリトリー惑星ロザルにあった帝国地上軍候補生育成機関。カンバーレイン・アレスコ司令官マイルズ・グリント管理官が監督を務めた。ロザルの帝国アカデミーは1年制の教育施設で、卒業生は長期教育を受けるため上位のアカデミーに進学することになっていた。上位のアカデミー教育を終えた後、特に優秀な者たちは地上軍、宇宙軍ストームトルーパー兵団の専門育成機関へ回され、残りは帝国軍に直行した。

歴史[]

「俺の姉はここで姿を消した。尋問官が連れて行ったと睨んでる」
ジャイ・ケルに対し、ザーレ・レオニス[出典]
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アカデミー教育を監督したカンバーレイン・アレスコとマイルズ・グリント

銀河帝国惑星ロザルにやって来た時、首都キャピタル・シティに帝国青少年アカデミーが設置された。帝国軍の上級将校であるカンバーレイン・アレスコ司令官がアカデミーの監督を務めた。マイルズ・グリント管理官カラヒー軍曹カイロン中尉ピアース・ロダンス大尉といったスタッフたちがアレスコを補佐した。帝国青少年アカデミーは1年制のジュニア・アカデミーで、卒業生はアウター・リム銀河系各地に設置された高年齢向けの学習機関や専門機関に進学することになっていた。

ヤヴィンの戦いの6前、ダーラ・レオニスが青少年アカデミーに入学した。しかしロザルに春が訪れた頃、彼女は謎の失踪を遂げた。帝国当局はダーラが訓練から逃げ出したと発表したが、彼女の弟ザーレと母テファ・レオニスは帝国が嘘をついているのではないかと疑った。翌年、ザーレは姉の行方を突き止めるためアカデミーに入学し、帝国に対する抵抗運動を手伝うチャンスを探した。彼は同じくアカデミーに潜入していた反乱者エズラ・ブリッジャーと出会い、カイバー・クリスタル破壊作戦に必要なデコーダーの入手に力を貸した。

デコーダーを手に入れた後、ブリッジャーはジャイ・ケル候補生大尋問官に狙われていることを知り、ケルを説得してアカデミーから逃がすことにした。全地形対応防衛ポッドへの搭乗を許されたケルとザーレは、スタン・ビームでコンバット・ドライバーを気絶させ、ウォーカーを乗っ取って脱出を図った。ブリッジャーとケルは反乱者たちのランドスピーダーに乗って逃走したが、ザーレは姉に関する情報を手に入れるためアカデミーに残った。しかし、彼はその後もブリッジャーの反乱運動を密かに支援し続けた。

反乱者たちによる襲撃を許したことで、帝国青少年アカデミーの評価は下がってしまった。反逆者や扇動者をあぶり出すため、帝国当局は候補生たちの聞き取り調査を行った。冬休みの後に行われるはずだった野外演習も、反乱運動の拡大を受けて中止となった。その代り、士官候補生はアリンダ・プライス総督による惑星規模の犯罪行為・扇動行為の取り締まりを手伝うことになった。取り締まりの一環として、候補生たちは違法活動の調査を行い、難民の子供を拘留し、ストームトルーパーによる犯罪者逮捕を手伝った。また、ロダンス大尉は候補生の中に犯罪支援者がいないか調査を行った。その結果、密輸業者のおじの告発を阻止しようとしていたナズロス・オレグ候補生がアカデミーから追放されることになった。

ザーレ・レオニスはロダンス大尉の妨害を乗り越え、アケニスにある士官学校への入学を認められた。第3級連絡要員の許可証を手に入れたザーレは、帝国がロザル・シティ議事堂の警備を固めていることを知り、議事堂への潜入計画を立てていたブリッジャーに警告した。それから間もなく、ザーレは青少年アカデミーを卒業してアケニス・アカデミーへ進学した。

アレスコとグリントが大尋問官に処刑された後、アカデミーで大規模な構造改革が行われた。ピアース・ロダンス大尉はアカデミーの一時的なリーダーに任命された。カイロン中尉はグランドモフウィルハフ・ターキンの個人的な懸案事項について調査するためアケニスに異動となった。

組織とカリキュラム[]

「失敗は許されないぞ。帝国に軟弱者は必要ないからな」
―カンバーレイン・アレスコ[出典]
Breaking Ranks

青少年アカデミーの候補生たち

帝国青少年アカデミーは1年制の学習機関で、アウター・リム・テリトリー各地に設置された上級訓練施設への進学を控えた10代の帝国軍士官候補生を育成していた。上級訓練施設も卒業した候補生のうち、特に優秀な者たちは帝国地上軍帝国宇宙軍ストームトルーパー兵団の専門機関に回され、他の者たちは帝国軍に入隊することになった。

帝国青少年アカデミーへの入学を希望する者は、関係当局に願書を提出した。入学を認められた候補生は、肉体および精神的能力を測る入校テストを受けた。入校テスト後、候補生は8人組の「分隊」に振り分けられ、分隊内で4人組の「ユニット」が2つ形成された。LRC077分隊はユニット・オーレクユニット・ベシュによって構成された。その他にユニット・クレシュユニット・ドーン、女性候補生から成るユニット・エスクユニット・フォーン等が存在した。候補生は白とグレーの制服を着用し、フェイスプレート付の白いヘルメットを身に着けた。

候補生は最初の2週間でオリエンテーション・プログラムを受講し、ランニングや障害物コースでの戦闘訓練を行った。オリエンテーションは強い者だけを選抜するため苛酷な内容になっており、弱い者はここで脱落した。厳しい訓練が行われていたにも関わらず、ロザル・アカデミー出身のストームトルーパーは他の訓練機関出身のトルーパーよりも劣っていると見なされることが多かった。

オリエンテーション・プログラムを終えた後、候補生は残りの学期で身体能力、知力、リーダーシップ、戦略適応力を試す一連のテストを受けた。テストのほとんどはザ・ウェルと呼ばれるシミュレーション用設備の中で行われた。ザ・ウェルの底に降ろされた候補生たちは、絶えず移動するリパルサーリフト・プラットフォームを飛び移りながら、穴の上に出るよう命じられた。この種のテストは日を経るごとに難易度が高くなり、E-11ブラスター・ライフルで的を撃ちぬかないとプラットフォームが動かない場合もあった。このテストを合格した最初の3名には、帝国複合施設で将校の補佐役を任されたり、AT-DPウォーカーに乗せてもらえる等の褒美が与えられた。帝国青少年アカデミーはプレター・フラッツ・アカデミー等、ロザルにある他の学校からの転入生を受け入れることがあった。

冬休みの後、候補生はイーストヒルズで実戦訓練を受けた。反乱者による建国記念日祝賀式典の襲撃事件が起きた年、実戦訓練は中止となり、代わりに候補生たちはストームトルーパーの治安維持活動の手伝いをした。また、ロダンス大佐は候補生の中に反乱軍支持者や犯罪支援者がいないか調査を行った。

一般には知らされていなかったが、青少年アカデミーではフォース感知者を特定するためのテストが行われていた。特別な基準を満たした候補生は、ハーヴェスター計画と呼ばれるプログラムに参加させられた。参加者はアケニス・アカデミーの近くにある秘密の施設へ送られた。アレスコ司令官はフォース感知者と思われる候補生が現れると大尋問官に報告を行い、大尋問官は確認のため自らロザルへやってきた。ザーレ・レオニスの姉ダーラはハーヴェスター計画の参加者のひとりで、ジャイ・ケルとエズラ・ブリッジャーはフォース能力判明後にアカデミーから脱走した。

敷地[]

帝国青少年アカデミーはロザルのキャピタル・シティ、帝国総司令部の近くにあった。候補生のランニング場として使われたイーストヒルズはアカデミーから10キロメートル程の場所にあった。アカデミーには尋問室、宿舎、食堂、トイレ、シャワー室、訓練教官用オフィス、AT-DPウォーカーやK79-S80帝国軍兵員輸送機シャトル等を収容できる大規模な格納庫があった。アカデミーの訓練ホールでは、さまざまなシミュレーション・テストに用いられるザ・ウェルという名の設備があった。アカデミーのグランドには障害物コースとして使われた湖や野原があった。アカデミーの格納庫は大きなブラスト・ドアで保護されていた。帝国軍将校や教官のほかに、プロトコル・ドロイドアストロメク・ドロイドがアカデミーで働いていた。

スタッフ[]

登場作品[]

参考資料[]

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