独立星系連合(Confederacy of Independent Systems)は、分離主義同盟(Separatist Alliance)や分離主義国家(Separatist State)、あるいは単に分離主義者や分離主義勢力(Separatists)と呼ばれていた銀河系政府である。ナブー危機以降に始まった銀河共和国からの脱退運動に端を発しており、様々な惑星および宙域政府、大企業を巻き込んだ分離主義運動へと発展した後、ドゥークー伯爵のもとで独立星系連合として統一された。彼らは銀河元老院による過度の課税や、腐敗した官僚主義に反対の声を上げていた。独立星系連合を真に支配していたのは、ドゥークーの師匠であるシスの暗黒卿ダース・シディアスで、彼はシスが支配する帝国の創設を目標に分離主義者と共和国を影から操っていた。
分離主義者の脅威を受け、共和国では軍隊創設法案が提案された。ジェダイのオビ=ワン・ケノービやアナキン・スカイウォーカー、パドメ・アミダラ元老院議員が連合に捕えられたことをきっかけにジオノーシスの戦いが始まり、以後3年続くクローン戦争の火蓋が切って落とされた。共和国最高議長シーヴ・パルパティーンとして充分な権力をつかんだダース・シディアスは、独立星系連合の首脳部である分離主義評議会を皆殺しにした。連合軍のドロイド軍団は機能を停止し、クローン戦争は共和国の勝利に終わった。シディアスが銀河帝国を創設した後、連合軍の残党は分離主義者の抵抗勢力として再編された。
背景[]
独立星系連合の歴史は、アウター・リム・テリトリーとコア・ワールド領域の間に生じた政治的な緊張関係に端を発していた。銀河共和国の元老院は腐敗と汚職にまみれ、効果的に機能しなくなっていた。トレード・フェデレーションによるナブーの侵略の際にその欠点が浮き彫りとなり、フィニス・ヴァローラムは不信任投票によって最高議長の職を追われた。共和国の分裂阻止という役目はシーヴ・パルパティーン新議長に託されたが、共和国からの脱退運動は激しさを増すばかりだった。社会的不公平や貿易不公正に不満を持つ何百という宙域が共和国から離脱し、局地的な争いが日常茶飯事になっていった。[1]
歴史[]
分離主義運動[]
- 「あなたやわたしのような人間にとって、敗北など存在するのでしょうか? ときどき、この危機がただのへたな芝居ではないかと思うことがあります」
「それが、たったひとりの人間によって銀河が支配されるという芝居だったとしても、きみはその芝居に出ることに抵抗するのか?」 - ―ターキンとドゥークー[出典]
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分離主義勢力の最期[]
コルサントの戦い[]
クローン戦争の最後の年、共和国はアウター・リム包囲作戦を展開し、ケイト・ニモーディアやサルーカマイ、フェルーシア等、分離主義勢力の支配下にある多数の惑星を攻撃した。そんな中、独立星系連合は共和国の首都惑星コルサントへの直接攻撃に打って出た。グリーヴァス将軍はパルパティーン議長を誘拐し、旗艦の<インヴィジブル・ハンド>へと連れ去った(将軍は、パルパティーンの正体がダース・シディアスであることを知らされていなかった)。しかし、共和国宇宙軍の反撃によってコルサント上空で激しい艦隊戦が始まり、連合軍は逃げ去ることが出来なかった。議長を救出するため、ジェダイのオビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーが派遣された。
ケノービとスカイウォーカーは、罠と知りながら<インヴィジブル・ハンド>に乗り込み、議長が監禁されている観測デッキに足を踏み入れた。ふたりを待ち受けていたのは、ドゥークー伯爵その人だった。ドゥークーはライトセーバーの対決でケノービを気絶させたが、スカイウォーカーに敗北し、武器を失って跪いた。パルパティーンは、丸腰の伯爵に止めを刺すよう若きジェダイに指示した。パルパティーンことダース・シディアスはこの戦いを利用してスカイウォーカーをフォースのダークサイドに引き込もうと企んでいたのである。ドゥークーは師匠であるパルパティーンの言葉に驚いたが、すぐにスカイウォーカーによって首を刎ねられた。その後、意識を取り戻したケノービとスカイウォーカーは、軍艦のブリッジでグリーヴァス将軍と対峙した。将軍は艦を放棄して逃亡し、スカイウォーカーはコルサントへ落下する<インヴィジブル・ハンド>を何とか制御して不時着を成功させた。
迷走する連合軍[]
国家主席のドゥークーが死んだため、グリーヴァス将軍が独立星系連合の事実上の指導者となった。分離主義評議会のメンバーは、独立星系連合が制圧した惑星ウータパウへ移動した。しかし、間もなくクローン情報部が彼らの居場所を掴み、ジェダイ最高評議会はグリーヴァス討伐のためジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービを派遣した。一方、ダース・シディアスは分離主義評議会をムスタファーへ再移動させるようグリーヴァスに命じていた。
一方、銀河の各地ではドロイド軍とクローン兵士の戦いが続いていた。分離主義勢力はウーキーの故郷であるキャッシークを攻撃した。戦略的に重要なこの星系を守るため、グランド・マスター・ヨーダ率いるクローンの援軍がキャッシークへ派遣された。
ウータパウのパウ・シティでは、分離主義勢力幹部の撤退活動が行われる中、ケノービが一対一の対決でグリーヴァス将軍を殺害した。同時にクローン・トルーパー部隊がドロイド部隊との戦闘を開始した。グリーヴァス将軍死亡の報せを受け取ったジェダイ評議会は、アナキン・スカイウォーカーを通してこのニュースをパルパティーン議長にも報せた。評議会は、分離主義勢力の指導者が死んだことを理由に、議長に非常時大権を放棄させようと考えていた。しかし、スカイウォーカーは議長から思いがけない真実を知らされた。パルパティーン議長こそ、独立星系連合を影から操っていたシスの暗黒卿ダース・シディアスだったのである。グリーヴァス将軍の死後、パルパティーンは独立星系連合の解体とジェダイ・オーダーの打倒、そして共和国の再編を同時進行であっという間に進めていった。
ムスタファーの虐殺[]
パルパティーンはジェダイ・ナイトのアナキン・スカイウォーカーを弟子にとり、ダース・ヴェイダーという名を与えた。ジェダイ・テンプル襲撃が成功に終わり、彼はオーダー66を実行してジェダイ・オーダーを壊滅に追い込んだ。新しい弟子を迎え、ジェダイの抹殺という当初の目的を果たしたパルパティーンには、手駒として動いていた独立星系連合は既に無用の長物になりつつあった。
彼は分離主義勢力の幹部たちを皆殺しにするため、ヴェイダーをムスタファーへ派遣した。グリーヴァス亡き後組織を仕切っていたヌート・ガンレイは、パルパティーンから戦争の終わりが近いことを知らされホッとしていた。だが、それは同時に自身らの命運が尽きたことも意味していた。
ガンレイならびにサン・ヒル、パッセル・アージェンテ、ポグル・ザ・レッサー、シュ・マーイ、ワット・タンバー、ティッケスは、全員まとめてヴェイダーに殺害された。その後、パルパティーンはヴェイダーに命じて分離主義勢力ドロイド軍の機能を停止させた。独立星系連合とジェダイ・オーダーを排除したことで、パルパティーンの下準備は全て整った。彼は銀河元老院の緊急議会を招集して銀河帝国の成立を宣言し、自らその初代銀河皇帝となった。
組織[]
政府[]
独立星系連合は分離主義評議会を率いる国家主席によって指揮され、ドゥークー伯爵ことシス卿ダース・タイラナスがこの役職を務めた。しかし、独立星系連合を実質的に支配していたのは、ドゥークーのシス・マスターであるダース・シディアスだった。シディアスは分離主義評議会を密かに監督し、クローン戦争の成り行きを操作していた。コルサントの戦いでドゥークー伯爵が命を落とした後、分離主義勢力ドロイド軍の最高司令官だったグリーヴァス将軍が分離主義勢力全体の指揮を執った。しかし、彼は間もなく惑星ウータパウでオビ=ワン・ケノービによって殺害された。その後、トレード・フェデレーションのヴァイスロイであるヌート・ガンレイが一時的に国家主席になったが、この時点でガンレイを含む分離主義評議会のメンバーはダース・シディアスにとって用済みになっていた。彼らは惑星ムスタファーでダース・ヴェイダーによって抹殺された。
分離主義元老院は、分離主義評議会のもとで外交や非軍事的な問題に対処していた。元老院は、かつて銀河共和国のメンバーだった惑星も含め、分離主義勢力の加盟国によって構成されていた。彼らは惑星ラクサス・セカンダスに拠点を置いていた。
歴代指導者[]
軍隊[]
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