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類似した名称の記事はフェルーシアの戦いを参照

「ドロイドの増援部隊が到着したところだな。こちらは3手に分かれて敵の防衛を分断するとしよう。私は左翼から行く。スカイウォーカーは正門、アソーカ、お前は背後の城壁を頼む。内部で合流しよう」
プロ・クーン[出典]

第二次フェルーシアの戦い(Second Battle of Felucia)はクローン戦争中の20 BBY惑星フェルーシアで発生した、銀河共和国独立星系連合の間の戦闘である。共和国は21 BBYに行われた第一次フェルーシアの戦いで敗北を喫したものの、この惑星に再び部隊を派遣し、ジェダイ将軍アナキン・スカイウォーカーと彼のパダワンであるコマンダーアソーカ・タノ率いる共和国グランド・アーミークローン・トルーパー部隊が、地表で分離主義勢力と交戦した。これを受け、グリーヴァス将軍フェルーシア星系の支配権を手放すまいと、地表に設置された前哨基地のひとつに分離主義勢力ドロイド軍の増援を送り込んだ。スカイウォーカーとタノ、ジェダイ・マスタープロ・クーンはこの前哨基地を標的に選び、それぞれがクローントルーパー分隊を指揮しながら、基地に対して3方向の攻撃を仕掛けた。

尾根に配備された全地形対応戦術攻撃兵器による援護射撃を受けながら、ジェダイとクローン・トルーパーのチームは前哨基地に潜入してバトル・ドロイドを制圧し、司令官であるTシリーズ軍事戦略分析及び戦術ドロイドTZ-33を破壊した。そんな中、パダワン・タノは非戦闘員であるトランドーシャン狩人によって拉致され、狩猟ゲームの獲物として衛星ワスカーに連れ去られてしまった。翌、スカイウォーカーとクーンはタノの行方を突き止められないままフェルーシアから引き揚げることになった。

背景[]

「フェルーシアからの撤退は、あの宙域全体の活動に影響が出る」
オビ=ワン・ケノービ[出典]
BlockadeofFelucia

共和国グランド・アーミーは第一次フェルーシアの戦いで撤退を余儀なくされた

クローン戦争中、銀河共和国独立星系連合[2] パーレミアン・トレード・ルートと呼ばれる[6] 重要なハイパーレーンの付近に位置するアウター・リム・テリトリー惑星フェルーシアを巡って争いを繰り広げた。[2] 戦争2目の21 BBY[5]ジェダイ・オーダーに仕えるジェダイ将軍オビ=ワン・ケノービアナキン・スカイウォーカーパダワンコマンダーアソーカ・タノは、フェルーシアで行われた最初の戦闘共和国グランド・アーミークローン・トルーパーを指揮して戦ったが、分離主義勢力のドロイド軍に圧倒され、ジェダイ・マスタープロ・クーンの助けを借りて撤退することとなった。[7] やがてフェルーシアには分離主義勢力の前哨基地が設置され[2]、この惑星の軌道に配置されていた共和国の医療ステーションも、分離主義勢力の艦隊によって破壊された。その後、分離主義勢力はフェルーシアの軌道に保安用の自動ヴァルチャー・ドロイド配置ステーションを配備した。[8]

平和な惑星だったフェルーシアでは共和国と独立星系連合の戦いが繰り返されたが、不運なフェルーシアン農民たちはそんな中で自分たちの暮らしを守り抜こうとした。[9] 20 BBY、最初の戦いが発生してから1[5]、共和国は再びフェルーシアに部隊を送り込み、スカイウォーカーとタノ率いるグランド・アーミーがグリーヴァス将軍指揮下のドロイド軍と地上戦を開始した。[2]

戦闘[]

「反撃隊形を組め。ゲートを下ろせ」
―TZ-33[出典]

スカイウォーカーとタノ、クローン・キャプテンCT-7567(通称“レックス”)はクローントルーパー全地形対応戦術攻撃兵器の部隊を率いてフェルーシアの分離主義勢力領域へ進軍した。分離主義勢力はジェダイとクローンを足止めするためにB1バトル・ドロイドDSD1ドワーフ・スパイダー・ドロイドなどから成る多数のバトル・ドロイド分隊を配備しており、進撃する共和国軍と衝突した。スカイウォーカーやタノ、レックスは連合軍を押し込むため、自ら前線に立って部隊を指揮した。クローンのタンク部隊が惑星の夜の側で戦う中、デルタ7Bインターセプターに搭乗したプロ・クーン将軍がV-19トレント・スターファイターの僚機を引き連れてフェルーシアに駆けつけ、クローン・コマンダーCC-3636(通称“ウォルフ”)や[2] 第104大隊[10]ウルフパック”とともに、スカイウォーカーのチームと合流した。一方グリーヴァスは、フェルーシア星系の支配権を手放すまいと、増援を載せたC-9979着陸船フェルーシア前哨基地のひとつに送り込んだ。これを知ったジェダイは、前哨基地への直接攻撃を計画した。[2]

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前哨基地に攻め入る共和国軍

クーンとスカイウォーカー、タノはそれぞれの部隊を指揮し、機動司令センターを用いて構築された分離主義勢力の前哨基地を偵察した。その際、地元住民であるフェルーシアン数名が案内役としてスカイウォーカーに力を貸した。共和国軍は前哨基地を見渡すことができる尾根を確保し、その上にAT-TEウォーカージャガーノート・タンクを配備した。間もなく分離主義勢力の着陸船が前哨基地に到着し、B1バトル・ドロイドとBXシリーズ・ドロイド・コマンドーの増援部隊を施設に降ろした。ドロイドが展開される様子を尾根から確認したクーンは、敵の防衛網を分断する作戦を立て、彼が左側から防壁を登り、スカイウォーカーが正面、タノが裏側から防壁を登って基地内に攻め入ることになった。3人のジェダイが率いるチームは作戦通り基地へ接近し、分離主義勢力に気づかれないよう注意しながら侵入を開始した。フェルーシアンの案内役が示した道筋に従い、スカイウォーカーとレックスのチームは前哨基地の正面ゲートへ続く通り道にたどりつき、クーンとウォルフ、ウルフパックの隊員たちは基地の側面で足を止めた。またタノはウルフパックの隊員であるコメット伍長クローン・サージェントシンカー、トルーパー・ブーストからなる小規模なチームを率いて裏手へ回った。[2]

コムリンクで互いに配置が完了したことを確認した後、クーンは尾根で待機しているAT-TEに砲撃を命じた。前哨基地の司令官であるTシリーズ軍事戦略分析及び戦術ドロイドTZ-33は共和国軍のタンクの存在に気づいたものの、対抗策を講じる暇もなく攻撃が始まった。クローン・ガンナーが長距離から砲撃を行う中、TZ-33はB1バトル・ドロイドとスパイダー・ドロイドに応戦を命じ、基地の正面ゲートが開かれた。するとスカイウォーカーがライトセーバーを起動してドロイドの隊列に切りかかり、部下もその後に続いた。クーンはフォースの助けを借りて防壁を飛び越え、ウォルフたちも[2] JT-12ジェットパック[11] を使って飛翔した。基地の内部で戦いが始まると、シンカーとコメットは基地裏面の見張り役ドロイド2体を狙撃で倒し、アセンション・ケーブルを使って防壁を登った。最後尾にいたタノも彼らの後に続こうとしたが、茂みに隠れて様子をうかがっていたトランドーシャン狩人ロ=ターレンが彼女に向かってスタン・ネットを発射し、このパダワンを気絶させた。彼はトランドーシャンの狩猟ゲームの獲物にするため、タノを生け捕りにして連れ去っていった。その頃基地内では、共和国軍が分離主義勢力のドロイドを圧倒し、スカイウォーカーがTZ-33をライトセーバーで一刀両断したことで戦いに終止符が打たれた。[2]

その後[]

「前哨基地は制圧した。よくやった伍長。コマンダー・タノはどこだ?」
「自分らが登ったときは壁の下で背後を守っていました」
「全員散開しろ。周囲一帯を調べて回れ」
―アナキン・スカイウォーカーとコメット[出典]
FeluciaMorningAfter1-PL

スカイウォーカーと彼の部下たちは行方不明になったタノを見つけ出すことができなかった

“第二次フェルーシアの戦い”として知られるこの戦闘は[12]、TZ-33の前哨基地が制圧されたことで共和国の勝利に終わった。コメット伍長から報告を受け、タノの姿が見当たらないことに気づいたスカイウォーカーは、すぐにトルーパーの捜索チームを基地周辺に送り出した。しかしロ=ターレンは既にタノを輸送船に乗せ、フェルーシアから出発していた。タノはトランドーシャワスカーにある孤立した島へ連れて行かれ、他の囚人とともに狩猟ゲームの標的にされた。スカイウォーカーによる捜索が不首尾に終わった後、クーンはアウター・リムにいる全共和国軍と、敵領域にいる共和国エージェントにタノの失踪について知らせると語った。戦いの翌朝、クーンとスカイウォーカーはフェルーシアからの撤退命令を受け取り、やむを得ずLAAT/iガンシップの船団に乗って惑星を離れた。スカイウォーカーは銀河首都コルサントジェダイ・テンプルに戻った後もタノの捜索を続けたが、手がかりは得られなかった。[2] しかしタノはウーキーの戦士たちと協力して自力でトランドーシャンの狩猟グループ倒し、ジェダイ・テンプルへ戻ってきた。[13]

第二次フェルーシアの戦いは共和国の勝利に終わったが[2]、惑星フェルーシアはその後もクローン戦争の戦場となった。[14] クローン戦争末期の19 BBY[5]、ジェダイ将軍アイラ・セキュラが率いる共和国グランド・アーミー[14] 第327星間兵団[15] がフェルーシアへ派兵され、アウター・リム包囲作戦の一環として分離主義者と戦いを繰り広げた。[14]

制作の舞台裏[]

この戦いは2011年4月1日に放送されたTVアニメ・シリーズ『スター・ウォーズ クローン・ウォーズシーズン3第21話『囚われのパダワン パート1』で描かれた。エピソード冒頭のナレーションでは、この戦闘が“終わりなき戦い”(unending battle)と描写されており、シーズン2のエピソード『ホロクロン強奪』で描かれた最初の戦いが継続しているかのようにも聞こえるが、公式データバンクフェルーシアの記事 では別々の出来事として扱われている。また2018年発売の設定資料集『スター・ウォーズ ビークルのすべて』において、正史メディアとしては初めて「第二次フェルーシアの戦い」という呼称が使われた。

登場作品[]

参考資料[]

脚注[]

クローン戦争
銀河系のタイムライン
前:分離主義危機次:ジェダイの大粛清 · 初期反乱運動
クローン戦争の戦い
22 BBY ジオノーシス · ヒスリック · アンター4 · 共和国兵員輸送船 · ムウニリンスト · クオメンディ · クリスター · メラゴーニ · カリバン · ヒシーン · コーヴェア · クドIII · クリストフシス(I) · テス(I) · ジャバの宮殿(I) · ズィロの宮殿 · ライロス · ルゴサ · マレヴォランス戦役フュ星系 · アブレガド · リンデリア星系 · カリーダ星雲(I) (II) · ミンバン · リシ・ムーン · ファリーン · ボサウイ · 外回廊 · スカイトップ・ステーション · ローディア(I)
21 BBY トランクィリティ · ヴァセック3 · ヴァンコア(I) · フローラム(I) · クエル · マリダン · オルトー・プルトニア · ナブー研究所 · フェルーシア(I) · デヴァロン(I) · フェルーシア医療ステーション · マラステア · ケイト・ニモーディア(I) · マーカナ · ドーリン · ジオノーシス(II) · ステッドファスト · マージ · ヴァルト · グレインジ · サルーカマイ(I) · 共和国クルーザー · コロネット · コルサント(I) · カミーノ · パントラ · 元老院人質事件 · テス(II) · コルサント中央送電網 · 連合市民への攻撃
20 BBY サラスト · デヴァロン(II) · トイダリア · ローラ・サユー · フェルーシア(II) · モン・カラ · ナブー(II) · パティタイト・パトゥーナ · アディ・ガリアの救出 · アンバラ · キロス · シード · オンダロン · ケノービ艦隊 · フローラム(III) · オート=オー · アバファー · カリダ
20 BBY頃 ホレイン · レッタ
19 BBY
アウター・リム包囲作戦
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その他 アガマー · アーカックス・ステーション · ブレイ · クラブロン · コーム · レディヴ · セドラティス · スラグ・ピット
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