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「これが民主主義です。今はとても奇妙で、混乱した時代です。最も大切なのは、正しくことを行うことではありません。正しく行おうという気持ちが大切なのです。そう、今は多少混乱しています。過ちも犯すでしょう。でも、帝国は? 彼らは民主主義など念頭にありませんでした。何よりも秩序を重んじたのです。正しいことをしようと躍起になるあまり、少しでも道を外れたり違うことをしようとしたりすると敵と見なし、どこかの秘密の監獄に放りこみました。反対意見を封じこめ、同じ考えの者だけを集めたのです。でも、新共和国は違います。わたしたちも間違いを犯すでしょうし、完璧に物事を行うことはできないかもしれません。でも、わたしたちは聞く耳を持っています。銀河じゅうから起こる無数の叫びに、わたしたちは耳を傾けます。いつでも。こうして民主主義は生きながらえ、育っていくのです」
オリア・チョコ広報官[出典]

新共和国(New Republic)は同盟共和国とも呼ばれた銀河系政府で、エンドアの戦いの直後に共和国再建のための同盟によって創設された。銀河共和国(当時“旧共和国”という呼び名で知られるようになっていた)を手本に運営され、散り散りになった銀河帝国の残存勢力との戦いを続けた。創設からしばらくして、新共和国は帝国との間に銀河協定を結び、銀河内戦の勝者となる。先駆者である旧共和国とは異なり、新共和国はコルサントに首都を置かず、加盟惑星から選挙で選ばれた惑星に輪番制で銀河元老院を設置していた。

前史[]

Battle of Endor

反乱同盟軍はエンドアの戦いの後に新共和国を形成した

銀河系は千以上にわたって銀河共和国と呼ばれる民主主義政府によって統治された。惑星コルサント首都を置く共和国は銀河元老院のもとで運営され、選挙で選ばれた最高議長が国家の指導者を務めた。ジェダイ・オーダーの平和の維持者ジェダイ・ナイトたちの助けを借り、共和国は1千年紀ものあいだ全面戦争に直面することなく運営された。しかし、やがて共和国政府は慢心と腐敗によって堕落していく。強欲な政治家の戦場となった元老院は、加盟惑星の間に起きた問題を効率的に解決する能力を失った。クローン戦争が勃発するおよそ10年前、元老院で話し合われていた交易ルートへの関税を巡るトラブルがきっかけとなり、トレード・フェデレーションによる惑星ナブー侵略事件が発生した。ジェダイナブー人グンガンの助けを借りて惑星を解放したが、ナブー選出のシーヴ・パルパティーン元老院議員はこの事件を利用して現職のフィニス・ヴァローラムを蹴落とし、共和国議長の座を手に入れた。世間には知られていなかったが、彼の正体はシスの暗黒卿ダース・シディアスだった。パルパティーンは共和国に幻滅した星々による脱退運動、分離主義者危機を影から操り、密かに共和国のためのクローン軍団を準備した。分離主義者たちの政府独立星系連合ドロイド軍を組織していたことが明らかになると、共和国はクローン兵を軍隊に採用し、1千年紀の間で初めてとなる大規模紛争クローン戦争勃発した。銀河系が3年間続いた紛争によって荒廃する間に、パルパティーン議長は権力を拡大させていった。

ジェダイはパルパティーンの正体がシス卿ダース・シディアスであることに気付き、彼を逮捕しようとしたが失敗に終わる。パルパティーンはジェダイの“選ばれし者アナキン・スカイウォーカーフォースのダークサイドに引き込んで弟子にし、ダース・ヴェイダーという名を与えた。パルパティーンによるオーダー66発令に伴い、銀河系各地で戦っていたジェダイ将軍たちはクローン・トルーパーによって処刑された。パルパティーンは元老院の緊急議会を招集し、ニュー・オーダー体制の創設を宣言した。共和国は帝国元老院によって統治される銀河帝国へと生まれ変わり、パルパティーンはその皇帝となった。帝国の誕生から10年以上が過ぎた後、モン・モスマベイル・オーガナといった元老院議員たちが反乱運動を組織化し、共和国再建のための同盟(反乱同盟軍)を創設する。彼らは皇帝の打倒と旧共和国の再建を目標に帝国と戦った。

クローン戦争終結から19年後、ヤヴィンの戦いの直前に、皇帝パルパティーンは帝国元老院を解散させ、帝国軍は惑星破壊超兵器デス・スターを完成させた。しかし、反乱同盟軍は銀河内戦のさなかにデス・スターの破壊に成功した。その後4年間にわたる反撃に持ちこたえ、反乱軍はエンドアの戦いで決定的な勝利を収めた。帝国はこの戦いで第2デス・スターを失い、皇帝パルパティーンも命を落とした。ダース・ヴェイダーは実の息子でジェダイ・ナイトのルーク・スカイウォーカーを救うためダークサイドを放棄し、皇帝を倒すために自らを犠牲にした。その後、崩壊した帝国は権力の空白を巡る内部抗争に直面する。

歴史[]

新政府の誕生[]

「よく聞け。一度起こったことは、いつか必ず繰り返す。共和国はかつて実権を握っていた。そして今、再び銀河を治めようとしている。しばらくの間はもてはやされ、すべてがうまく運ぶだろう。だが、そのうち状況は悪化し、自分ならもっとうまくやれる、と思う輩が現れる。そして新共和国なり、新・新共和国なり、週替わりで新しく興る共和国なりの弾圧は厳しさを増し、“自分なら”と考える輩は勇敢にも反乱同盟を作るだろう。共和国は敵となる。再び歴史が動き始めるわけだ。わしのような年寄りは共和国が愚かにも自滅の道を辿ったときのことをよく覚えておる。共和国は帝国に乗っ取られたのではない。共和国自らが帝国化したのだ。徐々に、だが確実にな。一晩で、というのではなく、何年も、何十年もかけてそうなった。旬の果物は最高の味だ。だが、ずっとそのままというわけではない。どんなに美味しい果物でも、いつまでも枝にぶら下がっていればそのうち腐る。覚えておくことだ」
グレン・タフラル[出典]

エンドアの戦いで大勝利を収めた反乱同盟軍は、新共和国と呼ばれる未熟な新政府を立ち上げた。帝国軍が再集結して再び強大な敵となるのを阻止するため、新共和国は有利な立場を活かして銀河の各地で帝国の残党を追いまわした。皇帝の死後、帝国内では複数の派閥が台頭し、そのうちのいくつかは新共和国の目を逃れるためアウター・リム・テリトリーの星々へ退いた。皇帝の死から数か月後、ナーロルをはじめとする戦略的重要性の低い星でも激しい戦いが行われた。他の領域の支配権を失った帝国が、こうした惑星を撤退地点に選んだからである。エンドアの戦いの20日後、反乱軍のモン・モスマ議長オルデランプリンセスレイア・オーガナを惑星ナブーソーシャ・ソルーナ女王のもとへ派遣した。シード宮殿を訪れたオーガナは、ナブーに新共和国および元老院創設を支持するよう求めた。女王はパルパティーン(ナブー出身者)の行為を深く恥じていると述べ、オーガナの要請を受け入れた。帝国はシンダー作戦を遂行しナブーを破壊しようとしたが、惑星は同盟軍部隊によって防衛された。その後ナブーは再び帝国軍の標的となったが、セイン・カイレルコロナ中隊の活躍によって守り抜かれた。

Battle of Jakku

ジャクーの戦い

第2デス・スター破壊の報せはプロパガンダ放送によって拡散され、何千という人びとが帝国に対して武器を取ったことで、新共和国軍は急速に拡大した。新共和国のスターファイターパイロットであるウェッジ・アンティリーズは、辺境の惑星アキヴァで行われていた帝国軍の集会を調査中にスター・デストロイヤー<ヴィジランス>に捕えられた。アキヴァの戦いの結果、帝国軍の重要人物数名が戦死または逮捕された。新共和国の初期、惑星シャンドリラが発展途上の政府の首都に選ばれた。銀河元老院も再建され、議員たちはモン・モスマを新共和国議長に選出した。

エンドアの戦いの1年後、新共和国はジャクーの戦いで帝国軍と対決した。新共和国軍はインペリアル・スター・デストロイヤー<インフリクター>を拿捕するためセイン・カイレルと元帝国軍人の部隊を派遣した。しかし、<インフリクター>のサイエナ・リー艦長は新共和国の作戦に感づき、艦をジャクーの地上へ墜落させた(ジャクーの砂漠には<インフリクター>やT-65B Xウイング・スターファイターの残骸が戦いから30年近く過ぎたあとも転がっていた)。戦闘で損傷を負い墜落した帝国の艦船は、トラクター・ビームを使って新共和国の船を巻き添えにした。ジャクーの戦いに敗れた帝国は、コルサント銀河協定への署名を強いられ、銀河内戦は新共和国の勝利に終わる。帝国は和平条約によって武装解除を迫られ、厳しい領域制限と賠償金を課せられた。在りし日の帝国は完全に姿を消し、残存帝国軍の大半は未知領域へ姿を消した。やがて元帝国軍将校と貴族たちが帝国主義政府の再建を開始し、ファースト・オーダーと呼ばれる派閥が生まれた。

平和の崩壊[]

「今日こそ、終わりの日だ! 腐敗した政府の終わりだ! 反乱を黙認する違法政権の終わりだ! 今、この瞬間も、遠い星系では、堕落し無力となった新共和国が息も絶え絶えによろよろと進んでいる。一般市民に奉仕すると言いながらまったくできていない。一方で、多くの星系が捨て置かれ、死に絶えようとしている――そこには助けもなく、希望もない。退廃に溺れた新共和国は彼らを見捨て、最後の時を迎えていることに気づいていない」
アーミテイジ・ハックス将軍[出典]

銀河協定成立後、元老院は軍備縮小法を可決した。新共和国の軍隊は大幅に縮小され、平和維持能力だけを保持した状態となり、モン・モスマのかねてからの目標が達成された。帝国軍残存勢力の強硬派がもはや脅威ではないと考える多くの人びとは、この法律の可決を歓迎した。しかし、軍縮に不満を持つレイア・オーガナは新共和国の政界から去っていった。彼女はファースト・オーダーの運動を監視するための私設軍隊レジスタンスを創設する。オーガナは新共和国に援助を求めたが、元老院は銀河政治に忙しく、政策決定能力も衰退しており、プリンセスを失望させた。

Destruction of the Hosnian system

スターキラー基地の攻撃で破壊された首都惑星ホズニアン・プライム

皇帝の死からおよそ30年が過ぎた当時、新共和国とファースト・オーダーは冷戦状態に陥っていた。オーガナがファースト・オーダーの危険性を訴えていたにも関わらず、ラネヴァー・ヴィルチャム議長率いる銀河元老院はトランス=ハイディアン・ボーダーランドに属す中立星系群との交易関係改善に力を入れていた。元老院やヴィルチャム議長は、ファースト・オーダーが定められた境界線を越えておらず、銀河協定に従っていると信じ、警戒の必要はないと判断していた。元老院に自分の見解を伝えるため、オーガナはレジスタンス軍のコー・セラ中佐を新共和国のもとへ派遣した。一方、ファースト・オーダーは隠していた真の力を解き放つことに決め、最高指導者スノークの指示のもと、アーミテイジ・ハックス将軍指揮下の超兵器スターキラー基地を使って新共和国を攻撃した。スターキラー基地は太陽の力を利用したビームを放ち、新共和国の首都惑星(当時)ホズニアン・プライムを擁するホズニアン星系新共和国艦隊もろとも破壊した。その後、レジスタンスはスターキラー基地に奇襲を仕掛け、破壊に成功する。

政治[]

Blue Glass Arrow 詳細は新共和国元老院を参照

新共和国はコルサントで締結された銀河協定によって勝利と平和を手に入れた。旧共和国の過ちを繰り返さないようにするため、新共和国では政策決定の過程でいくつかの改革が行われていた。指導者の称号からは「最高」が取り除かれたが、当初、議長には依然として非常時大権(旧共和国最後の最高議長パルパティーンが保持した)が与えられていた。モン・モスマは議長による権力乱用を防止するため非常時大権を放棄し、戦争で破壊された惑星を援助する計画を発表した。また、彼女は各惑星が自衛力を持てるように惑星防衛軍の訓練を支援した。さらに元老院は軍備縮小法によって新共和国艦隊の規模と戦力を大幅に減退させた。旧共和国や帝国の時代に政府に不満を抱いた惑星や、摩擦を抱えていた惑星の支持を得るため、新共和国はコルサントを首都に選ばなかった。元老院が置かれる首都は加盟惑星内での輪番制となり、選挙で選ばれることになった。表面上は統一が図られていた新共和国だったが、元老院内部にはファースト・オーダーとの内通者が潜んでおり、エルード・ロー=キンターをはじめとする議員はコーポレート・セクター・オーソリティから紹介された第三者の企業を通して多額のクレジットを受け取っていた。こうした議員はしばしばファースト・オーダーに対する制裁の決議を遅らせ、混乱を招き、廃案にさせるといった妨害を働いた。

領域[]

エンドアの戦いの30年後、新共和国は中央コアからアウター・リム・テリトリーまでの大部分を制御下に置き、当時はコア・ワールドの惑星ホズニアン・プライムに首都を置いていた。新共和国とファースト・オーダーの間にはボーダーランドと呼ばれる細長い中立領域が存在し、ここで攻撃的な行動をとれば明白な戦争行為と判断された。しかし、ファースト・オーダー艦隊は頻繁に新共和国領域に立ち入った。戦争を回避したいと願う銀河元老院は、こうした協定違反に対して公式な外交的抗議をする程度の対応しか示せなかった。

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

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