追放者[1](Exiles)は、百年の闇を生き残った12人のダーク・ジェダイを指して、銀河共和国領域で使われた単語である。彼らは大逆罪の罰で未知領域へと追放された。追放者たちはシス領域にたどり着き、やがて最初のシス卿になった。追放者の中には、ジェダイとの戦いで上位司令官を務めたアジャンタ・ポールやゾーザーン、レムラス・ドレイパ、カーネス・ムール、ソーザス・シンといった強力なダーク・ジェダイたちがいた。彼らはジェンジダイとも呼ばれた。
歴史
追放

非武装の輸送船に乗せられる追放者たち
百年の闇と呼ばれるジェダイ・オーダーとダーク・ジェダイの紛争は、6900 BBYのコーボスの戦いで決着がついた。銀河共和国は生き残ったダーク・ジェダイの公開処刑を求めたが、ジェダイの指導者たちは彼らが犯した過ちを理解させるため未知領域への追放刑に処すことに決めた。ダーク・ジェダイたちは荒涼とした惑星でジェダイに武器と装甲服を奪われ、非武装の輸送船へと乗せられた。この宇宙船はスターファイターに付き添われながら既知領域を移動した後、スライスの外側の宙図に記載されていない領域へとやみくもなジャンプをさせられた。
共和国領域の外に追放されたダーク・ジェダイとその仲間たちは、全員で12人だった。その中には、百年の闇で高位将軍として戦ったアジャンタ・ポール、カーネス・ムール、ブラック・レギオンズを指揮したゾーザーン侯爵、ソーザス・シン、艦隊の提督だったレムラス・ドレイパ男爵らがいた。追放者たちは未知の領域を航行することになったが、彼らには目的地があった。ソーザス・シンは、何年もかけて難民たちから情報を聞き出し、様々な噂を分類して、シス純血種の王国が存在することを証明していたのである。
ジェナリ

コリバンに到着したゾーザーン、ソーザス・シン、レムラス・ドレイパ、アジャンタ・ポール
- 「わたしはシスではない。彼らの血を分かち合ってはいない。だが、この野蛮な民のところに到達してからというもの、われわれは彼らの統治者となり、彼らの称号、装い、伝統を取りこんだ。フォースの強い者は、永久に力を追い求めなければならないからだ」
- ―ソーザス・シン[出典]
追放者たちは、ソーザス・シンのフォースの導きを頼りに、スタイジアン・カルデラと呼ばれる星雲の中を進んでいった。彼らはシス・スペースに到着し、フォースのダークサイドの呼びかけが最も強かった惑星コリバンに降り立った。この星はシス種族の故郷だった。シス種族はダーク・ジェダイを畏れ、追放者たちはシス領域で崇拝の対象となった。アジャンタ・ポールはハーカグラム・グローシュ王を殺してアダス王の時代から続いていたシスの王座を奪い、残りのダーク・ジェダイは彼のシャドウ・ハンドになった。シスの統治者になったダーク・ジェダイはシス卿として知られるようになり、彼らの指導者はジェナリ、あるいはシスの“暗黒卿”と呼ばれるようになった。また、ソーザス・シンは自分たちをジェンジダイと呼んだ。ダーク・ジェダイの統治は、旧シス帝国の誕生に繋がった。
しかし、追放者の一部はシスを統治するだけでは満足せず、力の拡大に着手した。1年と経たないうちに、ドレイパ男爵が率いる数名のダーク・ジェダイが共和国領に戻り、ジェダイを攻撃した。彼らはジェダイ・オーダーを打倒するだけの戦力が自分たちに備わっていると考えていたが、それは間違いだった。彼らの早まった行動により、追放者の生き残りが未知領域にあるシス・スペースを統治していることが、共和国とジェダイの知るところとなった。
シス・スペースに残った者たちは、シスの秘術の技を使い、シス種族と自分たちのDNAを混ぜ合わせ、交配することを可能にした。こうして追放者の血統はシス種族の中で続いていくことになった。
登場エピソード
|
参考資料
脚注
- ↑ 訳語は『スター・ウォーズ シスの書 DXエディション』(46ページ)に従う。