玄武岩の森(Basalt Forest)は惑星コーボーに存在した森林。奇妙な地理的特徴を有しており、地殻深くの地震活動によって噴出した玄武岩の石柱が立ち並んでいた。ハイ・リパブリック時代、銀河共和国とジェダイ・オーダーは森の奥深くの空き地に“森のアンテナ”と呼ばれる施設を建造した。この施設はコーボー星系の“深淵”を探索するために活用された。帝国時代当時、こうしたハイ・リパブリックの施設は放棄されて久しく、玄武岩の森では盗賊団ベッドラム・レイダーと帝国軍の縄張り争いが発生していた。
概要[]
- 「石の柱が緩んでる…」
- ―玄武岩の石柱について、カル・ケスティス[出典]
惑星コーボーの“玄武岩の森”はランブラーズ・リーチ渓谷やプロスペクターズ・フォリーと隣接する地域にあった。玄武岩の森は奇妙な地理的特徴を持っており、巨大で特徴的な石の地層のあいだから青々とした植物が生い茂っていた。また深い溝と川が森を貫く小道のネットワークを形成し、バイルモーやモーグーをはじめとする大型生物にとって完璧な営巣地となっていた。こうした特徴は、ハイ・リパブリック時代に銀河共和国がコーボーに魅力を感じた理由のひとつであり、共和国の科学者とジェダイは玄武岩の森に興味を抱いて研究対象のひとつに選んだ。[1]
玄武岩の森には、もろくて重い玄武岩の巨大な石柱が立っていた。コーボーの地殻の奥深くで生じる地震活動が柱を押し上げ、完全に形作られた状態の柱が地表に噴出することで、この地形が形成された。学者たちはこの構造物を“石の歩哨”と呼んだ。また石柱が根ざす多孔質の表面は、原始的な有機生命体が根付くための足場となっていた。玄武岩の森にはラウカなどの比較的小型のクリーチャーも生息していた。この森に住むラウカの変種は、コーボーの月の12周期に渡って卵を温め、それぞれの個体が卵を自分のもののように防衛した。[1]
歴史[]
- 「受信アンテナの周りの生物は凶暴だな。空気中の埃の影響か…帝国のパトロールの仕業か」
- ―カル・ケスティス[出典]
ハイ・リパブリック時代、共和国とジェダイ・オーダーは玄武岩の森に“森のアンテナ”と呼ばれる施設を築いた。これはコーボー深淵の探索を可能にするために建てられたアンテナのひとつで、同種の施設がコーボー観測所と月面研究所にも存在した。また森のバサルト・リフトと呼ばれる地域にはジェダイ瞑想場のひとつである“理性の間”があった。バサルト・リフトとスウィンドラーズ・ウォッシュのあいだには、森と渓谷を隔てるようにハイ・リパブリックの巨大な“森の門”が建てられていた。この門を開くにはジェダイ・マスター・サンタリ・クリィの発明品である共和国チューナー装置が必要とされた。[1]
ナイヒルによるタナロー襲撃事件の後、サンタリ・クリィはジェダイ・オーダーから離反した盟友ダガン・ゲラを止めるため、彼の腕をライトセーバーで切り落とした。サンタリはダガンを森のアンテナへ運び、リハビリテーション・ウイングのバクタ・タンクに封印した。のちにコーボー星系がハイパースペース大災害の“出現”に見舞われた際、サンタリはダガンを解放してやるため、忠実なドロイドのZN-A4を森のアンテナへ派遣しようとした。しかしZN-A4は災害の影響で地下通路の崩落に巻き込まれ、森に辿り着くことができなかった。ダガンはそれ以降も2世紀以上にわたってバクタ・タンクの中で眠り続けることになった。[1]
帝国時代当時、玄武岩の森の、特にアンテナ施設の付近にはコーボー・ダストが密集するエリアが存在した。9 BBY当時、玄武岩の森では地元の盗賊団ベッドラム・レイダーと銀河帝国の縄張り争いが発生していた。コーボー・ダストの影響か、もしくは帝国軍のパトロールのためか、アンテナ施設の周辺ではコーボー固有の動物が特に獰猛な傾向を見せた。9 BBY、ZN-A4を復活させたジェダイ・ナイトのカル・ケスティスは、彼女の頼みに応え、森のアンテナを開くため玄武岩の森を探索した。彼はアンテナ施設でダガン・ゲラを解放したが、ダガンはフォースのダークサイドに転向しており、カルと敵対した。ダガンは部下レイヴィスと合流して森から去っていったが、ここからタナローの探求をめぐる一連の戦いが始まることになった。[1]
登場作品[]
- Star Wars ジェダイ:サバイバー (初登場)