銀河内戦(Galactic Civil War)は、共和国再建のための同盟による銀河帝国への抵抗運動に端を発した銀河規模紛争である。専制主義国家の銀河帝国は、独立星系連合と銀河共和国が争ったクローン戦争が終結した後、シスの暗黒卿ダース・シディアスによって設立された。建国直後から散発的な抵抗運動は発生していたものの、帝国は強大な軍事力を背景にした恐怖主義統治で銀河の星々を押さえつけていた。しかし、帝国元老院内部の反逆者やジェダイの生存者によって反乱ネットワークが組織され、最終的に共和国再建のための同盟(通称“反乱同盟”)が誕生した。旧共和国の再建を目標に、同盟軍は銀河内戦と呼ばれる紛争で帝国の打倒を試みた。
帝国の誕生から19年後、スカリフの戦いにて同盟軍は帝国に対して最初の大勝利を挙げた。同盟軍は惑星すら破壊することができる帝国の超兵器、デス・スターの設計図を奪取し、プリンセス・レイア・オーガナに送信した。同盟軍の英雄となるルーク・スカイウォーカーやハン・ソロは、設計図を巡る事件をきっかけに銀河内戦に参加することになった。同盟軍は設計図を解析してバトル・ステーションの弱点を突き止め、ヤヴィンの戦いでデス・スターの破壊に成功する。その後、同盟宇宙軍は潜伏場所を転々としながら帝国との戦いを続けた。ヤヴィン以降、帝国は兵器廠アルファを失うなど、同盟軍の一連の攻撃に苦しめられた。しかし、皇帝シディアスの執行者を務めるシス卿ダース・ヴェイダーが銀河に散らばる反乱分子の討伐を指揮し、ホスの戦いで帝国を勝利に導いた。
ホスの勝利から半年後、帝国は新しいバトル・ステーションの建造を開始した。皇帝は衛星エンドア上空で建造中の第2デス・スターに関する情報を故意に漏洩させ、同盟軍を罠にかけた。同盟軍はエンドア星系で帝国宇宙軍の大艦隊に待ち伏せされ苦戦を強いられたが、地上攻撃部隊がデス・スターのシールド発生装置を破壊したことで形成が逆転した。また、この戦いのさなかにスカイウォーカーとヴェイダーがデス・スター内で対決した。決闘に敗れたヴェイダーは、実の息子であるスカイウォーカーの姿に心を打たれてフォースのダークサイドと決別し、自らを犠牲にして皇帝を倒した。間もなく、第2デス・スターは同盟軍の攻撃で粉々になった。
前史
帝国の誕生
銀河帝国はシスの暗黒卿ダース・シディアスによる壮大な陰謀と策略の結果として創設された。惑星ナブー出身のシディアスは、「シーヴ・パルパティーン」という名で銀河共和国の元老院に地位を築いた。ナブー危機を利用して最高議長となったパルパティーンは[8]、より強大な権力を手中に収めるため、銀河系規模の紛争クローン戦争を引き起こした。彼は分離主義勢力の脅威を口実に共和国グランド・アーミーを創設し、クローン・トルーパーとバトル・ドロイド軍が争う戦争を演出した。クローン戦争の終盤、十分な力を手に入れた最高議長は、ジェダイ・オーダーの打倒に乗り出した。彼はクローン兵にオーダー66を発令して銀河各地の戦場で戦っていたジェダイを抹殺し、新しく弟子にしたばかりのシス卿ダース・ヴェイダーをジェダイ・テンプル襲撃作戦に送り出した。[1][9]
邪魔者を排除し終えたパルパティーンは、元老院で緊急議会を招集し、ニュー・オーダー体制の開始を宣言した。これにより、共和国は第1銀河帝国として生まれ変わった。ジェダイは国家に対する反逆者とみなされ、徹底的な討伐が行われた。しかし、オビ=ワン・ケノービやヨーダを始めとする一部のジェダイは、オーダー66やそれに続くジェダイの大粛清を生き延びた。クローン戦争終結直後、ヨーダは皇帝の暗殺を試みたが失敗に終わる。ヨーダとケノービは、ヴェイダーとパドメ・アミダラ元老院議員の間に生まれた双子ルークとレイアを帝国やシス卿から隠すことに決めた。彼らは“選ばれし者”の血を引く子どもたちをジェダイとして育てるのではなく、帝国と戦う適切な時期が来るまで姿を隠すことに決めたのである。男の子のルークはタトゥイーンのラーズ家へ、女の子のレイアはオルデランのオーガナ家へ預けられることになった。彼らは自分たちの出自や双子の兄妹の存在を知らないまま成長した。ヨーダは沼の惑星ダゴバへ隠遁し、ケノービはタトゥイーンでルークの成長を見守りながら暮らすことになった。[1]
散発的な抵抗運動
銀河帝国は強大な軍事力を背景とした統治を行い、ニュー・オーダー保護委員会やその下部組織帝国保安局が皇帝パルパティーンの治世を支えた。銀河元老院の後継者である帝国元老院の権力は縮小化し、ほとんど皇帝に仕えているような状態だった。創設からしばらくの間、帝国が大規模な反乱運動に直面することはなかった。[8] しかし、互いに独立した様々な派閥が、個別に小規模な抵抗運動を開始し始めた。
帝国が誕生してからしばらくした後、惑星ライロスで帝国の支配に対する抵抗運動が起きた。この“ライロス解放運動”は、クローン戦争時に分離主義勢力のワット・タンバーからライロスを解放するために立ち上がったトワイレック・レジスタンスを前身に形成された。チャム・シンドゥーラの指揮の下、彼らはライロス星系の各地に秘密基地をつくり、帝国軍に対する攻撃を行った。
帝国の誕生から5年後、元共和国情報部部員バーチ・テラーが率いる反乱組織が、帝国の施設に対して攻撃を展開した。彼らはアンターの虐殺を実行した帝国のモフ・ウィルハフ・ターキンに恨みを持っていた。帝国宇宙軍情報部の反逆者ドッド・ランシット中将の助けを借り、彼らはターキンの宇宙船<キャリオン・スパイク>の強奪に成功したが、最終的にターキンとダース・ヴェイダーに追い詰められた。テラー一味の策略を挫いた後、モフ・ターキンは「ターキン・ドクトリン」と呼ばれる帝国の教義を発表した。[8]
帝国の誕生から8年後、インナー・リムの惑星ゴースとその衛星シンダで暴動が発生した。スターシップの製造に欠かせないソリライドの生産量を上げるため、帝国のデネトリアス・ヴィディアン伯爵が現地に派遣されたが、伯爵の冷酷なやり方に逆らう一部の反逆者が帝国の活動を妨害した。スケリーという名の爆破の専門家は、衛星シンダをまるごと破壊してソリライドを集めようとしていた伯爵の陰謀を挫いた。この事件のさなか、のちに反乱者として活躍することになるヘラ・シンドゥーラと、ジェダイ・パダワンの生存者ケイナン・ジャラスが出会った。当時、帝国の動向を調査していたシンドゥーラは、散発的で統率のとれていない抵抗運動は、むしろ帝国を倒す見込みを低くすると考えていた。[10]
反乱同盟の誕生
- こちらの記事も参照: 共和国再建のための同盟
- 「帝国保安局は一連の動きに注目してきた。彼らの狙いが帝国の作戦を妨害することにあるとすれば、単なる泥棒で事は収まらない。反乱の火種と考えていいだろう。次に彼らが行動を起こすのを待ち、面倒が起きる前に一気に殲滅しなくては」
- ―エージェント・カラス[出典]
帝国の誕生からおよそ14年後、ゴースで出会ったヘラ・シンドゥーラとケイナン・ジャラスは、VCX-100軽貨物船<ゴースト>を使ってアウター・リム・テリトリーの惑星ロザルを中心に反乱運動を展開していた。ラサットのガラゼブ・オレリオスやマンダロリアンのサビーヌ・レン、C1シリーズ・アストロメク・ドロイドのチョッパー、ロザルの孤児エズラ・ブリッジャーがふたりの仲間に加わっていた。帝国保安局のエージェント・アレクザンダー・カラスは、彼らの活動が大規模な反乱へと発展することを懸念していた。[2] やがてフォース感知者の捜索任務を与えられていた大尋問官や、グランドモフ・ウィルハフ・ターキン、シス卿ダース・ヴェイダーもロザルの反乱者たちとの戦いに加わった。
実際、ロザルの反乱組織の背後には大規模な反乱ネットワークが存在した。ジェダイ脱退者のアソーカ・タノ(暗号名「フルクラム」)や、ベイル・オーガナ元老院議員が密かにこの活動を支援していた。
帝国の誕生から19年が過ぎた時点で、抵抗運動は共和国再建のための同盟(通称反乱同盟軍)という形で実を結んでいた。モン・モスマ議長を筆頭に、ジャン・ドドンナ将軍やギアル・アクバー提督が反乱軍の軍事作戦を指揮した。これまでの散発的な抵抗運動とは異なり、反乱同盟はモン・カラマリ・スター・クルーザーやネビュロンBフリゲート等の軍艦や、T-65B XウイングやAウイング等の戦闘機から成る艦隊を保有する、組織化されたレジスタンス勢力だった。銀河帝国は、銀河内戦と呼ばれる紛争で反乱同盟と争うことになった。[3][4][6]
歴史
デス・スター設計図の奪取
銀河帝国の誕生から19年後、反乱同盟軍のために働くスパイがデス・スター建造の事実を突き止めた。深宇宙機動性要塞デス・スターは、惑星をも破壊可能なスーパーレーザー砲を搭載した、銀河帝国の超兵器だった。彼らはこの巨大バトル・ステーションの設計図を奪取し、プリンセス・レイア・オーガナのCR90コルベット<タナヴィーIV>に送信した。オーガナは、帝国元老院で惑星オルデランを代表する元老院議員でありながら、密かに反乱同盟のメンバーとして活動していた。[3]
デス・スターの破壊
タトゥイーンの秘密任務
- 「諸君、帝国元老院のことは、もう心配する必要はなくなった。皇帝が元老院を永久に解散させたという知らせを、たった今受け取ったばかりだ。旧共和国の最後の残党は一掃された」
- ―グランドモフ・ウィルハフ・ターキン[11][出典]
設計図を手に入れたオーガナは、ジェダイ・マスターの隠遁者オビ=ワン・ケノービの助けを借りるため、アウター・リムに位置する砂漠の惑星タトゥイーンを目指した。しかし、惑星の上空でシス卿ダース・ヴェイダーの指揮下にあるインペリアル級スター・デストロイヤー<デヴァステイター>に追いつかれた<タナヴィーIV>は、短い宇宙戦の結果、帝国軍に拿捕された。ヴェイダーの部隊が船内に乗り込む中、オーガナは設計図をアストロメク・ドロイドのR2-D2に託した。R2-D2はプロトコル・ドロイドのC-3POと共に脱出ポッドに乗り込み、タトゥイーンの砂漠へ逃げ延びた。その後、<タナヴィーIV>のレイマス・アンティリーズ船長はヴェイダーに殺害され、プリンセス・オーガナも捕えられた。2体のドロイドはタトゥイーンの原住民ジャワに捕えられたが、水分農夫のオーウェン・ラーズに売り飛ばされた。ラーズ家の養子であるルーク・スカイウォーカーは、ドロイドに託されていたホログラムのメッセージを目にし、ケノービ老人の家へ向かった。[3]
道中、ルーク・スカイウォーカーとドロイドはディーン・シーでタスケン・レイダーに襲撃されたが、駆け付けたケノービに救われた。プリンセスのメッセージを受け取ったケノービは、スカイウォーカーをオルデランへの旅に誘った。ケノービは、彼とルークの父親アナキン・スカイウォーカーがクローン戦争に参加したジェダイだったことを明かし、アナキンのライトセーバーをその息子に与えた。スカイウォーカーは老人の誘いに前向きではなかったが、設計図を捜索していたストームトルーパーがラーズ農場を襲撃し、彼の育て親であるオーウェンとベルー夫妻が殺されたことを知ると、故郷を離れる決意を固めた。ふたりはモス・アイズリー宇宙港にあるカンティーナでパイロットを探し、YT-1300軽貨物船<ミレニアム・ファルコン>の船長を務めるコレリアンのハン・ソロとウーキーの副操縦士チューバッカを雇った。彼らはストームトルーパーやスター・デストロイヤーに追われながら砂漠の惑星を後にした。[3]
元老院議員の反逆者が逮捕されたことを受け、皇帝シーヴ・パルパティーンは帝国元老院の解散を宣言した。[3]
オルデランの破壊
- 「ひとたびバトル・ステーションが実戦配備されたら、おまえは銀河の本源的な力を手に入れるのだ」
- ―ウィルハフ・ターキンに対し、皇帝シーヴ・パルパティーン[出典]
デス・スターへ連行されたオーガナは、ヴェイダーやドロイドによる尋問を受け、同盟軍の秘密基地の場所を尋ねられた。同じ頃、デス・スターの全システムが操業可能になった。この宇宙ステーションの指揮官であるグランドモフ・ウィルハフ・ターキンは、プリンセスを説得するために、完成したばかりのデス・スターを利用するアイデアを思い付いた。彼はスーパーレーザーで故郷オルデランを破壊すると脅せば、オーガナも口を割るだろうと考えたのである。ターキンの指示に従い、デス・スターはオルデラン星系へ向かった。故郷が標的になっていることを知ったオーガナは激しく抗議したが、グランドモフから最後通牒を突きつけられると、秘密基地は惑星ダントゥインにあると答えた。彼女の答えに満足したターキンは、準備が整い次第オルデランを砲撃するよう部下に命じた。ターキンは帝国に逆らう者たちに対する見せしめとして、始めからオルデランを破壊するつもりでいたのである。プリンセスの故郷はスーパーレーザー砲の一撃で破壊され、宇宙の塵と化した。しかし、その後の調査でダントゥインの情報は嘘だったことが判った。反乱軍は既にこの惑星から撤退していたのである。[3]
プリンセス・レイアの救出
- 「待っていたぞ、オビ=ワン。ついに再会したな。これで決着をつけられる。あなたのもとを離れたときは、まだ学んでいる身だったが、今はマスターだ」
「邪悪なマスターにすぎんぞ、ダース」 - ―ダース・ヴェイダーとオビ=ワン・ケノービ[12][出典]
<ミレニアム・ファルコン>はオルデランが破壊されて間もない現場に到着した。反乱軍が設計図をオルデランに運んできたのだろうと判断した帝国軍は、<ファルコン>をトラクター・ビームで捕捉し、デス・スター内に収容した。<ファルコン>の乗組員は密輸用のコンパートメントに隠れて帝国軍の走査を逃れたが、デス・スターから脱出するにはトラクター・ビーム制御装置を解除する必要があった。ケノービが制御装置に向かった後、R2-D2はこの宇宙ステーションにプリンセスが収監されていることを突き止めた。スカイウォーカーはソロたちを説得し、監房ブロックAA-23の独房2187からプリンセスを救出した。彼らはストームトルーパーの追跡を凌ぎ、<ファルコン>が格納されているハンガーへ戻った。その頃、ケノービはハンガーの近くでダース・ヴェイダーと遭遇し、ライトセーバーの対決を繰り広げていた。[3]
スカイウォーカーたちが戻って来たのを確認したケノービは、戦闘中に防御の姿勢を解いた。ヴェイダーはジェダイだった頃の師匠であるケノービを切り倒したが、彼は死体を残さずに消滅し、フォースとひとつになった。霊体となったケノービの声に急かされ、スカイウォーカーは<ファルコン>に乗り込んだ。ソロの貨物船はTIE/ln制宙スターファイターの追撃をかわしてデス・スターから脱出したが、帝国はこの船にホーミング・ビーコンを仕掛けていた。オーガナは帝国の策略に感づいていたが、一刻も早く設計図を解析するために衛星ヤヴィン4にある反乱軍基地へ戻った。[3]
ヤヴィンの戦い
オーガナから設計図を受け取った後、反乱軍はデス・スターの弱点を分析し、子午線トレンチ(溝)にある排熱孔にプロトン魚雷を命中させれば、中央反応炉の爆発によってステーション全体を粉々にすることが可能だと気付いた。この情報をもとに、ジャン・ドドンナ将軍は小型スターファイターを使ったバトル・ステーション破壊作戦を立てた。一方、デス・スターは<ファルコン>のビーコンを頼りにヤヴィン星系に到着し、ガス巨星ヤヴィン・プライムの軌道に入った。デス・スターがヤヴィン4を攻撃可能な位置に移動するまでのわずかな時間が、反乱軍に残された作戦時間だった。Xウイングから成るレッド中隊とYウイングから成るゴールド中隊がヤヴィン基地から出撃し、デス・スターの排熱孔を目指した。デス・スターの固定式ターボレーザーでは小さな戦闘機を狙うのが難しく、ヴェイダー率いるTIEファイター部隊が反乱軍を迎撃した。[3]
レッド中隊の隊長を務めるガーヴェン・ドレイスがヴェイダーのTIEアドバンストx1に撃墜された後、反乱軍の最後の望みをかけてルーク・スカイウォーカーとウェッジ・アンティリーズ、ビッグズ・ダークライターのXウイングがトレンチに飛び込んだ。ヴェイダーは彼らの背後を取り、ダークライターを撃墜し、アンティリーズの機体を破損させて戦線離脱させた。スカイウォーカーも照準に捉えられたが、駆け付けた<ミレニアム・ファルコン>がヴェイダーの攻撃を妨害した。ヴェイダーのTIEアドバンストが制御を失って飛び去り、残りのTIEファイターも撃墜された後、スカイウォーカーはフォースの助けを借りてプロトン魚雷を発射し、排熱孔に命中させた。デス・スターは、あと少しでスーパーレーザーを発射できる段階に入っていたが、大爆発を起こして砕け散った。ターキンを始めとする大勢の帝国軍将校が巻き添えになったが、戦闘機に乗って出撃していたヴェイダーは難を逃れた。また、この戦いを生き延びた反乱軍パイロットは、スカイウォーカーとアンティリーズを含む3人だけだった。[3]
ヤヴィン以降
秘密基地放棄と難民救出任務
デス・スターを破壊した英雄を称える式典が行われた後、反乱軍は迅速にヤヴィン基地からの撤退を開始した。ギアル・アクバー提督率いる艦隊もヤヴィン星系に駆け付け、撤退を手伝った。ドドンナはさっそく次の作戦本部の候補地選定に取り掛かり、惑星インスクやダクサン・ベータを選択肢から除外した。[13]
ヤヴィン4撤退活動のさなか、レイア・オーガナは故郷のオルデラン免れた同胞が帝国の標的になっていることを知り、ドドンナ将軍の反対を押し切って救出任務に赴いた。オルデラン出身の反乱軍パイロット、エヴァン・ヴァーレインやR2-D2が彼女の任務を手伝った。彼女たちはナブーやサラストでオルデラニアンを救い、スカラドーシュやエスピリオンで帝国の部隊を相手に勝利を収めた。その後、オーガナはオルデランの難民をヴァーレインに任せ、反乱運動に戻った。[13]
同盟軍の奮闘
ヤヴィンの戦いの後、同盟軍艦隊はスジミス宙域に潜伏した。この間、彼らは惑星オルトー・プルトニアで兵士の訓練を行った。反乱軍は資金不足に悩まされており、新しい物資供給ルートを開拓する必要性に迫られていた。アクバー提督は惑星ローディアのチェクー氏族を味方につけるため、ルーク・スカイウォーカーを現地に派遣することに決めた。チェクーはウシール・アウトフィッターズ社という武器製造企業を抱えており、ライバルのチャッツァ氏族を悩ませるためなら、帝国との戦いにも参加するのではないかと考えられていた。スカイウォーカーはローディアへの道中でラニクに立ち寄り、帝国に襲われていたクポハンの宇宙船を救出した。その後、彼はローディアでウシール社の代表者タニーチ・スーンタとの交渉を成功させた。[14]
ローディアから戻った後、スカイウォーカーはギヴィンの天才暗号解読者ドルーシル・ベフォリンを反乱軍側へ亡命させる任務を与えられた。ベフォリンはほぼあらゆる暗号を解読することができる数学者で、帝国は彼女を惑星デノンに軟禁していた。スカイウォーカーはナカリ・ケレンという名の女性と共に任務を遂行することになった。任務に使うヨット<デザート・ジュエル>を改造するためフェックスの任務を遂行した後、ふたりはデノンでベフォリンを回収した。船の修理のためクポに立ち寄った後、彼らは目的地オメレスに到着したが、ケレンは賞金稼ぎの襲撃を受けて命を落とした。敵を倒した後、スカイウォーカーはベフォリンの家族を救出したブレン・ダーリン少佐のチームと合流した。[14]
更なる戦い
ヤヴィンの戦いの後、タトゥイーンの傭兵団が辺境の星々で繰り広げられた一連の戦いに参加した。サポンザと彼の相棒によって率いられたこの傭兵団は、タトゥイーンで活動を開始した直後、犯罪王ジャバ・ザ・ハットとの抗争に巻き込まれ、タスケン・レイダーの討伐作戦を遂行した。その後、彼らは惑星ダンドラン、アーキット、衛星ヤヴィン4で銀河内戦の戦役に関わることになった。帝国軍側はコシュ大尉が、反乱軍側はジェニカ・ピアースがこの一連の紛争で作戦を指揮し、元元老院議員ジョハール・ケッセンやトワイレックの密輸業者リアナ・コール、ジャバの保安主任を務めるケイダ・ジャール、アクアリッシュのニーゴ・ルーラン、アーキットの民の代弁者ダイロ・フェルドアらが第三勢力として抗争に介入した。[15]
帝国の逆襲
ホスの戦い
ヤヴィンの戦いの3年後、反乱軍は氷の惑星ホスにエコー基地と呼ばれる司令本部を設置していた。この年、デス小艦隊から放たれたヴァイパー・プローブ・ドロイドがホスの不審な動きをスーパー・スター・デストロイヤー<エグゼクター>に報告した。ケンダル・オッゼル提督はこれを取るに足らない報告として片付けようとしたが、シスの暗黒卿ダース・ヴェイダーはホスに反乱の秘密基地があるに違いないと断定した。愚かなオッゼルを処刑した後、ヴェイダーはファーマス・ピエットを新しい提督に任じ、ホスの封鎖を命じた。ヴェイダーの作戦に従い、マクシミリアン・ヴィアーズ将軍率いる地上軍がホスの雪原に展開し、AT-ATやAT-STウォーカー、スノートルーパーがエコー基地へと進撃した。カーリスト・ライカン将軍の指揮の下、反乱軍は歩兵やスノースピーダーの抵抗で時間を稼ぎつつ、GR-75中型輸送船を次々と脱出させた。彼らはAT-ATを数機倒したが、エコー基地はシールド発生装置を失い、陥落した。ホスの戦いは反乱軍の敗北に終わったが、基地にいた多くの人員は脱出に成功した。[6]
ホスの戦いの直後、ハン・ソロやレイア・オーガナ、チューバッカ、C-3POを乗せた<ミレニアム・ファルコン>がホス小惑星帯で帝国軍艦隊から逃げ回った。ダース・ヴェイダーは、息子のルーク・スカイウォーカーを誘き寄せてフォースのダークサイドに転向させるため、ルークの友人である<ファルコン>の乗組員を生け捕りにしたいと考えていた。ヴェイダーは6人の賞金稼ぎ(ボスク、デンガー、IG-88、ザッカス、4-LOM、ボバ・フェット)を<エグゼクター>に集め、ソロたちを生け捕りにするよう命じた。ヴェイダーはソロの軽貨物船を見失った<アヴェンジャー>のロース・ニーダ艦長を処刑したが、ボバ・フェットの<スレーヴI>が<ファルコン>の追跡に成功した。[6]
ベスピンの占領
- 「こちらランド・カルリジアン。聞いてくれ。この街は帝国に支配された。本隊が来る前に脱出しろ!」
- ―クラウド・シティの市民に対し、ランド・カルリジアン[出典]
ボバ・フェットから報告を受けた帝国軍は、<ミレニアム・ファルコン>より先に彼らの目的地である惑星ベスピンの採鉱植民地クラウド・シティに到着した。ヴェイダーはこの街の執政官を務めるソロの旧友ランド・カルリジアンに協力を求め、言う通りにしなければベスピンを占領すると脅した。カルリジアンは仕方なくソロたちを罠に嵌めて帝国軍に差し出したが、都合よく取り引きの条件を捻じ曲げるヴェイダーに不満を持ち、裏切りを決意した。ソロはカーボン凍結されてフェットに引き渡されたが、カルリジアンは部下のロボトたちと協力してオーガナやチューバッカ、C-3POを解放した。彼はクラウド・シティが帝国に占領されたことを市民に警告し、本隊がやって来る前に街から逃げ出すよう勧告した。市民が逃げ惑う中、カルリジアンたちも<ファルコン>の泊めてあるプラットフォームを目指した。[6]
一方、惑星ダゴバでマスター・ヨーダからジェダイの訓練を受けていたルーク・スカイウォーカーは、フォースを通して友人たちの危険を察知し、ヴェイダーの罠を警告するヨーダの言葉も聞かず、クラウド・シティにやってきた。彼は学んだことを活かしてシスの暗黒卿と戦ったが、力及ばなかった。ヴェイダーは若きジェダイの右腕をライトセーバーで切り落とし、眼下に広大なシャフトが広がる通路の端へ追い詰めた。敗北したルークに対し、ヴェイダーは自分が父親だという事実を明かした(オビ=ワン・ケノービやヨーダは、アナキン・スカイウォーカーとヴェイダーが同一人物であることをルークに黙っていた)。この告白に同様したルークは、エア・シャフトに身を投げた。その後、彼は<ファルコン>の仲間たちに救出された。[6]
反乱軍の勝利
イエロー・ムーン作戦
ホスの戦いの半年後、銀河帝国は第2デス・スターの建造を開始した。反乱軍のスパイは、初代デス・スターよりも強力な新型バトル・ステーションに関する情報収集を開始した。[16] 同盟軍艦隊は第2デス・スターへの攻撃に備えて惑星サラストの上空に集結した。プリンセス・レイア・オーガナ率いる部隊は、サラストの艦隊から銀河帝国の注意をそらすため、イエロー・ムーン作戦と呼ばれる陽動作戦を展開した。作戦を成功させた後、オーガナはルーク・スカイウォーカーと合流し、ハン・ソロの救出に向かった。
ジャバ・ザ・ハットの死
同盟軍のスパイが新デス・スターの情報を探っていた頃、スカイウォーカー、オーガナ、チューバッカ、カルリジアン、C-3PO、R2-D2たちは、惑星タトゥイーンでハン・ソロの救出作戦に取り掛かった[16]。彼らはカーボン凍結されたソロが犯罪王ジャバ・ザ・ハットの宮殿に運ばれたことを突き止めていた。カルリジアンが警備兵に扮装してジャバの取り巻きの中に潜り込んだ後、R2-D2とC-3POが宮殿へ派遣され、ソロ解放の取り引きをしたいというスカイウォーカーのメッセージを伝えた。その後、賞金稼ぎブーシに変装したオーガナが、チューバッカを連れてジャバを尋ねた。オーガナはソロの解凍に成功したが、変装を見破られて捕えられ、ジャバの奴隷にされてしまった。[4]
最後に宮殿に到着したスカイウォーカーは、ジャバの宮殿で飼われているランコアと戦わされた。彼はこの猛獣を倒したが、ハットの手下たちに捕えられ、ソロやチューバッカと共にカークーンの大穴で処刑されることになった。大穴には、獲物を1,000年かけて消化すると言われるサルラックが棲息していた。処刑場に到着した後、スカイウォーカーはジャバに再度取り引きを申し出たが、拒絶された。すると彼はR2-D2に預けてあったライトセーバーを受け取り、大穴の上に浮かぶスキッフでジャバの手下たちと戦い始めた。戦闘中、ボバ・フェットはジェットパックの制御を失い、サルラックの口の中へ落下した。オーガナは混乱に乗じてジャバを鎖で絞め殺した。ハットのセール・バージ<ケタンナ>を破壊した後、スカイウォーカーは仲間たちを連れてカークーンの大穴から立ち去った。[4]
決戦への備え
ハン・ソロを救出した後、ルーク・スカイウォーカーは他の仲間と別れてひとりで惑星ダゴバへ向かった。スカイウォーカーが到着した時、マスター・ヨーダは寿命が尽きかけていた。修行を終わらせに来たと語るスカイウォーカーに、老マスターはもう修行の必要はないと答えた。また、ヨーダはシスの暗黒卿ダース・ヴェイダーがスカイウォーカーの実の父親であることを認めた。ダークサイドの脅威を警告した後、ヨーダは息を引き取ってフォースとひとつになった。その後、スカイウォーカーはケノービの霊体と会話した。ヴェイダーは邪悪にゆがめられた機械に過ぎないと語るケノービに対し、スカイウォーカーは父にもまだ善の心が残っているはずだと答えた。また、彼はヨーダやケノービの言葉から、レイア・オーガナが自分の実の妹であることに気付いた。[4]
ソロの救出の後、タナブの戦いが発生した。[17] ランド・カルリジアンはこの戦いでの活躍が認められて同盟軍の将軍になった。ボサンのスパイの活躍により、反乱軍は第2デス・スターが衛星エンドアの上空で建造中であることや、皇帝シーヴ・パルパティーン本人がバトル・ステーションを視察中であることを突き止めていた。彼らはデス・スターへの大規模攻撃を決意したが、それこそ皇帝パルパティーンの狙いだった。皇帝はデス・スターの情報を故意に流すことで同盟軍をエンドアにおびき寄せ、彼らを一度に滅ぼそうと考えていたのである。皇帝のたくらみを知らない反乱軍は、サラストの集結地点で攻撃に備えた。反乱同盟の指導者であるモン・モスマ、ギアル・アクバー提督、クリックス・メイディン将軍らは、モン・カラマリ・スター・クルーザー<ホーム・ワン>に兵士たちを集め、作戦を説明した。デス・スターを直接攻撃するためには、森の月エンドアの地上に設置されているシールド発生装置を破壊する必要があった。ソロ将軍率いる地上攻撃部隊には、チューバッカやオーガナ、ダゴバから戻ってきたスカイウォーカーらが志願した。[4]
エンドアの戦い
帝国の崩壊
鉄の封鎖
登場作品
参考資料
脚注
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