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「乗っていくか?」
―<ゴースト>の搭乗ランプからエズラ・ブリッジャーに対し、ケイナン・ジャラス[出典]
TK421ScanningCrew-ANH

ミレニアム・ファルコン>の搭乗ランプから機材を運び込む帝国のスキャン・クルー

搭乗ランプ(Entry ramp)、あるいは乗船ランプ(Boarding ramp)、着陸ランプ(Landing ramp)は宇宙船などの乗り物の出入りに使用する延長プラットフォームである。油圧ピストンなどの機構を用いて上げ下ろしが行われた。YT-1300軽貨物船などの小型船の場合、閉じた状態の搭乗ランプは船の外殻の一部を構成し、宇宙空間の真空に対する密閉装置の役割も果たした。また搭乗ランプと外殻の扉が個別に設計され、扉が開くとランプが延びるタイプの宇宙船もあった。[1]

概要[]

EzraJump

ゴースト>の搭乗ランプに向かって跳躍するエズラ・ブリッジャー

宇宙船の乗降時に使用する搭乗ランプはデリケートな機構であり、折り畳み式のものや伸縮式のものなどがあった。貨物船の場合は、乗員にとって利便性の高いランプがひとつあれば充分だったが、客船ではふたつ以上必要になることも多かった。ランプは多種多様な種族の乗員や乗客が歩いて渡るものであるため、評価されている宇宙船の設計のほとんどが汎用レイアウトを採用していた。ランプは専用の離着陸プラットフォームやドッキング・ベイに固定可能なのはもちろんのこと、惑星衛星、あるいは小惑星に着陸した際には、その固有の地形に延ばす必要があった。また運搬用クローラーやクローラー・ドロイドが移動しやすいように表面が滑りにくく、勾配がなだらかであることも重要だった。[1]

コレリアン・エンジニアリング社が製造したYT-1300軽貨物船のYT-1300f(貨物モデル)には、キャタピラ付きの貨物ローダーやドロイドがアクセスするための搭乗ランプがふたつ設置されていたが[2]、オプションでひとつにすることも可能だった。[1] このランプは開状態では船体中央に向かって上向きに傾斜し、閉状態ではドッキング・リングと主通路のあいだの通路の床となった。船内の環状の主通路と搭乗ランプのあいだにはハッチがあり、このハッチを密閉することで、搭乗ランプのチャンバーがエアロック代わりにもなる仕組みだった。またYT-1300のアップグレードには、搭乗ランプを重ブラスターの銃撃に耐えられる軍用装甲プレートで覆うオプションも含まれていた。[2]

設計例[]

ImperialMarch-AOTC

アクラメイター級艦の巨大搭乗ランプ

閉じた状態の搭乗ランプが船体外殻を構成するデザインは、ナブー・ロイヤル・スターシップ[3] ニュー級攻撃輸送シャトル[4]イータ級シャトル[5]オミクロン級アタック・シャトル[6]フォンドア・ホールクラフト[7]デルタ級T-3cシャトルゼータ級貨物シャトル[8]VCX-100軽貨物船[9]ラムダ級T-4aシャトル[10]ユプシロン級コマンド・シャトルAAL-1971/9.1兵員輸送船レジスタンス・トランスポートなど、さまざまな宇宙船で採用されていた。[11]

一方で、船体外殻の外扉が開いた後に、中から搭乗ランプが延びるデザインも存在した。ランプで船体を密閉する必要が無いため、このタイプも多くの船で採用されていた。例としてダース・モールの<シミター>や[1] プンウォーカ116級恒星間スループなどが挙げられる。[12] C-9979着陸船は、大型兵員輸送車などのビークルを展開するためにドロップ・ランプと呼ばれる大型のランプを内蔵していた。この着陸船の“足”には大きな観音開きの配備扉があり、扉が開いた後に伸縮式のドロップ・ランプが展開された。また兵員輸送船として用いられたアクラメイター級汎銀河軍事用アサルト・シップも、大勢のクローン・トルーパーが行進しながら搭乗可能な大型の搭乗ランプを備えていた。[13]

歴史[]

密輸業者ハン・ソロのYT-1300軽貨物船ミレニアム・ファルコン>は標準モデルと違って搭乗ランプが右舷にひとつしかなかった。<ファルコン>の搭乗ランプチャンバーには環境スーツ4着を収納するロッカーがあった。ハンと一等航海士チューバッカは、<ファルコン>の外で顧客と対面する必要が生じた際に備え、相手が危険人物かどうかを知らせる合図をあらかじめ決めていた。ハンが顧客とともに搭乗ランプに近づいた時、さりげなく“万事順調”の合図を送らなければ、コックピットで待機しているチューバッカが<ファルコン>の火器で攻撃する手はずになっていた。[2]

参考資料[]

脚注[]

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