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この記事は新共和国の元老院を扱っています。お探しの記事は銀河共和国の元老院かもしれません。

「そういった報告は元老院情報委員会で調査ずみだ。確実性はなく、かなりおおげさなものだという結論が出ているんだ、ポー。銀河は広いし、たいした問題ではない」
ポー・ダメロンに対し、ファースト・オーダーを危険視する必要はないと説明するロノ・デソ少佐[出典]

新共和国元老院(New Republic Senate)、別名銀河元老院(Galactic Senate)は、当初暫定元老院(Provisional Senate)とも呼ばれていた新共和国の中央立法機関である。エンドアの戦いの後、反乱同盟銀河帝国に代わる主要銀河系政府として新共和国を立ち上げた際に発足した。銀河協定の成立によって銀河内戦に終止符が打たれた後、元老院は新共和国を非武装化して銀河に平和と調和をもたらそうと試みた。新共和国の初代議長であるモン・モスマは、クローン戦争期に旧銀河共和国最高議長シーヴ・パルパティーン(のちの皇帝)が悪用した非常時大権制度を新共和国元老院から排除した。モスマは元老院や新共和国を平和のための組織にしようと企図していた。

戦争の終結から30後、帝国の残党から生まれたファースト・オーダーが平和を脅かしたが、元老院はファースト・オーダーを脅威と見なさなかった。レイア・オーガナ将軍はファースト・オーダーの動きを監視するためレジスタンスを設立し、元老院にも行動を起こすよう求めたが、新共和国は軍事行為を避け続けた。ファースト・オーダーはやがて超兵器スターキラー基地を完成させ、新共和国の元老院が置かれている首都惑星ホズニアン・プライム破壊してしまった。

歴史[]

起源と発足[]

Galacticsenate

新共和国元老院の手本となった旧銀河元老院

銀河内戦以前、銀河共和国銀河元老院が政府の立法府として機能していたが、最終的に官僚主義と腐敗によって蝕まれ、効率性が失われていった。クローン戦争中、共和国元老院の権力のほとんどは最高議長シーヴ・パルパティーンのオフィスに移され、最高議長は特別な非常時大権を行使して戦争活動を監督した。クローン戦争終結時、パルパティーン(彼の正体はシスの暗黒卿ダース・シディアスで、共和国と独立星系連合双方を牛耳り、戦争を意のままに操っていた)は共和国を銀河帝国へと再編し、銀河元老院も帝国元老院として生まれ変わった。帝国元老院の権力は銀河系各地の領域を統治する地方総督たちに取って代わられ、クローン戦争期の共和国元老院よりもさらに小さくなっていた。帝国創設から19が過ぎた後、皇帝パルパティーンは完成したデス・スターバトル・ステーションが帝国市民に恐怖をもたらし、各地の総督だけで銀河を直接統治することが可能になったと判断し、ヤヴィンの戦いの直前に帝国元老院を解散させた。デス・スターが共和国再建のための同盟(反乱同盟軍)に破壊された後、帝国は恐怖による銀河統治の計画を再開するため第2デス・スターの建造に着手した。初代デス・スターが失われた後も元老院は解散したままで、共和国の最後の名残は帝国から消え去った。

反乱同盟軍はエンドアの戦いで第2デス・スターを破壊し、皇帝パルパティーンも同じ戦いで命を落とした。指導者を失った帝国は混乱状態に陥り、反乱同盟軍は新共和国の設立に踏み切った。新共和国は銀河元老院を再建し、当初は惑星シャンドリラハンナ・シティに会議場を設置していた。シャンドリラは重要な思想が生まれてくる場所として長らく有名で、新共和国は今こそこうした思想、さらには銀河市民が必要としている基本的・人道的支援を提供すべきと判断し、この星を本部に選んだ。

MonMothma-RotJAVA

新共和国初代議長モン・モスマ

反乱同盟軍の指導者で、シャンドリラ代表の元老院議員だったモン・モスマが新銀河元老院の初代議長に選出された。旧銀河元老院と同様、議長の憲章にはクローン戦争期にパルパティーンが保持した非常時大権の制度が残されていた。しかしモスマはこの制度が民主主義に対する毒になると判断し、廃止することに決めた。また彼女は、銀河系の星々に新共和国への参加を呼び掛けるのであれば、脅迫的に見えるようなやり方ではいけないと考えていた。モスマは銀河内戦が終わったら新共和国を非武装化すべきだと主張し、軍事力の90パーセントを削減する法案を提出した。残る10パーセントは平和維持軍として残され、防衛は各惑星の軍隊に任されることになっていた。しかしモスマは帝国に弱みを見せれば付け入られることになると考え、非武装化の実施はあくまで戦争終結後としていた。

平和の追及[]

銀河内戦最後の大規模戦闘であるジャクーの戦いが終わった後、新共和国と帝国残存勢力は惑星コルサント銀河協定を締結した。この平和条約によって戦争は終結し、帝国はコア・ワールドインナー・リム内の定められた領域内に留まることを強制された。元老院の主要メンバーは戦争が本当に終わったのだと考え、帝国が新共和国軍に完全降伏するものと信じた。楽観主義が広まる中、モスマ議長は予測できない事態に備えて臨戦態勢を解かないよう加盟惑星に警告し、新共和国防衛艦隊も戦闘状態を維持した。最終的に、降伏を拒否していた帝国の残党は未知領域へと撤退し、それ以降長いあいだ消息を絶った。

戦争の終結を受けて銀河元老院では軍備縮小法が可決され、元老院発足時にモスマ議長が提案した目標が達成された。しかし反乱同盟の主要メンバーだったプリンセスレイア・オーガナは帝国を過小評価するのは愚かだと考え、軍備縮小法に強く反対した。オーガナはこの主張によって主戦論者の烙印を押され、銀河内戦を捨てきることができないのかと非難されることになった。

新共和国は当初シャンドリラに首都を置いていたが、のちに選挙による首都輪番方式を採ることになった。彼らは旧銀河共和国の元老院が置かれていたコルサントをあえて避けることで、旧共和国への加盟を渋っていた星々に対し、新共和国はコア領域中心主義の政府ではなく、過去の過ちを繰り返すつもりはないとアピールしようとしていた。新共和国の首都はやがてホズニアン星系の惑星ホズニアン・プライムに遷都した。銀河元老院はこの星のリパブリック・シティに設置された。元老院の新議長になったラネヴァー・ヴィルチャムは、トランス=ハイディアン・ボーダーランドに属す長い中立の歴史を持つ星系群との関係改善を重点的に進めた。

FirstOrder

新共和国と元老院を滅ぼしたファースト・オーダー

銀河内戦から数十年が過ぎた当時、銀河帝国の残党から生まれたファースト・オーダーが勢力を拡大していた。元老院はファースト・オーダーの活動を調査したが、彼らを脅威と見なさなかった。元老院情報委員会は、ファースト・オーダーの活動に関する報告はいずれも確実性に乏しく誇張的だと判断し、ファースト・オーダーは散り散りになった旧帝国の残党に過ぎないと結論付けた。委員会はファースト・オーダーにはほとんど戦力が無く、かろうじて存続しているに過ぎない状態だと評価していた。オーガナは元老院にファースト・オーダーの脅威を訴えたが、彼らはいかなる措置も講じなかった。オーガナはファースト・オーダーの活動を監視するため自らレジスタンスを組織した。元老院はオーガナ将軍の活動を公式には認めていなかったが、止むを得ず黙認した。元老院とヴィルチャム議長は平和追及政策を変更せず、銀河協定が守られている限りファースト・オーダーと交戦しないという方針を貫いたが、一部の元老院議員はオーガナの主張に賛同し、レジスタンスに資金を提供していた。

アーミテイジ・ハックス将軍を始めとするファースト・オーダーの指導者たちは新共和国を不法な政府とみなしており、混沌とした銀河系を支配する能力は無いと考えていた。冷戦のさなか、彼らは新共和国を滅ぼすためにスターキラー基地の超兵器を使用した。基地から放たれたダーク・エネルギーはホズニアン星系に到達し、新共和国の首都惑星を破壊した。ホズニアン・プライムに居合わせたヴィルチャム議長や議員たちはこの攻撃の犠牲になった。

組織と権力[]

銀河系各地の新共和国加盟惑星が銀河元老院に参加していた。発足時はほとんどが中央領域の惑星で、初期はアウター・リムからの参加惑星が少ししか存在しなかった。元老院の代表者は民衆の意志のもとに選出され、初期の議会では帝国の不正を是正する提案が話し合われた。帝国の恐怖を気にすることなく公然と意見が発せられるようになったため、議論は積極的に行われた。元老院は汚染された惑星に浄化資源を与え、帝国の奴隷にされていた種族に補償を提供することで銀河系各地の星々の再建を監督した。元老院には元老院情報委員会という組織が存在し、ファースト・オーダーの調査も行っていた。元老院議員全員が必ずしも新共和国に忠実というわけではなく、密かにファースト・オーダーに内通している者もいた。

ファースト・オーダーとレジスタンスが紛争を繰り広げた時代、元老院にはターサント星系出身のラネヴァー・ヴィルチャム議長、ナブーサドレ・ベレンコ議員、カンドヴァントジグリ・ブラス議員、コメナーサンリス・デパロ議員、ウイターナハニ・ギレン議員、アベドネドブラスモン・キー議員、ユバーディアガディ・ネシュリオン議員、タリスアンドリサル・ロブ=ヴォティ議員、ヘヴリオンエルード・ロー=キンター議員らが在籍していた。

登場作品[]

参考資料[]

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