自走式重ターボレーザー砲(Self-Propelled Heavy Artillery Turbolaser)は略称SPHA-Tはロザナ・ヘビー・エンジニアリング社が製造した12脚歩行式の重砲である。SPHA-Tは共和国グランド・アーミーがクローン戦争で使用した最大の地上兵器だった。SPHA-Tのターボレーザーはスターシップを破壊できる火力を誇ったが、1発ごとに大量のエネルギーを消費する欠点があった。戦争終結後、SPHA-Tは銀河帝国の砲兵団によって使用された。単に自走式重砲(Self-Propelled Heavy Artillery)、SPHAとも呼ばれた。
特徴

ジオノーシスに展開されたSPHA-T
ロザナ・ヘビー・エンジニアリング社によって製造された自走式重ターボレーザー砲(SPHA-T)は12本の脚で自律移動することができる重砲塔である。[3] 単に自走式重砲(SPHA)とも呼ばれた。[5] SPHA-Tは設置式のレーザー砲と同等の破壊力を持ち、かつ強力な脚を使って戦場を歩いて移動することができた。[6] この重砲の全長は140.2メートル(459フィート11インチ)であり[3]、共和国グランド・アーミーがクローン戦争で使用した最大の地上兵器だった。[2] 機体は厚い装甲に覆われ、上部に先端部に照準レンズがついた巨大な砲身が設置され、機体の右側に歩兵用のプラットフォームが備わっていた。[3] SPHA-Tは発射位置を移動する時にのみ12本の脚を動かし、目標を攻撃する際には、砲手が超高出力のターボレーザー・ビームの照準を正確に合わせられるよう、動きを止めた。[1]
運用には30人もの[2] 専門の[6] クローン・トルーパーが必要とされたが、ターボレーザーはスターシップの船殻やシールドを突破できるほど高い火力を誇った。[2] ただし1回の砲撃で大量のエネルギーを消費するため、活動回数は限られていた。SPHA-Tは通常、グループを組んで戦場に配備され、互いの位置を調整することで破壊効率を最大限に引き出した。[3] またSPHA-Tのターボレーザーはある一定のレベルまでしかエネルギーを再充填することができず、砲を使った後は、後方陣地からチャージ済みの砲弾を補給し、交換する必要があった。[6] 主砲の性質上、SPHA-Tは追跡メカニズムに欠けており、最終的により小型で素早いSPMAに取って代わられることになった。[3]
歴史

コア・シップを砲撃するSPHA-T
SPHA-Tはロザナ・ヘビー・エンジニアリング社によって製造され、銀河共和国グランド・アーミーの戦力として使用された。[1] 22 BBYに発生したクローン戦争最初の戦闘、ジオノーシスの戦いでは、100機のSPHA-Tが砂漠の戦場に配備された。SPHA-Tは4機編成の隊で展開し、全地形対応戦術攻撃兵器(AT-TE)の後ろを進軍した。また低空強襲トランスポート/貨物用がAT-TEをジオノーシスに降ろし、AT-TEと歩兵がSPHA-Tの前方および周囲数キロメートルの地点を固めることで、砲台の安全が確保された。SPHA-Tはまた、ペトラナキ・アリーナのすぐ外側に着陸したアクラメイター級アサルト・シップの艦隊のために鉄壁の防衛ラインを構築した。戦闘中、SPHA-Tは複数の戦場で重要なポジションに配置され、特にジェダイ・マスター・ヨーダが戦った前線において真価を発揮した。[6] ヨーダはジオノーシスからの脱出を企てていた最寄りのコア・シップに砲撃を行うよう重砲に指示し[4]、集中砲火によってコア・シップのリパルサーリフト機能を破壊し、地面に引きずり落とすことに成功した。[6]
クローン戦争が終結して銀河帝国が誕生した後、帝国地上軍の砲兵団がSPHA-Tを機動砲台として使用した。
登場エピソード
- スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 (初登場)
参考資料
- アルティメット・スター・ウォーズ 完全保存版大百科
- スター・ウォーズ コンプリート・ロケーションズ
- スター・ウォーズ:オン・ザ・フロントライン
- スター・ウォーズ ビークルのすべて
Self-Propelled Heavy Artillery Turbolaser (SPHA-T) - 公式データバンク
脚注
共和国軍 | |
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グランド・アーミー | 第7空挺兵団 - 第41精鋭兵団 - 第91機動偵察兵団 - 第327星間兵団 - 第224師団 - 第13大隊 - 第104大隊 - 第212突撃大隊 - 第501軍団 - ゴースト中隊 - グリーン中隊 - トレント中隊 - タンゴ中隊 - ウルフパック - クローン・フォース99 - デルタ分隊 |
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