樹液

「いつも皆が飲んでるサップは、この木からいっぱい採れるの」

HardenedSap-YJA-TreeTroubles — テヌー・ツリーの固形化した樹液

樹液、サップ（Sap）は樹木から得られる液状の物質。食料や食材、飲料として利用することができ、高値で取り引きされることもあった。テヌー・ツリーの琥珀色の樹液は、サップ・ドリンクやサップ＝シェイクの原料となり、固形化した樹液はキャンディのように食すことができた。また樹液はシロップの原料として使われることもあった。惑星キャッシークのウーキー種族はロシュア・ツリーの樹液を“木の血”と呼び、薬、食料、飲料、儀式などさまざまな用途に利用した。また惑星ダソミアのナイトシスターは樹液を含む様々な物質を使って“生命の水”をつくり上げた。

文化[]

「これが美味くてね。こいつを売ればクレジットがたんまり手に入るってわけさ」

―テヌー・ツリーの樹液について、ラクスロー^[出典]

Wookieeflyingcat2 — ウーキーのカタマランには、機体の接着剤として樹液が使われることがあった

惑星キャッシークのロシュア・ツリーはウーキー種族の生活の基盤として余すところなく活用されており、その樹液も“木の血”と呼ばれ、薬や食料、飲料、儀式といったさまざまな目的のために利用された。ウーキーはロシュアの樹液と葉を蒸留し、燃料やオイル、化学品を精製した。キャッシークの首都カチーロにそびえるツリー・ヴィッキリンにも、ロシュアの樹液と葉から燃料をつくる精製所が存在した。^[1] またウーキーの砲手は樹木から採取した液を、オーヴェイアー・ジェット・カタマランの機体を結合する接着剤として使うこともあった。カタマランのようなウーキーの船は、たとえ樹液で作られていても千年は長持ちすることで知られた。^[2]

惑星テヌーのテヌー・ツリーから採れる樹液は食材として利用され、固形化したものはキャンディのようなお菓子として食された。^[3] テヌーの町クブロップ・スプリングスにあるカフェ、ハップのサップ・タップでは、樹液を用いた^[3] サップ・ドリンクや^[4] 各種サップ＝シェイクが提供されていた。^[5] テヌー・ツリーの樹液は採取が難しく、高値で取り引きされることもあった。^[3]

惑星ダソミアのナイトシスターは、樹液と水、鉱物、そして魔術を混ぜて“生命の水”を作った。共和国時代、ナイトシスターたちが暮らす洞窟の要塞の周辺では、生命の水が青く輝く滝となって湖に注ぎ込んでいた。^[6]

歴史[]

「帝国の樹液精製所はこの先だ」
「帝国は樹液を何に使う？」
「悪い事だ。樹液から重要な物質を生成し、その生産を拡大させている」

―ソウ・ゲレラとカル・ケスティス^[出典]

ハイ・リパブリック時代、シェフのハップは惑星テヌーのカフェ、“サップ・タップ”で樹液を用いた飲み物を提供し、キッチンに樹液を常備していた。232 BBY、ティコティコの卵がキッチン内で孵化してしまった際、ジェダイ・イニシエイトのカイ・ブライトスターとリス・ソレイ、ナブスは樹液を餌にしてこの小動物を捕獲しようとした。^[7] またゴーゾの実業家であるラクスローはテヌー・ツリーの樹液で金儲けを企て、収穫機を使って樹液を採取しようとした。しかし彼が地下水の流れをせきとめたせいで木の安定が崩れてしまった。ラクスローはカイ・ブライトスターたちに説得されて水を元に戻し、樹液の採取を諦めて撤退した。^[3]

またテヌーには樹液でできた池も存在した。この黄色い池は粘性が高く、一度はまってしまったら自力で抜け出すのは困難だった。231 BBY頃、マズ・カナタは暴走したジェットパックを追いかけてテヌー・ツリーの森を探索した際、勢い余って樹液の池に突っ込んでしまった。カイ・ブライトスターはマズをフォースで池から引き上げようとしたが上手くいかず、マズはさらに深くはまり込んでしまった。しかしマズの友人マーラ・ジナラは、カイがフォースで取り戻したジェットパックを装着し、空を飛びながらマズを引き上げることに成功した。^[8]

詩人のホルシェフは若い頃にグリール＝ウッド・シロップを作るのに必要な樹液を集めるサップ収集人として働いたことがあった。^[9] 帝国時代、銀河帝国は占領下に置いた惑星キャッシークに樹液の精製所を建造した。帝国はこの精製所で樹液から重要な物質を精製し、その生産を拡大させていた。14 BBY、パルチザンを率いる反乱者ソウ・ゲレラは、ウーキーのターフルに会うためキャッシークにやってきたジェダイ・パダワンのカル・ケスティスと協力し、樹液精製所を攻撃してウーキーの囚人を解放した。^[10]